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第47作 
はつらいよ拝啓車寅次郎様


   
    


(本編完全版) 


1994年12月24日年 公開
101分
217万6000人動員
配収15億5000万円





前半2019年6月11日アップ

後半2023年9月26日アップ



渥美さんの背中で見せる作品群 PART5



寅が満男に託した「愛」と「恋」に関する2つの言葉






ある違った「愛情」のかたちを提示した作品。


体が辛そうだった第46作「寅次郎の縁談」からさらに1年が経過し、
1994年、秋、渥美さんの病気はより一層重くなり、演技が出来ない状態で、
ほぼドクターストップの状態だったそうだが、それでも全国のファンや松竹の願いは大きく
渥美さんはこの役を降りることが許されない状況だったのだ。

山田監督ももちろん、うすうす渥美さんの体がもう撮影に耐えれないことは知っていたが
脚本を工夫し、満男にシフトを大きく移すことでなんとかあと1作品あと1作品と
無理に無理を重ねて作り上げていったのだった。

そんな時、未だ撮影中の10月に高羽哲夫撮影監督が入院し、亡くなられてしまったのだ。
高羽さんは松竹に入社したあと、「馬鹿まるだし」に始まり、ひたすら山田監督と一緒に映画制作を行った
山田組一筋の人生だったと言える。

このように、大事な撮影監督がいなくなり、主人公も演技が出来ないほど重病になり
もうこのシリーズの終焉が誰の目にも見えてきた日没前の薄暗い夕闇のキャッチボールの
ような心細くせつない気持ちが物語の中にも入り込んできて、どことなく物悲しい運びとなっている。

山本直純さんが作られた「典子のテーマ曲」も
その物語に寄り添うようにこのシリーズで最も悲しみの色に覆われている。


寅は今回は人妻に惚れる。
それも完全な人妻である。
別居でもなく、夫が蒸発したわけでもない。
中学1年生くらいの子供もしっかりいる家庭の奥さんなのである。

とは言っても、第34作「真実一路」のような本気の恋でもなく、
そもそも典子さんと会っていたのはたかだか2日間なのだ。
それも最初の日はお昼に怪我をしてから午後にようやく
民宿で話をしはじめているので、実質1日半。

物語自体も最初こそ怪我を助けていろいろ世話をしていたが
まあそのあとは、長浜の満男の物語の隙間で典子さんと湖畔で
語り合うくらいでさして物語があるわけではない。

もうきわめて淡白なのだ。
渥美さんの体調がのっぴきならないところまできているのでこのあたりの動きが限界とも言えよう。


    



典子さんは人の奥さんだ。

ただまあ、第42作「ぼくの伯父さん」での奥村寿子さんも
夫とさほど仲むつまじいとは思えなかった。
なにも手に職がない寿子さんは、あの感覚が干からびた夫から
逃れる力も持ってないので受身的に夫婦を続けていたわけであるが
この宮典子さんもやはり手に職がない普通の主婦ゆえに
夫とはすでに心がほとんど通っていなくても、子供の存在もあるのか
やはりひそかに我慢して暮らしているわけである。


そうよ・・・愛していないのよ・・・」ってつい言ってしまう淋しさを持っているのだ。


だからこそ、寅へも馴れ馴れしくくっついてくるわけだ。


    



しかし、後日・・・

典子さんのその後の人生が心配になって
鎌倉の彼女の家まで満男を従えて見に行った寅は、
なんとかもう一度家族で健気に生きて行こうとしている彼女に「夫婦のあるひとつの在り方」を見て、
このような愛のあり方もあるのだと悟るのだった。

これは第6作「純情編」の夕子さんが陥っていた「未来のない夫婦生活」と違い
宮典子さんは子供にも救われているのだろうが、夫もギリギリでは彼女に対して
まだ心が残っているのだろう。


演出的には
日曜日にゴルフをキャンセルして鎌倉から遠く奥琵琶湖まで迎えに来るくらいの
気持ちは夫にも残っている・・・ということなんだろう。


    




そして鎌倉に戻った後の、
さわやかな彼女の笑顔に、寅はそのような「努力する愛」を感じ、安堵もするのだった。


    



寅は満男にこう言う。

もうすっかり元気になってるんだ。
笑ったりなんかして。

なあ満男、夫婦になって長い間一緒に暮らしてらあ
そらいろんなことあるだろうけどさ、
お互い相手を好きになろうと一生懸命思っていれば
必ずなんとかなるもんなんだよ。そうは思わねえか





惚れたはれたではなく
地道で意識的な努力によって絆が維持される、
そういう愛情というものを表現した珍しい作品だとも言える。
いかにも晩期の大河ドラマのエピローグ的、黄昏的物語の色合いだ。







■ 満男に対して晩年の寅が残す「恋」に関する明確な言葉



満男は今回も泉ちゃんとは違う時空で滋賀県長浜の菜穂ちゃんに出会う。
可愛く勝気な菜穂ちゃんに典型的な「ツンデレ」のパターンが進行して行く。


   


二人はうまくいっていたのだが、菜穂ちゃんの兄の勇み足から
ちょっとしたすれ違いが生じ、菜穂ちゃんとは疎遠になってしまう。
満男はまたもや心が傷つき、もう恋なんかしたくないと江ノ電の鎌倉高校前駅ホームで
寅に自分の気持ちを吐露してしまう。

そんな満男を寅は珍しく、きつく叱るのだ。


満男!ちょっとここへ来て座れ。
くたびれたなんてことはな、何十辺も失恋した男の言う言葉なんだよ。
お前はまだ若いじゃないか、えー。

燃えるような恋をしろ、
大声出して、のた打ち回るような、
恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ!
ホッとしたなんて情けないこと言うなバカヤロ!
淋しいよオレは




この長いシリーズの寅から満男へのはなむけの言葉と言えよう。

そう言えばはるか昔
かがりさんのデートに付き合ってその帰りの電車で寅の涙を見てしまった満男。
その後も次々に満男は寅の恋愛の目撃者になって行くのだ。

奇しくもかがりさんの時と同じ「江の電」江ノ島エリア。


そして江ノ電が来て
寅は反省している満男を励まし、去っていく。

もう元気でもない渥美さんが午後の柔らかな空気の中電車に乗ってにこやかに去って行く。

これが今生の別れかもしれないと観客になんとなく思わせてしまう
微笑むその向こうに哀しみのオーラがあの渥美さんには漂っていた。


   



寅の方は常に「失恋」や「敵前逃亡」が宿命付けられているが
満男の方はこの作品では菜穂ちゃんとのハッピーエンド的な再会(和解)が待っているのである。

まあ、それにしても、前作、琴島の亜矢ちゃんは満男の等身大のカップルだったが
泉ちゃんにしても菜穂ちゃんにしてもちょっと地味な満男には可憐過ぎるのではないか。^^;

ま、いっか^^;観客動員大事ですからね。ビジネスビジネス((^^;



    




そして大団円の満男は幸福な気持ちでラストでこう結ぶ。


『拝啓車寅次郎様、
 伯父さん、僕は近頃伯父さんに似てきたと言われます。
 言う人は悪口のつもりなんだけど、僕にはそれは悪口には聞こえないのです。

 伯父さんは他人の悲しみや淋しさやが、よく理解できる人間なんだ。
 その点において、僕は伯父さんを認めているからです』





ただし、一話完結なので
次ぎの作品でその後の菜穂ちゃんとの展開があるかどうかは
この公開時では常に未定だったのである。

実際山田監督は次の第48作で菜穂ちゃんと満男を結婚間際まで
行かせようとするのだが・・・
後藤久美子さんの事務所から、もう一度出演してみたいというアプローチがあったらしく
それまでの満男との歴史(第42作〜45作)にスタッフさんたちは負けてしまったようだった。

私は泉ちゃんより菜穂ちゃんとの顛末を見たかった。


地味でどんくさい満男には、亜矢ちゃん>菜穂ちゃん>泉ちゃん がお似合いだと思う。







 寅が回想する「さくらのお母さん」


この「拝啓車寅次郎様」はもうひとつ大事な忘れられないシーンがある。



満男は、前作でようやくすったもんだの就職活動の末に小さな浅草の靴屋さんに
就職したがそこでもなんだかしっくりきていないようなのである。

どうやら、仕事が楽しくないらしいのだ。

悩む満男。


そんな時寅が帰ってきて
仕事の奥深さを実演で教えるシーンがある。

とらやの居間に置いてある「消しゴム付き鉛筆」を
知らない間に満男に売りつけてしまうという「技」を鮮やかに見せるのだ。

私は以前からずっと、寅のことを考える時、「さくらのお母さん」のこともよく考える。
意外にこのことは、このシリーズを考察していく上で大事なのだ。
なぜならば、寅やさくらの幼少期の人格形成に大きな影響を及ぼした人物だからだ。

寅を育てたのはお菊さんではもちろんなく、そして意外におばちゃんでもなく、
さくらのお母さんだったからだ。

おいちゃんやおばちゃんは第1作をはじめ、何作かの作品で寅やさくらの
父親である車平造のエピソードをよく話題に出したが、さくらのお母さんのエピソードは
ほとんど一度も話題に出てこない。私は寅の人格の優しい部分はさくらのお母さんの心なのだと
思っている。

