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まだ作品をご覧になっていない方は作品を見終わってからお読みください。



                 

相合い傘 望郷編 札幌 千歳牧場 全ロケ 踏破 パーフェクト(1月4日)

相合い傘 小樽 全ロケ地 踏破 パーフェクト(12月23日)

函館本線  小樽の町 第5作望郷編パーフェクト(12月14日)

函館本線  小沢駅から蘭島駅 世界初登頂(2015年11月24日)

函館本線 長万部付近の車窓ロケ地 発見!(2015年10月19日)

15作 第2回、青森と北海道ロケ地完全踏破全記録(2015年10月3日)

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」あのロードムービー青森と北海道ロケ地完全踏破全記録(2015年9月24日)

第25作寅次郎ハイビスカスの花オープニング軽井沢ロケ地全踏破記録(2015年8月24日)

第25作寅次郎ハイビスカスの花 OP完全動画 (2015年7月18日)

第46作琴島ロケ 完全踏破記録  100カット完全再現(2015年6月23日)




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         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…






2016年1月4日 寅次郎な日々 597


晩秋の大特集 
vol.7

函館本線 札幌 そして千歳牧場パーフェクト

第5作「望郷編」第15作「相合い傘」の巻


衝撃の事実  新発見 世界初


千歳の牧場ついに世界初登頂!

越後の寅友である滝沢さんのおかげで
ついにあの3人の荷馬車歓談ロケ地が判明!

なんと千歳の牧場だったのだ。



    



ロケ現場にもっとも近い千歳の溝口牧場の溝口健治さんに
当事のお話を聞かせていただいた。
そして溝口牧場の牛乳を飲ませていただいた(*^▽^*)

3人の荷馬車シーンの裏話を当事馬車に乗って
馬追いさんの役をしてくださった佐々木秀紀さんにも
いろいろ興味深いお話を聞くことができた。

https://youtu.be/UrlpYOa0LzY




当事の新聞の切り抜きを見せてくれる佐々木秀紀さん。

https://youtu.be/EIDO66fu0mM






前回の掲載
vol.6 ↓ 小樽全パーフェクト「相合い傘」「噂の寅次郎」
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#956


前回の掲載vol.5 ↓ 小樽全パーフェクト「望郷編」
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#5944


前回の掲載vol.4 ↓ 小沢駅から蘭島駅
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#5933


前回の掲載vol.3
 ↓  長万部の車窓風景発見!
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#592


前前回の掲載vol.2 ↓ 函館、日ノ浜  

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#591


前前前回の掲載
vol.1 ↓ 青森港
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#590








さて、それでは まず

札幌からどんどん行こう!



       これは第5作「望郷編」の俯瞰 ビル屋上からの撮影。
       左端のグレーのビルは45年経った現在も健在。

     




     これは第38作「知床慕情」の大通公園俯瞰 テレビ搭からの撮影。

     
 


テレビ搭の同じ位置からの撮影。 やや雨がちだったので山が霞んでいる。



 



       第5作「望郷編」のB班カット

      




  現在はビルも木々も一部を除いて大部分は変わってしまっている。










      大通公園の噴水はいくつもあるが男はつらいよに出てくるのは一種類の噴水。
      第15作「相合い傘」の時も、第38作「知床慕情」の時も同じ場所で撮影が行われた。

      



ビルの中で唯一今も同じ形を維持しているのは左の大きなグレーのビル
山田監督や高羽カメラマンはこの場所が気に入っているようだ。





      このビルは「知床慕情」でも背後に映っている。

    




ここが「知床慕情」で寅が立っていた場所



「知床慕情」撮影の頃はすでにグレービルの奥のエンジ色ビルも建っていたことがわかる。







     相合い傘

    



    

     知床慕情

    




噴水はいろいろな角度から撮影されているし右にパンしてもいるのでとりあえず正面付近から2枚紹介。














    相合い傘でのバイ

    



寅たちのバイが行われたエリア↓
花が植えてあるあたり











    知床慕情でのバイ

    



「相合い傘」と「知床慕情」のバイの場所は、ほんの数メートルしか離れていない。 ベンチの間、
地下との連絡通路建物がある当たり








     バイを正面から見た映像↓

    



   札幌近郊にお住まいの長年の大切な寅友「北の桶」さんと合流。
   彼に兵頭パパが万年筆のバイをしていた場所に座ってもらった。

  










     背後のビルも激変

    




現在は高層ビル(大通りビッセ)になっている。





    






    さて、大通公園から徒歩10分で「望郷編」で寅が道を聞いていた交番に着く。

      





旧札幌警察署 中央区南一条巡査派出所


イギリス積みで造られた本格的なレンガ造りの建物で
赤レンガ交番として親しまれた交番。屋根が瓦で出来ていた。

今は北海道博物館・北海道開拓の村の展示場に
移動してしまって、跡地にはこのようなレプリカが建っている。
向こうに見える石の橋は補修されたり、ちょっとデザインをいじられてはいるが、一応今も健在。











そして政吉親分が入院している病院。
あの交番の道を挟んで斜め向こう。


この場所は5年前にこの「
上村講漢堂」さんの奥様にお電話し
いろいろ当事のロケのことなどをお聞きしました。


当事、寅が入っていくビルの横に上村医院があり、そこが舞台になったらしい。
もちろん、二階の入院施設は大船のセットだ。


      


      



現在も上村講漢堂さんは同じ場所にある。撮影時は二階が病院だった。
もっとも、あの本編のような入院施設は無かったそうだ^^;

おそらく、あのテレビ搭と南一条交番を撮影したくてその近くの
上村医院に決めたのだろう。





旧上村医院を正面から見るとこうなる。映画では右隣のビルが病院となっていた。






上村漢薬堂の中はこうなっている。





      
     あの交番と上村医院は目と鼻の先。
     寅たちがビルの中に入って行ったのは黄色いマークの隣のビル。

     







さあ、ラストはこの長い旅のクライマックス
千歳の荷馬車の牧場路だ。


この場所は難攻不落絶対に誰もわからない場所だと言われてきた謎の土地だった。


ここは越後の寅友、滝沢さんが当事の航空写真を元に
探し当ててくださった奇跡の場所だ。


今回の北海道行きに際して、滝沢さんには本当にお世話になった。
あらためて深い感謝と敬意をこめて、

本当にありがとうございました。





動画

溝口牧場の溝口健治さんに当事のお話を聞かせていただきました。
そして溝口牧場の牛乳を飲ませていただきました(*^▽^*)

3人の荷馬車シーンの裏話を当事馬車に乗って馬追いさんの役をしてくださった佐々木秀紀さんに
いろいろ興味深いお話を聞くことができました。

https://youtu.be/UrlpYOa0LzY



当事の新聞の切り抜きを見せてくれる佐々木秀紀さん。

https://youtu.be/EIDO66fu0mM


溝口さんご夫妻 そして 佐々木さん本当にありがとうございました!
とてもいい思い出になりました。




馬車の道は
苫小牧市美沢

赤い家は
北海道勇払郡安平町早来富岡317


現在は
社台コーポレーション早来ファーム

そしてこの荷馬車の路から一番近い牧場が溝口牧場。
この溝口牧場に船越英二さんが服を着替えに来られました。









地元のみなさんに愛されてきた
溝口(みぞぐち)牛乳





      溝口健治さんと奥さま

         



本編で馬追い(馬子)役をされた佐々木秀紀さん






      昭和50年7月21日のスポーツニッポンに載ったこの地のロケ写真。

      




馬追い役(馬方。馬子)。の佐々木秀紀さんが正面からセンターで写っている!
山田監督はこの作品を「放浪編」と呼んでもいいと言っていたそうだ。






溝口牧場の表の看板を撮り忘れたのでストリートビューで紹介^^;ヾ







荷馬車道全貌動画

https://youtu.be/0Do93v-bO2k




      当日は小雨が降っていたが奇跡的に山々ははっきり見えた!


      3人の向こうに山があり、そのてっぺんに電波搭が見える。

      

     


 今も同じ場所に存在する電波搭










このエリアの山々全体を撮影するとこうなる。↓









    あの鉄塔の山は
    コロイ山という海抜164mの山。
    山頂にはマイクロ中継局が幾つか設置されている。

    あの向こうに見えた山の上の鉄塔はマイクロ回線用だったのだ。


    





    





本編で見えるあの赤い家は現在はこのような牧舎になっている。






   馬車は左に移動して行く。



   


   










    









このエリアの山の全体






     さらに馬車は左に移動して行く。

    








このシーンは道の正面を撮影したカットもある。



   正面から見た馬車道

   




映画撮影から40年経っている現在の道。現在は道幅は2倍になり、物流のトラックがすれ違っていく。













続く


次回はいよいよ第18作「純情詩集」のロケ地
信州上田地方を2日間でめぐった。
その全カット踏破レポートを紹介する。





読売新聞朝刊(東京版)


    

   




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表表紙

      




      
裏表紙

      









私に関する記事


   
 朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
      このように写真も大きく拡大できます。↓


 




号外その2:2014年6月5日夕方発売
「夕刊フジ」の「人生二毛作」という全国版連載コラムに
私に関する記事が掲載されました。

夕刊フジのこの記事はデジタルでも読めます。↓
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140606/ecn1406060830003-n1.htm



    



     


    

   







   




    




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                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

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「寅次郎な日々」全バックナンバーはこちらから          


【 寅次郎な日々 】カテゴリー別バックナンバー【2005年11月〜2011年7月26日までの分】
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         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年12月23日 寅次郎な日々 596

晩秋の大特集 
vol.6

函館本線  小樽の町 パーフェクト

第15作「相合い傘.噂の寅次郎」の巻

衝撃の事実  新発見 世界初
小樽 軽食喫茶「ポケット」
ピンポイントが変わった!!

https://youtu.be/ELAjmWA-JGs



前回の掲載vol.5 ↓ 小樽全パーフェクト「望郷編」
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#5944


前回の掲載vol.4 ↓ 小沢駅から蘭島駅
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#5933


前回の掲載vol.3
 ↓  長万部の車窓風景発見!
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#592


前前回の掲載vol.2 ↓ 函館、日ノ浜  

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#591


前前前回の掲載
vol.1 ↓ 青森港
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#590




   それでは同じく名作第15作「相合い傘」の小樽ロケに行ってみよう。




    まずは、小樽でのファーストシーンの小樽運河

    



   北の端にある「
北浜橋」右の方に見える赤い倉庫と左側の奥の倉庫が
   屋根や外壁は建て替えられてはいるが、いまだ当時の面影がある。

   



     兵頭パパはこの小樽に来たくて旅に出たのだった・・

    



   パパの背後にあった家々はほぼ全部建て替えられてはいる。
   わずかに向こう(画面右端)に見える倉庫や家が屋根は新しいが同じ形を保ってはいる。

  




   こちらは、北浜橋から南を観たアングル↓

   



手前の倉庫は一見似てはいるが、全部建て替えられている。背後の山だけは同じ^^;





   よく観ると運河の右向こうに電波塔が遠く見える

   



    現在もあの電波塔は健在。







     兵頭パパの左向こう(運河の左側)に見えているビルは現在も健在

    




 向こうには竜宮橋が見える






  小樽運河クルーズのHP内の地図を拝借↓

  







さて



さて、今度は、その後
兵頭パパがスタスタと向かった小樽でも有名な「外人坂」に行くことにしよう。


この外人坂は水天宮をてっぺんにいくつかの上っていく道が存在する。


この「相合い傘」のロケでは
2種類の違った外人坂が同時に混ぜて使われたのだ!



一見ひとつの坂のロケに見えるが、実は最初の坂のロケは
観光客がよく通る坂とは違い、南にある入船町から上がって
水天宮にいたる細地味なほうの坂なのだ。

で、坂の途中からは西の外人坂
小樽聖公会が見える有名な坂。




    
この最初の坂道は入船町から上がっていく草ぼうぼうの道 裏の外人坂

    

    








そして坂の途中から場所がすり替わる!




      その直後 今度はいわゆる有名なほうの小樽聖公会の外人坂にすり替わる。↓

      




   小樽聖公会は今も色を塗り替えながらも健在。
    上手にビルが建ったため教会の屋根の見え方は少なくなってしまっている。

   




    兵頭パパの初恋の女性が家族で住んでいたのはこの坂の途中にある。今はマンションになっている。

     







      こちらは、パパが下って行ったあとの寅とリリーの掛け合い。
      こちらは山が見える構図
      
      










      坂道の一番上は手すりが付いた水天宮への階段

     




  電柱の位置はちょっと変わったが、現在も当時の面影はある。







      そして水天宮にもロケ地がある。
      この相合い傘の小樽導入部分のカットだ↓

     






完全世界初登頂

このカメラ位置は、当時は水天宮の境内から撮影できたと思われるが
現在は境内の崖の途中の草むらまでゆっくり降りて、危ない体制でしか撮影できない。
このアングル撮影は危険な斜めの崖ですのでお勧めできません。

木々が邪魔をしてすが、かろうじて今も同じ面影の眼下の線路と線路沿いのビルが見える。







       







そしていよいよ今回新発見のあった
緑町1丁目の「喫茶店ポケット」に行く。



衝撃の事実  新発見 
世界初


ピンポイントが変わった!!



https://youtu.be/ELAjmWA-JGs

https://youtu.be/-9siB-6KTCg



なんと、ポケットは現在の郵便局ではなかった!

私は今から8年ほど前、
この緑町のポケットのピンポイント位置を決めた際に「原田歯科医院」を元に
決めたのだ。

そして現在の郵便局の駐車場か郵便局の建物と決定した。

しかし、今回、現地取材をしてみて真実がわかった。

なんと撮影時の「原田歯科医院」と現在の「原田歯科医院」は
建物の位置がずれているのだ。
それも約十メートル以上ずれている!

これは、軽食喫茶「ポケット」があった建物が残っていたことと
その真向かいの「矢崎工業」のご主人が鮮明に覚えていらっしゃったことで確定した。



    


   ポケットの外装は窓もドアも変わってしまったが、建物自体はこのままの位置だそうだ。
   この富士フィルムの店の方にも聞いて最後は確かめた。

   靴修理の店は切断されてしまっている。

  






      
     






       








      ポケットの左横に靴かばん修理の小さな店があったがそれは削られてしまっている。

      









    この電柱があまり動いていないとすると、原田歯科医院は、
    今の郵便局の建物の位置だということになる。

    




手前の郵便局の場所撮影当時の原田歯科医院







      人生でもう会うことはない二人だった。


      
ちなみにパパ、港は逆方向ですけど・・(-。-) ボソッ

      



本当に「原田歯科医院」の建物移動には本当に驚いた。






     シェル石油のガソリンスタンドは撮影当時も合ったが、今も残っている!

