第47作 はつらいよ拝啓車寅次郎様


   
    


(本編完全版) 


1994年12月24日年 公開
101分
217万6000人動員
配収15億5000万円





2019年11月11日アップ



渥美さんの背中で見せる作品群 PART5



寅が満男に託した「愛」と「恋」に関する2つの言葉






ある違った「愛情」のかたちを提示した作品。


体が辛そうだった第46作「寅次郎の縁談」からさらに1年が経過し、
1994年、秋、渥美さんの病気はより一層重くなり、演技が出来ない状態で、
ほぼドクターストップの状態だったそうだが、それでも全国のファンや松竹の願いは大きく
渥美さんはこの役を降りることが許されない状況だったのだ。

山田監督ももちろん、うすうす渥美さんの体がもう撮影に耐えれないことは知っていたが
脚本を工夫し、満男にシフトを大きく移すことでなんとかあと1作品あと1作品と
無理に無理を重ねて作り上げていったのだった。

そんな時、未だ撮影中の10月に高羽哲夫撮影監督が入院し、亡くなられてしまったのだ。
高羽さんは松竹に入社したあと、「馬鹿まるだし」に始まり、ひたすら山田監督と一緒に映画制作を行った
山田組一筋の人生だったと言える。

このように、大事な撮影監督がいなくなり、主人公も演技が出来ないほど重病になり
もうこのシリーズの終焉が誰の目にも見えてきた日没前の薄暗い夕闇のキャッチボールの
ような心細くせつない気持ちが物語の中にも入り込んできて、どことなく物悲しい運びとなっている。

山本直純さんが作られた「典子のテーマ曲」も
その物語に寄り添うようにこのシリーズで最も悲しみの色に覆われている。


寅は今回は人妻に惚れる。
それも完全な人妻である。
別居でもなく、夫が蒸発したわけでもない。
中学1年生くらいの子供もしっかりいる家庭の奥さんなのである。

とは言っても、第34作「真実一路」のような本気の恋でもなく、
そもそも典子さんと会っていたのはたかだか2日間なのだ。
それも最初の日はお昼に怪我をしてから午後にようやく
民宿で話をしはじめているので、実質1日半。

物語自体も最初こそ怪我を助けていろいろ世話をしていたが
まあそのあとは、長浜の満男の物語の隙間で典子さんと湖畔で
語り合うくらいでさして物語があるわけではない。

もうきわめて淡白なのだ。
渥美さんの体調がのっぴきならないところまできているのでこのあたりの動きが限界とも言えよう。


    



典子さんは人の奥さんだ。

ただまあ、第42作「ぼくの伯父さん」での奥村寿子さんも
夫とさほど仲むつまじいとは思えなかった。
なにも手に職がない寿子さんは、あの感覚が干からびた夫から
逃れる力も持ってないので受身的に夫婦を続けていたわけであるが
この宮典子さんもやはり手に職がない普通の主婦ゆえに
夫とはすでに心がほとんど通っていなくても、子供の存在もあるのか
やはりひそかに我慢して暮らしているわけである。


そうよ・・・愛していないのよ・・・」ってつい言ってしまう淋しさを持っているのだ。


だからこそ、寅へも馴れ馴れしくくっついてくるわけだ。


    



しかし、後日・・・

典子さんのその後の人生が心配になって
鎌倉の彼女の家まで満男を従えて見に行った寅は、
なんとかもう一度家族で健気に生きて行こうとしている彼女に「夫婦のあるひとつの在り方」を見て、
このような愛のあり方もあるのだと悟るのだった。

これは第6作「純情編」の夕子さんが陥っていた「未来のない夫婦生活」と違い
宮典子さんは子供にも救われているのだろうが、夫もギリギリでは彼女に対して
まだ心が残っているのだろう。


演出的には
日曜日にゴルフをキャンセルして鎌倉から遠く奥琵琶湖まで迎えに来るくらいの
気持ちは夫にも残っている・・・ということなんだろう。


    




そして鎌倉に戻った後の、
さわやかな彼女の笑顔に、寅はそのような「努力する愛」を感じ、安堵もするのだった。


    



寅は満男にこう言う。

もうすっかり元気になってるんだ。
笑ったりなんかして。

なあ満男、夫婦になって長い間一緒に暮らしてらあ
そらいろんなことあるだろうけどさ、
お互い相手を好きになろうと一生懸命思っていれば
必ずなんとかなるもんなんだよ。そうは思わねえか





惚れたはれたではなく
地道で意識的な努力によって絆が維持される、
そういう愛情というものを表現した珍しい作品だとも言える。
いかにも晩期の大河ドラマのエピローグ的、黄昏的物語の色合いだ。







■ 満男に対して晩年の寅が残す「恋」に関する明確な言葉


満男は今回も泉ちゃんとは違う時空で滋賀県長浜の菜穂ちゃんに出会う。
可愛く勝気な菜穂ちゃんに典型的な「ツンデレ」のパターンが進行して行く。


   


二人はうまくいっていたのだが、菜穂ちゃんの兄の勇み足から
ちょっとしたすれ違いが生じ、菜穂ちゃんとは疎遠になってしまう。
満男はまたもや心が傷つき、もう恋なんかしたくないと江ノ電の鎌倉高校前駅ホームで
寅に自分の気持ちを吐露してしまう。

そんな満男を寅は珍しく、きつく叱るのだ。


満男!ちょっとここへ来て座れ。
くたびれたなんてことはな、何十辺も失恋した男の言う言葉なんだよ。
お前はまだ若いじゃないか、えー。

燃えるような恋をしろ、
大声出して、のた打ち回るような、
恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ!
ホッとしたなんて情けないこと言うなバカヤロ!
淋しいよオレは




この長いシリーズの寅から満男へのはなむけの言葉と言えよう。

そう言えばはるか昔
かがりさんのデートに付き合ってその帰りの電車で寅の涙を見てしまった満男。
その後も次々に満男は寅の恋愛の目撃者になって行くのだ。

奇しくもかがりさんの時と同じ「江の電」江ノ島エリア。


そして江ノ電が来て
寅は反省している満男を励まし、去っていく。

もう元気でもない渥美さんが午後の柔らかな空気の中電車に乗ってにこやかに去って行く。

これが今生の別れかもしれないと観客になんとなく思わせてしまう
微笑むその向こうに哀しみのオーラがあの渥美さんには漂っていた。


   



寅の方は常に「失恋」や「敵前逃亡」が宿命付けられているが
満男の方はこの作品では菜穂ちゃんとのハッピーエンド的な再会(和解)が待っているのである。

まあ、それにしても、前作、琴島の亜矢ちゃんは満男の等身大のカップルだったが
泉ちゃんにしても菜穂ちゃんにしてもちょっと地味な満男には可憐過ぎるのではないか。^^;

ま、いっか^^;観客動員大事ですからね。ビジネスビジネス((^^;



    




そして大団円の満男は幸福な気持ちでラストでこう結ぶ。


『拝啓車寅次郎様、
 伯父さん、僕は近頃伯父さんに似てきたと言われます。
 言う人は悪口のつもりなんだけど、僕にはそれは悪口には聞こえないのです。

 伯父さんは他人の悲しみや淋しさやが、よく理解できる人間なんだ。
 その点において、僕は伯父さんを認めているからです』





ただし、一話完結なので
次ぎの作品でその後の菜穂ちゃんとの展開があるかどうかは
この公開時では常に未定だったのである。

実際山田監督は次の第48作で菜穂ちゃんと満男を結婚間際まで
行かせようとするのだが・・・
後藤久美子さんの事務所から、もう一度出演してみたいというアプローチがあったらしく
それまでの満男との歴史(第42作〜45作)にスタッフさんたちは負けてしまったようだった。