彼女の写真は第1作に僅かに出てくるものの、なんと名前すら分からない。おそらくおいちゃんや
おばちゃんの印象を弱くしないための演出なのだろうが、さくらのお母さんが小さな寅を育てたのは
間違いのない事実である。




      




しかし、それでもさくらのお母さんと寅のやり取りを垣間見ることが出来るシーンが2ヶ所ある。


ひとつは第39作「寅次郎物語」で、寅の夢の中にお母さんが出てくるのである。
例の如く父親に折檻される寅を、身を挺して止めに入り、寅をかばうのである。
ただ、ここでは障子越しのシルエットではあるが、お母さんの優しさが伺い知れる。

「オレを育ててくれた優しいおふくろ」と寅はその夢の中でもそう言って回想している。

もう一つはこの第47作「拝啓車寅次郎様」である。寅が茶の間で鉛筆を満男に売るために
自分の幼少期の母親の思い出を話す場面がある。

鉛筆を売るためのその場限りの適当な作り話とは思えない、しみじみとした情感溢れる語り
だったので、私は、あれはほんとうにあった、さくらのお母さんとの思い出なのではないだろうか…、と
密かに思っている。



本編ではこうである↓

「おばちゃん、オレはこの鉛筆のことを見ると
おふくろのことを思い出してしょうがないんだ。

不器用だったからねオレは。鉛筆も満足に削れなかった。

夜おふくろが削ってくれたんだ。
ちょうどこのへんに火鉢があってな、
その前にきちんとおふくろが坐ってさ。
白い手で肥後守を持ってスイスイスイスイ削ってくれるんだ。
その削りカスが火鉢の中に入ってプーンといい香りがしてな…。

綺麗に削ってくれたその鉛筆で
オレは落書きばっかりして勉強一つもしなかったもんね。
でも、これくらい短くなるとな、そのぶんだけ頭が良くなった気がしたもんだった…」


   



寅は「さくらのお母さん」に、わけ隔てなく、愛情深く育てられたのではないか、と近頃は
そう思うようになった。

寅とさくらに共通したあの底抜けの優しさは、おいちゃんでもおばちゃんでもなく、
父の平造でもなく、「さくらのお母さん」からの影響が大きいのではないだろうか。






谷よしのさんへの渥美さんのねぎらい


そしてこの作品で私がしみじみ一番良いシーンだと思ったのが


宮典子さんと寅が2泊世話になった奥琵琶湖菅浦地区の民宿「栄次郎」のおばあちゃんに
最後「心付け」を渡すシーンだ。


谷よしのさんはこのシリーズでずっと渥美さんと会話で絡んでいた。
レギュラー女優さん以外で、あれだけ渥美さんとやり取りした女優さんは谷さんだけ。
この長いシリーズの36作品に出演し、
そのほとんどを渥美さんと絡んだ谷さんへの
最後の渥美さんからのねぎらいの言葉だったのだと思う。

山田演出はこういうところが秀逸。
世界でも類まれな掬い取りなのだ。


地味で目立ってはいけない立場の谷さん。

出演作品は36作品にも。
そのほとんどが渥美さんとの絡みがある。

どれだけ出演しても主役やゲストを
引き立てないといけない宿命・・・。
主人公たちの陰でひっそりと生きてきた谷さん。

そんな谷さんを渥美さんは
ずっとずっとじっくり見ていたと思う。





    






     



ばあちゃん世話になったね。

 これ少ないけど・・・

 どうもありがとうよ




手でそっと拝む渥美さん。


    





谷さんに敬意をこめて
谷さんの芝居のじゃまをしないように
すっと顔を隠し、自分の方付けをする仕草の渥美さん。



目をつぶって心付けを受け取り
そっと拝む谷さん。

谷さん一世一代の芝居でした。





    





あの菅浦のおばあちゃんは
セリフなしだからこそ
渥美さんと谷さんの最後の感謝の交換が
成立したのだ。

いかにも谷さんらしい素晴らしい「おばあちゃん」。
あのおばあちゃんは絶対に三崎さんじゃ出来ない
杉山とく子さんもできない。

あれはまさに谷さんの真骨頂だった。


見事なラスト谷よしのさん。





■第47作「拝啓車寅次郎」全ロケ地解明

全国寅さんロケ地:作品別に整理







それでは以下に本編をお楽しみください。










まずは松竹富士山






    







新潟県上越市 高田駅そば  


雁木通り商店街を歩く寅。






    地図のピンク丸
    







    高田駅そば 雁木のある通りのロケ詳細地図  オレンジ矢印は寅の向いている方向。


    





広告看板

かしわや雑貨店

南光舎


中屋末吉鋸店 大工道具専門店


    地図の青丸
    




大山レコード店の前で歌を歌っている「小林さち子」という演歌歌手。



大山薬局を撮影のために「レコード店」にした。


   
地図の水色丸
   



♪白い吐息が行きかう中で〜

 何故か人目を避けてます。
 あなた淋しくないですか
 二度と会えぬとわかっていても
 あなたの笑顔が浮かびます。
 あれから一年たちま〜〜し〜〜た〜〜〜。



    





あれから一年たちました」を歌っている。



作詞 いではく  作曲三条ひろし  唄小林幸子
1993年12月



秋に 別れの 木枯し 吹いて
燃えた 紅色 消して ゆく
あなた淋しくないですか
人のぬくもり恋しい季節
別れたあの日も寒い朝
あれから一年たちました。

街に粉雪ちらちら舞って
人はコートの襟立てる
あなた淋しくないですか
いつも心に吹いてる風が
あなたのせいだと知りました。
あれから一年たった今。

白い吐息が行きかう中で
何故か人目を避けてます。
あなた淋しくないですか
二度と会えぬとわかっていても
あなたの笑顔が浮かびます。
あれから一年たちました。




    
地図の黄色丸
    



    




この大山レコード店は本当は大山薬局^^;
急遽撮影のために変更^^



歌が終わって・・・

さっと見物客が去って行く。

誰も買わない。


マネージャー君もため息。



哀しげなテーマ曲が流れる。



o( _ _ )o ショボーンとしながらも
慣れてしまっているのか粛々と
道に落ちているチラシを拾う小林さち子。



これは山田監督がこだわったシーンである。


売れていない歌手はこのような辛い目にあっても
日常になっているのでさほど落ち込む仕草は見せずに
しょんぼりしながらも坦々と行動するのだ。



ちなみにチラシは見物客はとりあえず家までは持って帰るとは思う。
その場で捨てるのはあり得ない。

うらぶれた雰囲気を出したいのだろうが
日本人は本人の目の前でそういうものを道に捨てたりはしない。

まあ、平積みしてあったのが風で飛んだのだろう。・・・ということにする^^;





   
 地図の赤丸
    






     雁木のある通りのロケ詳細地図 オレンジ矢印は寅の向いている方向。

    







哀しげなテーマ曲が流れ続けている。




高田駅前郵便局







    





    
現在は雁木様式のアーケードの中に入っている。

    






寅がとらやにハガキを書いている。



〒125

東京都葛飾区柴又七ー七ー三

車竜造 様
   皆々様




    


年金受け取り 郵便局 のシールが扉に貼ってある。


「高行潔志」の書がかかっている。


受付「田中さん」

客「はい」


受付「お待たせしました」


そこへ

小林さち子が切手を買いに来る。



小林さち幸子が子「
50円切って10枚ください

受付「はい、500円いただきます」

小林さち子「はい

と小銭入れの中を探す。



500円玉を置いて

10枚つづりの切手をもらう


受付「ありがとうございました」



    





小林さち子は 寅の横で絵葉書に切手を貼り始める。


最初の1枚は舌で切手をなめて貼る。


    


2枚目からは寅の前にあったスポンジでぬらして貼ろうとする。


小林さち子「ちょっとすいません」と



スポンジを取る。





ふと顔を見合わせる二人。


にこっと笑う寅。



    



お辞儀をする小林さち子


また切手を貼りだす。


寅「
さっき、歌ってた歌い手さんだね


はっとする小林さち子。



あまり仕事がうまくいってなかったので
バツが悪そうに


小林さち子「はい


と頷き、すぐさま また坦々と切手を貼る。



寅「
あんたの歌とっても良かったよ


小林さち子、はっとして


ほんの少しだけ顔がほころび


小林さち子「ありがとうございます



    






寅は、この売れない演歌歌手に



寅「オレは仕事柄人相を見るのだがと言い



    




寅「
目と目の間の「印堂」っていうか、
 とってもいい良い輝きがあるんだねえ
 あんた ねえ
」。



    



寅「
大器晩成だな。
 これから良いことがいっぱいあるよ。
 希望捨てずに頑張んなよ



と励ますのである。





    



小林さち子「は、はい


寅「うん


にこっと笑って去って行く。


その去り行く背中に


小林さち子「ありがとうございました


寅入り口付近に置いてあったかばんを持って


寅「ああ、それじゃな




   




小林幸子「はい



その背中を目で追う小林さち子



   





で、ハガキを郵便局に忘れた寅を追いかけ



小林さち子「
先生!このハガキ



と手で持って寅に見せる。



    



寅「
ああ〜〜

  うっかりしてた。
  すまねえ、そこのポストにな、
  
ポトン といれてやってくんねえか


小林さち子「
ポトン?