     





      この路地は今も郵便局と富士フィルムの間にある。

     




   本当は、撮影にも存在した靴かばんの修理の店があったので、
   もう少し上手が路地だった。






     撮影当時は普通の家にも見える矢崎工業は今はビルになっている。

   





80年間この地で先代からこの会社を開いていた矢崎工業のご主人の話は大きな決め手になった。







    














     




     どこもかしこも新しい家になっている。40年の歳月が過ぎているので当たり前。

    





   全体にはこんな感じ

  




   
住所 北海道小樽市緑1丁目5-5 小樽緑町郵便局

   







    そして兵頭パパは小樽港に着き、



    寅たちに、自己陶酔的な話をし、
    リリーに厳しいところを指摘されるのだった・・・


    










    



背後の荷物を入れる倉庫は全体的には窓や出入り口に面影を残している。









    












    心が傷つけられたリリーは大同倉庫のサイロの方に立ち去って行く

    



今も大同倉庫のサイロは同じ形で健在。あのサイロの裏は小樽運河だ。











リリーを傷つけてしまった寅は、呆然と佇んでしまう。


寅たちの旅の終わりは突然やって来た。

謙次郎は謙次郎の理由で。

リリーと寅は背負った運命の重さの違いで。









まあ全体にこのあたりは海への階段も含めて面影が残っている。








リリーの、歌を愛するがゆえの、そして
自分ひとりで立って歩き続けたいがゆえの、
定住からの決別と孤独の闘いの日々を、
巷の色恋の顛末に、すりかえて茶化してしまった寅。

自分の日々の闘いの寂しさ辛さを、
たとえ誰も分かってくれなくても
この世で、寅が分かってくれていると
心底信じていたリリー。

今、リリーはまぎれもなくこの世で独りぼっちなのだ。

そのことを、リリーが去ってしまった今、
ようやく強烈に感じはじめた寅。
ついさっきまで、あの声、あの瞳を持っていたリリーは
寅の横で笑っていたというのに…。

波止場に独りたたずむ寅の背中は、
いつになく小さく痛々しかった。





ちょっと真似てみた^^; 





    






さて

小樽の最後は第22作「噂の寅次郎」のラスト。

水野早苗さんの故郷の風景


富岡協会が見える丘





修復はされているが今も面影はある教会とその付近。












こちらも右端に富岡教会が見える↓





手前に建物が増えたが、教会があるので場所がわかった。







     







ここは富岡教会から徒歩10分くらいの町。はるか下に海が広がっている。
この富岡教会周辺の風景は山田監督は大好きで、
しばしばこのころのテレビドラマでも同じ場所を描いている。





この手前の家はかなり改装されて入るが、まだまだ面影はたっぷりある。電柱も面影が残っている。






     電柱に注目。 家の階段も今も残っている。

     




    
      






そして再び小樽運河へ・・・




早苗さんの故郷のラストに小樽運河と旭橋も映し出される。







同じ場所の同じ角度から撮影してみると現在はアーチの旭橋が隠れてしまう。






高羽アングルからちょっとずれて撮影すると、アーチ橋の旭橋が見えてくる。






  「小樽運河クルーズ」のHPの地図を拝借↓

  





   
浅草橋からの絵葉書的な眺めも映る

   




 今や、この運河の浅草橋付近は北海道観光の中心地となっている。







これで小樽は3作品とも全て踏破した。( ̄^ ̄ゞ







続く


次回はいよいよ北海道ロケ地めぐりのクライマックス
千歳の牧場だ。難攻不落のあの荷馬車に揺られる3人の
牧場の道がわかったのだ。







   【KAT BATIK  インドネシアの絣と更紗 吉川コレクション】

   2015年5月1日より図録発売開始

   龍野、つくば、宇奈月、越中八尾、柴又、高岡、京都
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裏表紙

      









私に関する記事


   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
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新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


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                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





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            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO





                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
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「寅次郎な日々」全バックナンバーはこちらから          


【 寅次郎な日々 】カテゴリー別バックナンバー【2005年11月〜2011年7月26日までの分】
寅次郎 さくら 名脇役たち タコ社長 満男 シリーズの流れ おいちゃん、おばちゃん 源ちゃん
とらや ロケ地探訪 山田洋次 各作品紹介 山田洋次以外の映画 メイキング映像
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5944


         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年12月14日 寅次郎な日々 595

晩秋の大特集 
vol.5

函館本線  小樽の町 パーフェクト

まずは第5作「望郷編」の巻




前回の掲載vol.4 ↓ 
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#5933


前回の掲載vol.3
 ↓  長万部の車窓風景発見!
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#592


前前回の掲載vol.2 ↓ 函館、日ノ浜  

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#591


前前前回の掲載
vol.1 ↓ 青森港
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#590







  さて蘭島の海岸で石投げをし、
  夜は小樽のお寿司屋さんで旨い海鮮ものを食べ
  翌朝から小樽をすべて回った。

  小樽ロケはこのシリーズでは

  第5作「望郷編」
  第15作「相合い傘」
  第22作「噂の寅次郎」

  みなさん第22作を忘れがちなのだ。





  
それでは、まず今回は第5作望郷編



  寅と登は政吉親分の息子の家を探して小樽の町をうろつく。
  線路近くのかわいいお嬢さんのいる家で息子さんの家の方向を聞くのだった。


   



  比べてみるとわかるが、45年近くの歳月が過ぎているが、
  石垣や、向こうに見える家のおおよその形、その向こうのビルなど、結構残っていたのだ。
  この場所は、以前から私たちの仲間内では調べがついてはいたが
  世間的には
世界初登頂にほぼ近い。


  あのかわいいお嬢さんが現在どうなっているか、ちびとらさんがチャイムを押してくれたが
  残念ながら留守のようだった。
  あのお嬢さんが現在もあの家に住んでいるとは思えないが、あの撮影では13〜14歳くらいだと
  思えるので現在はもう中高年、50代の終わりだろう。


    



道の左側の45年近く経っているのに面影がかなり残っているのは驚き↓


      






    小樽は火事に備えてこのような消火栓がいたるところに設置されている。

   



 45年近く経った現在も赤色から黄色に変わったが消火栓は顕在↓。
 設置場所は撮影時と比べてちょっとずれてはいる。

 




    この道を聞いたお嬢さんの家は下記のとおり↓

   







さて同じく望郷編。


寅と登はようやく政吉親分の息子さんの居場所を突き止め
小樽築港機関区の中まで入ってくる。


小樽駅から、車で10分「小樽築港駅」そば、
あの有名な「小樽築港機関区」が映ったシーンにゆく。



築港機関区の歴史は↓のようになっている。

1936年(昭和11年)9月1日:小樽築港機関区に改称。
1949年(昭和24年)7月2日:小樽築港機関区手宮支区を廃止し、小樽築港機関区に集約。
1987年(昭和62年)3月1日:小樽運転区に改称する。
時期不詳:小樽運転所に改称する。
1990年(平成2年)10月10日:旧・小樽築港機関区解体工事開始(翌年までに完了)。
1997年(平成9年)12月1日:庁舎移転(北海道小樽市稲穂2丁目)。


上記のとおり、もちろん機関区はとうの昔に更地にされ、
今は大きなモールと病院ができているのがストリートビューで見ることができる。

もう、周りの一部の家々やちょっとした倉庫以外はすべて解体されたり、移築されて
跡形もなくなっている。






     映画の撮影位置と現在との比較↓現在は機関区内は建物も線路も跡形もない。

    




    当時のカメラ位置と撮影方向

    






    望郷編本編では、扇形庫(せんけいこ)の手前の転車台がダイナミックに動いていた。
    下は事前調査のストリートビュー

     




   もう何も残ってはいなかったが、この場所には確かにあの扇形庫があったのだ↓


   この小樽築港機関区エリアのピンポイント登頂は全て
世界初登頂

 







     当時の位置関係  赤丸が寅たちの立ち位置↓

     



      ストリートビューでは、このシーンの場所はまだ空き地だったが

     



     寅や登たちの背後に映っているのはこの作業用車庫

     




    そして今回現地に行ってみると 数年前に大きな総合病院が聳え建っていたw(゚ー゚;)wワオッ!!

  



 大きく全体を撮るとこうなる。





   そしてこの汽車が寅たちを置き去りに去って行くシーン↓

   事前調査で山の形を目安に合わせてみると・・
   今は道路になっていて左には大きなモールが!


    



  ここまで激変されると、もうなんでもいいやってなるね┐('〜`;)┌










     さて第5作「望郷編」の小樽ロケ
     最後はラストシーン。


     あの寅と登の再会する海岸。



       




     まあ、あれだけお金がない寅が、再び北海道に行けるわけがないのだけれど
     まあ、そこは映画の中では北海道ってわからないようにしてあるので
     「本州のどこかの海岸」ということなのだろう。

     実際には小樽ロケのついでに
     この海岸も立ち寄って撮影したってことなんだけどね^^;


     ここは「
朝里駅」の目の前にかつてあった朝里海水浴場だ。
     今も一応海水浴ができることになっているが、当時以上に
     海岸が狭くなり、もうさすがにここで海水浴をする人は少数だろう。

     函館本線 小樽駅の次に南小樽駅、小樽築港駅、その隣の駅が朝里駅。
     寂しい駅だが小樽駅からすぐなのだ。小樽から近いので石だらけの海岸が
     海水浴場になったのかもしれない。

     




     駅の改札を出て目の前に広がる石ゴロゴロの海岸に目をやる寅。

     




  小樽駅からすぐの駅なのにいきなり無人駅・・・
  寅が降り立ったころは、目の前に海が広がっていたが、
  今は駅前の道路は家がずらっと建ってしまっていた。







   この場所は意外にも朝里駅のまん前!

     
   当時は一応ボートや仮設トイレがあったのだ。

   



   見てくださいこの石だらけの海水浴場┐('〜`;)┌

   




   現在の同じ場所、講談社の本には書いてあるが
   本では場所がしっかりしていない。

   昨年、寅さん仲間の
寅増さんがさきがけとしてたどり着かれた。

   それゆえ

   このあたりはピンポイントとしては私たちが
世界初登頂だ。


   本編と同じ位置、同じ高羽さん構図で撮影しようと思ったが
   家にへばりついた防波堤がじゃまになって、防波堤にべたっと
   背中をつけてもこういうふうに撮影するのがやっとだった。↓

   








   今度は海の方から撮影した本編高羽アングル

   




   現在は家が海に迫り、防波堤が立ちふさがっている┐('〜`;)┌ 
   駅なんて海岸からはまったく見えない

   






    ラストのカットだけはかろうじて今でも面影がある。
    
    




    
ここは面影があるので、しっかり高羽アングルで決めた!

    石だらけ波除コンクリだらけの海岸だが、
    向こうに見える岬と海のかなたの山々が今も同じなのが救われる^^

    





     こうやって比べてみると今も面影があるでしょ↓

    



     




    






     望郷編の小樽ロケはここまで。



    次回は相合い傘と噂の寅次郎の「小樽」です。



続く






読売新聞朝刊記事


    

   





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   2015年5月1日より図録発売開始

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私に関する記事


   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
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   夕張の炭住をゆく車寅次郎  「男はつらいよ 寅次郎幸福の黄色いハンカチ」より


   




「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)2011」をアップしましたので
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                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





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            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
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                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



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2015年11月24日 寅次郎な日々 593

秋の大特集 
vol.4

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」
あのロードムービー、小沢駅と銀山駅、余市駅、蘭島駅付近


函館本線  小沢駅から蘭島駅

余市駅付近のSL前方展望と
タクシー疾走ロケ地 発見!
2つとも
世界初登頂






前回の掲載vol.3
 ↓  長万部の車窓風景発見!
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前前回の掲載vol.2 ↓ 函館、日ノ浜  

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前前前回の掲載
vol.1 ↓ 青森港
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#590






   さて、函館本線、長万部手前の車窓風景を調査して
   そのまま車で約2時間半走って
   一路小樽の手前にある「小沢(こざわ)駅」に向かった。

   小沢駅は第5作「望郷編」で寅と機関士が絡む場所であり
   駅前は寅と登が宿泊する旅館「末次旅館」があった場所だ。

   寅が政吉親分の死を電話で知るのもこの旅館入り口の赤電話。



    



      



    



    当時の重厚な小沢駅舎は当の昔に取り壊されてこのような無人駅に
    なってしまっている。

    手前には末次旅館は無く、空き地になっている。

    

    



    翌朝の光でもう一度駅舎とその前の広場を撮ってみる。

    



    末次旅館は更地になってしまっていてもう現存しない。



    手前が寅が宿泊した「
末次旅館」。
    その背後には今も残っている「
たけだ旅館」がチラッと見える。

     



     




     末次旅館の建物はこの黄色い(昼は茶色に見える)建物の手前にあった。
     全て無くなってしまったが、本編で後ろに見えていた「たけだ旅館」がこの黄色い建物。
     「たけだ旅館」は今も営業している。


   



      高羽アングル的には建物の上の方だけ撮影だが、
      そうすると、後ろのたけだ旅館だけが映ってしまう。

      


     




   昼はこう見える

   




    小沢駅の近くの温泉施設に宿泊して、翌朝もう一度小沢駅に行く。
    今度は、昼の撮影を調査。

    



     右端に見える小さな建物がわずかに当時の雰囲気を残している↓

     



    映画撮影時に近い頃の小沢駅舎↓

    






   
小沢駅 駅舎とホーム 線路↓




   駅舎の中も「望郷編」ではいろいろな角度からしっかり出てくる。

   



  

   


    



    



    





    このアングルもあった 

   



   



    






   そして汽車が立ち去っていく名シーンがこれ↓美しい・・・

   



   現在線路は一つになり、直線ではなく、緩やかなカーブを描いている。

   



   末次旅館の末次さんは駅舎の前の現在国道5号線(羊蹄街道)の通り沿いに移動し、
   小沢名物のトンネル餅を販売されている。

    



    小沢駅名物「トンネル餅」

    



    末次さんのお店には「望郷編」の写真が飾ってあった。↓

    





    国道付近から駅舎を眺めるとこうなる↓

    





   一路 銀山へ急ぐ!




  本編SL車窓風景撮影のための余市からの電車時間が迫ってきたので
  小沢駅の取材が終わり銀山駅に向かった。

  銀山での滞在時間はたった20分!しかない。

  寅はタクシーに乗って汽車を追いかけ、銀山駅に汽車より先に到着し、
  待ち伏せをするのだが・・

   



   小沢駅同様銀山駅もこのような小さな無人駅になってしまった

   



   撮影時に近いころの「銀山駅」

   




   趣のあるホームへの改札も・・

   




   無人駅になったらどこもかも北海道の駅舎は
   高羽アングルで撮っても・・・このような貧相な館になってしまう・・・現実は厳しい。

   





   




  高羽アングルで見てみると、ホーム下の断面に昔の名残が残る。背景の山々は今も昔も同じ。

  





    
さあ、「望郷編」のSL前方風景撮影に向けて余市駅に急ごう!