私は泉ちゃんより菜穂ちゃんとの顛末を見たかった。


地味でどんくさい満男には、亜矢ちゃん>菜穂ちゃん>泉ちゃん がお似合いだと思う。









■ 寅が回想する「さくらのお母さん」


この「拝啓車寅次郎様」はもうひとつ大事な忘れられないシーンがある。



満男は、前作でようやくすったもんだの就職活動の末に小さな浅草の靴屋さんに
就職したがそこでもなんだかしっくりきていないようなのである。

どうやら、仕事が楽しくないらしいのだ。

悩む満男。


そんな時寅が帰ってきて
仕事の奥深さを実演で教えるシーンがある。

とらやの居間に置いてある「消しゴム付き鉛筆」を
知らない間に満男に売りつけてしまうという「技」を鮮やかに見せるのだ。

私は以前からずっと、寅のことを考える時、「さくらのお母さん」のこともよく考える。
意外にこのことは、このシリーズを考察していく上で大事なのだ。
なぜならば、寅やさくらの幼少期の人格形成に大きな影響を及ぼした人物だからだ。

寅を育てたのはお菊さんではもちろんなく、そして意外におばちゃんでもなく、
さくらのお母さんだったからだ。

おいちゃんやおばちゃんは第1作をはじめ、何作かの作品で寅やさくらの
父親である車平造のエピソードをよく話題に出したが、さくらのお母さんのエピソードは
ほとんど一度も話題に出てこない。私は寅の人格の優しい部分はさくらのお母さんの心なのだと
思っている。

彼女の写真は第1作に僅かに出てくるものの、なんと名前すら分からない。おそらくおいちゃんや
おばちゃんの印象を弱くしないための演出なのだろうが、さくらのお母さんが小さな寅を育てたのは
間違いのない事実である。




      




しかし、それでもさくらのお母さんと寅のやり取りを垣間見ることが出来るシーンが2ヶ所ある。


ひとつは第39作「寅次郎物語」で、寅の夢の中にお母さんが出てくるのである。
例の如く父親に折檻される寅を、身を挺して止めに入り、寅をかばうのである。
ただ、ここでは障子越しのシルエットではあるが、お母さんの優しさが伺い知れる。

「オレを育ててくれた優しいおふくろ」と寅はその夢の中でもそう言って回想している。

もう一つはこの第47作「拝啓車寅次郎様」である。寅が茶の間で鉛筆を満男に売るために
自分の幼少期の母親の思い出を話す場面がある。

鉛筆を売るためのその場限りの適当な作り話とは思えない、しみじみとした情感溢れる語り
だったので、私は、あれはほんとうにあった、さくらのお母さんとの思い出なのではないだろうか…、と
密かに思っている。



本編ではこうである↓

「おばちゃん、オレはこの鉛筆のことを見ると
おふくろのことを思い出してしょうがないんだ。

不器用だったからねオレは。鉛筆も満足に削れなかった。

夜おふくろが削ってくれたんだ。
ちょうどこのへんに火鉢があってな、
その前にきちんとおふくろが坐ってさ。
白い手で肥後守を持ってスイスイスイスイ削ってくれるんだ。
その削りカスが火鉢の中に入ってプーンといい香りがしてな…。

綺麗に削ってくれたその鉛筆で
オレは落書きばっかりして勉強一つもしなかったもんね。
でも、これくらい短くなるとな、そのぶんだけ頭が良くなった気がしたもんだった…」


   



寅は「さくらのお母さん」に、わけ隔てなく、愛情深く育てられたのではないか、と近頃は
そう思うようになった。

寅とさくらに共通したあの底抜けの優しさは、おいちゃんでもおばちゃんでもなく、
父の平造でもなく、「さくらのお母さん」からの影響が大きいのではないだろうか。






谷よしのさんへの渥美さんのねぎらい


そしてこの作品で私がしみじみ一番良いシーンだと思ったのが


宮典子さんと寅が2泊世話になった奥琵琶湖菅浦地区の民宿「栄次郎」のおばあちゃんに
最後「心付け」を渡すシーンだ。


谷よしのさんはこのシリーズでずっと渥美さんと会話で絡んでいた。
レギュラー女優さん以外で、あれだけ渥美さんとやり取りした女優さんは谷さんだけ。
この長いシリーズの36作品に出演し、
そのほとんどを渥美さんと絡んだ谷さんへの
最後の渥美さんからのねぎらいの言葉だったのだと思う。

山田演出はこういうところが秀逸。
世界でも類まれな掬い取りなのだ。


地味で目立ってはいけない立場の谷さん。

出演作品は36作品にも。
そのほとんどが渥美さんとの絡みがある。

どれだけ出演しても主役やゲストを
引き立てないといけない宿命・・・。
主人公たちの陰でひっそりと生きてきた谷さん。

そんな谷さんを渥美さんは
ずっとずっとじっくり見ていたと思う。





    






     



ばあちゃん世話になったね。

 これ少ないけど・・・

 どうもありがとうよ




手でそっと拝む渥美さん。


    





谷さんに敬意をこめて
谷さんの芝居のじゃまをしないように
すっと顔を隠すし、自分の方付けをする仕草の渥美さん。



目をつぶって心付けを受け取り
そっと拝む谷さん。

谷さん一世一代の芝居でした。





    





あの菅浦のおばあちゃんは
セリフなしだからこそ
渥美さんと谷さんの最後の感謝の交換が
成立したのだ。

いかにも谷さんらしい素晴らしい「おばあちゃん」。
あのおばあちゃんは絶対に三崎さんじゃ出来ない
杉山とく子さんもできない。

あれはまさに谷さんの真骨頂だった。


見事なラスト谷よしのさん。











それでは以下に本編をお楽しみください。










まずは松竹富士山






    







新潟県上越市 高田駅そば  


雁木通り商店街を歩く寅。






    地図のピンク丸
    







    高田駅そば 雁木のある通りのロケ詳細地図  オレンジ矢印は寅の向いている方向。


    





広告看板

かしわや雑貨店

南光舎


中屋末吉鋸店 大工道具専門店


    地図の青丸
    




大山レコード店の前で歌を歌っている「小林さち子」という演歌歌手。

大山薬局を撮影のために「レコード店」にした。


   
地図の水色丸
   



♪白い吐息が行きかう中で〜

 何故か人目を避けてます。
 あなた淋しくないですか
 二度と会えぬとわかっていても
 あなたの笑顔が浮かびます。
 あれから一年たちま〜〜し〜〜た〜〜〜。



    





「あれから一年たちました」を歌っている。



作詞 いではく  作曲三条ひろし  唄小林幸子
1993年12月



秋に 別れの 木枯し 吹いて
燃えた 紅色 消して ゆく
あなた淋しくないですか
人のぬくもり恋しい季節
別れたあの日も寒い朝
あれから一年たちました。

街に粉雪ちらちら舞って
人はコートの襟立てる
あなた淋しくないですか
いつも心に吹いてる風が
あなたのせいだと知りました。
あれから一年たった今。

白い吐息が行きかう中で
何故か人目を避けてます。
あなた淋しくないですか
二度と会えぬとわかっていても
あなたの笑顔が浮かびます。
あれから一年たちました。




    
地図の黄色丸
    



    




この大山レコード店は本当は大山薬局^^;
急遽撮影のために変更^^



歌が終わって・・・

さっと見物客が去って行く。

誰も買わない。


マネージャー君もため息。



哀しげなテーマ曲が流れる。



o( _ _ )o ショボーンとしながらも
慣れてしまっているのか粛々と
道に落ちているチラシを拾う小林幸子。



これは山田監督がこだわったシーンである。


売れていない歌手はこのような辛い目にあっても
日常になっているのでさほど落ち込む仕草は見せずに
しょんぼりしながらも坦々と行動するのだ。


ちなみにチラシは見物客はとりあえず家までは持って帰るとは思う。
その場で捨てるのはあり得ない。

うらぶれた雰囲気を出したいのだろうが
日本人は本人の目の前でそういうものを道に捨てたりはしない。

まあ、平積みしてあったのが風で飛んだのだろう。・・・ということにする^^;




   
 地図の赤丸
    






     雁木のある通りのロケ詳細地図 オレンジ矢印は寅の向いている方向。

    







哀しげなテーマ曲が流れ続けている。




高田駅前郵便局







    





