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お気楽コラム


寅次郎な日々

バックナンバー2005年12月分
その18〜その48まで


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大晦日の夜のとらや(2005、12、31)

さくらから博への愛の告白(2005、12、30

あなどれない工場の中村君(2005,12,29)

慈悲深い『よっちん』たち (2005,12,28)

泉ちゃんと満男の不思議(2005,12,27 

タコVS寅 因縁の対決 第4ラウンド(2005、12、26)

タコVS寅 因縁の対決 第3ラウンド(2005、12、25)

タコVS寅 因縁の対決 第2ラウンド(2005、12.24

タコVS寅 因縁の対決 第1ラウンド(2005、12、23)

タコ社長の奥深い懐 そのA(2005、12、22)

タコ社長の奥深い懐 その@
(2005,12、21)


ゆかりちゃんの人生航路(2005,12、20)

あけみの純情 そのB(2005,12,19)

あけみの純情 そのA(2005,12,18)

あけみの純情 その@(2005、12、17)

じん弘さんのアリア(2005、12、16)

わが心の寅次郎の歌  ギャグ篇(2005,12,15)

わが心の寅次郎の歌  ベスト10「感動篇」(2005,12,14)

とらや一同&社長のTV出演(2005,12,13)

不思議なとらやの2階部屋(2005,12,12)

たった一度の寅の宿泊(2005,12,11)

さくらの一言に泣いたおいちゃん(2005,12,10)

郷愁の谷村昌彦さん(2005,12、9)

寅の葬式好き(2005,12,8

ああ、魅惑の笹野高史(2005,12,7)

寅のカメレオン的豹変(2005,12,6)

寅のとらや一日(2005、12、5)

寅のとらや構造改(2005、12、4)

さくらの失言 博の失言(2005,12,3)

ああ、源ちゃんの悲劇!(2005、12、2)

2度のとらや大爆発
(2005、12、1)




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48



                          
『寅次郎な日々』バックナンバー






大晦日の夜のとらや          2005年12月31日 「寅次郎な日々」その48



寅は年の暮れにいつも柴又を出て行ってしまうので、当然寅は正月を一度もとらやで過ごしていない。

それゆえか、このシリーズではとらやの寅のいない大晦日を表現しようとしなかった。

ただ、一度だけ例外があって、第3作「フーテンの寅」でみんなで除夜の鐘を聞きながら
年越しそばを食べ、除夜の鐘が鳴り、年が明けて、おもむろに新年の挨拶をする場面がある。

そしてやっぱりそばを食べながらも寅のことを心配するのである…。


そのあとは例の如く、寅がテレビに映って、番組を滅茶苦茶にしてしまって。とほほとなるのだが(^^;)




では、その場面をちょろちょろっと再現してみよう。




御前様が除夜の鐘を撞くためにお祈りをしている。


          





みんなで年越しそばを食べようとしている。
向こうには源ちゃんと店員の女の子もいる。



         







テレビを見ながら年越しそばを食べるとらやの人たちとお駒さん夫婦。

テレビでは
銀座の時計台が映し出され今正に1969年が終わろうとしていた。



アナウンサーの声

1969年よ、さようなら…。

ゴ〜〜ン!!!

明けましておめでとうございます。

輝かしい希望に満ちた1970年がやって参りました



1970年か…そういう時代だったんだねえ( ̄ー ̄)


          





新年の挨拶がはじまる。


おいちゃん、ハチマキを取って、

おいちゃん「じゃあなんだよ…、とりあえず、おめでとうございます」

一同「おめでとうございます」

おいちゃん「本年も、ひとつよろしくどうぞ」

一同「よろしくおねがいします」

ゴ〜〜〜ン!!



          



そして…寅の心配をするみんな

博「今ごろは…吹きっさらしの駅のホームかなんかで…」
おいちゃん「そうだな…バカだねえ…あいつは…」



          






そのあと霧島神社で寅が映って、滅茶苦茶で…チャンチャン(^^;)


          

     




みなさん、どうかよいお年を…






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47



                          
『寅次郎な日々』バックナンバー            






  
さくらから博への愛の告白             12月30日 「寅次郎な日々」その47





第1作の中で、さくらは博の愛の告白を受けたあと、たった1時間で結婚を決意し、寅に報告する。

その直前の博のさくらへの愛の告白シーンはとても力強く、見ている私たちの琴線に熱く触れるものがあった。
前田吟さんの演技は絶品だった。このシリーズで最も光っている前田さんだったと言い切ってもいいだろう。



               




しかし、さくらがそれに応えるシーンははっきりとは映らない。

それは、博が、その告白の後、すぐ工場を辞めて柴又駅から出て行こうとするからである。これについては
いろいろややこしいのだが、そのことはまた
正月元旦頃にアップする第1作大幅加筆改訂版
ご高覧いただくとしてここではさくらのことに絞ろう。

さくらは博を追いかけ柴又駅まで走りに走り、ギリギリで博に追いつく。そしてなんと一緒に電車に乗ってしまう。
それゆえ、電車の中で二人がどのような会話をしたかは全く分からない。
しかし、実はさくらは博に追いついたプラットホームで博に自分の気持ちを伝えているのである。


しかし、それは言葉によってではない。

その表情によってである。



さくらのあの時の博を見つめる表情こそが彼女の博に対する愛の告白だったのではないか…、と
そう思えるのである。

そしてこのシリーズの中でさくらの表情がもっとも美しく光り輝く瞬間が、このプラットホームでのさくらの
表情だったのではないかとも思っているのだ。

下にあのシーンを再現してみよう。





柴又駅 プラットホーム




さくら「博さん!


さくらの声に振り向く博



                   





さくら、改札を鎖を取って開け、走って来る



                   






呆然とさくらを見つめる博



                    






博の目の前に立って博を見つめるさくら。

走ってきたので顔が緊張し、息がまだ荒い。




                     





信じられない顔でさくらを見つめる博



                     







さくらは、何も言わず博を見つめている。

そして、スッと表情が変わるのである。


なんともいえない優しい表情で微笑んで博を見つめる。


この表情から、大きな歴史の幕が開けられたのだ。


この長い物語はさくらのこの微笑みから始まった。



このシリーズの中でさくらの最も重要かつ鮮やかな表情があるのがこのシーンである。

倍賞千恵子さん一世一代の歴史的な微笑みだ。



さくらは自分が博を好きだったことを正にこの時確信したのだ。
      
     
                     
                     










そして博の早とちりにちょっとすねる表情のさくら。

この微妙な表情にもさくらのメッセージが込められてもいる。


バカね…』というニュアンス。これもある意味愛情表現なのだろう。


                     
      






ピーッ!!