    余市発の各駅停車の電車がホームに。間に合った。

    





   「望郷編」本編では汽車の前方上部に撮影機を取りつけ、疾走する様子を撮った。

     




   余市駅を出て約5分で撮影位置に来る。(次の駅は仁木駅)前方窓から撮影!

  
 世界初登頂!
    



    実は、ここのピンポイント特定には結構時間がかかった。
赤い印が汽車の前方展望

    


    ピンポイントは余市から南下約5分の場所。



■「望郷編」汽車の前方展望再現動画

https://youtu.be/tOFzFGbl2Oo




  


  さて、今度は余市駅に戻ろう。


  その後次の駅である仁木駅で降りて、余市駅に各駅停車で一駅戻り、今度は車で
  タクシーと汽車の競争シーンを撮影。


  ここの発見まではいろいろ試行錯誤があった。
  場所の特定に何日もかかってしまった。


  山の見え方から考えて明らかに余市駅と銀山駅の間。

  そしてさらに・・・

  道路と山の関係がこのように見えて、かつ、
  線路と道路が約20メートル〜40メートルくらいの狭い幅で
  平行に走り、道路自体がしばらく直線のあと右にやや曲がっていく・・・

  このような条件が合うのはたった一箇所しかないことが地図で判明!


    



   この場所だけが汽車の線路と車の道路が20メートルほどで本編と一緒。
   山と道路の位置関係もぴったり!

   
世界初登頂!

   ここ20年くらいで店がどんどん乱立し、このエリアは撮影当時の畑が少なくなってしまった。
   高羽アングル的にはこういう感じ。

  



   実は汽車の上からの撮影と、タクシーと汽車の競争シーンはかなり近い場所だった。↓
   
黄緑の印

    




    たとえば、間違えやすいのは↓

    こちらはもっと南に下った場所。(ストリートビューで事前に調査してみた)
    畑があって本編と一見風景がとても似てはいるが、山と道路の位置関係がかなり違うのと
    なによりも、道路と汽車の線路が100メートル以上離れているので、この一帯は全て違う。

    




   ところで



   この、タクシーと汽車の競争シーンの最初に、
   タクシーがトンネルから出てくるが、
   実はあの場所は、その直後の競争シーンとは別撮り!
   かなり2つの場所は離れているのだ。

   このトンネルは余市の南ではなく、

   小樽市西部、日本海に突き出した忍路(おしょろ)半島
のそばの
   
忍路(おしょろ)トンネルだった!



   で、今度は、余市のあと、一路蘭島駅近くのこの忍路トンネルに車を走らせた。


    



 今も線路に沿ったサイドの上から下りて来る細い路は同じ。 踏切ができていた。





   



   






   そして一方・・・

   汽車の車窓は実はもう一つある。




   このシーン↓向こうに見える
竜ヶ岬とカブト岩

   


   




   ここは車窓からの撮影が今回は、難しいので、
   線路の真下に行って写真撮影。岬の見え方がほぼ同じ感じで成功!

   
世界初登頂!

   



    一脚で2メートル伸ばして撮影するとこういうふうに見える。↓

    




    この撮影位置のすぐ背後の丘に汽車の線路がある。

    



   さて、夕方になってきたので


   第15作「相合い傘」の
   蘭島の夕暮れの海を撮りに行くことにしよう!



   



  石投げをして遊んでいたのは蘭島海岸(蘭島海水浴場)

  塩谷海岸の可能性もあったが、現地でいろいろ調査した結果、やはり野宿をした
  蘭島駅そばの蘭島海岸がもっとも適当だと判断した。







    寅の服に急遽着替えて石投げをしてみた^^; 
    ここはこの日大勢の海水浴の方々がおられたので恥ずかしかった^^;ヾ

   




   そして、夜になって、蘭島海岸から徒歩7分の蘭島駅舎で野宿した3人だった。

   
  



 高羽さんのアングルにかなり近づけるため、
 一脚を2メートルの高さに伸ばしさらに持ち上げて撮影。↓
 
 



    駅舎も回りも変わってしまったが、
    線路を跨いで渡る跨線橋(こせんきょう)と手前の黒いポールの関係

    まさにこの駅であることの物証になっている。後ろの山々は今もほぼ同じ。

     




   蘭島駅舎の跨線橋から見た山々。撮影当事と変わらない形。↓

   




   そして、駅舎の前でのこのカット。 左の木のポールに注目。  

    


   




   このカット。現在でも残る唯一の目印が左の黒っぽい木のポール。

   








今回はここまで




さあ、次はいよいよ小樽の町に入る。小樽の町は一度にアップする!

「望郷編」と「相合い傘」と「噂の寅次郎」の3作品のロケ地が存在するのだ。

次回更新は12月5日〜8日ごろです。




続く




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                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




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            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO





                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
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とらや ロケ地探訪 山田洋次 各作品紹介 山田洋次以外の映画 メイキング映像
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592


         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年10月19日 寅次郎な日々 592

秋の大特集 vol.3

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」
あのロードムービー青森と北海道ロケ地完全踏破全記録


函館本線 
長万部付近の車窓ロケ地 発見!




「長万部で降りて蟹でも食うか」と3人が盛り上がる
あの函館本線の車窓風景はもうほとんど何のヒントも窓からは見えない。
ほんの一瞬牧場のサイロや牛舎の赤い屋根が窓を横切るだけで
あとはひたすら林や大地が見えるだけなのである。

長万部のそばかどうかもまったくわかったもんじゃない。
山田組は平気でまったく違うエリアで撮影してしまうこともあるからだ。


それゆえ、私も仲間ももう十年以上お手上げ状態であった。


しかし私のロケ地めぐりに関する最強の寅友であり、かつ、
寅さんのHPもお持ちの「
越後で農園を経営されている滝沢さん」は
函館本線をひとつひとつ、ストリートビューで線路横に牧場を探しては照らし合わせて
チェック行かれたのだった。
そして、もういよいよ、私が北海道へ出発する2日前に彼はなんと
発見してくださったのだった。

すごい才能だ。彼の執念も凄いが、やはり見つけ出すのは才能でありセンスだと思う。




    
   
長い時間ずっと窓風景が映るが、何のヒントも見えない。
   唯一といっていい車窓風景のヒントがサイロの見えるこの牧場の家だった。↓


    



    


 
 
   




   屋根やサイロがペンキは塗り替えられているが形は今も健在。


   




  
線路脇から撮影してみた↓

 



  



 





    
赤い丸は当時の田中さんの家の防風林。当時1975年の航空写真でもわかる。

    




 その後、敷地にお邪魔して本編画像を見てもらい確認してもらった。
 今お住まいのなのは政田(まさだ)さんと
 おっしゃるご家族で、あの撮影の1975年当時は田中さんと言う方がお持ちで、
 その後、田中さんは他の土地に移られ、隣にお住まいだった政田さんが買われて、
 現在に至るそうだ。

 本編で赤い3つの煙突があるサイロの手前に2階建ての家が見えるが、
 あの撮影のあと、田中さんはあの家を低くして1階建てに変えられたそうだ。

    




   
現在は手前のブロックの建物は1階建ての小屋になっている。↓
   後ろの赤いサイロは本編に映っている通り、今も同じ高さと形。


  


   
 




    
この牧場が過ぎ去った直後「道」が見え「踏切」が見える↓

    



    




 
あの車窓に一瞬見えた一本道と踏み切りは今も顕在。現在はこう↓

 



   この田中さんの牧場の防風林の端っこに見える
   茅葺の家は当時は健在だったって
   政田さんのおじい様が証言してくださった。↓

      


   
防風林の左端に見える当時の古い離れの茅葺の家。

     
   


 山越郡長万部町豊津16付近

 
最寄駅の「黒岩駅」より1km.徒歩15分北上

   


結局、車内での寅のセリフどおり、函館から長万部に
北上する汽車の車窓だったわけだ。
本編に順じてロケも同じエリアで撮影したと言うことだったのだ。



  これで発見された滝沢さん共々
  100パーセント世界初登頂!




   
さあ、次(10月末アップ予定)は、
    いよいよ函館本線の小樽エリアに入っていく。
    まずは第5作望郷編の小沢駅と余市のタクシー道と
    SLの線路風景だ。
    余市のタクシー道と余市のSL線路風景は独自世界初登頂。



続く




   【KAT BATIK  インドネシアの絣と更紗 吉川コレクション】

   2015年5月1日より図録発売開始

   龍野、つくば、宇奈月、越中八尾、柴又、高岡、京都
   それぞれの展覧会場にて直接販売します。

   フルカラー 全66ページ A4サイズ  価格1000円 限定300部




     
表表紙

      




      
裏表紙

      









私に関する記事

   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
      このように写真も大きく拡大できます。↓

 




号外その2:2014年6月5日夕方発売
「夕刊フジ」の「人生二毛作」という全国版連載コラムに
私に関する記事が掲載されました。

夕刊フジのこの記事はデジタルでも読めます。↓
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140606/ecn1406060830003-n1.htm



    




   




    




   夕張の炭住をゆく車寅次郎  「男はつらいよ 寅次郎幸福の黄色いハンカチ」より


   




「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)2011」をアップしましたので
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。
ネット上では初公開です。

前回の作品(冬と春)に、
新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


それではご堪能ください↓




2011年宮嶋龍太郎 制作  できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。








          

                「 宮嶋龍太郎+2 展 」中綴じパンフレット12ページ  表紙




      満月と立山連峰
      






                            雨降る江戸川風景  吉川孝昭   2011年4月3日 水彩  14cm.×24cm.

    

                                


                 
                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

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            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


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Design  : 吉川孝昭
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                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



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2015年10月2日 寅次郎な日々 591

秋の大特集 vol.2

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」
あのロードムービー青森と北海道ロケ地完全踏破全記録


その2 函館、日ノ浜  編





 

バリ島から帰国した直後の8月15日お盆の直後、
私はちびとらさん父子と二人で第15作「相合い傘」の
旅を再現することとなった。



青森港ー函館ー日ノ浜海岸ー長万部近郊(車窓)ー
小沢駅ー銀山駅ー余市駅近郊(車窓と道路)−蘭島海岸ー蘭島駅
ー蘭島近郊のトンネル出口ー小樽全域ー朝里海岸
ー札幌ー千歳の牧場



2回目の今回は 函館編。

(前回は青森港踏破を掲載した)


十和田丸に乗って津軽海峡を越えていく寅と兵頭パパ

  


  現在はもちろん青函連絡船はその役割を終え、
  代わりに物流を中心とした青函フェリーが行き来している。

  私たちは、今回、青函フェリーの「あさかぜ」で
  津軽海峡を4時間かけてまずは函館に渡ったのだった。


  





  



  



  そして函館山が見え、私たちは北海道へ上陸した。


  まず・・


  函館はこの風景描写↓から始まる。

  40年前の本編であった構造物が取り払われ、
  現在はいろいろな物が新たに港に作られている。
  それゆえ、向こうに見える山の形を目安にピンポイントで撮影。

   


   
   



   



   



   


   



  
本編の左に見える建物は塗り替えられてはいるが健在。

     



   


   







  この函館はこの「相合い傘」のラストシーンも撮影されている。



   恵山が見える 日ノ浜海岸

   



  本当は寅がしゃがんでいた場所は、このような波打ち際ではなく
  少し波打ち際から高くなったところだったが、
  現在道路の場所も変わってしまったこともあり
  寅の場所は植物で埋め尽くされて
  このような再現ができなかったため、
  波打ち際で撮影をしようということになった。


   




  



  この時間帯は雨模様で近くの山でさえこのような霧が立ちこめ
  なかなかきれいな姿は見せてくれなかった。


  




  このシーンも↓
  


  本当はこのように見える↓

  



  しかし、上にも書いたように、
 この日は日ノ浜海岸の向こうは曇り空で恵山も含めた山々は見えなかった・・・(T_T)


 


    このシーンも・・・

  


  
私たちが滞在した時間は山は不完全にしか見えていない

  


   このストリートビューのように山が見えていればわかりやすい↓

  


  
 このシーン、向こうの岩は健在!

  

  当時はは波打ち際と道路の間にカメラはあったのだが、
  現在道路は全てもう少し上に移動し、寅が歩いていた場所も
  植物が植えられ、うっそうと茂り、立ち入りして撮影はできない状態だったので
  新しい道路から撮影した。

  寅の向こうに見えていた岩は今も健在。


  



 
 そして寅を乗せた「キャバレー未完成」のマイクロバスは
  恵山に向かって発車して行くのだった。

  



  本編撮影時の道路は、上にも書いたように
  今はもうちょっとだけ高い場所に作り替えられて上げられている。
  あえて本編のような道路が見える状態で撮影すると、こうなる。↓


 


  そして・・

  ラストシーンで見える美しい恵山

    


 上にも書いたように、道路の高低が移動してしまっているので
 この本編のカメラアングルでは今の手前の道路は見えない。↓


 



   晴れていると恵山がこのように見える↓

  



 ピンポイント位置はここ↓函館恵山病院の南約300メートル。

 




   


   



  
ところで・・・


  この時に使われたキャバレー未完成は実際に函館に存在した名物
  キャバレーで、ここの元支配人さんとは寅さん仲間である。
  現在はこのようにキャバレーの建物は取り壊され
  空き地になってしまっている。

     



    昔の超人気テレビドラマ「特別機動捜査隊」にも1969年度に出てきた。

   


   



 壊される前の様子とピンポイント位置↓ 2011年

 


  
 函館市松風町9番地


   
現在は更地になってしまった。

   

 20世紀の末にキャバレー未完成は閉じられたのだが、2007年に一夜だけOPENしたそうだ。
 その時の様子を写真に撮られた素晴らしいサイトがこれ↓「函館のおぢさん2的ブログ」
 http://hakodate.dreamlog.jp/archives/904442.html




   そして函館のラストは 



   
函館山展望台からの景色

   



 長万部方面の寅リリーパパの車窓風景の重要取材予定が押していたので
 夜までは待てず、展望台の真下から夕方4時前に撮影↓


  



 本来は夜まで待って展望台から撮るとこうなります。↓






さあ、青森港と函館はパーフェクトだった。

次は越後の寅友である滝沢さんの功績が光る
世界初登頂長万部付近の車窓風景だ!