    
現在は雁木様式のアーケードの中に入っている。

    






寅がとらやにハガキを書いている。



〒125

東京都葛飾区柴又七ー七ー三

車竜造 様
   皆々様




    


年金受け取り 郵便局 のシールが扉に貼ってある。


「高行潔志」の書がかかっている。


受付「田中さん」

客「はい」


受付「お待たせしました」


そこへ

小林幸子が切手を買いに来る。



小林幸子「
50円切って10枚ください

受付「はい、500円いただきます」

小林幸子「はい

と小銭入れの中を探す。


500円玉を置いて

10枚つづりの切手をもらう


受付「ありがとうございました」



    





小林幸子は 寅の横で絵葉書に切手を貼り始める。


最初の1枚は舌で切手をなめて貼る。


    


2枚目からは寅の前にあったスポンジでぬらして貼ろうとする。


小林幸子「ちょっとすいません」と



スポンジを取る。





ふと顔を見合わせる二人。


にこっと笑う寅。



    



お辞儀をする小林幸子

また切手を貼りだす。


寅「
さっき、歌ってた歌い手さんだね

はっとする小林幸子。


あまり仕事がうまくいってなかったので
バツが悪そうに


小林幸子「
はい


と頷き、すぐさま また坦々と切手を貼る。



寅「
あんたの歌とっても良かったよ


小林幸子、はっとして


少しだけ顔がほころび


小林幸子「ありがとうございます



    






寅はこの売れない演歌歌手に



寅「オレは仕事柄人相を見るのだが」と言い



    




寅「
目と目の間の「印堂」っていうか、
  とってもいい良い輝きがあるんだねえあんた ねえ
」。



    



寅「
大器晩成だな。
  これから良いことがいっぱいあるよ。
  希望捨てずに頑張んなよ



と励ますのである。





    



小林幸子「は、はい


寅「うん


にこっと笑って去って行く。


その去り行く背中に


小林幸子「ありがとうございました


寅入り口付近に置いてあったかばんを持って


寅「ああ、それじゃな




   




小林幸子「はい



その背中を目で追う小林幸子



   





で、ハガキを郵便局に忘れた寅を追いかけ



小林幸子「
先生!このハガキ



と手で持って見せる。



    



寅「
ああ〜〜

  うっかりしてた。
  すまねえ、そこのポストにな、
  
ポトン といれてやってくんねえか


小林幸子「
ポトン?


寅「
ああと頷く。



寅の代わりにポストに入れてやる小林幸子。


    




寅、手を上げて



寅「ありがとよ



籠行商おばあちゃん、信号待ちしながら、
コントのスタンバイ OK の雰囲気ばんばん。




笑って郵便局に戻っていく小林幸子





後ろ向きながら歩いていたので
籠の行商のおばあちゃんと
ぶつかってしまう。




寅「
あああああ


籠が落ちて散らばる。

あわてた寅、おばあちゃんの頭に籠を被せる^^;

前をよく見ていなかった寅がおばあちゃんとミニコント^^;




    



清酒越の白鴈 

高速バス

グリーンツアー

タクシーのりば






三味線

ペケペンペン・・・・・







タイトル イン





はつらいよ拝啓車寅次郎様





   






場所は今度は春日山 山麓





越後 春日山神社


上越市大豆


謙信公祭が開催されている。



   






春日山神社


山形県米沢市の上杉神社より分霊され、謙信公を祭神に祀った神社。

明治34(1901)年に、童話作家・小川未明の父・小川澄晴によって創建された。
日本近代郵便の父・前島密も援助したらしい

直線的でがっしりとした神明造の社殿は見応えがあり、
境内に隣接する春日山神社記念館には、
謙信公の遺品・資料などが展示されている。

また、小川未明の『雲のごとく』の詩が刻まれた石碑や、
童話をモチーフにした石像なども見ることができる。





謙信公祭(けんしんこうさい)は、
1926年(大正15年)9月13日、当時の高田市、直江津市、春日村(いずれも現在の新潟県上越市)の
各青年団の主催により始められた、
戦国時代の名将上杉謙信公の遺徳を偲んで開催されている祭である。

かつては地元の住民が中心となって参加する「地域の祭」であったが、
2007年(平成19年)のNHK大河ドラマ「風林火山」放送に伴い、
ドラマの上杉謙信公役であったGACKTが祭の謙信公役として参加して以来、
戦国ファンを中心に全国から注目される祭と様変わりし、
上越市を全国に発信する大イベントとして大きく成長した。
近年は、毎年8月の中旬から下旬に、上越市春日地区全域で開催されている。



    



     
このような催事に変化して来ている。

     




上杉謙信(長尾景虎)


上杉謙信は亨禄3年(1530年、室町時代)、越後守護代の長尾為景の末子として生まれた。
幼名は虎千代。7歳の時に曹洞宗の林泉寺に預けられ、厳しく文武の道や「第一義」の教えを受け、
このことが後に「義に篤い」と言われる上杉謙信の素地となったものと考えられている。

14歳で元服、
長尾景虎と名乗り、兄晴景が病弱であったため19歳で越後守護代になった。
当時内乱が後を絶たなかった越後を22歳の若さで平定。
永禄4年(1561年)関東管領職の上杉憲政からその職と上杉姓を譲られる。
(謙信の名を称するのは元亀元年(1570年)頃)

内乱や一向一揆の鎮圧、関東の北条氏康や甲斐の武田信玄と敵対し、
生涯に渡りその戦の回数は70回以上。村上義清や関東管領の上杉憲政など頼ってきた武将も多く、
私利私欲による戦はなかったといわれている。

戦場では自ら駆け回って采配を振るい、
負けたのは2回のみ。武勇戦略に非常に優れた戦国時代きっての名将だった。

戦の旗印は「毘」と「龍」。この「毘」はもちろん毘沙門天。
謙信は真言密教の北方を守護する軍神・毘沙門天を篤く信仰し、
春日山城に毘沙門堂を造り、毎日ここに籠っていたといわれる。
毘沙門天の生まれ変わりとも言われ、
謙信自身もそう信じ込み「我を毘沙門天と思え」の言葉が残されている。
その為、戦場に「毘」の文字の旗が翻ると大いに士気が上がった。

当時から「義に篤い武将」で知られていた上杉謙信。
「敵に塩を送る」という有名な言葉があるが、
これは武田信玄が駿河の今川氏真に塩を止められた際、上杉謙信が塩を送ったことから生まれた言葉。
(甲斐は山国なので塩が採れなかった)

また武田信玄が死に際し跡継ぎの勝頼に「上杉謙信は義理堅い武将なので、
人に頼られれば決して見捨てることはしない。自分の死後は謙信を頼れ」と遺言したという話も残されているほど。

天正6年(1578年)、関東への出兵(一説には京への上洛)を前に倒れ、49歳の生涯を閉じた。








易本をバイしている寅。



全作品を通してこの「易本」のバイは一番多い。


   




鎧武者たちが階段を上がってきて、手相を見てもらっている。


手相を見てもらったら、
手相の鑑定代として一般的には「易本」を買うのがマナーとなっている。


   




鎧武者たちは手相を見てもらったのに易本を買わないで行ってしまう。


   




鎧武者たちは追いかけてきたサブと揉める。


   




そこへ謙信公が上がってきて!!