と笛が鳴りドアが閉まる合図







驚き、あせるさくら


                  



困りながら、博と自分が電車に乗る事を一瞬で選択



さくら「ねぇ」


博「う…」


さくらは止める間も無いのでふたりで思わず電車に乗る。



                  



さくらのダイナミックな行動が光る彼らの美しい青春の一シーンだった。
たったひとつの表情にかけた山田監督と倍賞千恵子さんの見事な想像力と集中力だった。

私はあの表情を生涯忘れる事はないだろう。




正月元旦頃に第1作「男はつらいよ」大幅加筆改訂版をアップの予定です。



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46



                          
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あなどれない工場の中村君  
 笠井一彦さん    12月29日 「寅次郎な日々」その46


このシリーズの役での登場回数を数えてみたらメインの人たちは置いておいて、それ以外の同一役名としては、
タコ社長が皆勤全作品登場である、と、この前書いたが、それ以外では源ちゃんが自動車事故を起してしまった第8作を
除いて47作品に登場している。その次が第45作が最後の出演となった御前様で45作品に登場している。
しかし、その次当たりがなんと工場の中村君なのを知っているだろうか。第15作「寅次郎相合い傘」から最後の第48作
「寅次郎紅の花」まで中村君役で出ずっぱりだった。彼の真面目さはこのシリーズの大事な隠し味だったのだ。

この34作品登場記録を持つ工場の中村君こと笠井一彦さんは、「男はつらいよ」の中では地味な存在だが、
時には華々しいこともある。それは第23作「翔んでる寅次郎」で川千家において大安吉日に古沢規子さんと
結婚式と披露宴を挙げたことだ。みんなに祝福され胴上げまでされて、ハートマークを落書きされたいすず自動車で新婚旅行に
旅立っていった。この第23作はなんといっても中村君の胴上げシーンから始まるのだ。



           
中村君は題経寺前で胴上げされていた
          



       
さくらをはじめみんなに拍手され晴れやかな中村君
         


          



彼は博の片腕として朝日印刷で長年頑張っている。

その工場の中村君こと笠井一彦さんは山田監督の映画にはかかせない人だ。
彼はこのシリーズ以外でもいつもとても大事な役で出演している。

ちょっとこの機会に思い出のシーンを紹介してみよう。




まず思い出すのは1975年の「同胞」だ。村の青年会の健一役だったが、実に味のある役で、
揉めに揉めた総会のなかで、彼の最後の発言が劇団公演を決定させたと言っても過言ではない。

「公演して成功すればもちろんいい。しかし、もし失敗して赤字を出したとしてもやらねえよりましだと
オレは思うな。ん…なんてったらいいか…、赤字をおっかながってやらねえということは、それでもう
失敗なんだ。だから失敗をおっかながってやらねえより、やって失敗した方がオレはいいな…。
百姓だっておんなじだ…」



         
 やって失敗した方がオレはいいな…          健一の発言に心底感動する河野秀子
              





その次に思い出すのは、1980年の「遥かなる山の呼び声」でのラスト、田島耕作を刑務所に
送る時に付き添っている刑事役である。あの網走行き急行大雪の中の感動のラストに立ち会っているのである。

民子が汽車に乗り込み黄色いハンカチを耕作に渡すあのラストにしっかり隣で映っている。あの映画は私にとって
忘れえぬ映画であり、日本映画史上でも出色のラストシーンだと思っている。
笠井さんもつくづくいいカットに出れたものだ。笠井さん自身もセリフも多く本当にいい味を出していた。




ハンカチ渡していいですか…






                





3番目に思い出すのが、1977年の「幸福の黄色いハンカチ」の検問での警官役である。
島勇作を無免許で捕まえ、警察署まで連れて行くのだが、実に寒そうだった。
あれも地味だが、とても緊迫した場面での印象深い迫真の演技だった。


                     免許証出して…
               



下の画像
署内でヘルメット持っているのが工場の中村君こと笠井一彦さん。
机で泣いているのがとらやのおばちゃんこと三崎千恵子さん。その向こうのメガネの警官が第18作で
別所温泉の警官「ナベさん」を演じた梅津栄さん。そのまた向こうがこの作品の「ナベさん」こと渥美清さん。
その隣が大空小百合ちゃんでお馴染みの岡本茉利さん。みんな寅さんファミリーだ。ちなみに革ジャン着て
立っているのが島勇作こと高倉健さん。


           

                    
ナベさんとナベさん
               




               
真ん中が笠井さん。このあたりはとても大事なシーンなのだ。

               







笠井一彦さんは12月28日生まれだから、昨日が誕生日だったんだな…。



シリーズ最後の第48作「紅の花」でもしっかり目立っていた。


                寅さんがリリーさんと、手に手をとって…
               


 



チャンチャン(^^)


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45



                          
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慈悲深い『よっちん』たち      12月28日 「寅次郎な日々」その45 


よっちんとオカベは満男の友達である
第42作「ぼくの伯父さん」で登場して以来度々ひどい裏切りに会い続けているのに
友人関係を続けてくれる超お人好しである。

裏切りのパターンとしては泉ちゃんがらみなのだが、泉ちゃんが事前に満男の家に
アポをとらないために、結果的にこの二人は毎回満男にひどい目に会うのだ。




まず、第42作「ぼくの伯父さん」では泉ちゃんが佐賀から別居しているお父さんに会いにやって
くるのだ。そうとは知らず下の画像のように満男の家に寄ってけよって呼ばれて、のこのこ上がろうと
するのだが、2階には案の定先客の泉ちゃんがすでに待っている。一同唖然…。

満男は、幼少期から寅の影響を著しく受けているので、完全に、マドンナ中心に行動し、オカベとよっちんは
1分も立たない間に玄関で追い払われてしまう。怒った二人は満男の部屋に石を投げて抗議するが
満男はまったくお構いなし。しかし、こんなのはまだ序の口。

ちなみにこの作品ではオカベとよっちんが名前と人物が逆で、このあとの第43作「寅次郎の休日」からは小柄な
古本新之輔さんの方がよっちんに定着した。

           
だれ?                     おまえなんか絶交だ〜!
          






第43作「寅次郎の休日」では、この作品だけで2回も痛烈に裏切られてしまう。


1回目。
独立して大学のそばのアパートに引っ越そうとする満男。
よっちんあたちも手伝って、レンタカーを借りて慣れない運転をして
3時間かかって八王子から柴又まで
ようやく引越しをしにやってきたのだが、例によって泉ちゃんのアポなし訪問があり、ハイさよなら(TT)
寅と違うところは、満男はちゃんとレンタカー代をよっちんに払うこと。ここがせめてもの救い。
この裏切りは普通の人間なら間違いなく絶交もの。


よっちんたち「もうおまえなんかとは付き合わないからな!」

満男「どうもありがと!」

よっちんたち「バカヤロ〜!てめえなんかとは絶交だぁ〜!!」


                 
3時間…
          




2回目。
そんなことがあっても慈悲深いよっちんたちはまだ満男となぜか付き合っている。
今回もヨッチンの家で新年会をしようとしたが、また例の如く泉ちゃんの必殺アポなし来訪で
満男が狂喜乱舞し、新年会のことなどどこ吹く風で、おまけにオカベの自転車をぶんどって乗っていってしまうと
いう凄まじい暴挙にでる。まさしくこのへんは寅そのものだ。マドンナが来たとなると、世界を全て敵に回しても
彼女の元に吹っ飛んでいくのだ。自転車を勝手に使うところなどはあまりにも惨い仕打ち(^^;)
オカベとよっちんは普通ならもうこのへんでいよいよ満男のことを一生絶好にしてもいいくらいだ。