10月10日ごろアップの
「長万部付近の車窓風景編」に続く。






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私に関する記事

   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
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ネット上では初公開です。

前回の作品(冬と春)に、
新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


それではご堪能ください↓




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      満月と立山連峰
      






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                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

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2015年9月24日 寅次郎な日々 590

秋の大特集

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」
あのロードムービー青森と北海道ロケ地完全踏破全記録

序曲



 

バリ島から帰国した直後の8月15日お盆の直後、
私はちびとらさん父子と二人で第15作「相合い傘」の
旅を再現することとなった。



青森港ー函館ー日ノ浜海岸ー長万部近郊(車窓)ー
小沢駅ー銀山駅ー余市駅近郊(車窓と道路)−蘭島海岸ー蘭島駅
ー蘭島近郊のトンネル出口ー小樽全域ー朝里海岸
ー札幌ー千歳の牧場

出発直前の、
寅友である越後の滝沢さんからの貴重なメールにより、
世界初となったあの3人の車窓シーンも
同じく滝沢さんからのその後のメールによる
世界初の馬車に乗った3人が行く牧場発見も含めて
完全踏破の4日間だった。

また、第5作の「望郷編」でのSL車窓風景や
タクシー疾走シーンなども世界初であった。





まずは青森港から―



東京をちびとら号で出発し、およそ8時間、
途中ちびとらちゃんの希望にこたえるべく
クワガタを探したり、田んぼアートを見たりしながら、
夕方4時半に青森港のロケ地に到着。


    第15作「相合い傘」本編では、この映像から始まる↓


   


    撮影がおこなわれたビルから眺めると今もかろうじて海が見える↓
   撮影に使われたと思われるこのビルは老朽化が進んでいますし、外階段は危険ですので
   将来のある堅気の方にはお勧めしません。


  



  
撮影カメラはそのまま1カットで
   そのまま下方向にティルト(パン)して行く。↓


    

 





で、善知鳥神社で啖呵バイしている寅へ移行。

   赤い鳥居、白い鳥居

   







このあたり、石柱が作りかえられてる可能性が高いが、
まあ、ここのあたりであることは間違いない。

   

  




  
寅のバイの場所を正面から見たらここだ。

  



  



 で、善知鳥神社のバイが終わって、青函連絡船「摩周丸」を
 見ながら寅が歩いていく海岸近く。

  


 かなり変わってしまってはいる┐('〜`;)┌

 


 「みなと」の看板がある川崎商店は
 この周辺の開発のため、今は
 50メートルだけ南にずれた場所に移動している。


  


  
カメラはそのまま左にパンして行く。

  



  
今はこう・・・

  




  
この本編の看板↓だけで見える「福屋旅館」は
  数年前までこの近くにあったが、今は空き地になってしまった。

   


    
映画とは何の関係もないが一応福屋旅館の跡地。

   


  かつてはこのように、撮影場所から50メートルほど向こうに
  福屋旅館は存在した。↓


  




   一方寅が宿泊していた馴染みの旅館。
   本編では左右反転で「陸奥屋支店」と読める。↓


   


  寅友のリリーこと、寅福さんが、数年前に、
  わざわざ国会図書館に出向いて、当時のゼンリンの住宅地図で
  福屋旅館と陸奥屋支店を見つけてこられたのである。



  寅福さんのブログ
から地図画像↓を拝借しました。

  


 この陸奥屋支店も徒歩圏で当時は実在していた旅館。
 現在は大きな図書館が入っているモールになった。
 陸奥屋支店は、この写真で言うと、
 モールの1階の手前から右の方へ10メートルほど横。


  



   本編でチラッと映る夕暮れ時の停泊する摩周丸↓

  


 現在は全ての連絡船はその役目を終わり、
 この青森港フェリー乗り場で「八甲田丸」がそして海峡を挟んで函館港では
 「摩周丸」が記念のモニュメントとして見学が許されている。

 ちなみに、寅とパパが乗り込んで渡って行くのは「十和田丸」
 私も学生時代に「十和田丸」で北海道に渡ったことが懐かしい。


 
本編では摩周丸 現在は八甲田丸

 



  
翌朝しっかり晴れたので八甲田丸を再度撮影してみた。↓

  



 さて、青森港はロケ地のアングルを全て踏破した!


  
翌朝の青函フェリー「あさかぜ」に乗って函館へ ―

  


次回10月はいよいよ函館から小樽です。

続く。






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私に関する記事


   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
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「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)2011」をアップしましたので
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それではご堪能ください↓




2011年宮嶋龍太郎 制作 
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。








          

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      満月と立山連峰
      






                            雨降る江戸川風景  吉川孝昭   2011年4月3日 水彩  14cm.×24cm.

    

                                


                 
                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





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                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
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2015年8月24日 寅次郎な日々 589

第25作 寅次郎ハイビスカスの花

オープニング軽井沢ロケ地踏破レポート


■ オープニング完全再現動画

https://youtu.be/ODQbXYImFHU


鼠小僧寅吉の夢から覚めて・・・




2015年7月中旬 晴れ。


ここは、北軽井沢

群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原 鎌原神社内 鎌原の郷倉


私の寅友の加藤さんがかつて4年前にこの郷倉を世界初で発見された。


鎌原神社の横には、嬬恋村指定重要文化財の郷倉がある。

郷倉とは飢饉や災害に備えて穀物などを保存しておく蔵であるが、
1783年に被災した鎌原村は、被災から5年後の1788年にこの土壁の郷倉を建てたのだった。



なんとこの文化財の郷倉の中で寅は寝ていたのだ。

子供たちの声と笛の音

「御用だ! 御用だ!」

まだ夢と現実とのハザマにいる寅は窓から外を恐る恐る覗き込む。



  



  今は窓が閉じられている↓
  夕暮れ時ゆえ画質が荒いことをご了承ください。

  



   御用だ!の声と笛の音で 恐る恐る戸から出てくる寅。

   



   


   


    さらにもう薄暗くなった夕暮れ時に再現したために、画面が暗くなってしまった↓

   



     子供たちが「御用だ!御用だ!」と走っていく。

   


   




   


   
実際はもうかなり暗かった。

   



    御用だ!御用だ!

    
   


   



    
ようやく我にかえって、鎌原神社を出て行く寅だった。

    



    



    


タイトル イン



世界初登頂!!

軽井沢倶楽部 ホテル軽井沢1130 のやや東。
群二公民館の少し西。
カメラは南西の浅間山を撮影。

この旅に出かける3日前に私がなにげに
ホテル軽井沢1130のブログを見ていて、新発見した。

ホテル軽井沢1130の支配人さんにメールでお伺いして
ピンポイントの場所を確かめた。



   



午後2時 現地で動画撮影

https://youtu.be/PnO0r48kwPM


   
 






タイトルの直後


一本道を歩く寅が映し出される。

この場所はストリートビューでまず寅さん友達の寅福さんが発見。
今回、一緒に現地到達。

これも現地到達世界初登頂。

鎌原神社の郷倉から徒歩10分。
北方向の一本道500メートル。



  



  



  


   
振り返れば南方向に夕暮れの浅間山から噴煙が。

   



  おばあさんに道を聞く寅。


   その一本道から南に500メートル同じ道を歩くとこのカットにたどり着く。
   寅福さんがストリートビューで発見されていたこの場所は、当時の家は残っていないが
   電柱が今も同じ。


   




    

 
 この扇の蔵のカットは実は上のカットの向かい側だった。

  蔵の模様は色は逆になっているが、「
」が一緒。
  この家のご主人にお聞きして、ここで撮影があったことを確認。


  ご主人も奥さんも、当時の撮影のことを少し覚えていらっしゃって
  このおばあさんは、向こうに映っていた茅葺家の
  おばあさんだそうだ。


   


  

 


    鎌原神社からすべて徒歩圏

   




そして、寅は白いワゴンを拾って白糸の滝に向かう。

この場所はどうしても、最後まで見つけることができなかった。

おそらく近くなんだろうが、わからなかった。


      


   




   そして白糸の滝にたどり着く。


   



   
ここの水はそれはもう冷たかった。

   



   


   



   


   



  寅が冷たい滝つぼの水に飛び上がるシーンを再現。
  実際に入ってみると、想像以上に冷たく、おもいっきり飛び跳ねてしまった。


   


    ちょっと、高くジャンプしすぎか┐('〜`;)┌

   


   カメラ側にギャラリーが15人ほどいて、気恥ずかしかったが、
   気丈夫な寅福さんは撮影し続けてくださった。
   意味のある行為をしているんだと自分に言い聞かせて私も演技を続けた。


   


   


   


  白糸の滝からの帰り道、撮影当時はこのような橋になっていた。
  現在は普通に遊歩道になっている。


  


  



  男はつらいよ ハイビスカスの花特別編では
  新しくなった遊歩道が撮りなおされて、採用された。↓

  


   特別編にはなかった新たに柵が今は作られていた。

  




  


  
茶店への道。

  


  
茶店の中からの撮影。

  


  
今も店はある。

  



 店の中には撮影時のスナップも。 
やっぱり渥美さんは夏前なので黒足袋を履いている。

 






  
草軽交通白糸の滝売店前

  



  


   長屋の店は「いわなの塩焼き店」がひとつ増えている。

   


   





   


   


山田洋次 監督 のクレジット。







そして、本編が終わりに近づき・・・・




ラストの大団円。




群馬県吾妻群中之条町入山
旧 六合村(くにむら)

上荷付場バス停





 思いもよらぬリリーとの再会。




   



   



 坂の途中の小さな待合所。


 降るような蝉しぐれ。


 寅が暑さにうだっている。



 眼を閉じて手にしたウチワで扇いでいる寅。



   


   



  崖下からの映像もある。

   


   



 バスの警笛を聞いてフラフラと.上り、
 バスに対して片手を上げる。


 ミニバス、寅を無視して通り過る。


    


    




 寅「バスじゃねえのか。うああー、暑い暑い」



 フラフラとベンチに座り込む。



    


   





 ミニバスは少し行き過ぎた所で急停車し、
 中からサングラスをかけた女が下りる。

 リリーだ。


 女性たちの声

 「ねえ、すぐに終わる?」
 「うん」


 日傘を差して歩いて来るリリー




 蝉しぐれ



 途中から小走りでやって来るリリー




   


   




   崖下からも撮っている。

   



   



 (カメラは崖上から俯瞰)


 バス停の前で、足がゆっくりになり、そして止まる。

   



   




 眠くなって眼を閉じていた寅、

 団扇をふと落としてしまう。


   



   
本編の団扇を水彩で描いて再現しました。

   



  ある気配に気づき、前を見る寅。



 サングラスをかけた女…

 …!! リリーが立っている。


   


   



 サングラスを上げ、


   


   




   素顔を見せ 笑うリリー。

   


   




 はっと、輝いた表情をとり戻す寅。



 ちょっと格好つけて、


 寅「どこかでお目にかかった
   お顔ですが、

  姐さん、どこのどなたです?」


   



   




 リリー、ニツコリ笑って答える。


 リリー「以前お兄さんにお世話に
     なったことのある女ですよ」


   


   




 寅「はて…?

   こんないい女を
   お世話した憶えは…ございませんが」


   



   




 リリー「ございませんか、この薄情者!」


 リリー「ハハハ!」

 寅「ハハハ!」


   


   





  明るくメインテーマが流れ始める。




  

  寅「何してんだ?、お前、こんなとこで」


  リリー「商売だよ」


  寅「え」


  リリー「お兄さんこそ
      何してんのさ、こんなとこで!」


   


   




 
寅「オレはおめえ、

  リリーの夢を見てたのよ




  



  


   リリー「フッーキャ!」



  リリー照れながら
  寅を肩でつついて大笑い


  


  


 リリー「ね、これから草津へ行くんだけどさ、
     一緒に行かない?」


 寅「あ、行こ行こ!
   オレどっか行くとこねえかなって
   思ってたんだ!行こ行こ行こ!」


 リリー「おいでおいで!」


   


   




 あ、リリーのサングラス鼻までずれ落ちた(^^)。


 
おでこの上のサングラスが落っこちたのは
 なんと本番で偶然だったそうだ。
 (浅丘さんのインタビューから)


   
リリーのサングラスが落ちかける。
   



   
寅福さん、渾身のサングラス落とし!2テイク目でOK!

   




  寅「フホハハハ!!」


  駆けていく二人。


   


   




  ミニバスの前に来て


   リリー「ちょいと、この人も乗せてあげてー」



  寅「これはこれはバンドのみなさん、
    いつもリリーがお世語に
    なっております!どーも!


   挨拶をする楽団の若者たち。


   


   




   崖下からの撮影

   



     現在はカメラ位置に小屋が建っているためやや崖に迫った場所からのみ撮影。

   




草津ナウ.リゾートホテルのミニバス

草津ナウリゾートホテル
標高1,200mの草津高原の中心、天狗山の麓ベルツの森にある
ヨーロッパスタイルの建物は四季折々の自然に囲まれたリゾートスペース。



声をかけながら乗り込む寅。


ミニバス、エンジンをふかして走り出す。


深い緑に覆われた山々。


寅とリリーを乗せたバスがぐんぐん遠ざかって行く。


お〜い、草津は逆の方角だぞォー(^^;)




   


   



   




       


   





ラストでもう一度最愛のリリーに再会するという、
奇跡の演出をしてくださった山田監督。

間違いなくこのシリーズ最高のハッピーエンド。

リリー4部作の中で最後の最後リリーと
一緒に終わるのはこの作品だけである。

このふたりにはこのあともうひとつ
忘れられない草津での思い出『草津物語』がある。

もちろん映画には映らない。
だからこれは私たち一人一人が勝手に想像できる
特権を与えられているのだ。

しかし、草津では、もうあの沖縄のような
甘い蜜月は繰り返されなかっただろうことは
想像に難くない。

どちらかというと、第15作「寅次郎相合い傘」での
北海道の旅のような、気楽で楽しく、和気あいあい…
という爽やかな『草津物語』だったのではないだろうか。

そして…

「じゃあまた、日本のどっかで会おうな」

「うん、またどっかでね」

って言いながら、にこやかに別れたのだろう。

この二人の縁がここから一層深くなるのは
まだ気の遠くなるような相当の歳月が必要なのである。


その歳月の間に寅はリリー以外のマドンナと多くの恋をし、
リリーはもう一度、ある老人と結婚もする。


しかし、それでもなぜかこの二人の間には「赤い糸」が見える。
ちょっとやそっとでは絶対切れない運命の糸だ。

そして、その鍵を握っているのはやはり『さくら』なのかも
しれない。


ここ数年


寅は…ある晴れた日
奄美のリリーの家に時々帰ってくるようだ。


彼女は長旅で疲れた寅の顔を見て
微笑んでこう言うのだ。


 「 おかえり 寅さん 





おわり











   【KAT BATIK  インドネシアの絣と更紗 吉川コレクション】

   2015年5月1日より図録発売開始

   龍野、つくば、宇奈月、越中八尾、柴又、高岡、京都
   それぞれの展覧会場にて直接販売します。

   フルカラー 全66ページ A4サイズ  価格1000円 限定300部




     
表表紙

      