寅「
ああと頷く。



寅の代わりにポストに入れてやる小林幸子。


    




寅、手を上げて



寅「ありがとよ



籠行商おばあちゃん光映子さん。
信号待ちしながら、
コントのスタンバイ OK の雰囲気ばんばん。




笑って郵便局に戻っていく小林さち子





後ろ向きながら歩いていたので
籠の行商のおばあちゃんと
ぶつかってしまう。




寅「
あああああ


籠が落ちて散らばる。

あわてた寅、おばあちゃんの頭に籠を被せる^^;

前をよく見ていなかった寅がおばあちゃんとミニコント^^;



このおばちゃん光映子さんか・・・


    



清酒越の白鴈 

高速バス

グリーンツアー

タクシーのりば






三味線

ペケペンペン・・・・・







タイトル イン





はつらいよ拝啓車寅次郎様





   






場所は今度は春日山 山麓





越後 春日山神社


上越市大豆


謙信公祭が開催されている。



   






春日山神社


山形県米沢市の上杉神社より分霊され、謙信公を祭神に祀った神社。

明治34(1901)年に、童話作家・小川未明の父・小川澄晴によって創建された。
日本近代郵便の父・前島密も援助したらしい

直線的でがっしりとした神明造の社殿は見応えがあり、
境内に隣接する春日山神社記念館には、
謙信公の遺品・資料などが展示されている。

また、小川未明の『雲のごとく』の詩が刻まれた石碑や、
童話をモチーフにした石像なども見ることができる。





謙信公祭(けんしんこうさい)は、
1926年(大正15年)9月13日、当時の高田市、直江津市、春日村(いずれも現在の新潟県上越市)の
各青年団の主催により始められた、
戦国時代の名将上杉謙信公の遺徳を偲んで開催されている祭である。

かつては地元の住民が中心となって参加する「地域の祭」であったが、
2007年(平成19年)のNHK大河ドラマ「風林火山」放送に伴い、
ドラマの上杉謙信公役であったGACKTが祭の謙信公役として参加して以来、
戦国ファンを中心に全国から注目される祭と様変わりし、
上越市を全国に発信する大イベントとして大きく成長した。
近年は、毎年8月の中旬から下旬に、上越市春日地区全域で開催されている。



    



     
このような催事に変化して来ている。

     




上杉謙信(長尾景虎)


上杉謙信は亨禄3年(1530年、室町時代)、越後守護代の長尾為景の末子として生まれた。
幼名は虎千代。7歳の時に曹洞宗の林泉寺に預けられ、厳しく文武の道や「第一義」の教えを受け、
このことが後に「義に篤い」と言われる上杉謙信の素地となったものと考えられている。

14歳で元服、
長尾景虎と名乗り、兄晴景が病弱であったため19歳で越後守護代になった。
当時内乱が後を絶たなかった越後を22歳の若さで平定。
永禄4年(1561年)関東管領職の上杉憲政からその職と上杉姓を譲られる。
(謙信の名を称するのは元亀元年(1570年)頃)

内乱や一向一揆の鎮圧、関東の北条氏康や甲斐の武田信玄と敵対し、
生涯に渡りその戦の回数は70回以上。村上義清や関東管領の上杉憲政など頼ってきた武将も多く、
私利私欲による戦はなかったといわれている。

戦場では自ら駆け回って采配を振るい、
負けたのは2回のみ。武勇戦略に非常に優れた戦国時代きっての名将だった。

戦の旗印は「毘」と「龍」。この「毘」はもちろん毘沙門天。
謙信は真言密教の北方を守護する軍神・毘沙門天を篤く信仰し、
春日山城に毘沙門堂を造り、毎日ここに籠っていたといわれる。
毘沙門天の生まれ変わりとも言われ、
謙信自身もそう信じ込み「我を毘沙門天と思え」の言葉が残されている。
その為、戦場に「毘」の文字の旗が翻ると大いに士気が上がった。

当時から「義に篤い武将」で知られていた上杉謙信。
「敵に塩を送る」という有名な言葉があるが、
これは武田信玄が駿河の今川氏真に塩を止められた際、上杉謙信が塩を送ったことから生まれた言葉。
(甲斐は山国なので塩が採れなかった)

また武田信玄が死に際し跡継ぎの勝頼に「上杉謙信は義理堅い武将なので、
人に頼られれば決して見捨てることはしない。自分の死後は謙信を頼れ」と遺言したという話も残されているほど。

天正6年(1578年)、関東への出兵(一説には京への上洛)を前に倒れ、49歳の生涯を閉じた。








易本をバイしている寅。



全作品を通してこの「易本」のバイは一番多い。


   




鎧武者たちが階段を上がってきて、手相を見てもらっている。


手相を見てもらったら、
手相の鑑定代として一般的には「易本」を買うのがマナーとなっている。


   




鎧武者たちは手相を見てもらったのに易本を買わないで行ってしまう。


   




鎧武者たちは追いかけてきたサブと揉める。


   




そこへ謙信公が上がってきて!!


   





御裁きが下されるというコント。

   





みんなで 大笑いand大団円

   



謙信公の銅像が映って 


監督 山田洋次のクレジット


   













東京  葛飾区  柴又  江戸川土手



実際はロケ地としては


江戸川区北小岩4丁目40 付近



     ここ数作品毎回ジョギングしている博

     



     この階段はラストで満男が上がり下りする階段

     



     諏訪家が見えてくる。

     



     最後柔軟体操をする博。

     









柴又 諏訪家 二階




満男は「光陽商事」という浅草の小さな靴会社に就職している。




鏡を見ながらネクタイを締めている満男


     

     




1階の声が聞こえる。


戸を開けた音



博の声「ただいま


博の声「いつまでも暑いな今年は


さくらの声「ほんとねえ







諏訪家 台所




博「なんだ?このハガキは



表は長浜の曳山が映っている。


博「長浜の曳山祭りか・・・


さくら「満男の友達じゃない?
   へったな字書いて



博「ふふ。『前略 元気か
 折り入っておまえに相談がある。
 10月2,3のお祭りに遊びに来い、大歓迎する』





     




朝食内容


スクランブルエッグ
ウインナ
ハム 
プチトマト

サラダボール
牛乳

トースト

レギュラーコーヒー



アップで見てみると素直なわかりやすい字。

ぜんぜん下手な字じゃないよさくら。
どちらかというと整ってる方だよ。

さくら、これで下手な字っていうのは可哀想だよ。



      




満男を階段下で呼ぶさくら


さくら「満男!はやくしなさい!会社に遅れるわよ!


トースト用の食パンを入れるさくら


     


満男、下りてくる。


満男「εε(・_・)ゞオッス!


さくら「おはよ


満男さくらに食費代を渡す。


満男「夕べ渡すの忘れてた、今月分の食・費えらい!(^_^)


さくら「どうもありがとと両手で受け取りお辞儀。




     



博「絵ハガキ

とハガキを渡す。


満男 牛乳を飲む。


博「誰からだ?


満男「大学の先輩だよ・・・『相談がある』 なんだろ?


さくら「長浜でなにしてるの?その人


満男「親父の跡継ぎだよ。
  造り酒屋だか醤油屋だか・・・。
  大きな旧家で、
  親父さんは郵便局長かなんかやってる・・
  要するにぼんぼんなんだよ



卵を少しだけ食べている満男。


博「いいじゃないか。たまには気晴らしにお祭りにでも
  行って来いよ



満男「気になんなあ・・・相談って


ハガキを置いて


満男「ごちそうさま





     




     朝日新聞朝刊1面
     北朝鮮の政治家、金 正日(キム・ジョンイル)の記事が一面に出ている。

    



金 正日は、北朝鮮の政治家、軍人。
北朝鮮を建国した金日成の長男であり、
同国の最高指導者の地位を父より継承した
権力継承後、死去するまで朝鮮労働党中央委員会総書記、
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長、
朝鮮人民軍最高司令官、
朝鮮労働党中央軍事委員会委員長を務めた。





さくら「また食べないの〜〜

満男「食えないよ〜〜〜


さくら「今夜も遅いの?



玄関に行きながら


満男「あったまに来ちゃうよ〜〜。
  三日連ちゃんの残業だもんなあ〜〜
  もうふらっふらだよ〜〜〜



博「何言ってるんだ、
  学生時代は毎晩遅くまで遊んでいたくせに」
  残業くらい我慢してやれ



満男玄関で靴を履きながら


満男「かなわねえなあ〜〜〜、
  親父が専務と同じようなことを言うんじゃ〜〜




さくら、玄関で


さくら「いってらっしゃい



満男戸を閉めながら


満男「いってきます



    




ゴルフセットがある。

博はゴルフやるんだね。


    






そういえば

泉ママも第44作では玄関に大きなゴルフセットがあった。
ゴルフ道具持ってゴルフやって、たくさんの高価な服持ってて・・・
一人娘は勉強できるのに
短大を諦めないといけない・・・やるせないですね。
お母さん、少しは娘に投資しろよ。



    








話は戻って







歩きながらスーツを着る満男


    







第1作で赤ん坊だった満男は、
いよいよついに社会人になった。

博は満員の通勤電車に乗ることもなく
自転車で工場まで通えるが、
満男は学生時代同様
毎朝、高砂乗り換え押上通過の都営浅草線で
満員電車に揺られなければならない。
満員電車のストレスと言うのは凄いのだが
博はそれはわからないだろうなあ。





通勤中の満男



満員電車でヘロヘロの満男

高羽さんの書き込みによると青砥駅から押上駅の間

   




川井みどりさんも、横で立って人に押されて苦しんでいる。

微妙に満男を睨んでるかな(;^_^A



   








柴又 帝釈天 二天門前



さくらが題経寺の二天門前に歩いて来る。



さくら「こんにちは〜

参道の店の人「こんにちは



さくら「源ちゃん、御前様お元気?