           

                    あ!オレの自転車…
           





第44作「寅次郎の告白」


満男には彼ら以外にもランドクルーザーを持っている「ナベ」と呼ばれる友達もいる。
これも、泉ちゃんとの用事があるので遊びの誘いを断ったりしている。



で、この44作でも、最後はまたもや下の画像のように泉ちゃんのアポなし正月訪問の攻撃により
オカベ(今回はナベかも?)とよっちんは撃沈されました(TT)

キーワードは、満男は今から出かけるはずだったのに、マドンナには「今帰ってきたところなんだよ〜」これは寅と一緒(^^)



            
今帰ってきたとこなんだよ〜」  「よかった〜」
          

  


               
ア…                       さいなら、じゃな…
          








第45作「寅次郎の青春」


第42作、第43作、第44作での酷〜い仕打ちにも関わらず、よっちんたちはまだ満男を見捨てず、
慈悲深く付き合っているようだった。



よっちん「欧州経済史休講」


満男「うっそおお〜〜〜、またかよ〜!」


岡部「ごくろうさん」


                  

依然として仲がいい(^^)







第46作「寅次郎の縁談」では、就職活動にてこずる満男と面接会社の前でバッタリ会う。

よっちんは田舎の信用金庫にすでに内定が出ているとのこと。

ちなみにナベは田舎の町の中学校の先生に決まった。



満男だけ就職決まらず…。



いままでの数々の仕打ちの報いがここにドッときた感じだな…(−−)




           



まあ、一難去って、正月。


           



よっちんたちと正月遊びに行こうとした満男。

例の如く美しい葉子さんがアポ無しで来訪したのでまたもや、お土産だけ渡されて
追い返されるよっちんとオカベ…

葉子「満男君も働いたら?」
満男「ハイ!そのつもりで来たんです!」

で、よっちんたちはまたもや、ハイ、さよならぁ〜〜(TT)


           
  はい、これ、お年玉です。今込んでますのでまた〜
           



ここまで踏んだり蹴ったりされても、まだ満男と付き合ってくれているよっちんたち。
なんて慈悲深いんだろう…。これはもう人間業ではない。
おそらく彼らは仏さんの生まれ変わりに違いない。生き仏…ナムナム…




チャンチャン(^^)


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44



『寅次郎な日々』バックナンバー          







泉ちゃんと満男の不思議       12月27日 「寅次郎な日々」その44 


 
第42作「ぼくの伯父さん」によると泉ちゃんは満男の高校の下級生である。
満男が3年生のとき、彼女は1年生だった。


そのあと満男は卒業はしたものの浪人生となる。泉ちゃんは両親の事情で
名古屋へ戻るが、母親と上手く行かず、佐賀の叔母さんを頼って転校する。
この時点で泉ちゃんは当然新2年生である。そして秋に佐賀にバイクで会いに行くのである。



    



第43作「寅次郎の休日」でようやく満男は大学へ入る。
つまりこの時点で泉ちゃんはおそらく当然ながら3年生である。



                


しかしなぜかそのまた翌年の第44作「寅次郎の告白」で就職活動のために東京に上京するのである。
高校の音楽の先生の紹介で楽器屋に勤めようとするのだが、この時点でなぜかまだ高校生なのである。
泉ちゃんが言うように、高校を何度も転校してはいるが留年したとは思えない。満男も泉ちゃんは成績が
いいと言っていたし…。いったいどうなっているのだろうか??

この上京時、浪人中の満男が佐賀に住んでいた泉ちゃんを訪ねて行った時の話がとらやの茶の間で出るが、
おいちゃんが「いつの話だ?」と聞いたら満男が「おととしの秋だよ」と応えていたので、
やはり4年間高校へ行ったことになる。その直後、さくらは泉ちゃんにこう言うのだ。


さくら「あの時泉ちゃんは高校1年生だったでしょう」
泉「うん」
さくら「それがもう就職だもんね」


                




ということは、さくらの発言が正しいとするならばおととしの秋、満男が佐賀に行った時点で
泉ちゃんはもう一度高校1年生を繰り返していることになる。
しかし、就職が上手くいかない時に泉ちゃんは満男に自分の3つのハンデを伝える。

@高校を3回も変えた(東京→佐賀→名古屋)
A両親は離婚
B母親はバーの雇われマダム

この中に高校1年留年が入っていない。

つまり、これは満男が結果的に
小学校に8年間行ったように、泉ちゃんも映画的に4年間高校に
行っただけなのかもしれない。つまり映画の設定としては3年間しか高校に行っていないというお約束なのだろう。

寅はいつまでたっても40過ぎの独身と言う設定だが、これと一緒のパターンだ。

このあと満男と泉ちゃんは第45作「寅次郎の青春」で事情があり東京駅で別れることになるが、会おうと思えば
いつでも会えるのである。それが証拠に第48作「寅次郎紅の花」のラスト付近で泉ちゃんが「明日は休みだからフリーよ。
どうする?東京行こうか?」って満男に電話でしゃべっている。もしそんなに簡単に東京に行く事ができるのであれば、
なぜ母親が元気になったと思われる第46作「寅次郎の縁談」、第47作「拝啓車寅次郎様」でそうしなかったのであろうか?
事情があって離れてしまっただけなのでまだお互い十分に好きなはずである。

結局これらもすべて映画的飛躍なのであろう。つまり満男も泉ちゃんも結局は寅と同じ、1話完結方式なのだ。
しかし寅はともかく、満男や泉ちゃんに関しては全くの1話完結でもいない。やはり彼らをとりまく時間はリアリティをもって
経過し、満男は1話ごとに成長していくし、微妙に物語も繋がりを残し、残像を引きずっていく。これがやっかいなのだ。
この微妙なバランスが観客には実に楽しくもあるが、逆に不安にも不可思議にもさせるのであろう。

例えば、第46作「寅次郎の縁談」や第47作「拝啓車寅次郎様」で満男がまるで泉ちゃんのことが何もないように新しい
女性と知り合い、交際をしようとするが、山田監督の頭にはもちろん「泉ちゃん」はその時はハナからいないのである。ということは
満男の頭にも泉ちゃんの記憶はない。はっきり言えば第46作も第47作もハナから泉ちゃんはこの世に存在しないと言う前提で
成り立っている。これは寅の恋愛と同じだ。ただ、寅の場合は一応過去のマドンナの回想が物語の中でも時々出てくる
ので、全くこの世に他のマドンナが存在しなかったと言うわけではないだろう。