   





御裁きが下されるというコント。

   





みんなで 大笑いand大団円

   



謙信公の銅像が映って 監督 山田洋次のクレジット


   









東京  葛飾区  柴又  江戸川土手



実際はロケ地としては


江戸川区北小岩4丁目40 付近



     ここ数作品毎回ジョギングしている博

     



     この階段はラストで満男が上がり下りする階段

     



     諏訪家が見えてくる。

     



     最後柔軟体操をする博。

     









諏訪家 二階




満男は「光陽商事」という浅草の小さな靴会社に就職している。




鏡を見ながらネクタイを締めている満男


     

     






戸を開けた音



博の声「ただいま


博の声「いつまでも暑いな今年は


さくらの声「ほんとねえ







諏訪家 台所




博「なんだ?このハガキは



表は長浜の曳山が映っている。


博「長浜の曳山祭りか・・・


さくら「満男の友達じゃない?
   へったな字書いて



博「ふふ。『前略 元気か
 折り入っておまえに相談がある。
 10月2,3のお祭りに遊びに来い、大歓迎する』





     




朝食内容


スクランブルエッグ
ウインナ
ハム 
プチトマト

サラダボール
牛乳

トースト

レギュラーコーヒー



アップで見てみると素直なわかりやすい字。

ぜんぜん下手な字じゃないよさくら。
どちらかというと整ってる方だよ。

これで下手な字っていうのは可哀想だよ。



      




満男を階段下で呼ぶさくら


さくら「満男!はやくしなさい!会社に遅れるわよ!


トースト用の食パンを入れるさくら


     


満男、下りてくる。


満男「εε(・_・)ゞオッス!


さくら「おはよ


満男さくらに食費代を渡す。


満男「夕べ渡すの忘れてた、今月分の食・費えらい!(^_^)


さくら「どうもありがと」と両手で受け取りお辞儀。




     



博「絵ハガキ

とハガキを渡す。


満男 牛乳を飲む。

博「誰からだ?

満男「大学の先輩だよ・・・『相談がある』 なんだろ?

さくら「長浜でなにしてるの?その人

満男「親父の跡継ぎだよ。
   造り酒屋だか醤油屋だか・・・。
   大きな旧家で、
   親父さんは郵便局長かなんかやってる・・
   要するにぼんぼんなんだよ



卵を少しだけ食べている満男。


博「いいじゃないか。たまには気晴らしにお祭りにでも
  行って来いよ



満男「気になんなあ・・・相談って


ハガキを置いて


満男「ごちそうさま





     




     朝日新聞朝刊1面
     北朝鮮の政治家、金 正日(キム・ジョンイル)の記事が一面に出ている。

    



金 正日は、北朝鮮の政治家、軍人。
北朝鮮を建国した金日成の長男であり、
同国の最高指導者の地位を父より継承した
権力継承後、死去するまで朝鮮労働党中央委員会総書記、
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長、
朝鮮人民軍最高司令官、
朝鮮労働党中央軍事委員会委員長を務めた。



さくら「また食べないの〜〜

満男「食えないよ〜〜〜


さくら「今夜も遅いの?



玄関に行きながら


満男「あったまに来ちゃうよ〜〜。
   三日連ちゃんの残業だもんなあ〜〜
   もうふらっふらだよ〜〜〜



博「何言ってるんだ、
  学生時代は毎晩遅くまで遊んでいたくせに」
  残業くらい我慢してやれ



満男玄関で靴を履きながら


満男「かなわねえなあ〜〜〜、
   親父が専務と同じようなことを言うんじゃ〜〜




さくら、玄関で


さくら「いってらっしゃい



満男戸を閉めながら


満男「いってきます



    




ゴルフセットがある。

博はゴルフやるんだね。


    






そういえば

泉ママも第44作では玄関に大きなゴルフセットがあった。
ゴルフ道具持ってゴルフやって、たくさんの高価な服持ってて・・・
一人娘は勉強できるのに
短大を諦めないといけない・・・やるせないですね。
お母さん、少しは娘に投資しろよ。



    








話は戻って







歩きながらスーツを着る満男。


    







第1作で赤ん坊だった満男は、
いよいよついに社会人になった。

博は満員の通勤電車に乗ることもなく
自転車で工場まで通えるが、
満男は学生時代同様
毎朝、高砂乗り換え押上通過の都営浅草線で
満員電車に揺られなければならない。
満員電車のストレスと言うのは凄いのだが
博はそれはわからないだろうなあ。





通勤中の満男




満員電車でヘロヘロの満男


   




川井みどりさんも横で立っている。


   








柴又 帝釈天 二天門前



さくらが題経寺の二天門前に歩いて来る。



さくら「こんにちは〜

参道の店の人「こんにちは

さくら「源ちゃん、御前様お元気?

源ちゃん「へえ


源ちゃんがよしお君の漫画本を横取りしようとしている



さくら「あら、よしお君ひさしぶり

よしお君「こんにちは

さくら「こんにちは


源ちゃん無理やり取ろうとする。

よしお君「おまえ、働けよ〜〜!!

源ちゃん、拳骨で殴るポーズ。


   






とらやに歩いて行く。



源ちゃん、無理やり漫画本をひっぱろうとする。

怒る源ちゃん。




帝釈天 参道 とらや前


カヨちゃんが駅方向からとらやに走ってくる。



カヨちゃん「おはようございます



    




さくら「おはよう



    



カヨちゃん「あー遅くなっちゃった






とらや 台所





と、カヨちゃん台所まで走ってくる。


カヨちゃん「すいません、朝寝坊しちゃった

おばちゃん「おはよう

カヨちゃん「おはようございます


カヨちゃん「夕べ友達と飲んでさあ〜、
     もう、盛り上がっちゃって、
     朝の3時よ、おばさん



社長「はははは

おばちゃん「おやおや〜〜


三平ちゃん「カヨちゃん!
     そんなことが遅刻のいいわけになると思うのか



シリアスな顔


カヨちゃん「ごめんなさああ〜〜い



     



さくら、笑っている。


三平ちゃん「誰と飲んでたんだよ誰と」 それは関係ないだろヾ(ーー )ォィ


カヨちゃん二階に上がりながら


カヨちゃん「オトコ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ


三平ちゃん怒りまくって


三平ちゃん「奥さん、月給から引いといてくださいね。
     今日で三回目なんやから遅刻



さくら笑いながら


さくら「はいはい


おばちゃん「困っちゃうよ近頃喧嘩ばっかしてるんだよあの二人


さくら「もしかして気があるんじゃないお互いになーーーるほど^^


みんなはっとして

社長「あ、なるほど、さすがするどいねさくらさん




     



おいちゃん「いっそのことあの二人に店譲るかあ。
     どーせ、寅のやつはあてにならないんだし


おばちゃん「そうしよう。そして私たちは養老院で仲良く暮らそう

社長「いいね、オレも一緒に行くか!

おいちゃん露骨にいやな顔して

おいちゃん「嫌だよ、おまえなんかと。
     隣同士だから仕方なく付きあってるけどな。
     養老院まで行って、おまえのおしゃべりなんか聞きたかねえよ



おばちゃん「そんな冷たい言い方しなくたって ねえ


社長ショックで


社長「そんなつもりでいたのか。
  チクショウ、こっちは親戚だって思って付きあってるのに。



立ち上がって


社長「冗談じゃないよ。オレはね、養老院なんかに行かないよ!



      




と工場の方へ歩いて行く。


おいちゃん「そうそう、親孝行な娘がいるからなあ〜〜」(/・_・\)アチャ-・・




さくらもおばちゃんも止めに入る。


おばちゃん「よしなさいよ、ちょっと


社長、ぐぐぐっと怒って


社長「なんだって!!」と戻って来る。


ゆかりちゃん塀の向こうから


ゆかりちゃん「社長電話ですよ、税務署から


アンテナ付きコードレス電話。


社長すぐに電話に出て


社長「あ、もしもし、かわりましたけど。あ、は、はいはい


と工場の中に入っていく。


年がら年中「税務署」に狙われている赤字法人なんて世界に存在しない┐(-。ー;)┌ヤレヤレ




さくら「ごくろうさま


ゆかりちゃんお辞儀して工場へ。









浅草 光陽商事 株式会社。





        







ビルは今でも同じ。


光陽商事は現在は「アミー」という名前になっている。

(株)アミー

〒111-0032 東京都台東区浅草6丁目9‐2




https://goo.gl/maps/PtoGJ9z82tu




      







光陽商事 屋上



昼休みに満男が沈んだ様子で屋上で座っている。




      





静かなBGM


女子社員が屋上に上がってきて


女子社員「大久保さん」 と昼ごはんを男性社員にもって行く。



満男の横でパターの練習をしているすまけいさん演じる専務さん。


満男のそばにゴルフボールが転がって来る。


これはわざと専務が転がしたのかもね。


ボールが進むのとは逆の方向だから。


満男、ボールをもって行く


専務「ありがと

専務「お父さんの工場は、近頃どうだ?景気は

満男「ええ、少しは持ち直したなんてこないだ言ってました




       




専務「ああ〜、たいへんだよなあ、町工場が生き抜いていくのは

と、パターでボールを打つ。


事務のおばさん

光英子さん。



おばさん「専務さん、上野の本村さんから電話ですよ

専務「あとでこっちからするって、そう言ってくれ

おばさん「はい

専務、パターでボールを打ちながら

専務「なあ、諏訪君


専務「ちょっと君のことが心配でな



      



満男「は?