源ちゃん「へえ


源ちゃんがよしお君の漫画本を横取りしようとしている。



さくら「あら、よしお君ひさしぶり

よしお君「こんにちは

さくら「こんにちは


源ちゃん無理やり取ろうとする。

よしお君「おまえ、働けよ〜〜!!


源ちゃん、拳骨で殴るポーズ。


   






とらやに歩いて行く。



源ちゃん、無理やり漫画本をひっぱろうとする。

成功しないので怒る源ちゃん。





帝釈天 参道 とらや前




カヨちゃんが駅方向からとらやに走ってくる。



カヨちゃん「おはようございます



    




さくら「おはよう



    



カヨちゃん「あー遅くなっちゃった






とらや 台所





と、カヨちゃん台所まで走ってくる。


カヨちゃん「すいません、朝寝坊しちゃった

おばちゃん「おはよう

カヨちゃん「おはようございます


カヨちゃん「夕べ友達と飲んでさあ〜、
    もう、盛り上がっちゃって、
    朝の3時よ、おばさん



社長「はははは


おばちゃん「おやおや〜〜


三平ちゃん「カヨちゃん!
    そんなことが遅刻のいいわけになると思うのか



シリアスな顔


カヨちゃん「ごめんなさああ〜〜い」 棒読み(;^_^A



     



さくら、笑っている。


三平ちゃん「誰と飲んでたんだよ誰と」 それは関係ないだろヾ(ーー )ォィ


カヨちゃん二階に上がりながら


カヨちゃん「オトコ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ


三平ちゃん怒りまくって


三平ちゃん「奥さん、月給から引いといてくださいね。
   今日で三回目なんやから遅刻
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻


さくら笑いながら


さくら「はいはい


おばちゃん「困っちゃうよ近頃喧嘩ばっかしてるんだよあの二人


さくら「もしかして気があるんじゃないお互いになーーーるほど^^


みんなはっとして

社長「あ、なるほど、さすがするどいねさくらさん




     



おいちゃん「いっそのことあの二人に店譲るかあ。
     どーせ、寅のやつはあてにならないんだし


おばちゃん「そうしよう。そして私たちは養老院で仲良く暮らそう

社長「いいね、オレも一緒に行くか!

おいちゃん露骨にいやな顔して

おいちゃん「
嫌だよ、おまえなんかと。
    隣同士だから仕方なく付きあってるけどな。
    養老院まで行って、おまえのおしゃべりなんか聞きたかねえよ



おばちゃん「そんな冷たい言い方しなくたって ねえ


社長ショックで


社長「そんなつもりでいたのか。
  チクショウ、こっちは親戚だって思って付きあってるのに。



立ち上がって


社長「冗談じゃないよ。オレはね、養老院なんかに行かないよ!



      




と工場の方へ歩いて行く。


おいちゃん「そうそう、親孝行な娘がいるからなあ〜〜」(/・_・\)アチャ-・・




さくらもおばちゃんも止めに入る。


おばちゃん「よしなさいよ、ちょっと


社長、ぐぐぐっと怒って


社長「なんだって!!」と戻って来る。


ゆかりちゃん塀の向こうから


ゆかりちゃん「社長電話ですよ、税務署から


★アンテナ付きコードレス電話。


社長すぐに電話に出て


社長「あ、もしもし、かわりましたけど。あ、は、はいはい


と工場の中に入っていく。


年がら年中「税務署」に狙われている赤字法人なんて世界に存在しない
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ





さくら「ごくろうさま


ゆかりちゃんお辞儀して工場へ。















浅草 光陽商事 株式会社。





        







ビルは今でも同じ。


光陽商事は現在は「アミー」という名前になっている。

(株)アミー

〒111-0032 東京都台東区浅草6丁目9‐2




https://goo.gl/maps/PtoGJ9z82tu




      







光陽商事 屋上(この屋上ロケだけは三鈴商事)



昼休みに満男が沈んだ様子で屋上で座っている。




      





静かなBGM


女子社員が屋上に上がってきて


女子社員「大久保さん」 と昼ごはんを男性社員にもって行く。



満男の横でパターの練習をしているすまけいさん演じる専務さん。


満男のそばにゴルフボールが転がって来る。


これはわざと専務が転がしたのかもね。


ボールが進むのとは逆の方向だから。


満男、ボールをもって行く


専務「ありがと

専務「お父さんの工場は、近頃どうだ?景気は

満男「ええ、少しは持ち直したなんてこないだ言ってました




       




専務「ああ〜、たいへんだよなあ、町工場が生き抜いていくのは

と、パターでボールを打つ。


事務のおばさん

光映子さん。

OPの越後でのカゴのコントが彼女だとしたら二役になる。


おばさん「専務さん、上野の本村さんから電話ですよ

専務「あとでこっちからするって、そう言ってくれ

おばさん「はい

専務、パターでボールを打ちながら

専務「なあ、諏訪君


専務「ちょっと君のことが心配でな



      



満男「は?


専務「どうなんだ・・この会社、
 辞めたいんじゃないのか



とパットを打つ。



すまけいさんの向こうにしゃがみながら
ボールをそろえるキャップをかぶった
不審人物が!



      




これどう考えても、編集時に分かっていたはずなんだけどなあ・・・
他のテイク使わない理由あるのかな??




満男、下を向く。




専務「長い間やってると、若いのが何考えてるのか、だいたい見当がつくんだ

満男「・・・・

専務「そうなんだろ


専務、満男を少し立ち位置を誘導して・・


浅草寺の三重塔

専務「悩むのはいい、若いんだからな



満男声小さく「は・・・・



専務「うんと悩んだうえで辞めると言う結論を出したんならそれはしかたねえ。
  オレが言いたいのは、
  仕事っていうのは遊びじゃねえんだから、その時の気分で
  やるとかやらねえとかを決めないでほしいということなんだ





      





すまけいさんは第40作「寅次郎サラダ記念日」でも
小諸病院の院長として真知子先生に説教するシーンがあるが
このようなある意味「美味しい説教」をすまけいさんに言わせるということは、
山田監督はすまけいさんを高く買っていた証だと思う。




満男下を向く。




専務満男の方を向き



専務「もし君がこの会社で本気でやってみようと本気で考えるなら・・・
  オレ一生面倒みるよ






      





もういつつぶれてもおかしくない小さな会社の場合
そうそう軽々しく一生面倒見るなんていうべきではないとは思うけどね。
リストラだってありうるし、倒産だってありうるし、出向だってありうる。
長く続いたバブルは数年前に崩壊したのだから・・・・。




満男、小さく頷く




      





専務「入社してちょうど・・・半年になるんだから、一度じっくり悩んでさ、
   その結論、オレに教えてくれや、いいな





と、肩を叩いて立ち去る。




満男「はい




       




専務向こうで


専務「おいサカイめし食ったか


サカイ「はい


満男、ため息をついて 風景を眺める。












葛飾 柴又 題経寺 境内





源ちゃんが 掃除をしている。


      





寅が二天門のところに立つ。



      



源ちゃん気づいて

源ちゃんの顔が急に明るくなる。

源ちゃん「兄貴〜!

と、駆け寄ってくる。



      




寅、にっこにこで

寅「源ちゃん、懐かしいなあ〜元気か?


頷く源ちゃん



寅「うん」

寅「ところで、持ってるか?少しでいいんだけど



      





源ちゃん、顔が真っ青になって



      




小走りに戻って行き、

ちりとりを持って大またで立ち去っていく。




      





寅「」っと失望し



境内に背中を向け 立ち去っていく。




      









帝釈天参道  とらや 台所



三平ちゃんとカヨちゃんが午後の食事をしている。

庭ではおばちゃんが洗濯物を干している。

さくらがなにやら工場で誰かと話をしている。




寅がニコニコ笑って店先から中を覗きこんで立っていると



カヨちゃんが店に出てきて




カヨちゃん「いらっしゃいませ、お客さん何いたしましょう


前作 第46作で寅をムカッとさせたことを覚えていないカヨちゃんだった。



寅「!!(-_-メ)と 軽いショックで・・


寅「え!・・・・・・・


寅「そうだね・・・お団子でもくださいと超不機嫌に座る。


カヨちゃん「はーい、どうぞおかけくださーーーい気づかず(;^_^A


と、第46作同様寅とカヨちゃんの相性は最悪^^;
このあとの第48作でもさらに最悪(;^_^A




     



メインテーマが静かに流れる。



台所から三平ちゃんが覗いてびっくりして立ち上がる。

寅も三平ちゃんをじーーーーっ(¬д¬。)と睨んでいる。

三平ちゃん、急いで店までやって来て


三平ちゃん「こんにちは」 とお辞儀。



      



三平ちゃん「カヨちゃん!何やってんだよ!
    この人若旦那さんじゃないか!