      
裏表紙

      










      




       






2014年の展示風景
https://youtu.be/HncfZFfTqUo





「ガレリア」のホームページ↓

http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts


http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg




昨年はお客様がガレリアで「男はつらいよ」のハーモニカ演奏をしてくださいました。
https://youtu.be/gpXno3YBZ6k






  ガレリアに集まった寅さん仲間(2014年)

   




   




  







橋の向こうは情緒あふれる龍野の城下町。
そして目の前にはこんもりとした鶏籠山がそびえ、
眼下には揖保川が流れる。

そんな龍野のシンボルが一望できる特等席に誕生したのが
「ガレリア アーツ&ティー」。


昭和初期に建てられた金融会社の事務所を修復したもので
店内に一歩足を踏み入れると、
西洋文化花盛りし頃を彷彿させるノスタルジックな空気が時間を逆行させ、
ふと窓の外を見ると『ハイカラさん』が闊歩していてもおかしくない、
そんな錯覚に陥ってしまう。
フロアにはギャラリーも併設、
ゆっくりアート鑑賞に浸るもよし、または流れる時間にただ身を委ねる、
そんな空虚な時を過ごすことも大切だと、この店はささやいているようだ




「タウンはりま」の記事より抜粋








ギャラリーオーナーの井上美佳さんのお知らせ文章↓

インドネシアのバリ島で家族と共に20年間暮らし、
現在は、東京柴又を拠点に制作活動をされている洋画家吉川孝昭さんの風景画展を開催いたします。

吉川さんのライフワークでもある寅さん映画のロケ地巡りが縁で、
龍野・ガレリアでの展覧会は今年で3年目になります。

吉川さんプロデュースによるオリジナル染織や、バリ島のアタ籠、シルクストールなどに加え、
今回は吉川さんが23年前から収集されてきたジャワ島東部のトゥバン布などのアンテーク布や
ローマングラスなども展示販売いたします。

新緑の龍野にお越しいただき、吉川さんの寅さん談議もお楽しみください。





というわけで

今年も男はつらいよの聖地のひとつ「播州龍野」で展覧会を開催します。

寅さんファンの皆様、今年もぜひ気楽にお越しくださいませ。

いろいろ寅さんの四方山話をいたしましょう。

絵画が20点ほど、染織工芸が200点ほど です。



http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg





     蔵の町をゆく 2014年 油彩

    
      










私に関する記事

   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
      このように写真も大きく拡大できます。↓

 




号外その2:2014年6月5日夕方発売
「夕刊フジ」の「人生二毛作」という全国版連載コラムに
私に関する記事が掲載されました。

夕刊フジのこの記事はデジタルでも読めます。↓
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140606/ecn1406060830003-n1.htm



    




   




    




   夕張の炭住をゆく車寅次郎  「男はつらいよ 寅次郎幸福の黄色いハンカチ」より


   




第43作 「寅次郎の休日」 ダイジェスト版http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/43newpagedaijyesut.html



吉川孝昭展  2012年10月13日(土)ー28日(日) 寅さん記念館 休憩室


       






        
裏表紙

        




      
 2ページ目と3ページ目↓

       








         
2012年正月元旦  吉川孝昭 「雪降る帝釈天」 お礼の年賀状の中の1枚

        





なお、お年玉代わりに、
昨年秋に息子が完成させました
「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)」をアップしましたので
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。
ネット上では初公開です。

前回の作品(冬と春)に、
新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


それではご堪能ください↓




2011年宮嶋龍太郎 制作  できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。








          

                「 宮嶋龍太郎+2 展 」中綴じパンフレット12ページ  表紙




      満月と立山連峰
      






                            雨降る江戸川風景  吉川孝昭   2011年4月3日 水彩  14cm.×24cm.

    

                                


                 
                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





pos

            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO





                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO







「寅次郎な日々」全バックナンバーはこちらから          


【 寅次郎な日々 】カテゴリー別バックナンバー【2005年11月〜2011年7月26日までの分】
寅次郎 さくら 名脇役たち タコ社長 満男 シリーズの流れ おいちゃん、おばちゃん 源ちゃん
とらや ロケ地探訪 山田洋次 各作品紹介 山田洋次以外の映画 メイキング映像
インタビュー&ポスター
マドンナ












588


         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年7月18日 寅次郎な日々 その588


号外!!




あの第25作寅次郎ハイビスカスの花のOPは
初夏の軽井沢、浅間山遠望だ。



先日7月14日 快晴 


午後2時 現地で動画撮影

https://youtu.be/PnO0r48kwPM


 



 
 

 

聞き込みを重ねて、現地の方ともメールのやり取りをし、
ついにピンポイントで場所をつきとめたのだった。


詳しい場所は7月末にアップする
第25作「ハイビスカスの花」OPandED軽井沢ロケ全踏破
にて記します。






おわり











   【KAT BATIK  インドネシアの絣と更紗 吉川コレクション】

   2015年5月1日より図録発売開始

   龍野、つくば、宇奈月、越中八尾、柴又、高岡、京都
   それぞれの展覧会場にて直接販売します。

   フルカラー 全66ページ A4サイズ  価格1000円 限定300部




     
表表紙

      




      
裏表紙

      










      




       






2014年の展示風景
https://youtu.be/HncfZFfTqUo





「ガレリア」のホームページ↓

http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts


http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg




昨年はお客様がガレリアで「男はつらいよ」のハーモニカ演奏をしてくださいました。
https://youtu.be/gpXno3YBZ6k






  ガレリアに集まった寅さん仲間(2014年)

   




   




  







橋の向こうは情緒あふれる龍野の城下町。
そして目の前にはこんもりとした鶏籠山がそびえ、
眼下には揖保川が流れる。

そんな龍野のシンボルが一望できる特等席に誕生したのが
「ガレリア アーツ&ティー」。


昭和初期に建てられた金融会社の事務所を修復したもので
店内に一歩足を踏み入れると、
西洋文化花盛りし頃を彷彿させるノスタルジックな空気が時間を逆行させ、
ふと窓の外を見ると『ハイカラさん』が闊歩していてもおかしくない、
そんな錯覚に陥ってしまう。
フロアにはギャラリーも併設、
ゆっくりアート鑑賞に浸るもよし、または流れる時間にただ身を委ねる、
そんな空虚な時を過ごすことも大切だと、この店はささやいているようだ




「タウンはりま」の記事より抜粋








ギャラリーオーナーの井上美佳さんのお知らせ文章↓

インドネシアのバリ島で家族と共に20年間暮らし、
現在は、東京柴又を拠点に制作活動をされている洋画家吉川孝昭さんの風景画展を開催いたします。

吉川さんのライフワークでもある寅さん映画のロケ地巡りが縁で、
龍野・ガレリアでの展覧会は今年で3年目になります。

吉川さんプロデュースによるオリジナル染織や、バリ島のアタ籠、シルクストールなどに加え、
今回は吉川さんが23年前から収集されてきたジャワ島東部のトゥバン布などのアンテーク布や
ローマングラスなども展示販売いたします。

新緑の龍野にお越しいただき、吉川さんの寅さん談議もお楽しみください。





というわけで

今年も男はつらいよの聖地のひとつ「播州龍野」で展覧会を開催します。

寅さんファンの皆様、今年もぜひ気楽にお越しくださいませ。

いろいろ寅さんの四方山話をいたしましょう。

絵画が20点ほど、染織工芸が200点ほど です。



http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg





     蔵の町をゆく 2014年 油彩

    
      










私に関する記事


   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
      このように写真も大きく拡大できます。↓


 




号外その2:2014年6月5日夕方発売
「夕刊フジ」の「人生二毛作」という全国版連載コラムに
私に関する記事が掲載されました。

夕刊フジのこの記事はデジタルでも読めます。↓
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140606/ecn1406060830003-n1.htm



    




   




    




   夕張の炭住をゆく車寅次郎  「男はつらいよ 寅次郎幸福の黄色いハンカチ」より


   




第43作 「寅次郎の休日」 ダイジェスト版http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/43newpagedaijyesut.html



吉川孝昭展  2012年10月13日(土)ー28日(日) 寅さん記念館 休憩室


       






        
裏表紙

        




      
 2ページ目と3ページ目↓

       








         
2012年正月元旦  吉川孝昭 「雪降る帝釈天」 お礼の年賀状の中の1枚

        





なお、お年玉代わりに、
昨年秋に息子が完成させました
「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)」をアップしましたので
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。
ネット上では初公開です。

前回の作品(冬と春)に、
新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


それではご堪能ください↓




2011年宮嶋龍太郎 制作 
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。








          

                「 宮嶋龍太郎+2 展 」中綴じパンフレット12ページ  表紙




      満月と立山連峰
      






                            雨降る江戸川風景  吉川孝昭   2011年4月3日 水彩  14cm.×24cm.

    

                                


                 
                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





pos

            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO





                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO







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【 寅次郎な日々 】カテゴリー別バックナンバー【2005年11月〜2011年7月26日までの分】
寅次郎 さくら 名脇役たち タコ社長 満男 シリーズの流れ おいちゃん、おばちゃん 源ちゃん
とらや ロケ地探訪 山田洋次 各作品紹介 山田洋次以外の映画 メイキング映像
インタビュー&ポスター
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587


         お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年6月23日 その587


第46作琴島ロケ(高見島 志々島) パーフェクト 完全踏破記録

亜矢ちゃんの悲しみをたどる旅  100カット完全高羽アングル再現



  超新作 本編小窓付き再現動画

  https://youtu.be/uGH6VSUuP6o


  




 第46「寅次郎の縁談」は縁談でもなんでもない意味不明タイトルだ。

 実際は寅と葉子さんではなく上田亜矢ちゃんで持っている。
 主人公は決して美人の坂出葉子さんではない。
 亜矢ちゃんのあの明るくたくましく初々しい輝きは、
 第46作で唯一の救いだったとも言えるだろう。



 物語はまず、満男の就職試験の騒動から始まる。

 正直で不器用な満男は成果主義がはびこる企業の面接で
 ことごとくはねられてしまう。
 もっと要領がよくて積極性を前面にアピールできる人間が
 入社できるシステムになってしまっているのかもしれない。

 博やさくらは、不合格だった満男を慰めようとするが、
 もともと博ができなかった学業の道(学歴の道)を、代わりに満男に
 歩んでほしいと思っていたことが長年満男を苦しめていたことも
 ついに露出してしまい大喧嘩になってしまうのだった。


       



 精神の限界に達した満男は、家を飛び出し、放浪する。
 ブルートレインの「瀬戸」に飛び乗り、行き着いたところが四国の香川県高松。



       




 そこから、紆余曲折があり、
 なんと琴島という人口50人ちょっとの小島に滞在することになっていったのだ。


 一方さくらと博は、
 柴又に帰郷した寅に満男を瀬戸内の小島から連れ戻すことをお願いするのだった。

 寅は快諾。翌日琴島へ向かうことに。


       




 そのころ満男は、親の心配をよそに、
 琴島の人たちの農漁業仕事を手伝うようになり、
 誠実な気質でもあることからとても頼りにされ始めていた。

 そして同時に、四国から毎日琴島の診療所に通う
 看護婦の上田亜矢ちゃんと急速に仲良くなっても行くのだった。


       


 そして寅が琴島にやって来て、
 いよいよ物語は佳境に入っていく。





 亜矢ちゃんと満男の悲しい別れをクライマックスとして
 琴島(もちろん高見島と志々島がロケ)をパーフェクトに巡ってみた2日間だった。

 事前調査に2週間30時間はかけただろうか、
 今まで誰もたどりつけなかった場所も含めて約100カットの
 本編の高羽アングル撮影に挑戦した。



 旅の日程 2015年5月6日〜5月7日


 昨年同様っていうか、毎年恒例のメンバー

 小手寅さん(龍野)
 ちびとらさん(品川)
 私(柴又)

 の3人だ。


 はっきり言って日本最強メンバー。


 これに寅福さんが加われば超最強なのだが
 寅福さんはあまりにも多忙で今回も来れなかった。






 まずは 第1目  高見島

 高見島本編のB班撮影や風景描写も含めた全カットを
 本編と全く同じ完全な高羽アングルで撮影、踏破!



 高見島はかつては塩飽(しわく)諸島の中心。塩飽七島のひとつ。
 その昔瀬戸内海の塩飽水軍として活躍し、
 江戸時代は人名(にんみょう)による自治が許され、
 廻船業で栄え財を成したのがこの塩飽七島であり、高見島。
 今の高見島にある多くの石垣は、江戸前期に旧浦集落が大火事になり、
 当時の人名(にんみょう)が中心になって石垣を築き、計画的に造成し家を建てた時のもの。

 今はひっそりと漁業や農業で数十人が暮らしている。
 急な坂が多い、坂の島として知られている。 






       








 朝9時 播州龍野を小手寅さんの車で出発。

 途中、岡山駅でちびとらさんと待ち合わせ。

 正午12時 瀬戸大橋を渡って四国へ上陸。

 午後1時半 多度津着

 午後2時  多度津発 高見島行きに乗船。



 と言う予定




 さあ、播州龍野から瀬戸大橋を渡り、一路香川県の多度津へ!