専務「どうなんだ・・この会社、
 辞めたいんじゃないのか



とパットを打つ。



すまけいさんの向こうにしゃがみながら
ボールをそろえるキャップをかぶった
不審人物が!



      




これどう考えても、編集時に分かっていたはずなんだけどなあ・・・
他のテイク使わない理由あるのかな??



満男、下を向く。




専務「長い間やってると、若いのが何考えてるのか、だいたい見当がつくんだ

満男「・・・・

専務「そうなんだろ


専務、満男を少し立ち位置を誘導して・・


浅草寺の三重塔

専務「悩むのはいい、若いんだからな



満男声小さく「は・・・・



専務「うんと悩んだうえで辞めると言う結論を出したんならそれはしかたねえ。
  オレが言いたいのは、
  仕事っていうのは遊びじゃねえんだから、その時の気分で
  やるとかやらねえとかを決めないでほしいということなんだ





      





すまけいさんは第40作「寅次郎サラダ記念日」でも
小諸病院の院長として真知子先生に説教するシーンがあるが
このようなある意味「美味しい説教」をすまけいさんに言わせるということは、
山田監督はすまけいさんを高く買っていた証だと思う。




満男下を向く。


専務満男の方を向き



専務「もし君がこの会社で本気でやってみようと本気で考えるなら・・・
   オレ一生面倒みるよ






      





もういつつぶれてもおかしくない小さな会社の場合
そうそう軽々しく一生面倒見るなんていうべきではないとは思うけどね。
リストラだってありうるし、倒産だってありうるし、出向だってありうる。
長く続いたバブルは数年前に崩壊したのだから・・・・。




満男、小さく頷く




      





専務「入社してちょうど・・・半年になるんだから、一度じっくり悩んでさ、
   その結論、オレに教えてくれや、いいな





と、肩を叩いて立ち去る。




満男「はい




       




専務向こうで


専務「おいサカイめし食ったか


サカイ「はい


満男、ため息をついて 風景を眺める。










葛飾 柴又 題経寺 境内





源ちゃんが 掃除をしている。


      



寅が二天門のところに立つ。



      



源ちゃん気づいて

源ちゃんの顔が急に明るくなる。

源ちゃん「兄貴〜!

と、駆け寄ってくる。



      




寅、にっこにこで

寅「源ちゃん、懐かしいなあ〜元気か?


頷く源ちゃん



寅「うん」

寅「ところで、金持ってるか?少しでいいんだけど」



      





源ちゃん、顔が真っ青になって



      




小走りに戻って行き、

ちりとりを持って大またで立ち去っていく。




      





寅「」っと失望し



境内に背中を向け 立ち去っていく。




      









帝釈天参道  とらや 台所



三平ちゃんとカヨちゃんが午後の食事をしている。

庭ではおばちゃんが洗濯物を干している。

さくらがなにやら工場で誰かと話をしている。




寅がニコニコ笑って店先から中を覗きこんで立っていると



カヨちゃんが店に出てきて




カヨちゃん「いらっしゃいませ、お客さん何いたしましょう


前作 第46作で寅をムカッとさせたことを覚えていないカヨちゃんだった。



寅「!!(-_-メ)と 軽いショックで・・


寅「え!・・・・・・・


寅「そうだね・・・お団子でもくださいと超不機嫌に座る。


カヨちゃん「はーい、どうぞおかけくださーーーい気づかず(;^_^A


と第46作同様寅とカヨちゃんの相性は最悪^^;
このあとの第48作でもさらに最悪(;^_^A




     



メインテーマが静かに流れる。



台所から三平ちゃんが覗いてびっくりして立ち上がる。

寅も三平ちゃんをじーーーーっ(¬д¬。)と睨んでいる。

三平ちゃん、急いで店までやって来て


三平ちゃん「こんにちは」 とお辞儀。



      



三平ちゃん「カヨちゃん!何やってんだよ!
    この人若旦那さんじゃないか!



三平ちゃんは京言葉と標準語が混じるので、
どの作品でもそこのところがちょっと気になってしまうのは
私だけでしょうか^^;




と団子製造部屋を覗いて注意。


カヨちゃん「うそ

三平ちゃん「うそやないよ!
    さくらさんのお兄さんの、ほら!寅さん



寅、知らん顔


寅、三平ちゃんを見て

寅「へへっへ、おまえさんはオレを覚えていてくれたか?

三平ちゃん「はい、忘れるわけないでしょ



寅「フフ・・・ところで
 オレの妹のさくらはどこ行った?



三平ちゃん「裏の工場におられます

寅「呼んで来い」、呼ぶように目で言う。

三平ちゃんすぐに裏の工場へ。


三平ちゃんの声「若奥さ〜〜ん

さくらの声「は〜〜〜い

三平ちゃんの声「寅さん帰ってきましたよ〜

寅、やれやれとため息


寅「はあ〜〜〜〜


カヨちゃん「旦那さん、すいません気がつきませんで〜



寅は相手にしない感じで


寅「いえいえ・・・


カヨちゃん、店先のお客さんに

カヨちゃん「いらっしゃいませ〜〜






さくらが暖簾をくぐってやってきた。


さくら「あら〜〜!




      




寅「さくら、おまえのあんちゃんだ、覚えてるか〜


さくら「何言ってんのよ バカみたい、フフ




さくら、団子を見て驚いて


さくら「どうしたの!?お団子なんか食べて?

寅「なんにしますかって 聞かれたからさ



      



さくら「フフフフ、こっちいらっしゃいよと寅の手を引っ張る。

さくら「三平ちゃん、荷物お願いね

三平ちゃん「はい


おばちゃん台所から

おばちゃん「おかえり

寅「よっ


店先が映る。

台所の寅の声「達者だったか






店先のカヨちゃん「草団子いかがですか?



この第47作では珍しくおいちゃんとの再会シーンがない。



       






浅草 光陽商事のビル内 倉庫


伝票を見ながら営業用に靴を運ぼうとしている満男。



     





下から事務のおばさんの声


おばさんの声「諏訪君〜〜〜

満男伝票見ながら

満男「は〜い

おばさんの声「電話よ〜〜〜


満男、下の階に下る。




      




満男「どっから?

おばさん「知らない」と電話を指し示す。

おばさん「なんだか、面白い人

満男「はい、換わりました、営業部の諏訪でございます





電話の向こうから寅の声


寅の声「なんだい、よそ行きの声なんか出しやがって、はははは

満男ほっとした顔に

満男「なあんだ、伯父さんかあ〜〜、今どっから




     




寅の声「柴又よ

満男「あ、帰ってきてるの?

寅の声「おまえがどうしてるか気になってな。ちょっと寄ってみたんだよ、
    この忙しいのに。今晩帰り早いのか?