しかし満男の場合は、もっとリアリティを持たせて時間と共に成長を描いているにもかかわらず、第46作「寅次郎の縁談」や
第47作「拝啓車寅次郎様」
では第45作「寅次郎の青春」までの泉ちゃんが存在しなかったと考えるしかないのである。

同じ理由で、第48作「寅次郎紅の花」でもその前の作品の菜穂ちゃんが全く存在しなかったと割り切るしかないのである。
この割り切りは思い入れを込めて満男の成長を見てきた人たちにすれば頭を切り替えなくてはならないかなりつらい作業だ。
意識が分裂してしまう。ある部分は現実の時空で連続させ、ある部分だけ異空間的に切断しなくてはならないのだから。

それなら、いっそうのこと、寅のようにずっと切断され続けて「さざえさん的空間」でキッパリ遊べたほうが頭はスッキリする。
(もちろん例外として「リリー」という存在がいるにはいるが)

ともあれ、第48作「寅次郎紅の花」で泉ちゃんはこの山田監督の物語の世界に黄泉の世界から再び舞い戻ってくる。
きっかけはさくらの下の発言からである。

さくらが突然博にこう言う。

さくら「結局…泉ちゃんのことが好きなんじゃない?」
 博「今でもか?」
さくら「言ってみれば初恋の人でしょ、その人のことがどうしても忘れられないのよ」


第47作「拝啓車寅次郎様」のラストを見る限り、さくらも博も正月に菜穂ちゃんと自宅で会って長い間話をしているはずである。
それでも山田監督はさくらに上のように言わせるのである。
つまり、その時は当然第47作の菜穂ちゃんは、さくらや博、なによりも満男の記憶にはハナから全く存在しないのである。

アア…菜穂ちゃんよどこへいった(TT)


                     
菜穂ちゃんは正月に満男の家にやってくる
                  




私はこれらの満男をとりまく人間関係の不具合に長い間悩まされてきた。近年、ようやく全てを超越して、受け入れられるように
なってきた。なかなか山田洋次の世界と言うのは一筋縄ではいかないのである。

ちなみに、どうして泉ちゃんにしろ、菜穂ちゃんにしろ、全く事前に電話で連絡しないで家まで来てしまうのだろうか?
全く考えられない無謀さ…。もし満男が用事で出かけていたらどうする気なんだろうか…。ま、実際に電話連絡してから
来たら、映画としての勢いや面白みに欠けるのは当たり前。これも映画の上でのお約束でしょうか(^^;)



明日はそのアポなし訪問のお陰で数々の悲劇に見舞われた満男の友人の『よっちん』たちの話をちょろちょろっとしようかな…


チャンチャン(^^)


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43



                          
『寅次郎な日々』バックナンバー            








タコVS寅 因縁の対決 第4ラウンド(最終ラウンド)    12月26日 「寅次郎な日々」その43 
 

タコ社長と寅の喧嘩は「男はつらいよ」のある意味メインだ。いつもワクワクして来るぞ来るぞと待っている。
今回はこの喧嘩を中心に二人の対決、トラブルをちょろちょろっと巡っていきましょう。

というわけで今日はその最終第4ラウンド。

第3ラウンドと比べて社長と寅との強烈な喧嘩の絡みは30作台以降減っていった。しかし時々出てくる
バカバカしい喧嘩に、来た来たと狂喜したものだ。


(昨日の追加分)
第20作「寅次郎頑張れ!」での喧嘩の結末。物干しに干されるタコ。もうほん〜とうにバカバカしい(^^)


             






第28作「寅次郎紙風船」ではタコ社長だけとらやの話し合いの仲間外れになる。

社長「どうせ、オレは他人だからな!」


             

かと思えば、第32作「口笛を吹く寅次郎」では寅は、将来のことで社長も一緒に聞いて欲しいと、
社長をわざわざ呼んできたりもしている。ケースバイケース、寅の気分しだいで身内になったり他人になったり…。






第30作「花も嵐も寅次郎」では前の江戸屋の桃枝をめぐってタコ社長に勘ぐられ寅。

社長「
冗談か?冗談じゃないだろ?本気で惚れてたんだろ?さすが見抜いてるね〜
寅「タコ!てめえなんだ!人の家のことに口出ししやがって!」               



             





第31作「旅と女と寅次郎」ではキツイことを言う社長

社長「たとえ零細企業でもオレは社長だぞ、おまえはなんだ。
文無しのフーテンじゃないか!!」
で、キレてしまった寅。またまた押し倒して
首を絞め、いたぶっていた。   


               





第34作「寅次郎真実一路」では人妻に恋をしたことを見破ってしまったタコ社長に、毒舌を吐く寅。

寅「
スルメみたいなカカア、ぺッチャンコで粉ふいていて、
 焼くとくるくるっとまるまっちゃう、


社長「あれでもな!オレのことを愛してるんだよ!」

寅「みなさん、聞きました?え?
タコがスルメを愛している、大笑い、ハハハ!

社長「
そら悔しいだろう!女房持てない奴にはな〜!



            





第35作「寅次郎恋愛塾」
寅「
だってさ、おまえとオレが一緒になったら
この
タコのことをお父さんと言わなきゃいけないんだろ〜
オレ、それイヤ。死んでもイヤ、ハハハ

社長キレて。
寅「なにしやがんだこのやろー!」
社長「オレはな、こう見えても経営者のはしくれなんだぞ!
おまえみたいな遊び人を息子と呼べるか!冗談じゃねえ!」
 

            





第36作「柴又より愛をこめて」では超珍しく、社長は寅に深々と頭を下げて
神に誓って二度と寅さんの悪口は言わないよ…」と神妙にしていた。
それもそのはず、行方不明のあけみを寅が下田へ探しに行くというのだ。
あ〜、これでタコ社長の寅への悪口が聞けなくなるのかと思いきや…
そのすぐ次の第37作「幸福の青い鳥」でその誓いが簡単に破られる。


                     神に誓って…
             





第37作「幸福の青い鳥」

余剰人員の話が出て、おいちゃんが
「ウチにも余剰人員がいるんじゃねえのか?
ブラブラして働かない奴

寅「
みっともないんだよね、怠けもんで。……!オレじゃねえか!

社長、高笑いをして

社長「
生まれた時から余剰人員じゃないのか?ハハハ!!

寅、怒って

寅「
タコ!このやろう!てめえはてめえの足でも食ってろ!

と頭に丸めた紙をパコーン!!