    






 この瀬戸大橋の真下は実はこの第46作で2回ロケが映っている。


 まずは本編中盤に映る、瀬戸内名産ワタリカニを獲った満男が乗る船。

 カメラ位置の岩黒島から羽差島を越えて遠く与島を眺める場所↓


    



 もうひとつは 金比羅帰りの寅船からの風景。

 映画後半での与島 フィッシャーマンズワーフ前を通過するシーン。(現在は閉鎖)

      



    



 さて、午後1時半過ぎに多度津到着。


 多度津に到着して、すぐ連絡船が来た!
 あぶなかった〜〜〜。




      
多度津から三洋汽船で25分で高見島。


      





      久しぶりの船の旅


        







     午後2時半に高見島に到着。天気はうす曇り。


        





     遺伝子の妙っていうような柄の猫ががお出迎えしてくれました。


        









     赤色がとりあえずの高見島全ロケ地

    












   たった一軒の民宿「森田」の前を通り、
  細い階段を上へ上へと登って行った。
  坂道はさすがに結構な勾配。








   





  海岸からこのあたりかなって思いながら坂を上がって行くと
  いきなりロケ地だった^^; 
  ラッキーというより、事前調査を十数時間費やしたことが
  こういう勘にも表れるのだ。




   この場所は 世界初登頂

     



     




   赤色がカメラ位置 黄緑矢印が海の方へ向かってのカメラ方向

    





発見時の動画
  
https://youtu.be/iW2b5hhSBJI









 この場所も 世界初登頂


  



  




  赤色がカメラ位置 黄色が演技場所

   






  満男に寅が引っ張ってもらってる石段の再現動画
   https://youtu.be/wLscl3UhGp0




 
 ここは満男と亜矢ちゃんたちがすれ違う四つ角

  


 
 ちびとらさんが、亜矢ちゃんの演技をしてくれています^^;

  


    赤色がカメラ位置 黄色が演技場所
   


 亜矢ちゃんの再現動画
 https://youtu.be/fpcLO08ruUo



 そして、この二人のやり取りはしみじみいいシーン。

 その四つ角の道から上がって来た葉子さんと
 逆に下がっていくよね子おばちゃん。



   


   


    赤色がカメラ位置 黄色が演技場所
   




  今も同じ石垣のまま

   
これは、本編撮影時と同じように建物の上に上がって撮影した。


  
ここはさすがに世界初登頂

  



  
寅に扮する私( ̄∇ ̄;)

  


   


    赤色がカメラ位置 黄色が演技場所
   




  近所で、はしごを借りてこうして上って撮影するのだ。
  パーフェクトの道はなかなかきついものだ^^;

 
インタビューの方はそのハシゴの持ち主さん。

    



    よい子の皆さんは危険ですから絶対に真似しないように( ̄∇ ̄;)

   



 満男に引っ張られる寅の再現動画

 https://youtu.be/kgDiWRDet7I

 https://youtu.be/_6dusQjKh6U




 そして、ここは有名な場所。
 ↑の屋根の上から降りたらそこもロケ地。

 そこは例の消化器具(火の用心)のある倉庫の前。
 ここで寅は葉子さんと会ってしまう┐(~ー~;)┌。



   


   もう扉の文字はほとんど読めなくなっているが何とかまだ読める。

   



    ホースの格納庫を隠すために
    松竹山田組のスタッフさんたちがあの祠を作ってきたと、
    この近くの家の方が証言されていた。


    



  祠は山田組のトリックだった。

  この近所の方へのインタビュー

  動画 
https://youtu.be/q-I8Z4_e-GM



             
     亜矢ちゃんたちもここを通って診療所へ下っていく。

     まとめ撮りかな・・・と思ったが、
     天候が違うので日傘が似合う葉子さんの時は
     晴れた日を選んだのかもしれない。。


    


   



 村のこの付近の方の証言で
 なんとこの祠は山田組が持ってきたことがわかった!

 第2作の毘沙門町の祠と同じパターン。
 映画用に作られたものだったのだ。


     この祠の中にはホース格納庫が入っている。祠は格納庫を隠す役割がある。

     




     



    赤色がカメラ位置 黄色が演技場所
      




    寅の背後は遠く海が見える。

     



     







   寅が満男に引っ張られて歩くシーンは、後ろの建物の上で撮影していた。


    



    



     赤色がカメラ位置 黄色が演技場所

     





   そして寅は、吸い込まれるように、葉子さんの後を付いていくのだった。

    




     この風景は坂の島である高見島をよく表している。


    



     赤色がカメラ位置 黄色が演技場所

     





   石段をかなり登った上 大聖寺の真向かいの家だった。

    





     このように葉子さんの父親の家はずいぶん前から更地になっている。

    



  これは第32作同様のパターン。
  完全な一目ぼれで、マドンナの家にわき目も振らず吸い込まれていくコメディ。




   すいすい葉子さんの父親の家に吸い込まれていく寅。

    






 今は更地になってしまったが、石垣は残っている。
 近所の方のお話によると、あの撮影時はすでに空家になっていて、
 ここの住人の方は、おばあさんだったので
 海岸の近くまで下りて、その海岸近くで商店を経営されていたのだそうだ。



 近所の方(ハシゴの持ち主)にこのロケに使われた家に関するインタビュー

 動画 https://youtu.be/QKpb78BUSeA







    
寅の真似をしてくださるちびとらさん。

    







  数日後の雨の降る設定の撮影もほぼ、同じ場所で行われた。

   





   




   赤色がカメラ位置 黄色が演技場所

   







   真向かいの大聖寺の石段上からもたくさん撮影された。

    




    



   


   やや高台から大聖寺山門を撮影した映像は2枚ある。導入部分

    



    







   もうちょっとだけ山門に近づいた映像がこれ。別れの前日。

    





   



     
    赤色がカメラ位置 黄色ピンク水色が演技場所や風景

    
    

  地図はごちゃごちゃしているが
  まあ、行けば全てのカットわかります^^






    これは中央病院の高島先生の往診のシーン。 父親の家の門の中からの撮影

    




    





     雨の中、山門に腰掛けて寅が帰る物語を見物している暇な人たち。

    



    







     この笹野桜井コンビはこの島の諜報部員and野次馬and世話役


    




    




     ここは、いろいろな角度から撮影されている。

    




    






    ほんの数秒だが夜のロケも行われた。

    




   



    赤色がカメラ位置 黄色ピンク水色が演技場所や風景

    






    このシーンは大船のセットだが、臼は本当にあったのだということがわかる。まだ残っていた。

     




     






新国劇の重鎮、島田正吾さんはここまで上がってこられたんだね・・・




  そしてこの田宮善右衛門家の中からのロケ地も
  事前調査で発見してあった。

  世界初登頂




     





     





   ちょうど父親の家から見える真向かいの屋根がまさにロケ地だった。


     








     その横の窓から斜めに海を撮影した風景↓

     





 現在は家はなく、更地になっているので、当然ながらジャストの位置からは撮影できないが
 一脚を2メートルに伸ばして撮影してみた。
 2つ見える前の家の屋根は今も同じなことがわかる。


 ここも同じく世界初登頂↓


     




 葉子さんの実家窓から見える風景

 https://youtu.be/tWyNLQLi1Vc

   
 窓から見える風景2種類

   






   そして高見島最後の難関 子供御輿を映す俯瞰映像。

   


 おそらく大聖寺の境内かその真下の家の庭から撮影したと思われるが
 今は大聖寺からの風景は木々が覆い繁って何も見えない。
 その真下の家も空き家で敷地は木々が生繁ってしまっている。
 それゆえ、私たちはそのまた下まで下りて・・・
 つまりあの見えていた木の電柱の場所まで下りて
 撮影せざるを得なかった。

 一脚を思いっきり伸ばして撮ってみると
 意外に、当事と同じ家々が残っていることがわかった。
 この木の電柱も奇跡的に当事と同じ姿をそのまま残してくれていた。
 金具や電線のあり方が20年前と同じ!



   
世界初登頂

   


  電柱横の手前の家もまったく今も同じ。

   ただ、向こうの下の方の家は、壊されて
   3〜4軒ほどは更地になっていた。


   



   赤丸が当事と同じ箇所

   



   


   
子供御輿の位置と直線状に並ぶ

   


 物証を映し出した貴重な動画
 https://youtu.be/8CHYjw80S-M



 みこしを担いでいた海岸場所からから見た電柱
 https://youtu.be/eS30t-OiSuY


   







 最後の子供御輿は連絡線が出る20分前に
 最終確定した。

 2時半から5時半まで3時間しっかり使って高見島は
 なんとか全カットパーフェクトだった。

 さらば 高見島


  


 その夜 丸亀で高見島パーフェクトの打ち上げ。

 魚がべらぼうに旨かった。


   







2日目  志々島



 四国本土多度津の近く詫間港から船で北方およそ6キロメートルの沖合に浮かぶ、
 周囲3.8キロメートル、面積0.74平方キロメートルの小島
 塩飽諸島の最も端の島のひとつ。
 両墓制を採用し。埋墓群は海岸にあり、小さな小人の住まいのようになっている。


 最盛期は200戸、1000人が住んでいた。
 最盛期には100軒以上の農家が仏花として使われる
 小菊、ストック、除虫菊マーガレット、キンセンカなどを栽培していた。
 2014年ですべての花栽培は終了してしまったようだ。
 現在は島の人口いは19人に激減してしまっている。




    


   


 6月7日 天気予報は雨がちだったが
 なんと朝起きると雨も止んで、雲間に太陽が!

 そして、ゆったり朝食を取って
 志々島への連絡船の乗り場へ小手寅さんの風天号で直行。

 しかし、なんと現場に近づいてから連絡線乗り場がわからず
 うろうろしているうちに連絡船は無常にも出ていってしまった(T0T)

 大通りからの角に船着場の案内板がないので場所わかりにくすぎ(▼皿▼#)


 丸亀・多度津方面からですと、
 まず、船着場が近づくと
マリーンウェーブという大きな文化施設が見えてくる。
 その交差点に大きな「多田病院」と老人介護施設「白寿の杜」が見えるはず。
 その多田病院看板を海の方に曲がっていくとすぐ左に大きく白い船着場が見える。
 船着場の横に老人介護施設「白寿の森」がある。
 その前が連絡船に乗る時の駐車場。


   

   

    ↓拡大

   

   さらに拡大↓


   



  




 で、ここで、帰りに亜矢ちゃんの涙の別れを
 再現するために夕方に予約を入れておいた
 「いせや」さんに朝もお願いすることに。

 電話を入れると快く引き受けてくださった。

 待つこと20分

 速攻で、詫間 宮ノ下の船着場まで飛ばして着てくださった。

 結局
 連絡線との差額は一人当たり
 たったの千円ほどだったので
 こちらで正解(=⌒▽⌒=)


 そしてなによりも
 海の上のロケをしっかり撮影できたのは
 チャーター海上タクシーならではの特権だった。




 動画 助っ人海上タクシーいせやさん登場!

 https://youtu.be/wNVi093FWPA


    





 これは超導入部分。

 満男と地元のおばちゃんエキストラの方(高島孝子さん)が
 瀬戸内名産のワタリカニを獲っているところです。

 ここいうところは海の上なので無理して高羽アングルを探さないで下さいね。
 船の上で立ったりすると危険。


 海の上ゆえ、地図上でのピンポイントは難しいが
 海上タクシーの航路の中に入っているので
 志々島へ行く途中で注意して観察すると見つけることができる。



    世界初登頂 どんぴしゃ。

    


        





 これも世界初登頂
 どんぴしゃの風景。

      
        撮影に協力し、よね子おばちゃん役をこなしてくださった高島孝子さん
    


      


 実は本編の満男船の方向は志々島へは行かないで
 逆に四国本土に行っていることがわかった。


 撮影時のトリック

 動画 https://youtu.be/5YPOAF6mljc




 これも世界初登頂 どんぴしゃ高羽アングル。

    


   このあたりは、志々島方向とは逆方向に船が進んでいる。

  


  ロケ探しに慣れてないとなかなか見つからないので、危ないし、
  高羽アングルを狙うにはけっこう事前準備や勘や時間もかかる。
  チャーター船は小さなサイズなのでけっこう左右の人の移動バランスが難しく危険なのだ。


 船上動画
 https://youtu.be/HcgCuGBgQqM


 志々島が見えてくるこの導入部分は
 なかなか感動的。

 この写真はきっとみなさんも連絡船から撮影できる写真。



    



 島々の撮影と話に夢中になっている間にかなり志々島に近づいてしまい、
 いせやさんの船長さんにお願いして少し戻っていただいて、
 もう一度この志々島遠望を撮影しなおさせていただきました。^^;ゞ


  




  チャーターでよかった〜〜〜

  まあ、人間やる気ですわ((((^^;

  いせやさんの船長さんには、いろいろなお話も聞かせてもらった。

  なぜ山田監督が志々島を選んだのかなどなど^^

  あの志々島にある小さな小さな両墓制の埋墓群の方が気に入って、
  ここをロケ地にしようとしたそうだ。

  私の田舎の三重県も含め、
  土葬中心の近畿には多かった両墓制の墓地が、
  ここ瀬戸内塩飽諸島付近の志々島にも存在する。
  埋め墓の上に霊屋を建てるという特徴があり、
  山田監督はその小さな小人の家のような霊屋が気に入ったようだった。



   全身唐草模様で凝り凝りのいせやさんの船長さん^^;


   



  いせやさんの船長さんの証言動画
   https://youtu.be/8EM0XrVSz8A



   さて、志々島全カットロケ地地図はこうなっている。↓
   基本は演技場所とした。風景描写だけの場合は時にはカメラ位置とした。

   

    




   さあ、志々島上陸!

 
   天気予報(小雨)は・・・外れた( ̄∇ ̄;)

    



    もちろん寅もここで降りていった。神戸さんシリーズ初登場!

   


   
寅の向こうに見えていた風景

   



   
   



    おばあちゃんの立ち姿が決まっている この船着場への道

   


  
   


   

   



  船着場へ行くまでの道からの夕暮れ風景も
  本編で金比羅帰りの直後シーンでチラッとだが出てきた。


   


   

   
   


  山田組の人この案内図うまく作ったよなあ〜〜
  っていうか、
  これじゃ観光案内図になってないと思うんだが・・^^;


   


    看板があった塀はなくなってしまっているが、下の石垣は健在。

    




  「おまわりさん」


  「はい」


  「この島に泥棒いないかい?」


  「いません」


  「ごくろうさん」




   お巡りさん、この50人余りの島に常時勤務していると言う無理な設定^^;

   


 花壇にはかわいい案山子が
    


    


 
ここから、隣の小さな村にまず向かっていくことにする。
 なんせそこは、あの亀井おばあちゃんの家がある可能性が高いからだ。


 もちろん歩いていく最中もロケ地だらけ^^;




   
まずは寅が村のエキストラであるふさ子おばあちゃんと挨拶して
    歩いていた道が曲がっている場所

   


   




    いちゃいちゃカップル見つけてにっこにこ^^

   


   




   寅、にったにた^^;興味津々

   


   




   
この孤島でかわいい娘さんと
  歌を歌っていたか・・・




    寅は詩人だね・・・



   



   





      渥美さん、体きつくてここで座って演技かな。


    



    



    
この島では、みんなに期待され、役立っている満男。
     特に第一次産業である農漁業は人間の根本だからね。



    ああ・・・オレは今生きてんだなあ〜〜・・・って・・・

    


    




    とにかく葉子さんに会わせてはいけない



    あと・・・・もうひとり・・・・


   


   




  
 しょい籠を忘れて、スタスタ取りに行く満男。これはなんとも面白い「間」


      


                   
 

    





   さあここから、隣の部落宮ノ浦の亀井おばあちゃんの家へ行く。

   もちろんその途中も満男亜矢のいちゃいちゃロケ地があるので撮影して行くことにする。




   まずは

   ごみ焼却の近く。
   満男が寅を見つける瞬間の場所。

  
亀笠島が見える。



   


       



  
  ヤギが数頭飼われていた(^O^)

    



   
神社の鳥居が見える

   


   


   




    歩いていくと・・・・


   この場所は海岸の一番先端、さきっちょ。いちゃいちゃ岬

   



   
世界初登頂  実はここのアングルは人家の入り口に入って撮影している↓

   



   



 
  角度変えて

     


  


  
 アップで逆から いちゃいちゃシーン^^;

   


     



    
本当にとんがった先端の場所

    




そして、いよいよ宮ノ浦地区に...