満男「なるべく早く帰るようにする

寅の声「よし、じゃ、待ってる。話はそんときだ。
   あ、社長さんによろしく言ってくれ




満男「うん、じゃあ、またあとで


と、電話を切り、仕事に戻る満男。








夜  柴又駅改札 駅前






夜、少し遅くなった満男が柴又駅ホームを出てくる。



第45作では駅員さんが座っていたが、この第47作ではすでに自動改札になっている。




     





とらや 店先


満男はとらやのガラス戸を開けて入ってくる。


帝釈天のおみやげは
柴又名物 草だんごをどうぞ

KIRIN




茶の間で寅は寝転がり


みんなの笑い声が聞こえる。
この笑い声はうまくいっていないね、NG



さくらは台所で動いている。

さくらが暖簾の下から満男を見つける。

おいちゃんも茶の間から満男を見つける。





      



おいちゃん「あ、帰ってきた


満男「ごめん遅くなっちゃって

さくら「ごはん、先に食べたわよ

満男「オレ、ラーメン食べた。
   どうしても仕事残っちゃって




社長「おかえり」と上がりかまちを空ける。




満男、茶の間に上がって、寅のところへ近寄り


満男「伯父さん

寅、寝転びながら

寅「よお



満男、正座で深くお辞儀をして


満男「おかえりなさい



寅、起き上がって



      



寅「おお、上出来上出来、
 ちゃんと挨拶できるようになったな
偉そうに┐(´-`)┌




      




みんなでクスクス笑っている。



さくら、満男に封筒を渡す。



さくら「就職祝いもらったのよ



満男「あ、どうもありがとう


と、お辞儀


博もお辞儀

博「
ありがとうございます



      




寅「ただし、これは目録だけだから・・・
  あとで郵便為替で送っとくよ



さくら「私が代わりに入れといたわよ意味ねえ〜〜〜┐(´-`)┌


寅「じゃ、ちょっと借りとくわ

おばちゃん「やだね〜〜〜



みんな、笑い。


寅、満男のためにコップ持ちあげて。



寅「さ、いっぱいいこ!


満男「はい



博がビールを注いでやる。


博「近頃は僕より飲むんですよ


寅「ほお〜〜


満男、一気にビールを飲む。




      




満男「うーーん 旨い!!



満男「伯父さん、景気の方はどうですか?


寅「ええ!? へへへ、タコ社長のセリフじゃねえけどもな
  ぜんぜん駄目、これも円高の影響かな




          



社長「よく言うよ〜〜〜ハハハ



満男「恋をしていますか


寅「恋の方もぜんぜん駄目、円高の影響かな



みんな ハハハ


寅「おまえの方はどうなんだ?燃えるような恋愛してるか?


満男「そんな余裕なんかないよ伯父さん〜〜


寅「なんでよ、おまえの会社には美人のOLがたくさんいるんだろ。
  カッコいい服来て、スラーっとした足してさ、
  おまえの耳元で囁くんだろ。
  『満男君、今夜お食事に行って、映画でも観ません?』って言われてんだろうこのやろう!



みんな  フフフ




     



さくら、満男のおかずをテーブルに置きながら 


さくら「お兄ちゃん


寅「え?


さくら「この子には悩みがあるのよ。
  ちゃんと聞いてあげてちょうだいってさっき頼んだでしょ



寅「あ、そうか、・・・


満男、揚げ物を口に運ぶ。


寅「こいつの会社、なに作ってんだったっけ?」


おいちゃん「
靴だよ

おばちゃん「
大事な仕事だよ。だって靴はかない人なんていないもんねえ〜〜

寅「
オレ、靴なんて はかないよ〜〜。
 靴なんて嫌いだもん、みずむし湧きそうで〜




第1作、第5作、第11作、第18作、第20作、第35作、第37作、第38作、などなどで
靴をはく寅を観ることができる。

みなさんも一度上記の作品たちをご覧になってみてください(^^)


さくら、台所から

さくら「自慢することじゃないでしょ



     


おいちゃん「だから、人様にバカにされんだよ〜〜。
     いい年して〜、靴もはかないで〜〜



おばちゃん「ねえ〜〜〜」



寅「じゃあ聞くけどもなあ、
 昔の日本人ってのは靴はいてたのかあ〜〜。
 豊臣秀吉は革靴はいてましたか?静御前はハイヒールはいてましたか?




      




■ 静御前とは 平安末期 源義経の愛妾であり白拍子であった人




おいちゃん、わなわな震える。



博「
まあまあ、その議論はあとまわしにしましょう。
  今のテーマは満男の仕事なんですから




     


社長「
満男君、今、どんな仕事してんだい?
   工場の現場のほうかい?




寅「
工場? なんだい、おまえ、革靴の裏に釘なんか打ってんのか?こうやって・・・
  販売なんかして、こうやって、え


渥美さん、裏に釘打つしぐさ上手い!(^▽^)



     



博「いいえ、違いますよ、営業ですよ。セールス

     
社長「じゃあ、ハイヒールなんか、この、車に積んで
   店に卸して歩くの







      






博「そんなことしませんよ〜。
 デパートや小売店に行って
 注文もらって伝票に書いて宅配便かなんかで送ってるんですよ




寅「そうか・・・商売してるかおまえも。
  仕事は面白いか?






       



満男「面白いわけないだろ〜〜〜、
  名刺出してペコペコ頭下げてさあ〜〜、
  心にもないお世辞なんか言っちゃったり



寅「ハハハ


満男「向いてないんだよ、オレ〜


博「まだ半年やそこらで向いてるか向いてないかがわかるわけないだろ



      




さくら台所から


さくら「そうよ〜〜、努力もしないで、面白くないとか、
  向いてないとか、そういうことどうして言えるの〜〜



満男「オレなりにやったつもりだよ〜〜、うるさいなあ〜〜



と、満男は博からビールを取り上げ、自分のコップに注ぎ始める。



寅「満男、伯父さんと勝負してみるか?


満男「勝負?


寅「恥ずかしながら、伯父さんも商売してるんだ。
  もっとも道端に品物を置いてな、よってらっしゃいみてらっしゃい、で売りつける
  ママゴトみたいなもんだけど、ま、20年、30年やってると
  多少のコツっていうんかね、
  ま、そんなものが身に付くんだな。ん〜〜〜





          





きょろきょろ ネタを探す寅


消しゴム付き鉛筆を湯呑に差し込んである文具たちから2本取り出して



寅「
オレに売ってみな



       





満男鉛筆を渡されて、考えてしまう。



満男「・・・・・・この鉛筆を?


寅「そう、おまえがセールス、オレが客だ。
  さ、早く売れ



      





みんな、満男に集中する。


満男「・・・・


満男「伯父さん、この鉛筆、買ってください。
  ほら、消しゴムつきですよ




       




寅「いりませんよ。僕は字書かないし、
 そんなものはぜんぜん必要ありません。以上





       





満男、うつむいてしまって




満男「あ・・・・そうですか・・・


寅「そうですよ


うつむく満男


寅「どうしました?それだけですか?


満男「だって、こんな鉛筆売りようないじゃないか・・・



      



寅は満男が持ってる鉛筆を取り上げて




寅「貸してみな


さくら、梨をお皿に乗せて茶の間に上がりながら




さくら「なにが始まるの?




       



みんな寅に集中する。







寅「おばちゃん、



おばちゃん「
ん?




寅「
オレはこの鉛筆のことを見ると
  おふくろのことを思い出してしょうがないんだ




おばちゃん「
おや、どうして?