喧嘩が始まる二人。

おろおろする美保。自分がきっかけで喧嘩してしまったと、戸惑う。

そこで満男が冷静に

満男「
平気平気、しょっちゅうなんだよさすが満男、見切っている(^^;)

                 
     パコーン
             




しかし…
これ以降の作品であまり大きな喧嘩はしなくなっていくのが少し淋しい。渥美さんの体調や太宰さんの
体調などを考えてのことなのかもしれない。




しかし、第45作でちょっと喧嘩復活(^^)/





第45作「寅次郎の青春」

もう何作も激しい喧嘩のやり取りがないので、諦めかけていたところ
第45作では久しぶりに、タコ社長が野菜を投げたり、大立ち回りをしたり、なかなか二人とも頑張っていた(^^;)

博「
お言葉を返すようですけどね、兄さん、失恋をして成長するんなら、
兄さんは今ごろ博士か大臣になっているんじゃないですか


社長「ハハハ!上手い上手い!」

あとは下の通り、松葉杖なんかを振り回したりして、暴れまくり。こうでなくっちゃね。


                





第47作「拝啓車寅次郎様」で、見事なバイの腕をみんなに披露したあと、タコ社長はいらぬ事を言う。

社長「なあ、寅さん」

寅「ハイヨ!」

社長「どうしてあの手で女を口説かなかったんだい?あれほど上手くやればね、惚れた女の
ひとりやふたりはひっかかったと思うよ。ついのせられちゃって、いいわよ、なんて言っちゃったりしてな」


寅「
このタコ!日干しにしてやる!」と両耳を持って引っ張る。上手い!(^^)


           



そして…

最後の作品第48作「寅次郎紅の花」でも、奄美からリリーに付き添われてとらやに帰ってきた寅を見て

社長「
いいタマだねえ〜寅は

2階に行こうとした寅、すぐ戻ってきて


寅「
タマがどうした


このやり取りがこの長いシリーズの最後の口喧嘩だった(TT)

                
タマがどうした?
            




この作品の翌年(97年)に渥美さんが亡くなり、…


その翌年(98年)に太宰さんも静かに亡くなられた。




          
今日は太宰久雄さんの誕生日

太宰久雄さんは大正12年の今日、12月26日に浅草の海苔問屋の息子として生まれた。
タコ社長役で見られた髪型は、当時の浅草の海苔問屋の商人たちの間で流行っていた髪形で
あると何かに書いてあった。

渥美さんがなくなった翌年1998年に、胃がんのため死去。享年74歳。
葬儀・告別式は故人の遺志で行わなかった。
胃がん宣告後の97年2月、夫人に「葬式無用。弔問供物辞すること。生者は死者のために
煩わさるべからず」との自筆遺言を残していたということである。


「体調が悪いことはかなり前から知っていました。何度も俳優を引退したいと申し出られたのを、
引き留め、引き留め、「男はつらいよ」シリーズ48作まで頑張ってもらいました。
渥美清さんが亡くなってからはだれにも会おうとせず、見舞いも厳しく断っておられました。
どのような思いで死を迎えられたのかを想像し、粛然と襟を正す思いです」

この山田監督の言葉は心底心に沁みた。


            

タコ社長よ永遠なれ…( ̄  ̄)


チャンチャン

(昨日から本日まで多忙のため更新が遅れました)


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タコVS寅 因縁の対決 第3ラウンド   12月25日 「寅次郎な日々」その42


タコ社長と寅の喧嘩は「男はつらいよ」のある意味メインだ。いつもワクワクして来るぞ来るぞと待っている。
今回はこの喧嘩を中心に二人の対決、トラブルをちょろちょろっと巡っていきましょう。

というわけで今日はクリスマスの第3ラウンド。



このあたりの作品の社長は本当に悲惨だ(TT)
イタリア製ワイン、1万円札、ぶどう、と次々にぶっかけられるタコ社長、大いなる悲しみの第3ラウンドである。





第21作 「寅次郎わが道を行く」では寅のとらや改造計画を批判したタコ社長に向かって
寅がキツイことを言う。


「そうか、おまえさんは立派な経営者だよ!夕飯時にのこのこ他人の家に来やがって、乞食みたいに
余りもんもらってぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ食いやがって、てめえみたいな立派な経営者に使われてな、
博たちは幸せもんだ!」
社長「表でろ!」
「やってやろうじゃないかコノヤロ!」

いいか!寅、てめえなんかにな、
中小企業の経営者の苦労がわかってたまるか!
寅「コノ面が苦労しているツラか!フーセンみたいにブクブクブクブクしやがって」


            
           アイタタタタタ…
                 




そして奈々子にいつふられるかをワクワク楽しみに待つ社長。

おいちゃん「寅はな、おまえの楽しみのために惚れたり振られたりしてるんじゃねえんだぞ」
社長「楽しんじゃいないよ」
博「楽しんでますよ」
おいちゃん「楽しんでる顔だよ、それは」
おばちゃん「なにが逆転よ!」


このやりとりは実に面白かった(^^)






第22作「噂の寅次郎」ではタコ社長が行方不明になり、一同心配するが、
寅は例の如く、自殺したと思い込み、葬式の段取りまで細かく考えてしまう(^^;)
そこへ一杯やって女の子と遊んで機嫌よく帰ってきた社長と大喧嘩

社長「女の子の手を握ろうと握るまいとテメエの指図なんか受けるかい!」


                     
まず首を絞めて(^^;)
               



                  
やるかあ〜!!っと外に連れ出す
               






第23作「翔んでる寅次郎」では、工員(中村君)の結婚式をバカにした寅がタコ社長に

「ほー、よく言いますね。
人並みに愛せるほどの給料出しているんですか

社長「く…博さん、…こんなこと言ってるぞ…くそ!」

寅のキツ〜イ一言でした(−−;)

                        
…くそ!
                




満男のこわ〜い真実を暴いた作文を読む寅。

おかあさんが時々悲しい顔をする時がある。それはおじさんが帰ってきた時だ。
おじさんの名前は寅さんと言って、おかあさんのたったひとりのお兄さんだけど、恋愛ばかりして
そのたんびに振られてばかりいるからいまでもお嫁さんがいない…。近所の人が悪口を言うと
お母さんはとても悲しそうな顔をする。僕は、おじさんが、早くお嫁さんをもらっておかあさんを安心させて
ほしいと思っている


社長「
子供でもちゃんと見てるんだねえ〜

寅「この
赤い字は誰が書いたの?」
とてもよく書けました。ほんとうにこまったおじさんね』…先生です…。

寅「
満男はこの家の恥をさらけ出してるんだぞ!
さくら、お前それで平気か!
恥だよ!絶対なる恥!

おいちゃん「
そのとおりだ、おまえはとらやのは恥だ…

ふたりで「
はあぁ〜〜… やれやれ…┐(-。ー;)┌

社長「
ハハハ!ハハハ!ご本人がそう言ってりゃ世話ねえや、ハハハ!バカだねえ

寅、キレて
イタリア製のワインを頭からドバアっとぶっかけ!
ひええぇぇ〜〜〜監督ゥ…( ̄▽ ̄;)

寅「
イタリアのワインでシャンプーしてやる!中小企業の恥さらしが!

さくら「
お兄ちゃんやめてちょうだい!これじゃ本当の恥さらしよ!