三平ちゃんは京言葉と標準語が混じるので、
どの作品でもそこのところがちょっと気になってしまうのは
私だけでしょうか^^;




と団子製造部屋を覗いて注意。


カヨちゃん「うそ

三平ちゃん「うそやないよ!
    さくらさんのお兄さんの、ほら!寅さん



寅、知らん顔


寅、三平ちゃんを見て

寅「へへっへ、おまえさんはオレを覚えていてくれたか?


三平ちゃん「はい、忘れるわけないでしょ



寅「フフ・・・ところで
 オレの妹のさくらはどこ行った?



三平ちゃん「裏の工場におられます

寅「呼んで来い」、呼ぶように目で言う。

三平ちゃんすぐに裏の工場へ。


三平ちゃんの声「若奥さ〜〜ん

さくらの声「は〜〜〜い

三平ちゃんの声「寅さん帰ってきましたよ〜

寅、やれやれとため息


寅「はあ〜〜〜〜


カヨちゃん「旦那さん、すいません気がつきませんで〜



寅は相手にしない感じで


寅「いえいえ・・・


カヨちゃん、店先のお客さんに

カヨちゃん「いらっしゃいませ〜〜






さくらが暖簾をくぐってやってきた。


さくら「あら〜〜!




      




寅「さくら、おまえのあんちゃんだ、覚えてるか〜


さくら「何言ってんのよ バカみたい、フフ




さくら、団子を見て驚いて


さくら「どうしたの!?お団子なんか食べて?


寅「なんにしますかって 聞かれたからさ



      



さくら「フフフフ、こっちいらっしゃいよと寅の手を引っ張る。

さくら「三平ちゃん、荷物お願いね

三平ちゃん「はい


おばちゃん台所から

おばちゃん「おかえり

寅「よっ


店先が映る。

台所の寅の声「達者だったか






店先のカヨちゃん「草団子いかがですか?



★この第47作では珍しくおいちゃんとの再会シーンがない。



       








浅草 光陽商事のビル内 倉庫


伝票を見ながら営業用に靴を運ぼうとしている満男。



     





下から事務のおばさんの声


おばさんの声「諏訪君〜〜〜

満男伝票見ながら

満男「は〜い

おばさんの声「電話よ〜〜〜


満男、下の階に下る。




      




満男「どっから?

おばさん「知らない」と電話を指し示す。

おばさん「なんだか、面白い人

満男「はい、換わりました、営業部の諏訪でございます





電話の向こうから寅の声


寅の声「なんだい、よそ行きの声なんか出しやがって、はははは

満男ほっとした顔に

満男「なあんだ、伯父さんかあ〜〜、今どっから




     




寅の声「柴又よ

満男「あ、帰ってきてるの?

寅の声「おまえがどうしてるか気になってな。ちょっと寄ってみたんだよ、
    この忙しいのに。今晩帰り早いのか?


満男「なるべく早く帰るようにする

寅の声「よし、じゃ、待ってる。話はそんときだ。
   あ、社長さんによろしく言ってくれ




満男「うん、じゃあ、またあとで


と、電話を切り、仕事に戻る満男。








夜  柴又駅改札 駅前






夜、少し遅くなった満男が柴又駅ホームを出てくる。



第45作では駅員さんが座っていたが、この第47作ではすでに自動改札になっている。




     





とらや 店先


満男はとらやのガラス戸を開けて入ってくる。


帝釈天のおみやげは
柴又名物 草だんごをどうぞ

KIRIN




茶の間で寅は寝転がり


みんなの笑い声が聞こえる。
この笑い声はうまくいっていないね、NG



さくらは台所で動いている。

さくらが暖簾の下から満男を見つける。

おいちゃんも茶の間から満男を見つける。





      



おいちゃん「あ、帰ってきた


満男「ごめん遅くなっちゃって

さくら「ごはん、先に食べたわよ

満男「オレ、ラーメン食べた。
   どうしても仕事残っちゃって




社長「おかえり」と上がりかまちを空ける。




満男、茶の間に上がって、寅のところへ近寄り


満男「伯父さん

寅、寝転びながら

寅「よお



満男、正座で深くお辞儀をして


満男「おかえりなさい



寅、起き上がって



      



寅「おお、上出来上出来、
 ちゃんと挨拶できるようになったな
偉そうに┐(´-`)┌




      




みんなでクスクス笑っている。



さくら、満男に封筒を渡す。



さくら「就職祝いもらったのよ



満男「あ、どうもありがとう


と、お辞儀


博もお辞儀

博「
ありがとうございます



      




寅「ただし、これは目録だけだから・・・
  あとで郵便為替で送っとくよ



さくら「私が代わりに入れといたわよ意味ねえ〜〜〜┐(´-`)┌


寅「じゃ、ちょっと借りとくわ

おばちゃん「やだね〜〜〜



みんな、笑い。


寅、満男のためにコップ持ちあげて。



寅「さ、いっぱいいこ!


満男「はい



博がビールを注いでやる。


博「近頃は僕より飲むんですよ


寅「ほお〜〜


満男、一気にビールを飲む。




      




満男「うーーん 旨い!!



満男「伯父さん、景気の方はどうですか?


寅「ええ!? へへへ、タコ社長のセリフじゃねえけどもな
  ぜんぜん駄目、これも円高の影響かな




          



社長「よく言うよ〜〜〜ハハハ



満男「恋をしていますか


寅「恋の方もぜんぜん駄目、円高の影響かな



みんな ハハハ


寅「おまえの方はどうなんだ?燃えるような恋愛してるか?


満男「そんな余裕なんかないよ伯父さん〜〜


寅「なんでよ、おまえの会社には美人のOLがたくさんいるんだろ。
 カッコいい服来て、スラーっとした足してさ、
 おまえの耳元で囁くんだろ。
 『満男君、今夜お食事に行って、映画でも観ません?』って言われてんだろうこのやろう!



みんな  フフフ




     



さくら、満男のおかずをテーブルに置きながら 


さくら「お兄ちゃん


寅「え?


さくら「この子には悩みがあるのよ。
  ちゃんと聞いてあげてちょうだいってさっき頼んだでしょ



寅「あ、そうか、・・・


満男、揚げ物を口に運ぶ。


寅「こいつの会社、なに作ってんだったっけ?」


おいちゃん「
靴だよ

おばちゃん「
大事な仕事だよ。だって靴はかない人なんていないもんねえ〜〜

寅「
オレ、靴なんて はかないよ〜〜。
 靴なんて嫌いだもん、みずむし湧きそうで〜




第1作、第5作、第11作、第18作、第20作、第35作、第37作、第38作、などなどで
靴をはく寅を観ることができる。

みなさんも一度上記の作品たちをご覧になってみてください(^^)


さくら、台所から

さくら「自慢することじゃないでしょ



     


おいちゃん「だから、人様にバカにされんだよ〜〜。
     いい年して〜、靴もはかないで〜〜



おばちゃん「ねえ〜〜〜



寅「じゃあ聞くけどもなあ、
 昔の日本人ってのは靴はいてたのかあ〜〜。
 豊臣秀吉は革靴はいてましたか?静御前はハイヒールはいてましたか?




      




■ 静御前とは 平安末期 源義経の愛妾であり白拍子であった人




おいちゃん、わなわな震える。



博「
まあまあ、その議論はあとまわしにしましょう。
  今のテーマは満男の仕事なんですから




     


社長「
満男君、今、どんな仕事してんだい?
   工場の現場のほうかい?




寅「
工場? なんだい、おまえ、革靴の裏に釘なんか打ってんのか?こうやって・・・
  販売なんかして、こうやって、え


渥美さん、裏に釘打つしぐさ上手い!(^▽^)



     



博「いいえ、違いますよ、営業ですよ。セールス

     
社長「じゃあ、ハイヒールなんか、この、車に積んで
   店に卸して歩くの







      






博「そんなことしませんよ〜。
 デパートや小売店に行って
 注文もらって伝票に書いて宅配便かなんかで送ってるんですよ




寅「そうか・・・商売してるかおまえも。
  仕事は面白いか?






       



満男「面白いわけないだろ〜〜〜、
  名刺出してペコペコ頭下げてさあ〜〜、
  心にもないお世辞なんか言っちゃったり



寅「ハハハ


満男「向いてないんだよ、オレ〜


博「まだ半年やそこらで向いてるか向いてないかがわかるわけないだろ



      




さくら台所から


さくら「そうよ〜〜、努力もしないで、面白くないとか、
  向いてないとか、そういうことどうして言えるの〜〜



満男「オレなりにやったつもりだよ〜〜、うるさいなあ〜〜



と、満男は博からビールを取り上げ、自分のコップに注ぎ始める。



寅「満男、伯父さんと勝負してみるか?


満男「勝負?