      




寅「不器用だったからねオレは。鉛筆も満足に削れなかった。

  夜おふくろが削ってくれたんだ。
  ちょうどこのへんに火鉢があってな、



     





寅「
その前にきちんとおふくろが坐ってさ。
  白い手で肥後守を持ってスイスイスイスイ削ってくれるんだ。
  その削りカスが火鉢の中に入ってプーンといい香りがしてな…。

  綺麗〜に削ってくれたその鉛筆で
  オレは落書きばっかりして勉強一つもしなかったもんね。
  でも、これくらい短くなるとな、
  そのぶんだけ頭が良くなった気がしたもんだった…





       




この場合寅が言う『おふくろ』というのは
もちろん血の繋がっていないさくらのお母さんのこと。
しみじみ良い話だ。




        





みんな、にこやか



さくら「私、これぐらいになるまで使ってた


と指で長さをおばちゃんに示す。




       






博「アタマのとこちょこっと削って名前書いたりして・・・」



さくら「フフ・・・そうそう




       






おいちゃん「昔は物を大事にしたなあ・・・


寅「お客さん、ボールペンというのは便利でいいでしょう。ね。
  だけど味わい・・ってのがない。



満男「そうですねえ〜


寅「その点、鉛筆は握り心地が一番良い。
  木の温かさ、この六角形が指の間にキチン!と収まる、ね




満男、頷いている。




      




寅「ちょっとそこに書いてご覧、ちょっと書いて・・・


満男、鉛筆を渡されて、新聞の上に字を書く。


満男、久しぶりの鉛筆に心を昂揚させている。




      




寅「デパートでお願いするとこれ1本60円する品物だよ。
  でもちょっと削ってあるから、30円だな。
  いいやいいやいいや、もう、ただでくれてやったつもりだ20円、20円
  すぐ出せ、さっさと出せ





       





満男、財布を取り出そうとする。



おばちゃん「細かいのあるかい?私が出しとこう、はいはい


博受け取って、満男に渡す。


さくらは気づいているので 笑っている。



       




満男受け取って 寅に


満男「はい


と20円を渡そうとする。




社長、見破って笑っている。


満男気づいて


満男「あ!

博「あ!」 博、おまえもかよヾ(ーー )ォィ



普通気づくって、そんなだまされるわけないでしょ ┐(´-`)┌
まあコメディですから。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ




      





社長、立ち上がり手をパチ☆\\ ̄ー ̄)( ̄ー ̄//☆パチ 叩いて



社長「お見事お見事!




       






おいちゃん「さすがだなあ〜〜、寅〜〜


と、嬉しそう。




       




普通はこんなセールスの会話に誰もひっかからないよおいちゃんヾ(・ε・。)ォィォィ


おばちゃん「つられちゃった〜〜〜

おばちゃんはいいよそれで(゜д゜)(。_。)(゜д゜)(。_。) ウンウン




満男「伯父さん、参りましたと頭を下げる。



寅「いやいやいや



      



寅「オレの場合はね、今夜この品物を売らないと、
  腹すかして野宿しなくてはならねえなんてことがあってさ、
  のっぴきならねえところから搾り出した知恵みてえみたいなもんなんだよ




博「だから迫力があるんですよ



おいちゃん「
そう〜そう



       



      
寅「人間なんつっってもやっぱり勉強が第一だから、な。
  これからも修行して一人前の会社員になってください!




と、満男の肩を叩く寅。


頷く満男



寅「うん



  
       
      




寅「じゃ!今日はこのへんでお開きということにして、
  それじゃ、また はい


     
おいちゃん「ごくろうさん


立ち上がる寅

       

吉岡君の肩をつかんで立ち上がる渥美さん。
やはり体はきつそうだ。





寅「はいはい



博「ありがとうございました



おばちゃん「おやすみ


おいちゃん「おやすみ





さくら台所で


さくら「お布団敷いてあるわよ



寅「あいよ





社長「なあ、寅さん




寅、階段の下で振り返って


寅「あいよ〜



       





社長「なんであの手で女を口説かないんだよ〜



みんな、やばいっていう顔で寅を見る。



社長「あれほど上手くやればねえ、惚れた女の一人や二人ひっかかったと思うよ〜〜
   つい乗せられちゃって、へへ、いいわよ、
   なんて言っちゃったりしてな、ハハハ





ゆっくり近づく寅。




        





寅が、まん前に立っていることに気づき恐怖の顔でひきつる社長。

       

寅、社長の両耳を持ってひっぱりながら




寅「このタコ 日干しにしてやる!




社長「はあうううううううう




       




おばちゃん「ちょっとおよしよ

博「兄さん やめてください


と止めに入る。



さくらも間に入って止める。



寅「博止めるな!止めるな!このやろう




メインテーマが軽快に流れていく。



        







社長、庭の方に逃げていく。


博も社長を庭まで連れ出す。





社長「オレはからじゃったんじゃないぞ、
   まじめにおまえのためを思って言ったんじゃないか、バカヤロ!!





と戸を思いっきり閉める。


博の指に当たって



博「あいた!つっ・・・・


痛がる博。


茶の間から覗いているおいちゃん。


おいちゃん「だいじょうぶか?


2階の窓から下を見ている工員

       
社長の飼っている犬が吠えている。





       






私は以前からずっと、寅のことを考える時、「さくらのお母さん」のこともよく考える。
意外にこのことは、このシリーズを考察していく上で大事なのだ。
なぜならば、寅やさくらの幼少期の人格形成に大きな影響を及ぼした人物だからだ。

寅を育てたのはお菊さんではもちろんなく、そして意外におばちゃんでもなく、
さくらのお母さんだったからだ。

おいちゃんやおばちゃんは第1作をはじめ、何作かの作品で寅やさくらの
父親である車平造のエピソードをよく話題に出したが、さくらのお母さんのエピソードは
ほとんど一度も話題に出てこない。私は寅の人格の優しい部分はさくらのお母さんの心なのだと
思っている。

彼女の写真は第1作に僅かに出てくるものの、なんと名前すら分からない。おそらくおいちゃんや
おばちゃんの印象を弱くしないための演出なのだろうが、さくらのお母さんが小さな寅を育てたのは
間違いのない事実である。



       






ところで、当然ながら寅は毎回毎回女性にふられているわけではない。
少なく見積もっても10作品以上で寅は女性に惚れられ、アプローチもそれなりに受ける。
しかし結婚の覚悟がない寅は女性の前から立ち去って行くのである。



     第32作、相思相愛のままの朋子さんとの別れは印象深いものだった。

     











翌日  浅草  高陽商事 玄関先




満男が靴の箱を5箱持って出てくる。


専務が歩道ギリギリに駐車して、車から出てくる。





       




     





専務「よ!どこ行くの?


満男「渋谷のデパートでちょっと商品のトラブルがありまして


専務「そうか、ごくろうさん



お辞儀して歩いていく満男。




       






専務、このころ世の中に出始めた『携帯電話』を持ってる


電話かかってきて、歩きながら電話に出る専務。





専務「もしもし・・・あ!いつもお世話になっています!はい!いえいえ・・・




       








渋谷 東急デパート 本店 内


靴売り場


ショパンノクターン 第2番 (Nocturne op.9-2) が流れている。




店の方との伝票確認のあと、

RABOKIGOSHIの靴を箱から出して展示換えしている満男。
      




RABOKIGOSHI ラボキゴシについて HPより抜粋↓

1970年代は、靴のファッション化が最も進んだ時代。 ラボキゴシは、その時代をリードする存在として活動を始めました。
当時の靴は流行を意識して作られていましたが、
ブランドという考え方はありませんでした。そんな靴をトータルファッションの中にきちんと位置付け、
明確なコンセプトの基に企画デザインし、靴をファッションブランドとして打ち出す。
その流れの先頭を切ったのがラボキゴシです。
スタート当初、工場は持たないが企画力を有し自らのブランドを製造販売する新しい企業形態として、
業界では「企画問屋」と呼ばれましたが、現在は直営工場も持ち、
全国の有力専門店の他、著名百貨店内にインショップやコーナーを持ち、
100%オリジナルのブランドを製造販売しております

http://www.raboki.co.jp/brand/
       


      







透明ガラスエレベーターで下りて行く満男

      





渋谷区道玄坂2丁目24-1



東急前の公衆電話からさくらに電話する満男




      





満男「あ、もしもし、母さん、オレ、
  伯父さんは?
  いや、今日早く終わりそうだからさあ、
  久しぶりに伯父さんとどっかで一杯やろうかと思って





満男「ええ!!? 行っちゃった??・・・どうして?