                      
ジョボジョボジョボ…
                



結婚式場から逃げ出してきたひとみちゃんに気を使って、
タコ社長を「当分とらやに出入り差し止め」と宣言し、ほうきで追っ払う

寅「おめえのデリカシーのないツラはな、深ぁ〜い悲しみに浸っている娘さんには似合わない!
出てけよ!出てけ!」とほうきで追い払う


                     
     わわわ…
                 





第24作「寅次郎春の夢」では

虎が檻から逃げたことで、
社長「
このウチにも一匹いたな、飛び切り獰猛な奴が…ククク、ハハハ


 ぶどうを思いっきり顔中に塗りたくられて、プハプハ 
ええ〜〜〜(@@;)

第23作のワインといい第24作のぶどうといい、ここの所社長は『ぶどう』関係が凶


             
             タコ!てめえ!
                 
                




第26作 「寅次郎かもめ歌」では


さくらたちの建売住宅への引越し祝いで寅が2万円も出してしまったから
受け取る受け取らないで揉めに揉めて、結局社長が祝儀に釣を出すことに。

社長「寅さんの1万円札か、まさか偽札ではないだろうなー、あっ、あったあったスカシがあった!ホンモンだよこれ、
ハハハハハハ!」

そんなに金が欲しかったら
食っちゃえ食っちゃえくちゃえ!てめえ!


と、1万円札を口に入れてしまう荒技 
びええええ〜〜〜〜
((> <;))

                         
グワワ…
                 

     




第27作「浪花の恋の寅次郎」では夢でタコがタコのまんま出てきて、寅がそれをとらやで回想。

寅「裏の工場は潰れちゃったのか?って言ったらさ、その目からポロポロポロポロ
涙流しちゃってさ、真っ黒な墨パーッとふっかけやがんだ、ハハハ!おまえほんとうに
裏の工場潰れちゃったんじゃないのか、ハハハ」

ほんとうに工場の経営が危ない社長は怒る。

寅に押されて花売りのおばさんにぶち当たって、寅につっかかってくる社長。

                   
  オレの苦労も知らないで!ダダダ
                 




それで、夜になって江戸川に身を投げたと思い込んだ寅は社長の安否を気にして探しまくる寅。
しかし社長は酒を飲んで浮ついていた。「金策がうまくいって、オレもてちゃってさ、フフフ…」よって、下のように(^^;)    

                       
アイタ!イテテテテ!
                 




ああ…太宰さん可哀想…あんまりだ…。この数々の過激な仕打ち。
山田監督って…いったい…(TT)


でも、明日もちょろちょろっと、タコVS寅第4ラウンドを紹介しましょう(^^;)ゞ




チャンチャン(^^)


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タコVS寅 因縁の対決 第2ラウンド   12月24日 「寅次郎な日々」その41


タコ社長と寅の喧嘩は「男はつらいよ」のある意味メインだ。いつもワクワクして来るぞ来るぞと待っている。
今回はこの喧嘩を中心に二人の対決、トラブルをちょろちょろっと巡っていきましょう。

というわけで今日は第2ラウンド。




第10作 「寅次郎夢枕」では伝説の
白菜脳天ぶつけがある。

「この野郎税金納めるのは国民の義務でしょ。えっ!催促されねえうちにズーっと払え!このバカ!」
社長「悔しかったらなあ、いっぺんくらい払ってみろ!」
寅「コノヤロー、向こうからいっぺんでも下さいって来たか!?」
社長「非国民!」
寅「この野郎!!白菜くらいやがれ!!!」


            






第12作 「私の寅さん」では実によく喧嘩し協力もする。


寅「タコで上等すぎるよ!他になんとお呼びしますか!?」
社長「そんなことない…」
寅「なんだおめえ、他人のうちにずうずうしく入り込みやがってなんだよ!
帰れタコ、帰れってんだよ!帰れ!」っと追い出す。


            



りつ子のことで機嫌の悪い寅。キツイ一言!

寅「
死ねタコ クソして寝ろい!」(^^;)


               


極めつけは恋の病で臥せっている寅にりつ子が見舞いに来て、
タコ社長の不用意な発言に寅は布団を飛び出して物凄いスピードで
下りて来て庭で怒り狂う。


社長「あや!ごめんなさい!堪忍してくらはい!!
誰か!イチチチ!」
寅「ノワッチ!!」
寅「チキショウ!殺してやる!」
社長「助けて!助けてくれ〜!!」


もう、誰も止められません…(TT)


             


まあしかし、九州旅行の留守番ではなんだかんだと一緒にタッグを組んで協力し合って、昼ごはんを作って
さくらたちを迎える。仲のいいところも見せてはいたのはご承知の通り。






第14作 「寅次郎子守唄」では寅にいきなり赤ちゃんを無理やり押し付けられたり、


社長「お〜、よしよしよし!(おろおろ)
お〜、よちよち、バア〜!ハハ…。
あ〜、タコちゃんよパァ!」


                     あ〜、タコちゃんよ!
             



「まだ木曜日」「もう木曜日」で大喧嘩。くだらねえ〜(^^)


社長「まだ木曜日とはなんだよお前にな一度でいいから俺の苦労を味あわせてやりたいよ」
社長「お前なんかにな中小企業の社長の苦労がわかってたまるか!」
寅「面白え!やってやろうってのか!よし!
オレは隙持て余してんだこの野郎、裏へ出ろ!!」
社長「クッソオ!チキショウ!」
寅「よおしプッ!勝負してやろうじゃねえか来いタコ!」
社長「おのれ!この野郎!」

あとはもう滅茶苦茶…殴る蹴る、これまた大乱闘。


             






第15作 「寅次郎相合い傘」では、逆にタコ社長のキツ〜イ一言。

社長「寅さんはリリーさんの…つまり…
ヒモだって!…」

おいちゃん、立ち上がって「この!」

さくら、呆然…(TT)

                    ヒモだって! 
             






第17作 「寅次郎夕焼け小焼け」では2回も寅にやられてしまう。


その@
社長「でもさ、例えば先生が『諏訪満男さん、あら総理大臣の甥御さん?』こう言って
   誰かが笑うか?笑わねえだろ?ところが、『あら、あなた寅さんの甥御さん?』こう言うとさ、
   みんなつい、笑っちゃうんだよ!カハハハハ!!」


寅「アハハハ…!!」


社長「いや、笑われる方が悪いよな」

寅「そうそう、悪い悪いこの野郎!」

と、墨で顔に落書き。   
あああ…

                     
太宰さん…(TT)
              


そのA
青観のらくがきを引きちぎってしまって、大喧嘩。

社長「馬鹿にしやがって工場を売ってでも払ってやるよ!」

寅、タコ社長の顔をぐっと両手で挟んで、
寅「工場?どこにあんだい?あれが工場か?よく見ろお前、あれが七万円で売れるのか!
ただでもらったっていらねえやい!!この野郎!」  
ひどい…(TT)


                    
あれが7万円で売れるのか!
              