    そこから宮ノ浦地区まで海岸沿いを数分歩くと、宮ノ浦の入り江に到着。

    



    


    
がカメラ位置 黄色が演技場所

    


    
  





 さあ、ここから宮ノ浦村に3分ほど上がって行く。


 そしてついに・・・・


 小手寅さんが事前調査で宮ノ浦と見立て、私が最後の微調整の詰めをしたジャストの場所に
 亀井おばあちゃんの家は20年経った今もしっかりあったのだ!



    世界初登頂

    



  
亜矢ちゃんが中にいる。箕のに「琴島 原慶治郎」と山田組の文字が。
   表札の文字と酷似しているので、ひょっとしてこの家の原さん本人が書いたとも考えられる。

   しかし達筆だなあ・・・

   


   



  
本当の住人は上にも書いた通り 本当は亀井さんではなく
   原慶治郎さん。 当事すでに空家。


  
亀井ひさのさんは、大きな集落の本村(ほんむら)からのエキストラだった。


    



  
真向かいの家もすべて20年前と同じ。手前のゴザをとめていた石も残っていた^^

   



   屋根の向こうに海が見える。

   

   

  「亀井さん、海見える?」

  「見えるよ」


  亜矢ちゃんが亀井のおばあちゃんに海が見えるかどうか聞くでしょ。

  本当に海がちゃんと見えることが今回の調査でわかった。


   



   



  
小手寅さんが再現してくれた^^;

 



  
亜矢ちゃんは、亀井おばあちゃんの家の庭で満男に気付く。

   


  
 はしご、郵便受け、など今も同じ

   




     そして満男と二人で入り江の方へ下りて行くのだった。

    


   
今もこの村の建物の様子は朽ちては着ているがほとんど一緒。
    しかしもうこの宮の浦地区には3人しか人が住んでいない。


    




  ■ 亀井おばあちゃん発見の瞬間の動画↓
  https://youtu.be/0hqSfiXtMZo



  ■ 斜め前の家の方にインタビュー
  https://youtu.be/E4mG1K27t3k




  ■ 小手寅さん亜矢ちゃんに扮する!
  https://youtu.be/mB-Vydqgj9o





   小手寅さんと私で事前調査を徹底的にしていた結果。
   亀井さんの家はここまで絞られていた↓事前調査の画像

    

 
            

    


  

     



 そして、海岸の道に降り、

 今度は、寅がかばんをベンチに置いた海岸の波止場前から北側をめぐる。
 この北側ラインもロケ地がたくさん。


 まずかばんベンチから歩いて50メートルの所に「いせや商店」さんがある。
 伊勢屋さんの近くの壁にはこのような記念のスナップが飾られていた。


    



    



    そしてここがよろずやさんの「いせや商店」さん

   



これはカメラが上からの撮影なので
一脚を2メートルに伸ばして堤防の上に上って撮影。
   



   
宴会の打ち合わせ。

   


   



    おまわりさん、喜んで緊急用モーターボートを用意する!

    
こんぴらふねふね〜〜〜〜♪
   



   



   がカメラ位置 黄色が演技場所

   




    寅と葉子さんが出会って、家に入った直後のカットがこれ。いい風景だ

   


   



    これが問題の子供御輿。
    海岸に置いていたのは志々島だが
    担いでいたのは高見島。


   


   



   雨の小さな風景描写 
こういう風景を見逃してはいけない!

   


   


   




 そしてすぐそばに・・



 亜矢ちゃんの勤務する

 「志々島診療所」はもちろん今もある。



     




    



    




   



 親切な看護師さんの御厚意で
 診療所の中に上がっての撮影を許可してくださいました↓



この写真は、ちびとらさんが撮ってくださいました
  




   こんぴらふねふね〜〜♪

   


   この写真は、ちびとらさんが撮ってくださいました。)
   


   




   そしてさらに北へ歩いていくと、船着場のシーンが見える。


   



   


    


   そして向こう側 船着場に渡っての撮影

   撮影時に満男の右横に停泊していた船が今も健在


    


   


    



 この両墓制の中の埋墓は山田監督がこれを見てロケ地を決めた
 ように、とてもかわいい。この小人の家を「霊屋」と言う。
 山のあたりの寺、利益院そばに参り墓はあるが、
 過疎化のせいで、この埋墓のみに参る人しか今はいないらしい。
 私の田舎の三重県伊賀地方も土葬だったが、埋墓と参り墓が
 隣り合わせの村が多かった。
 それゆえ、一緒にお参りできるので便利なのだ。


 この船を洗うシーンで、しっかりと埋墓の霊屋が映し出される。


     


    



 20年前の、撮影当事は人口は60人近くいたが、
 現在人口はついに19人になってしまったので、
 埋墓の霊屋は管理しきれなくて倒れていたり朽ちているものもあった。


     



     



  


     



 さて、今度は坂を上がって

 利益院の満男と亜矢ちゃんのキス小屋周辺を巡ろう。


 
満男はKissをしてしまうが、これは亜矢ちゃんの作戦勝ち。


    
がカメラ位置 黄色が演技の場所 ピンクがKiss場所
     



 
まあ、10分も歩かないで、村のお寺である利益院だ。
 志々島は小さな島で、かつ、島の南の方だけを活用しているので
 ほんとうにすぐに目的地まで行けるのだ。

 利益院はもう誰も住んでいない。
 お寺は廃墟となっていたが・・・



    




 
亜矢ちゃんと満男がお弁当を食べていた
 あの石段は健在。
 眼下の家並みもまあまあ残っている感じだった。



   

    


    


    


     



   
満男の話に、自分の想いを託そうとする亜矢ちゃん。

    


    



   満男の伯父さんが惚れられても逃げ腰だったことを知って、

  「
じゃあ・・満男さんにも 遺伝してんや・・・
  
  愛の告白

  
 亜矢ちゃんの意味深な発言に、驚く満男。 亜矢ちゃん勝負に出た!

   


  高台にあるせいか、家々はほとんど無くなってしまった。
  丘の稜線だけがかろうじて当時をしのばせる


   





   
そして、ここで押しの一手。 ニの矢  次はプレゼント攻勢

  



  



  最も大きな効果がある「手編み物」で一気に満男の心を奪おうとする亜矢ちゃん。


    満男にわからないよいうに後ろに隠しているのが健気^^


   
   

  
満男が家出してから10日くらいで寅が琴島到着。そこからさらに5日で雨の日の寅の手紙。
    そこからさらに5〜7日で金比羅とKiss。
    
満男と知り合ってからこの日まで約20日間ちょい。
    亜矢ちゃんが満男のセーターを編み始めるのが知り合ってから4〜5日後くらいだとしても
    2週間ちょっとで編み終わったことになる・・・。
    あの若さだとそんなに慣れてると思えないので、最後の仕上げに時間が取られます。
    それゆえ合間合間に編んでる限りは男サイズLなら途中間違わないでも4週間。
    毎日診療所の中とか夜とかにちょくちょく編んだとしてもかなり熟練の技。



   




 満男は亜矢ちゃんを追いかけっていうか、
 亜矢ちゃんに誘導されるようにKiss小屋に入って行く。

 ま、うなぎが仕掛けに入ったんですね(-。-)y-゚゚゚



   


 
 畑も近くの小屋もかなり無くなってしまっている。

  




   


   



  
  誰もいない暗い小屋の中に誘導する亜矢ちゃん。

         



    



    


    

    



 
   誘導されていることもわからず、必死で追いかける満男。

    
  

  
  畑と畑の分かれ目は今も同じ!白いパイプも同じ!

    



  
 前々からおそらく知っているであろう無人小屋に入っていく亜矢ちゃん。


   実はここからが大船撮影所のセット

   


 
もともと本当に小屋の通路はあったようだ。山田組のスタッフさんは
 忠実に大船撮影所でセットを作ったことがよくわる。


   



 この扉の手前はもうなにもない。草が生えているだけ。
 本編のような小屋は今はもう無い。
 外の道から4メートルでこのフライパンが掛けてある扉



 あのフライパン扉の向こうにKiss小屋がある。カメラの設定はこのあたり。
 しかし草がぼうぼうで向こうのKiss小屋がはっきり見えない。



   



 踏み込んで中に4メートルほど入って行くと、Kiss小屋の入り口が見えた↓

  





 映画本編とよく見比べていただきたい。
 土壁のあり方がぜんぜん違う。
 入り口の柱の太さや仕上げ方、ひさしの支え棒も太さが違う。
 そしてスタジオ独特の光の当て方・・・
 これで本編は山田組の大船セットだったことが証明された。


   


    





    


 小屋の前の入り口に大きな籠が置いてある。黄色い花も生えている。
 しかし、この直後の、外から前の入り口を見たシーンでは
 なにも置いていないし、黄色い花も生えていない。
 これによってもこの小屋の中と中から見た前は通路も含めて
 すべて大船セットであることがわかる。


   


  前に出たときには中から見えた籠も黄色い花も無い↓

   



 
 冷蔵庫などやフライパンがあったので
  ここは人が住居としても使っていたことがわかる。


   
   
   


  階段も本編とは違う。

   



    本編のセットの階段はホゾ(溝)が見えている。実際の階段は差込み二箇所

   



    



 「
好き・・・・」  亜矢ちゃんついに告白。

  そして流れ的に当然Kiss。

  この流れを自制できる男は世界にはまだ一人もいないはず^^;





 ところで・・・

 この亜矢ちゃんとのKissは、
 本当にはKissしていないのがすぐわかるくらいみえみえだったが
 前作の第45作で泉ちゃんの東京駅シーンでは本当にKissをしていた。

 そういう意味では満男は泉ちゃんを思い、
 ギリギリでは奇跡的に自制したのかもしれない。



  あ・・・・・んなわけないかヽ(´〜`; ォィォィ




  よね子おばちゃんの声・・・


  「
満男ちゃああああああ〜〜〜ん!!」


  この声は亜矢ちゃんには無情の声

  揺れ動く満男には・・・救いの声





  びっくりして 満男は小屋の前に飛び出る。



    ここからは再びロケ

   


  小屋の表はこうなっている。
  20年経ってもドアの上の蛍光灯や茶色いトタン壁などの面影は残っている


   


    



  ここからは再びロケだから、私も満男同様小屋から離れて階段を下り始めた。

  本編時のカメラの位置に近づいていくと、今やうっそうとした茂みの中に
  Kiss小屋が隠れていることがわかる。凄いことになっているのいだ。


    





    




決定版

Kiss小屋の中とその前までを動画で紹介

動画 
https://youtu.be/Es2fHQjnvqo





  今はお化けアロエ(守護神)がこの家を守っている。
  その証拠にここの小屋に表から入ろうとした私は、
  このお化けアロエの棘が2箇所すれて頭皮が流血してしまったのだった。
  まこと、あっぱれな守り神アロエだった。


      


  この繁みの向こうにKiss小屋がある.
  ここからでは小屋は見えないが高羽アングルがジャストこの位置なので
  ここから撮影した。



    



    




  そしてくるっと左へ向けばよね子おばちゃんの路地が目の前。

  ということは

  山田監督は、利益院からKiss小屋の前のよねこばあちゃんまでは
  一切トリックは使っていないことになる。



   


  この画像↓だけ、小手寅さんの写真を使いました。
  (私の撮ったものは手前右の土壁が本編と比べてさほど多めに写っていなかったため)


  




    


 まあ、ある意味、満男は、よね子おばちゃんのあの満男を呼ぶ声で
 深みにはまらないですんだとも言える。
 亜矢ちゃんはちょっとつまらなそうだったが、逆に満男は助かった顔を
 していたことを見逃してはならない。

 あのKissから先、次に満男が亜矢ちゃんに会うのは
 なんと朝の船着場。それも満男は会ってしまっただけで
 亜矢ちゃんに黙って行こうとしていたことがバレバレ。

 亜矢ちゃんには置き手紙もなし。

 まあ、なるべく亜矢ちゃんの傷を小さくしたかったのだろうが
 満男ははっきり「逃げた」と考えて間違いない。

 深い仲になる気持ちがない場合は「逃げる」
 古今東西あれが一番なのだ。



 さてこのKiss小屋の近くにもうひとつ世界初登頂がある。


 Kiss小屋の上手の方には高見島ロケだと思わせて
 実は志々島だったという。トリック風景がある。

 あの島内放送のシーンだ↓


    


  亀笠島がはっきり見えるのでここは志々島。
  事前調査でのこの場所の特定はけっこう時間がかかった。



   



     
事前調査での記録↓ 星マークがカメラ位置

     


     



    


     




  さて、最後に難関 山の上のお花畑だ。





  山の上にあるのだが
  果たして畑はまだ現存するのだろうか・・・

  っていうか

  そもそもそこまでの道がまだ現存するのだろうか。


  利益院の上から登ろうとして、散々30分ほど迷い、ロスタイムがあったが
  海岸の埋墓そばの農家の人にお聞きすると
  親切にも山の上まで案内してくださった。
  ありがとうございます。感謝です!

  結局、一番の近道は埋墓の横の路地を通って人の家の庭の横を横切り
  細い坂をずっと上がって行けばいいということだった。

  
もちろん普通の路地を通っても行ける。

   



  
■ お花畑への坂道はここから上がる!!

   



    この細い坂は教えられないと絶対にわからないくらい細い。

   



   歩くこと7分 頂上が見えてきた。

   



 長い坂を上がりきったあと、しばらく畑だった土地を20メートルほど北へ歩くと
 目の前にあの本編にも出てきた
 シンボルの榎(
えのき)の大木がそびえて来た!