寅「恥ずかしながら、伯父さんも商売してるんだ。
  もっとも道端に品物を置いてな、よってらっしゃいみてらっしゃい、で売りつける
  ママゴトみたいなもんだけど、ま、20年、30年やってると
  多少のコツっていうんかね、
  ま、そんなものが身に付くんだな。ん〜〜〜





          





きょろきょろ ネタを探す寅


消しゴム付き鉛筆を湯呑に差し込んである文具たちから
2本取り出して



寅「
オレに売ってみな



       





満男鉛筆を渡されて、考えてしまう。



満男「・・・・・・この鉛筆を?


寅「そう、おまえがセールス、オレが客だ。
  さ、早く売れ



      





みんな、満男に集中する。


満男「・・・・


満男「伯父さん、この鉛筆、買ってください。
  ほら、消しゴムつきですよ




       




寅「いりませんよ。僕は字書かないし、
 そんなものはぜんぜん必要ありません。以上





       





満男、うつむいてしまって




満男「あ・・・・そうですか・・・


寅「そうですよ


うつむく満男


寅「どうしました?それだけですか?


満男「だって、こんな鉛筆売りようないじゃないか・・・



      



寅は満男が持ってる鉛筆を取り上げて




寅「貸してみな


さくら、梨をお皿に乗せて茶の間に上がりながら




さくら「なにが始まるの?




       



みんな寅に集中する。







寅「おばちゃん、



おばちゃん「
ん?




寅「
オレはこの鉛筆のことを見ると
 おふくろのことを思い出してしょうがないんだ




おばちゃん「
おや、どうして?




      




寅「不器用だったからねオレは。鉛筆も満足に削れなかった。

 夜おふくろが削ってくれたんだ。
 ちょうどこのへんに火鉢があってな、




     





寅「
その前にきちんとおふくろが坐ってさ。
 白い手で肥後守を持ってスイスイスイスイ削ってくれるんだ。
 その削りカスが火鉢の中に入ってプーンといい香りがしてな…。

 綺麗〜に削ってくれたその鉛筆で
 オレは落書きばっかりして勉強一つもしなかったもんね。
 でも、これくらい短くなるとな、
 そのぶんだけ頭が良くなった気がしたもんだった…





       




この場合寅が言う『おふくろ』というのは
もちろん血の繋がっていないさくらのお母さんのこと。
しみじみ良い話だ。




        





みんな、にこやか



さくら「私、これぐらいになるまで使ってた


と指で長さをおばちゃんに示す。




       






博「アタマのとこちょこっと削って名前書いたりして・・・」



さくら「フフ・・・そうそう




       






おいちゃん「昔は物を大事にしたなあ・・・


寅「お客さん、ボールペンというのは便利でいいでしょう。ね。
 だけど味わい・・ってのがない。



満男「そうですねえ〜


寅「その点、鉛筆は握り心地が一番良い。
 木の温かさ、この六角形が指の間にキチン!と収まる、ね




満男、頷いている。




      




寅「ちょっとそこに書いてご覧、ちょっと書いて・・・


満男、鉛筆を渡されて、新聞の上に字を書く。


満男、久しぶりの鉛筆に心を昂揚させている。




      




寅「デパートでお願いするとこれ1本60円する品物だよ。
 でもちょっと削ってあるから、30円だな。
 いいやいいやいいや、もう、ただでくれてやったつもりだ20円、20円
 すぐ出せ、さっさと出せ





       





満男、財布を取り出そうとする。



おばちゃん「細かいのあるかい?私が出しとこう、はいはい


博受け取って、満男に渡す。


さくらは気づいているので 笑っている。



       




満男受け取って 寅に


満男「はい


と20円を渡そうとする。




社長、見破って笑っている。


満男気づいて


満男「あ!

博「あ!」 博、おまえもかよヾ(ーー )ォィ



普通気づくって、そんなだまされるわけないでしょ ┐(´-`)┌
まあコメディですから。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ




      





社長、立ち上がり手をパチ☆\\ ̄ー ̄)( ̄ー ̄//☆パチ 叩いて



社長「お見事お見事!




       






おいちゃん「さすがだなあ〜〜、寅〜〜


と、嬉しそう。




       




普通はこんなセールスの会話に誰もひっかからないよおいちゃんヾ(・ε・。)ォィォィ


おばちゃん「つられちゃった〜〜〜

おばちゃんはいいよそれで(゜д゜)(。_。)(゜д゜)(。_。) ウンウン




満男「伯父さん、参りましたと頭を下げる。



寅「いやいやいや



      



寅「オレの場合はね、今夜この品物を売らないと、
 腹すかして野宿しなくてはならねえなんてことがあってさ、
 のっぴきならねえところから搾り出した
 知恵みてえみたいなもんなんだよ




博「だから迫力があるんですよ



おいちゃん「
そう〜そう



       



      
寅「人間なんつっってもやっぱり勉強が第一だから、な。
 これからも修行して一人前の会社員になってください!




と、満男の肩を叩く寅。


頷く満男



寅「うん



  
       
      




寅「じゃ!今日はこのへんでお開きということにして、
 それじゃ、また はい


     
おいちゃん「ごくろうさん


立ち上がる寅

       

吉岡君の肩をつかんで立ち上がる渥美さん。
やはり体はきつそうだ。





寅「はいはい



博「ありがとうございました



おばちゃん「おやすみ


おいちゃん「おやすみ





さくら台所で


さくら「お布団敷いてあるわよ



寅「あいよ





社長「なあ、寅さん




寅、階段の下で振り返って


寅「あいよ〜



       





社長「なんであの手で女を口説かないんだよ〜



みんな、やばいっていう顔で寅を見る。



社長「あれほど上手くやればねえ、惚れた女の一人や二人ひっかかったと思うよ〜〜
   つい乗せられちゃって、へへ、いいわよ、
   なんて言っちゃったりしてな、ハハハ





ゆっくり近づく寅。




        





寅が、まん前に立っていることに気づき恐怖の顔でひきつる社長。

       

寅、社長の両耳を持ってひっぱりながら




寅「このタコ 日干しにしてやる!




社長「はあうううううううう




       




おばちゃん「ちょっとおよしよ

博「兄さん やめてください


と止めに入る。



さくらも間に入って止める。



寅「博止めるな!止めるな!このやろう




メインテーマが軽快に流れていく。



        







社長、庭の方に逃げていく。


博も社長を庭まで連れ出す。





社長「オレはからじゃったんじゃないぞ、
  まじめにおまえのためを思って言ったんじゃないか、バカヤロ!!





と戸を思いっきり閉める。


博の指に当たって



博「あいた!つっ・・・・


痛がる博。


茶の間から覗いているおいちゃん。


おいちゃん「だいじょうぶか?


2階の窓から下を見ている工員

       
社長の飼っている犬が吠えている。





       






私は以前からずっと、寅のことを考える時、「さくらのお母さん」のこともよく考える。
意外にこのことは、このシリーズを考察していく上で大事なのだ。
なぜならば、寅やさくらの幼少期の人格形成に大きな影響を及ぼした人物だからだ。

寅を育てたのはお菊さんではもちろんなく、そして意外におばちゃんでもなく、
さくらのお母さんだったからだ。

おいちゃんやおばちゃんは第1作をはじめ、何作かの作品で寅やさくらの
父親である車平造のエピソードをよく話題に出したが、さくらのお母さんのエピソードは
ほとんど一度も話題に出てこない。私は寅の人格の優しい部分はさくらのお母さんの心なのだと
思っている。

彼女の写真は第1作に僅かに出てくるものの、なんと名前すら分からない。おそらくおいちゃんや
おばちゃんの印象を弱くしないための演出なのだろうが、さくらのお母さんが小さな寅を育てたのは
間違いのない事実である。



       






ところで、当然ながら寅は毎回毎回女性にふられているわけではない。
少なく見積もっても10作品以上で寅は女性に惚れられ、アプローチもそれなりに受ける。
しかし結婚の覚悟がない寅は女性の前から立ち去って行くのである。



     第32作、相思相愛のままの朋子さんとの別れは印象深いものだった。

     













翌日  浅草  光陽商事 玄関先




満男が靴の箱を5箱持って出てくる。


専務が歩道ギリギリに駐車して、車から出てくる。





       




     





専務「よ!どこ行くの?


満男「渋谷のデパートでちょっと商品のトラブルがありまして


専務「そうか、ごくろうさん



お辞儀して歩いていく満男。




       






専務、このころ世の中に出始めた『携帯電話』を持ってる


電話かかってきて、歩きながら電話に出る専務。





専務「もしもし・・・あ!いつもお世話になっています!はい!いえいえ・・・




       








渋谷 東急デパート 本店 内


靴売り場


ショパンノクターン 第2番 (Nocturne op.9-2) が流れている。




店の方との伝票確認のあと、

RABOKIGOSHIの靴を箱から出して展示換えしている満男。
      




RABOKIGOSHI ラボキゴシについて HPより抜粋↓

1970年代は、靴のファッション化が最も進んだ時代。 ラボキゴシは、その時代をリードする存在として活動を始めました。
当時の靴は流行を意識して作られていましたが、
ブランドという考え方はありませんでした。そんな靴をトータルファッションの中にきちんと位置付け、
明確なコンセプトの基に企画デザインし、靴をファッションブランドとして打ち出す。
その流れの先頭を切ったのがラボキゴシです。
スタート当初、工場は持たないが企画力を有し自らのブランドを製造販売する新しい企業形態として、
業界では「企画問屋」と呼ばれましたが、現在は直営工場も持ち、
全国の有力専門店の他、著名百貨店内にインショップやコーナーを持ち、
100%オリジナルのブランドを製造販売しております

http://www.raboki.co.jp/brand/
       


      







透明ガラスエレベーターで下りて行く満男

      





渋谷区道玄坂2丁目24-1



東急前の公衆電話からさくらに電話する満男




      





満男「あ、もしもし、母さん、オレ、
  伯父さんは?
  いや、今日早く終わりそうだからさあ、
  久しぶりに伯父さんとどっかで一杯やろうかと思って





満男「ええ!!? 行っちゃった??・・・どうして?