第19作 「寅次郎と殿様」では、犬のトラに良かれと思って餌を与えに来たら間が悪かった…(TT)


社長「トラ!いるかい〜トラ、トラトラ〜魚の頭持ってきてやったぞ〜」
寅「テメエまでオレのことバカにしやがんだこのヤロウ!!」
社長「なにしやがんだよ!」 あとは
ナベの蓋でひたすら防御…。


              


ああ…書いていてもタコ社長がいかにず〜〜っと可哀想な目に会っているかがよく分かる…(TT)

で、明日もちょろちょろっと、タコVS寅第3ラウンドを紹介しましょう。




            

チャンチャン(^^)



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タコVS寅 因縁の対決 第1ラウンド    12月23日 「寅次郎な日々」その40



タコ社長と寅の喧嘩は「男はつらいよ」のある意味メインだ。いつもワクワクして来るぞ来るぞと待っている。
今回はこの喧嘩を中心に二人の対決、トラブルをちょろちょろっと巡っていきましょう。


まず第1作から、凄まじい口喧嘩がおこる。博が工場を出て行ってしまった時である。
「この野郎!てめえなんかにな、中小企業の経営者の苦労がわかって たまるかってっつうんだよ!」
という名言はこの時に出た言葉。シリーズ中この言葉を何度聞くことになるか。まあ、なんといってもこの頃はまだ、
口喧嘩程度で収まってはいる。第4作でもトラブルはあるが、かなりエスカレートしはじめるのは第5作当たりから。

              
   てめえなんかにな…
           




第4作「新男はつらいよ」では、春子先生がらみの問題で、工員たちも交えて、大騒ぎ。タコ社長も寅に首根っこを掴まれて
あわや大乱闘か…、というところで、春子先生のレフリーストップがかかる。


           



第5作「望郷篇」では、寅が失恋したとも知らず、「上手くやってるらしいな浦安のあたりで、ヒヒヒ、この色男、ヒヒヒ」と
茶化し、下の画像のように顔をわし掴みで押さえつけられる。フリッツ・フォン・エリックばりのアイアンクロー「鉄の爪」を
披露する寅(^^;)

              
  おっとでました、鉄の爪〜!
           




第6作の喧嘩も工員、芸者、おいちゃんたちを巻き込んだ凄いつかみ合い。このシリーズの喧嘩の中でも相当派手な
ものだった。この時は博が工場を辞める辞めないの時なので、タコ社長から必死で掴みかかり、意外に優勢だった。


            
     全員で大騒ぎ
         




第7作「奮闘篇」では花子のことで、スケベ心を出したと思われてポスターでカポーンと殴られている。

                 
   カポーン!
           





第9作「柴又慕情」では例の「あ〜あ、今日も彼女は来なかったか……!!!!」のあと、
庭で存分にいたぶられていた(^^;)

                   
「!!!」
           





第11作「忘れな草」ではピアノ騒動の発端を作っていた。「あー、びっくりした本物かと思ったよ」
このあとの茶の間での寅の毒舌の「修羅場」がある。本編をどうぞ見てください。

               
   あーびっくりした
           





今日の最後はこの第11作での寅とタコ社長とのミニギャグをご紹介しましょう(^^;)


寅「
君は労働者を管理しとるかね?管理しとるか?管理…

工場の水原君たちが江戸川の川原で盛り上がっていたことをからかって寅がタコ社長にちょっかいを
出すシーンがある。竿の先をチョンチョンとタコの鼻ッ先に突き刺す寅。
タコ社長のイヤそう〜な顔が
印象的。



           
      君は労働者を管理しとるかね…
           



このように社長の軽率でガサツな言動は、このシリーズのとても重要な薬味になっているのだ。

明日もちょろちょろっと、タコVS寅第2ラウンドを紹介しましょう。




            

チャンチャン(^^)




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『寅次郎な日々』バックナンバー  






タコ社長の奥深い懐 そのA   12月22日 「寅次郎な日々」その39


タコ社長ほど寅にバカにされ、いろんなものを投げられ、ぶつけられている人もいない。
あの界隈では源ちゃんか備後屋かタコ社長かっていうくらい可哀想な目にあっている。
また、彼自身も首をくくりたいとか工場を止めてしまいたいと常日頃から喚いている。
生涯借金に追いまくられ、税務署につつかれ、手形を落とすのに四苦八苦し、寅やあけみに
苛められる過酷な運命の渦の中にある人である。

タコ社長は、これを演じる太宰久雄さんの生涯のはまり役であり、この社長役は太宰さん以外絶対に
できないと断言してもいいくらい全作品を通してすばらしい哀愁と滑稽とが混ざり合った見事な存在感だった。
もちろん太宰さんは全作品皆勤賞だ。
全作品出演はとらやのメンバー(渥美さん、倍賞さん、前田さん、三崎さん)以外では唯一太宰さんだけである。
文字通りこのシリーズの『顔』である。

そしてタコ社長はああみえても、この長いシリーズの中で意外にもとらやの面々に多大な貢献をしているのだ。
このコーナーでもう一度いい意味でもダメな意味でも2回に分けて彼の隠された深い懐を解き明かしていきたい。



で、昨日はタコ社長の『いい意味』での懐の方を紹介したので、今日は逆に『ダメな方』を
少ぉしだけ紹介しよう。



@まず、まがりなりにも経営者のくせに凄まじく狭いところに住んでいる。とらやよりはるかに狭い。第6作「純情篇」を
見れば一目瞭然だ。また第33作でも、あけみの結婚衣裳の着付けをなんととらやの仏間でさせている。
理由は自分のうちは狭くてできないから、だそうだ。まったくいったいどんな家に住んでいるんだろう。



                 





A工場の経営方針が安定しない。初期の頃はずっと「共栄印刷KK」だったのに第5作から発作的に「朝日印刷KK」
に変えてしまう。そのあとも有限会社に変えたり、株式会社にもどしたり、従業員を増やしたり減らしたり、女姓従業員を
ほんのちょっとだけ雇ったり(第6作)、赤字の仕事を抱えてしまったり、工場経営がその場しのぎ的(第32作)で新しい
長期的な展望が見られないなのが気になるところだ。しかし、工場で一番必要のない余剰人員は誰かと考えたあげく実は
たいして仕事をしていない社長の自分だという結論に達するという隠された真実にも到達している。



               
  あんな工場叩き売って退職金にくれてやる〜〜!
                     