   



  
2015年の航空写真に榎の大木の横の
  このビニールハウスの周りに植えてある花々が写っている。

   



 丘の上に上がってしばらくしてからの動画
 おおよその距離感がこれでわかる。

 この榎の大木からよね子おばちゃんの小屋までが
 だいたい50mくらいあることがこれでわかる。



 上がったあと榎の大木まで歩いてきた時の動画

 
https://youtu.be/iTlWLv28bBU





    本編のお花畑のシーンはこの榎の大木から始まる↓

    


   




  漁業も農業も、おそらく無報酬で働く満男。
  3度の食事や寝泊りは葉子さんの父親が面倒見ていると
  思われるので、よね子おばさんは、満男に何をお返ししてるのだろう。
  もちろん満男は見返りなんて思ってもいないのはわかっているが
  やはりよね子おばさんは、それとは別に何か満男にしてあげなくてはならない。
  亜矢ちゃんが「
もう雇われてるやないの、フフフ」って満男に言っていたので、
  ひょっとしてちょっとはよね子おばさんたち複数から報酬を渡されている可能性がある。



 
  榎の大木のちょっと後ろのビニールハウスから12〜13メートル

   


 満男が紐を張っていた場所も今はなにも栽培していない。
 今年からついに花作りはこの丘では誰もしなくなったと言う↓


   



 この大木のあたりは昔から丘の東のてっぺんなので
 「東城(ひがっしょ)」と呼ばれる土地で
 「ひがっしょの榎」と呼ばれ親しまれてきたそうだ。


   



  一方・・・丘の上の方では↓

  亜矢ちゃんが北側から下りてくる。
  亜矢ちゃんはいったいどこからやってきたのだろうか??
  亜矢ちゃんがやってきた向こうはもう森しかない。
  村もないし、本村(ほんむら)への道はない。っていうか逆方向^^;

  映画ではかなり離れた宮の浦地区がそのあと映って
  亜矢ちゃんが亀井のおばあちゃんをお風呂に入れる。

   


   


    小手寅さんが亜矢ちゃんに扮してくれました^^;

   

 


   
そして雄大な丘が引きで映し出されます。

   



 左側がもう森になってしまっていた。小屋の後ろを道が90度曲がっていく。
 小屋の後ろは
三叉路。下っていく道もある。亜矢ちゃんたちはその下り道を使った。
 映画本編ではそこで滑りそうになっていた。

 2015年、今年撮影の航空写真で見てみると、このよね子おばさんがいた小屋の向こうが
 緑になって、畑がここで南と北に分断されていた。この写真でも、よね子小屋の後ろは草が
 ぼうぼうで航空写真の通りだ。


   



 
2015年の時点ではもう森がかなり押しよせて来てしまっている。
 撮影時のお花畑景色の半分近くは森になってしまった。


   





   



   小屋の後ろは今も三叉路

   





   北の畑群からの遠望。↓


   そして亜矢ちゃんの小屋の付近からの逆風景↓
   よね子小屋が向こうに見える。


   



 ■大事なポイント

 榎の大木と海向こうの山、よね子小屋と手前の道の関係から言うと
 本編カメラ位置と高羽さんのアングルはここなのだが・・・


 現在まったくお花畑がなくなり、すでに右は森になってしまって
 右側の稜線が見えない。↓よね子小屋の後ろから右へ下っていく道も
 今も現存するが草でここからは見えない。

  


  


 
 3人が憧れていた島のてっぺんのお花畑で、ちびとらさんと記念撮影

  






 そこで、最終手段として
 ちょっと上手の畑に上がって
 実際の撮影位置より高いところから、高羽アングルを撮らざるを得なかった。
 こちらのほうが当事の本編の印象に近いと思われる。
 撮影当事、亜矢ちゃんたちが右側に下っていくお花畑が、
 もうすっかり深い森になってしまっているのがわかる。



  


   


  大きくみ見てみるとこうなる↓本編の高羽アングルに左右だけあわせることはできる↓
 


    白い小屋発見

   



   


   



 さらに引いて榎の大木をセンターに置いて撮影するとこうなる。今でもなかなかの絶景だ。↓
   



   



 丘のシンボルである榎の大木から亜矢小屋まで直線で約100m
 
よね子小屋から亜矢小屋まで直線で45メートル
 ちなみにこのグーグールさんの航空写真はなんと2015年今年の航空写真だった^^;


  



   



     手前右に写っている白い小屋が今年2015年撮影の航空写真でも写っている↓

   

 
    





   
ビニールハウスの周囲に生えている花も航空写真に写っている。

   



   



   

  

   



   

      

   







  最終章

  さて、志々島を去る時間がゆっくり近づいてきた。



  満男も亜矢ちゃんにKissをさせられてしまったのを後悔したのか、
  まだ亜矢ちゃんの気持ちが深くなる前に逃げをうつ。
  まあ、王道だろう。当然と言えば当然だ。
  この先責任が取れないのなら逃げるのがベスト。
  その日の夕暮れ時に、柴又のさくらに電話し、島を去ることを伝える。


   



   


   





 この日の夜、寅にちょっとした好意を抱いている葉子さんが
 満男に寅の過去を尋ねたことをきっかけとして、
 満男が軽はずみにも寅の葉子さんへの恋心をしゃべってしまう。

 このことで葉子さんの心も寅の心も傷つけてしまうことになって行く。

 こうして、、寅と満男はそれぞれ奇しくも、違う理由ではあるが
 琴島を去るタイミングが同時に来たようである。



 
翌朝

 
置き手紙を置いて寅と満男はそっと去って行く。


 全シリーズの別れの手紙の中で最もスマートな置手紙が
 この満男の手紙



 
長い間お世話になりました
 またあらためてお礼の手紙を書きます。
 さようなら

 車寅次郎
 諏訪満男




   


 寅と一緒に帰るとは言え、
 亜矢ちゃんのいない間に四国へ渡ってしまう魂胆が見える満男だった。


 さて船着場


   


    



 
亜矢ちゃんを乗せた船がやってきた・・・まあ、本数が極端に少ない連絡船ゆえ、
 何時に診療所に来るかわかっているので、
 満男にとっては想定内ではある。

   



   



   満男はこれは修羅場・・・


     



   



 満男は、就職のことをいいわけにするが・・・

 「
うそ・・・・・・

 ほかにわけがあるんでしょ



 鋭い発言の亜矢ちゃん。

 ■満男には他に好きな人がいる と考えてもいいし、
 ■責任を取れない満男は早めに逃げて行く気だ、と考えてもいい。


   


   



 満男の突然の「逃げ」で、
 知らされなかったショックと別れの悲しみとがダブルになって襲ってくる亜矢ちゃん。

   




    さすがの小手寅さんもあの亜矢ちゃんの悲しみは演技に出せない模様だった( ̄∇ ̄;)

   


  
 寅の向こうを泣きながら走っていく亜矢ちゃんが小さく映っている。

   


   



   この別れの俯瞰構図の高羽アングル。 

   なんと!亜矢ちゃんが堤防を走っているのが小さく小さく映っている!
(小手寅さんが発見(^O^))

   いせや商店さんのちょっと上手の大きな家の庭先からの俯瞰映像は
   この第46作の中でもとりわけ美しい映像だったので、完全再現をしてみた。


  


  高羽アングルのほぼ100パーセント完全再現写真

 



   


   




そして、最後の別れの時が来た・・・


  
亜矢ちゃん・・・
  なぜそんなにお早く診療所から
  トレーナーを取ってこれた!?




   城山美佳子さん、渾身の演技。

  超最新版 本編小窓付き再現動画

  https://youtu.be/uGH6VSUuP6o




   走る亜矢ちゃん!

  



  




   


  
満男の持つポールも意識して撮影時に入れてみた。

  もちろん 一連の別れのシーンは世界初登頂

   





    満男さんーーーーーーーー!!!

    さようならーーーーーーー!!!



  もう人生で再びは会うことはない 満男と亜矢ちゃんだった。






  城山美佳子さんのこの集中力のある演技が第46作のクライマックス。

  



  



  向こうに見える家々が同じ  全て世界初登頂

  




  絶望が押し寄せ、ついにしゃがんでしまう亜矢ちゃん。

  



 これも本編撮影時の船のポールを意識して入れてみた↓

   



まこと城山美佳子さんのラストの演技は初々しく輝いていた。
第46作はこの亜矢ちゃんの存在が全て。

葉子さんは残念ながら脚本的な弱さもあって印象が薄い。





最後に・・・

昨年11月下旬の準備と処理と編集に100時間近くを費やした沖縄ロケ地めぐりは、
今までの私のロケ地めぐりの中でも
最大級の労力とそれに比例する画像と動画だったが
今回もカット数ではほとんど変わらない枚数になった。
事前調査やまとめに約2週間以上30時間ほど、事後の画像映像処理と
編集、そしてホームページ作成におそらく合計40〜50時間はかかっている。
結局本番の2日間は勘定に入れなくても前後だけでも80時間前後は費やしたことになった。

同じシーンでも、方向が変えてあれば、私もその違う方向からも
本編どおりの高羽アングルで撮影すると言う
完全無欠のロケ地めぐりだったと今回も沖縄同様満足している。


事前調査で約2週間以上一生懸命知恵を出し合った小手寅さんとちびとらさんには
いくら感謝してもし足りない。
全カット完全高羽アングル踏破というある意味異常な試みを理解してくださり、
時には親身に協力してくださったのだった。
また、再現動画も労を惜しまず出演してくださり感激した。

強くしなやかな精神力と優しい慈愛の心  さすがは寅さんプロだと感服した。

やはりいつも思うことだが、持つべきものは「真の寅友」である。





  夜に龍野に戻って・・・
  龍野で最も料理が旨い「りょう」にて打ち上げ。
  みなさん、パーフェクト達成の異様な開放感・・・が顔に出ています( ̄∇ ̄;)

  


おまけ動画 打ち上げタコの踊り食い 
https://youtu.be/kr0DHExu1Jo





      
おまけその2  山田監督もあのお花畑が大好き

      
            




おわり











   【KAT BATIK  インドネシアの絣と更紗 吉川コレクション】

   2015年5月1日より図録発売開始

   龍野、つくば、宇奈月、越中八尾、柴又、高岡、京都
   それぞれの展覧会場にて直接販売します。

   フルカラー 全66ページ A4サイズ  価格1000円 限定300部




     
表表紙

      




      
裏表紙

      










      




       






2014年の展示風景
https://youtu.be/HncfZFfTqUo





「ガレリア」のホームページ↓

http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts


http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg




昨年はお客様がガレリアで「男はつらいよ」のハーモニカ演奏をしてくださいました。
https://youtu.be/gpXno3YBZ6k






  ガレリアに集まった寅さん仲間(2014年)

   




   




  







橋の向こうは情緒あふれる龍野の城下町。
そして目の前にはこんもりとした鶏籠山がそびえ、
眼下には揖保川が流れる。

そんな龍野のシンボルが一望できる特等席に誕生したのが
「ガレリア アーツ&ティー」。


昭和初期に建てられた金融会社の事務所を修復したもので
店内に一歩足を踏み入れると、
西洋文化花盛りし頃を彷彿させるノスタルジックな空気が時間を逆行させ、
ふと窓の外を見ると『ハイカラさん』が闊歩していてもおかしくない、
そんな錯覚に陥ってしまう。
フロアにはギャラリーも併設、
ゆっくりアート鑑賞に浸るもよし、または流れる時間にただ身を委ねる、
そんな空虚な時を過ごすことも大切だと、この店はささやいているようだ




「タウンはりま」の記事より抜粋








ギャラリーオーナーの井上美佳さんのお知らせ文章↓

インドネシアのバリ島で家族と共に20年間暮らし、
現在は、東京柴又を拠点に制作活動をされている洋画家吉川孝昭さんの風景画展を開催いたします。

吉川さんのライフワークでもある寅さん映画のロケ地巡りが縁で、
龍野・ガレリアでの展覧会は今年で3年目になります。

吉川さんプロデュースによるオリジナル染織や、バリ島のアタ籠、シルクストールなどに加え、
今回は吉川さんが23年前から収集されてきたジャワ島東部のトゥバン布などのアンテーク布や
ローマングラスなども展示販売いたします。

新緑の龍野にお越しいただき、吉川さんの寅さん談議もお楽しみください。





というわけで

今年も男はつらいよの聖地のひとつ「播州龍野」で展覧会を開催します。

寅さんファンの皆様、今年もぜひ気楽にお越しくださいませ。

いろいろ寅さんの四方山話をいたしましょう。

絵画が20点ほど、染織工芸が200点ほど です。



http://galleria-arts.wix.com/galleria-arts#!artists/cfvg





     蔵の町をゆく 2014年 油彩

    
      










私に関する記事

   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日

   


    
 朝日新聞デジタル版でも紹介されています。デジタル版では
      このように写真も大きく拡大できます。↓

 




号外その2:2014年6月5日夕方発売
「夕刊フジ」の「人生二毛作」という全国版連載コラムに
私に関する記事が掲載されました。

夕刊フジのこの記事はデジタルでも読めます。↓
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140606/ecn1406060830003-n1.htm



    




   




    




   夕張の炭住をゆく車寅次郎  「男はつらいよ 寅次郎幸福の黄色いハンカチ」より


   




第43作 「寅次郎の休日」 ダイジェスト版http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/43newpagedaijyesut.html



吉川孝昭展  2012年10月13日(土)ー28日(日) 寅さん記念館 休憩室


       






        
裏表紙

        




      
 2ページ目と3ページ目↓

       








         
2012年正月元旦  吉川孝昭 「雪降る帝釈天」 お礼の年賀状の中の1枚

        





なお、お年玉代わりに、
昨年秋に息子が完成させました
「君の知らない柴又を見せたいFour seasons(完全版)」をアップしましたので
できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。
ネット上では初公開です。

前回の作品(冬と春)に、
新たに新緑と初夏と盛夏と秋と晩秋を加え【四季折々】の知られざる柴又を表現しました。


それではご堪能ください↓




2011年宮嶋龍太郎 制作  できるだけ高い画質の【720p】以上でご覧ください。








          

                「 宮嶋龍太郎+2 展 」中綴じパンフレット12ページ  表紙




      満月と立山連峰
      






                            雨降る江戸川風景  吉川孝昭   2011年4月3日 水彩  14cm.×24cm.

    

                                


                 
                          帝釈天本堂に上る夕暮れの月(自宅バルコニーより撮影)

       




                          矢切の渡し 2011 冬  (2月10日)

      
       

                       

 

    

     雪の日の寅次郎   RYOTARO





pos

            『男はつらいよ 寅次郎風の盆恋歌』のポスターが完成しました! 2010年制作


          


Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO





                 『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』 オリジナルポスター 2007年制作
 

          



Art Direction  : 吉川孝昭
Design  : 吉川孝昭
Illustration  : RYOTARO
Computer Graphics  : RYOTARO







「寅次郎な日々」全バックナンバーはこちらから          


【 寅次郎な日々 】カテゴリー別バックナンバー【2005年11月〜2011年7月26日までの分】
寅次郎 さくら 名脇役たち タコ社長 満男 シリーズの流れ おいちゃん、おばちゃん 源ちゃん
とらや ロケ地探訪 山田洋次 各作品紹介 山田洋次以外の映画 メイキング映像
インタビュー&ポスター
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