柴又 とらや


店の電話口



さくら「それがね、お昼前に、これから満男の会社行くから場所教えろって
   何しに行くの?って聞いたら、
   決まってるじゃねえか、満男が世話になってるからお礼に行くんだって言うの。
   そんな必要ない、って私止めたんだけど、
   伯父として挨拶に出向くのは当然だ!ってお兄ちゃん言い張ってね〜〜、
   そのうち喧嘩になっちゃって・・
   おいちゃんがたまりかねて
   『おまえなんかが挨拶に行ったら
   満男がかえって迷惑なんだ、
   それくらいのことがどうしてわからないんだ!』って

   そう言ってね・・・・



      






渥美さんの体調不良により、ここの大喧嘩シーンは作れなかったんだね〜。
さくらの言葉だけじゃ臨場感はなかなか難しい。






渋谷 東急前 公衆電話


満男「そんなこと言っちゃったのかあ・・・・


さくらの声「おいちゃんが悪いんじゃないのよ、
    だってそうでも言わなかったら本当に行っちゃうもの、満男の会社に



満男「伯父さん怒ったの?






柴又 とらや 店の電話口


さくら「そう、久しぶりにあんな怒った顔見たわ・・・。

   二度と柴又なんかに戻ってくるかって、飛び出して行っちゃったの





    今ごろ 東海道線に揺られてるんじゃない?




     






渋谷 東急前 公衆電話


さくらの声「琵琶湖の方で大きなお祭りがあるって言ってたから



満男「そうか・・・行っちゃったのか。
  じゃあ仕方ないよ。



さくらの声「今、どこにいるの?



満男「ん、オレ、今、渋谷



さくら「何時頃帰るの?




      






満男「なるべく早く帰るようにする。じゃ




電話切って




     




     ストリートビュー2015年

     






横断歩道の「とうりゃんせ」が横で流れる中


歩道を渋谷駅の方に歩いていく満男






    




     2018年ストリートビュー
     



     黄色囲いの部分に満男の公衆電話があった。 赤やピンク囲いは今も残る大きな物証ビル。

     






やや、沈んだ顔で駅の前を歩く満男。



      




      




     2018年ストリートビュー
     




     第32作「口笛を吹く寅次郎」でもこの場所は俯瞰で映し出される。↓

     













場面変わって







滋賀県長浜市余呉町 余呉湖 暁






      






宮典子さんが 写真撮影をしている。   対岸は 大岩山、賤ケ岳




      





    2016年5月撮影  映画のアングル

     







本編では、薄暗い中に湖畔の石垣が見える

   


かなり暗いが向こうの村がうっすら見える。

   
  


ようやく朝になり 光が強くなった。

テーブル、椅子を出して のんびり休息している典子さん。


    愛車はボルボ240ワゴン
  



同行してくださった小手寅さんのハイブリッド車を使って似た構図を狙ってみた。

  









朝になって休憩している典子さん。




     

      






ヨーロッパボルボグループは、スウェーデンのヨーテボリに本拠を置く多国籍企業。
おしゃれなみなさんに長年愛されたボルボ240ワゴン
 




      




      2016年5月撮影  映画のアングル

        





      映画のカメラアングル↓

      








奥琵琶湖・長浜全ロケ地踏破掲載記事↓↓(2016年)

http://www.yoshikawatakaaki.com//lang-jap/biwakonagahama.html





この作品のマドンナは「宮典子」さん。

かたせ梨乃さんの本名は「杉田典子」さん。
「典子」は、本名から取ったんだね。





その後




余呉湖から奥琵琶湖の菅浦まで車で走る典子さん。



     「奥琵琶湖パークウェィ」の海岸ラインの最初あたり
    典子さんのボルボは
葛籠尾崎の海岸線を菅浦に向かって走って行く
   


 菅浦集落へは昭和46年に至るまで陸路がなく、集落への交通は舟によるしかなかったため、
 かつては「陸の孤島」といわれ、今でも隠れ里の雰囲気が強く感じられる。

 そういえばかの白洲正子さんもこの近江の隠れ里をかつて取材していた。


 現在では、
 この集落へは山越えで葛籠尾崎(つづらおざき)を越える奥琵琶湖パークウエイを経由するルートと、
 逆に西の大浦から湖岸経由で辿りつくルートがある。
 もちろん冬場には山越えのパークウエーは閉鎖される。






万葉集

 高島の 阿渡 ( あど )の湊 ( みなと )を 漕ぎ過ぎて
 塩津菅浦 ( しほつすがうら ) 今か漕ぐらむ



湖北ゆえ、近くに見える竹生島            

  




西浅井町菅浦菅浦集落は
琵琶湖最北端に突き出た葛籠尾崎、その先端西側近く、
大浦と塩津の中間にある港で、
葛籠尾崎の山並みから続く急峻なブロックとして湖底にまでぐんと落ち込んだ
リアス式地形の僅かな土地が菅浦地区である。

中世の荘園から栄えた菅浦には、
鎌倉時代から江戸時代にかけての集落の動向を記した
「菅浦文書(重要文化財)」が伝わっており、
現在は滋賀大学に保管されているほか、
菅浦 郷土史料館に一部、写しが展示されている。






2016年に私のホームページに掲載された奥琵琶湖ロケ地調査
http://www.yoshikawatakaaki.com//lang-jap/biwakonagahama.html








     奥琵琶湖の菅浦村落に到着  


   須賀神社前を通る典子さんの車




    お囃子が聴こえて来て、祭りの準備をしている村内




      




 鳥居と御供所が見える。

 
2016年5月撮影 ジャスト映画の高羽アングル   調査に同行された カケちゃん、小手寅さん、ちびとらさんの姿が遠くにある。

 



須賀神社

ゆたかな緑に包まれた須賀神社は、 恵美押勝の乱がきっかけとなり、
廃帝となり、この地に隠れ住んでおられた(伝説)淳仁天皇を祀った神社であり、

もともとは保良神社と呼ばれたところ。明治42年(1909)に
小林神社・赤崎神社を合祠し須賀神社と改称された。
天皇自ら榧(かや)の木でご自身と皇后様の肖像を彫刻し
「何処に寿を終わるも神霊必ずこの肖像に留め置く」とおっしゃったと伝えられる地だけに、
凛とした気高さの漂う湖岸の社。
拝殿の裏には、淳仁天皇の舟型御陵が今でも残されており、
水屋から素足で参拝する氏子たちの姿がある。
現在でももちろん素足のみでの参拝しか許されていない。

「すがの春祭り」に代表される須賀神社の祭礼があり、幻想的。



   
     






      






      2016年5月撮影
      










ナンバー 41−52



水辺近くで車を止め、村を歩く




典子のテーマがゆっくりと流れ始める。



大八商店」に向かって歩いて行く典子さん。



  


  
2016年5月 左の建物はやや変わっていた。

  








村で一軒だけの『大八商店』に入って


   典子さん 「おはようございまーーす


   中から女将さんの声「おいでやす




     


     

   
店の中からの撮影に成功した!

  


典子さんが朝食を買った大八商店 インタビュー

https://youtu.be/jwAGWoLPEak







菅浦集落の俯瞰




      





   
2016年5月撮影映画のアングル
   私は脚立よりもっと楽な、小手寅さんの釣竿にカメラを括り付けて3メートルほど伸ばして撮影。

   







水辺に腰掛けて 朝食を食べようとする典子さん。


紙パック飲み物 と サンドイッチ



向こうでこの地方独特の洗濯用の板である「ウマ」に乗って洗濯をする村のおばさん。



      



洗濯の時乗る板である「ウマ」の上で洗濯をする様子が映し出される。

   


   
2016年5月映画のアングルで撮影
   


       本編でも映っていたあの浜辺には今も「ウマ」と呼ばれる共同の洗い場が残る
  


  



人がしゃべる声が遠くでしてふと振り向く典子さん。



ポンシュウたちがバイネタをリヤカーで運んでいる。




ふと・・・・もう一度振り向く典子さん



      






寅が立って、にっこりこちらを見ている。



      





    2016年5月映画のアングルで撮影

    





寅「朝めしかい?


典子さん「
はい





     





寅「いい景色見ながら食うとうまいだろ




にっこり 小さく頷く典子さん




      



寅「じゃあな と頷き 





去っていく寅





この短い演出はとても心地よい。

いきなりベタベタでなく最初はあっさりというのが晩年の寅の接し方だ。







遠く離れた大浦集落の方へ向かってゆったりと歩いていく寅。




      




ポンシュウ「おい、腹へらねえか?