A意外にもタコ社長は女癖が悪い。第7作「奮闘篇」ではその昔、バーの女の子と恋仲になって奥さんを泣かしていたことを
おばちゃんがはっきり覚えていた。第29作「寅次郎あじさいの恋」ではダンスホールに通ったりもしていたことをバラしている。
第11作「寅次郎忘れな草」では「オレも一生に一度そんな熱烈な恋愛がしてみたいなあ。あんな工場なんかほっぽっちゃって、
好きな女と手に手をとってさ、世界の果てまで逃げ出してえなあ」なんて言葉まで吐いているから驚きだ。
寅に、そんな女いるの?って聞かれて、「そらあ、昔はいましたよ」なんてしゃあしゃあと応えていた。油断は出来ないスケベである(^^;)



                    往年のタンゴの舞いを披露する社長
                 





Bそんなタコ社長も肝心要の自分の結婚の時は、信じられないミスを犯している。見合いの時と違う相手が結婚式当日に
現れたのだ。見合いの時は妹が来て、当日はお姉さんが来た、ということだ。なにか仲人に借金していたので断れなかったという
すさまじくタコ的な理由で結婚を受け入れてしまう。とほほである。それにしてもそこまでして当時職工だったタコ社長と結婚したがる
お姉さんの人生を考えると、よくわからなくなる。人生は摩訶不思議だ。




他にもまだまだあるが、「ダメな方」もキリが無いのでこの辺でやめよう。タコ社長はみんなから「社長」と言われるだけの懐が深い人物では
あるが、実は半分からかいもはいった呼び名なのかもしれない(^^;)。


しかし!やはり社長がいなければ、博とさくらは出会えていないし、満男も当然生まれていない。さくらたちの建売購入もできない…。
第25作「寅次郎ハイビスカスの花」で沖縄まで飛行機を使えば2時間でいけることを助言したのもタコ社長だ。社長がいなければ
寅はリリーにあんなにはやく会いにはいけなかった。やっぱり社長は「社長」なのである。


せっかくタコ社長がらみの話が続いているので、明日から数日間はゆっくりと
寅とタコ社長の喧嘩を巡る旅でもしようかな…。
なんて今、ふらっと思っている。ま、明日、風にでも聞いてみるか(^^)

            

チャンチャン(^^)

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38



                          
『寅次郎な日々』バックナンバー            








タコ社長の奥深い懐 その@   12月21日 「寅次郎な日々」その38
    


タコ社長ほど寅にバカにされ、いろんなものを投げられ、塗りたくられ、ぶつけられている人もいない。
あの界隈では源ちゃんか備後屋かタコ社長かっていうくらい可哀想な目にあっている。
また、彼自身も首をくくりたいとか工場を止めてしまいたいと常日頃から喚いている。
生涯借金に追いまくられ、税務署につつかれ、手形を落とすのに四苦八苦し、寅やあけみに
苛められる過酷な運命の渦の中にある人である。

タコ社長は、これを演じる太宰久雄さんの生涯のはまり役であり、この社長役は太宰さん以外絶対に
できないと断言してもいいくらい全作品を通して哀愁と滑稽とが混ざり合った見事な存在感だった。
もちろん太宰さんは全作品皆勤だ。
全作品出演はとらやのメンバー(渥美さん、倍賞さん、前田さん、三崎さん)以外では唯一太宰さんだけである。
文字通りこのシリーズの『顔』である。

そしてタコ社長はああみえても、この長いシリーズの中で意外にもとらやの面々に多大な貢献をしているのだ。
このコーナーでもう一度いい意味でもダメな意味でも2回に分けて彼の隠された深い懐を解き明かしていきたい。



で、今日はタコ社長の『いい意味』での懐の方を紹介しよう。


@まず、タコ社長はグレて新宿で与太っていた諏訪博を立ち直らせた人だ。なかなかこれは凄い。
印刷の仕事を一から叩き込んで一人前の職人に仕込んだのだ。これはそうとうポイントが高い。

Aそしてタコ社長は博とさくらの仲人である。本番で遅れたりとちったりはしていたが、あの界隈の理想の
夫婦であり、誰からも尊敬されているあの博とさくらのともかくもれっきとした仲人なのだ。



                 



B第13作「寅次郎恋やつれ」で、寅は夢の中で結婚式をすることになるが、その時の仲人もタコ社長なのである。
寅も夢で社長に仲人をやってもらうくらい、心の中では一目を置いているのだろう。



C第9作「柴又慕情」では、家を建てたいという博とさくらのために、20坪とはいえ、土地を貸してやるのである。おそらく
ほとんど借地料はとらなかったのではないだろうか。結局は家の話は流れてしまったがこれも社長は相当の太っ腹だ。
これも、親子ならいざ知らず、他人はなかなかできない。ポイントは高い。




D第26作「寅次郎かもめ歌」では、アパートを出て、建売を買った博とさくらたちのローンの保証人になってやったりもした。
これもなかなか簡単な事ではない。人生や人間をきちんと見据えていなければできない思いっきりだ。これもポイントは高い。 


                  
 保証人の件では寅も頭を下げてお礼。
                 




Fまた同じ作品で、すみれちゃんのアルバイト先(セブンイレブン)を紹介してやり世話もしてやる。結構あの界隈では
顔がきくことがこういうことでもわかる。


                 




G私が感動したのは第17作「寅次郎夕焼け小焼け」でぼたんをかばって鬼頭と渡り合う社長の姿だ。結局は上手く
行かなかったが、知り合ってから間もないぼたんのためにあそこまで体を張ってくれる人はそうはいない。これもポイントは高い。


                 




Hまた、本人も努力家で、夜学に通いながら、「弁護士」をめざしたりしていた。(第21作) その夢はかなわなかったにせよ、
昭和21年に今の工場を奥さんと立ち上げて、経営者となったのだ。(第47作) これもなかなかできない事だ。


I寅のことでも実に親切だ。第3作「フーテンの寅」では見合いを紹介してやる。第21作「寅次郎わが道をゆく」でも見合い話を
すすめていこうとしている。第10作「寅次郎夢枕」でも寅の結婚相手を探すために奔走していた。第13作「寅次郎恋やつれ」では
山陰の温泉津までわざわざ一緒に出かけて、お絹さんに会いに行ったり、そのあと失恋した寅のお守りをして飲み明かし
たりしていた。これもなかなかできることではない。

特に山陰線の汽車の中で寅の代わりに駅弁代を3人分払ってやる仕草は社長としての貫禄たっぷりの名シーンだ。


                        
いくら?
                 



J第34作「寅次郎真実一路」では寅に5万円を貸して、鹿児島までの運賃を出してやっていた。取り立てる気はないようだった。
こういうことも血続きならともかく、知り合いだけではなかなかできないキップの良さだ。
 

                  
寅の借用書を笑いながらさくらに見せる社長
                 




K第42作「ぼくの伯父さん」でも博とさくらがお昼寿司を食べに行くといった時、菊寿司だったらオレの名前でツケといてくれ。と
言っていた。まあ、経費で落とすのだろうが、言い方のタイミングが堂にいっていてこういうのもなかなか貫禄である。

他にもまだまだあるが、きりが無いのでこの辺でやめるが、タコ社長はみんなから「社長」と言われるだけの懐が深い人物だと言うことが
これでお分かりいただけただろうか。

つまり社長がいなければ、博とさくらは出会えていないし、満男も当然生まれていない。さくらたちの建売購入もできない…ということだ。

ま、今日はちょっと持ち上げすぎたので、
明日は豊穣に兼ね備えている「ダメなところ」の一部もちょろちょろっと紹介してみよう(^^;)。



チャンチャン(^^)


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