柴又 とらや


店の電話口



さくら「それがね、お昼前に、これから満男の会社行くから場所教えろって
   何しに行くの?って聞いたら、
   決まってるじゃねえか、満男が世話になってるからお礼に行くんだって言うの。
   そんな必要ない、って私止めたんだけど、
   伯父として挨拶に出向くのは当然だ!ってお兄ちゃん言い張ってね〜〜、
   そのうち喧嘩になっちゃって・・
   おいちゃんがたまりかねて
   『おまえなんかが挨拶に行ったら
   満男がかえって迷惑なんだ、
   それくらいのことがどうしてわからないんだ!』って

   そう言ってね・・・・



      






渥美さんの体調不良により、ここの大喧嘩シーンは作れなかったんだね〜。
さくらの言葉だけじゃ臨場感はなかなか難しい。






渋谷 東急前 公衆電話


満男「そんなこと言っちゃったのかあ・・・・


さくらの声「おいちゃんが悪いんじゃないのよ、
     だってそうでも言わなかったら本当に行っちゃうもの、満男の会社に



満男「伯父さん怒ったの?






柴又 とらや 店の電話口


さくら「そう、久しぶりにあんな怒った顔見たわ・・・。

   二度と柴又なんかに戻ってくるかって、飛び出して行っちゃったの





    今ごろ 東海道線に揺られてるんじゃない?




     






渋谷 東急前 公衆電話


さくらの声「琵琶湖の方で大きなお祭りがあるって言ってたから



満男「そうか・・・行っちゃったのか。
   じゃあ仕方ないよ。



さくらの声「今、どこにいるの?



満男「ん、オレ、今、渋谷



さくら「何時頃帰るの?




      






満男「なるべく早く帰るようにする。じゃ




電話切って




     




     ストリートビュー2015年

     






横断歩道の「とうりゃんせ」が横で流れる中


歩道を渋谷駅の方に歩いていく満男






    




     2018年ストリートビュー
     



     黄色囲いの部分に満男の公衆電話があった。 赤やピンク囲いは今も残る大きな物証ビル。

     






やや、沈んだ顔で駅の前を歩く満男。



      




      




     2018年ストリートビュー
     




     第32作「口笛を吹く寅次郎」でもこの場所は俯瞰で映し出される。↓

     









場面変わって







滋賀県長浜市余呉町 余呉湖 暁






      






宮典子さんが 写真撮影をしている。   対岸は 大岩山、賤ケ岳




      





    2016年5月撮影  映画のアングル

     







本編では、薄暗い中に湖畔の石垣が見える

   


かなり暗いが向こうの村がうっすら見える。

   
  


ようやく朝になり 光が強くなった。

テーブル、椅子を出して のんびり休息している典子さん。


    愛車はボルボ240ワゴン
  



同行してくださった小手寅さんのハイブリッド車を使って似た構図を狙ってみた。

  









朝になって休憩している典子さん。




     

      






ヨーロッパボルボグループは、スウェーデンのヨーテボリに本拠を置く多国籍企業。
おしゃれなみなさんに長年愛されたボルボ240ワゴン
 




      




      2016年5月撮影  映画のアングル

        





      映画のカメラアングル↓

      








奥琵琶湖・長浜全ロケ地踏破掲載記事↓↓(2016年)

http://www.yoshikawatakaaki.com//lang-jap/biwakonagahama.html






その後




余呉湖から奥琵琶湖の菅浦まで車で走る典子さん。



     「奥琵琶湖パークウェィ」の海岸ラインの最初あたり
    典子さんのボルボは
葛籠尾崎の海岸線を菅浦に向かって走って行く
   


 菅浦集落へは昭和46年に至るまで陸路がなく、集落への交通は舟によるしかなかったため、
 かつては「陸の孤島」といわれ、今でも隠れ里の雰囲気が強く感じられる。

 そういえばかの白洲正子さんもこの近江の隠れ里をかつて取材していた。


 現在では、
 この集落へは山越えで葛籠尾崎(つづらおざき)を越える奥琵琶湖パークウエイを経由するルートと、
 逆に西の大浦から湖岸経由で辿りつくルートがある。
 もちろん冬場には山越えのパークウエーは閉鎖される。






万葉集

 高島の 阿渡 ( あど )の湊 ( みなと )を 漕ぎ過ぎて
 塩津菅浦 ( しほつすがうら ) 今か漕ぐらむ



湖北ゆえ、近くに見える竹生島            

  




西浅井町菅浦菅浦集落は
琵琶湖最北端に突き出た葛籠尾崎、その先端西側近く、
大浦と塩津の中間にある港で、
葛籠尾崎の山並みから続く急峻なブロックとして湖底にまでぐんと落ち込んだ
リアス式地形の僅かな土地が菅浦地区である。

中世の荘園から栄えた菅浦には、
鎌倉時代から江戸時代にかけての集落の動向を記した
「菅浦文書(重要文化財)」が伝わっており、
現在は滋賀大学に保管されているほか、
菅浦 郷土史料館に一部、写しが展示されている。






2016年に私のホームページに掲載された奥琵琶湖ロケ地調査
http://www.yoshikawatakaaki.com//lang-jap/biwakonagahama.html








     奥琵琶湖の菅浦村落に到着  


   須賀神社前を通る典子さんの車




    お囃子が聴こえて来て、祭りの準備をしている村内




      




 鳥居と御供所が見える。

 
2016年5月撮影 ジャスト映画の高羽アングル   調査に同行された カケちゃん、小手寅さん、ちびとらさんの姿が遠くにある。

 



須賀神社

ゆたかな緑に包まれた須賀神社は、 恵美押勝の乱がきっかけとなり、
廃帝となり、この地に隠れ住んでおられた(伝説)淳仁天皇を祀った神社であり、

もともとは保良神社と呼ばれたところ。明治42年(1909)に
小林神社・赤崎神社を合祠し須賀神社と改称された。
天皇自ら榧(かや)の木でご自身と皇后様の肖像を彫刻し
「何処に寿を終わるも神霊必ずこの肖像に留め置く」とおっしゃったと伝えられる地だけに、
凛とした気高さの漂う湖岸の社。
拝殿の裏には、淳仁天皇の舟型御陵が今でも残されており、
水屋から素足で参拝する氏子たちの姿がある。
現在でももちろん素足のみでの参拝しか許されていない。

「すがの春祭り」に代表される須賀神社の祭礼があり、幻想的。



   
     






      






      2016年5月撮影
      










ナンバー 41−52



水辺近くで車を止め、村を歩く




典子のテーマがゆっくりと流れ始める。



大八商店」に向かって歩いて行く典子さん。



  


  
2016年5月 左の建物はやや変わっていた。

  








村で一軒だけの『大八商店』に入って


   典子さん 「おはようございまーーす


   中から女将さんの声「おいでやす




     


     

   
店の中からの撮影に成功した!

  


典子さんが朝食を買った大八商店 インタビュー

https://youtu.be/jwAGWoLPEak







菅浦集落の俯瞰




      





   
2016年5月撮影映画のアングル
   私は脚立よりもっと楽な、小手寅さんの釣竿にカメラを括り付けて3メートルほど伸ばして撮影。

   







水辺に腰掛けて 朝食を食べようとする典子さん。


紙パック飲み物 と サンドイッチ



向こうでこの地方独特の洗濯用の板である「ウマ」に乗って洗濯をする村のおばさん。



      



洗濯の時乗る板である「ウマ」の上で洗濯をする様子が映し出される。

   


   
2016年5月映画のアングルで撮影
   


       本編でも映っていたあの浜辺には今も「ウマ」と呼ばれる共同の洗い場が残る
  


  



人がしゃべる声が遠くでしてふと振り向く典子さん。



ポンシュウたちがバイネタをリヤカーで運んでいる。




ふと・・・・もう一度振り向く典子さん



      






寅が立って、にっこりこちらを見ている。



      





    2016年5月映画のアングルで撮影

    





寅「朝めしかい?


典子さん「
はい





     





寅「いい景色見ながら食うとうまいだろ




にっこり 小さく頷く典子さん




      



寅「じゃあな と頷き 





去っていく寅





この短い演出はとても心地よい。

いきなりベタベタでなく最初はあっさりというのが晩年の寅の接し方だ。







遠く離れた大浦集落の方へ向かってゆったりと歩いていく寅。




      





     2016年5月映画のアングルで撮影
     








2019年6月11日アップ



次回に続く