寅、手で減っていない仕草。



祭りの笛が聞こえる。




     2016年5月映画のアングルで撮影
     













ここまで↑が 2019年6月11日アップ







ここから後半↓







典子のテーマが流れていく。


カメラのシャッター音





        











このあとのカットは菅浦から大浦方向へ移動




       
















 その砂洲から徒歩圏にある

 奥出浜園地(奥出港)





     




     






     







   
再度、寅に会う事になる 典子さん





菅浦の隣、大浦村落




歩いている寅は典子さんに気付く




車に戻り機材をいじる典子さん。



      



    






典子さんカメラをセッティングしながら歌を口ずさむ


    



典子さんの歌声


♪われ〜〜〜はうみの〜〜〜こ〜〜
 さす〜〜ら〜〜いの〜〜♪




琵琶湖周航の歌


https://www.youtube.com/watch?v=8fCJRjOiSlY



1われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば

2松は緑に 砂白き
雄松(おまつ)が里の 乙女子は
赤い椿の 森陰に
はかない恋に 泣くとかや

3波のまにまに 漂えば
赤い泊火(とまりび) 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
今日は今津か 長浜か

4瑠璃(るり)の花園 珊瑚(さんご)の宮
古い伝えの 竹生島(ちくぶじま)
仏の御手(みて)に 抱(いだ)かれて
眠れ乙女子 やすらけく

5矢の根は深く 埋(うず)もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇(たたず)めば
比良(ひら)も伊吹も 夢のごと

6西国十番 長命寺
汚(けが)れの現世(うつしよ) 遠く去りて
黄金(こがね)の波に いざ漕(こ)がん
語れ我が友 熱き心



典子さん「あらあ〜〜




     



     夕方が近づき波が荒くなってきた。

     








寅近づいてきて




寅「
姉さんは写真屋さんか。


第32作の高梁の石橋一道の時も写真家と写真屋を混同していた。


典子さん「
好きでやってるだけですよ〜



寅「
好きでなあ・・・

 そういえばあんた、写真機いじってる時は
 楽しそうだもんね歌なんか歌って〜




    



典子さん「
え?歌なんか歌ってたかしらおいおい大丈夫か(;^_^A



    

       

寅「何写すんだい?水ばっかりでなんもありゃしねえじゃないか


典子さん「何もないからいいのよ。

     ただ、水と光だけ




    





寅「へえ〜〜〜〜、そういうもんかね〜


寅「大変だねえ〜〜、この道楽も、金がかかって・・・



典子さん「まるで・・・爪に火を灯すように節約して
    レンズ買ったりカメラ買ったり・・・





      



寅「ん・・・・車に乗って一年中旅暮らしか・・・」 能天気な発想やなあ〜〜(;^_^A



典子さん「一年中だなんて、
   そんなことできたらどんなにいいだろう・・・


    


   現実はせいぜい一週間よ。


   でもね、この一週間のために一年があるの





        






 典子さんは寅に

 「
この一週間のために一年があるの


 と言い切るが、

 一見カッコいい言葉に感じるかもしれないが、
 このように思ってしまうと言うことは、
 彼女は日常にかなりの閉塞感を感じて生活していることになり
 これはある意味精神状態としては危ない状態と言えよう。

 日常の日々に発見やささやかな喜びを感じることの出来ない人は
 非日常の特殊性の中にあってもそこに喜びはなく、
 解き放たれ充実している気持ちになりたいとあせっている自分がいるだけなのだ。







     




     





なるほどと・・・小さく何度か頷く寅。



     




寅、立ち上がりながら




寅「
さてと、


 せっかくお楽しみのところを邪魔したな姉さん。



口笛を吹く寅次郎の頃とは違い、
この頃の寅はたとえ、ひと時の出会いがあっても、あっさりしている。

まあ、人によるのかもしれないけどね。

高見島の葉子さんの時は出会ってすぐもう舞い上がってしまっていた。




    






典子さん「これからどこへいらっしゃるの?



     




寅「えーーー・・・・


 おりゃ旅人だからなあ・・・

 風の吹くまま気の向くまま



  歩きながら考えるさ




     





     ボルボのまん前で。斜めになった細いポールは20数年経った今も斜め。 なぜ??

     





典子さん「いいわねえ〜〜




典子さん、この男は完全自立型の旅人ではないんだよ。
もうしょっちゅう堅気でコツコツ働いている身内からお金もらってるんだ。
みんなそんなこと恥ずかしくてできないのに、この男はギリギリでは平気。





寅「足場悪いからよ、気をつけなよ、転んでケガしねえように


典子さん「
ありがとう



       






言ったそばから
典子さん足をすべらし





典子さん 「あああ〜〜〜!!




       









   気をつけろと言った直後にこけてしまう典子さんだった┐('〜`;)┌



     




     




寅「どうした!?転んだか!!??


     



     





典子さん「あ、痛・・・!痛・・・!!




寅、典子さんの場所まで戻って


ヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)ノ




トンビが ピ〜ヒョロロ〜〜〜





      
    




       このシーンは大浦川の川向こうから撮影

      







      大浦村落  全ロケ地   長浜市西浅井町大浦875-2

      



     大浦村落  全ロケ地   長浜市西浅井町大浦875-2

     


 この日は風が凄く、おまけにこの夕方ごろになると雨も降ってきた。
 波は激しく岩を打ち、典子さんが寝転がっていた場所は完全に波の中だった。
 やむを得ずギリギリ寅の岩までは写すことが出来た.

 それでもかなり波が打ち寄せてくるので怖かった。


       



       



典子さん「痛・・・骨・・・骨が・・


寅「ええ、骨が折れた?ちょっ、ちょっとじっとしてろ




       





     前年に行かれたちびとらさんのお写真↓では波が比較的安定していたので典子さんのこけた岩まで見えていた↓

      






      






      







     菅浦与大浦下庄堺絵図」(いわゆる「菅浦絵図    菅浦文書 重要文化財

     







     大浦村落  全ロケ地   長浜市西浅井町大浦875-2

     





     




寅「動くんじゃねえぞ!!

(神戸さん見つけて)

お!青年!おまえ、

この近くに
骨接ぎねえか!?



    





神戸さん、寅を指さす。(;´∀`)


寅「オレじゃないよ!!
 この姉さんだよバカ!!行け!!早く行けって!!




    




寅、典子さんの方を振り返り


寅「
大丈夫か!?
    




今度は 菅浦 ロケ




寅に言われて骨接ぎ医院を探してくれと言われる神戸青年


柔道稽古道場にたどり着く神戸青年。





神戸さん「
先生、お願いします〜〜〜。
     骨が折れた人がいるんですうううう



先生「
今、忙しいんだけどなあ。。。やる気な--い


神戸青年「
綺麗な女の人ですううう〜〜〜〜」(;´∀`)

先生くるっと振りかえって


先生「
よし、すぐ行く!ヽ(´o`; オイオイ




     




メインテーマが流れる


長い石段を駆けながら下りて行く先生。

浜辺沿いの道を走って行く。



     





美人に弱い髭の接骨院先生が大急ぎで石段を下りてくる



     





      



 上にはもちろん柔道場などはない。真蔵院という寺がある。
 真言宗豊山派の寺院で、長谷寺を大本山、竹生島宝厳寺を
 総本山とする末寺であるという。
 薬師如来を本尊とする。
 南北朝から室町時代前期の作と考えられる涅槃図を所蔵する。




       柔道場に設定された真蔵院を髭親父の下りてきた階段上から見上げたらこうなる。

      






  このあと接骨院の髭先生が走って行く石垣の道が映るのだが、



 集落には、台風などによる高波の被害を防ぐため、湖岸や屋敷の前面などに石垣が張り巡らされている。
 地区内は平地が少ないため、湖岸から屋敷までのわずかな平地空間は「ハマ」と呼ばれ、
 生活や労働の場として重用されてきた。
 棚田で収穫された稲を干したり、屋根をふくためのヨシを加工したり、船を係留したり、
 漁網の手入れをしたりと、さまざまな用途に利用されている





   走る髭先生と神戸さん!

   
この走るシーンは、途切れなしの1カットなので難しくはない。


   



    神戸さんが釣竿を振り回しながら疾走している後に柑橘類の木々が見える。
    村落のいたるところに柑橘類が見られた。


      



    柑橘類の木々は菅浦らしい風景。もう村中石垣だらけ。
    石は土地が狭く、洪水から家を護る時の必須の建築材なのだ。
世界初登頂

      




    



    



 もう少し菅浦内の「道」の話をすると↓


 菅浦集落の主要路地は、集落の内陸部をL字状に通る「キタデの道」、
 および湖岸に沿いの「ハマミチ」の二本である。

 これらの路地は中世後期には既に存在しており、当時より大きく変わることなく町割が今に残されている。
 このうち「ハマミチ」では浜側に石垣を築き、また陸側の宅地にも石垣を設けて波風除けとしている。
 敷地の入口部分は石垣が開いているが、浜側石垣の階段と位置をずらしたり、
 板を落とす為の溝が切られていたりするなど、水害を防ぐ工夫が見られる。


    
洪水時にはここに板を挟む。↓

    


 なお、集落背後の山麓には数多くの寺院が並んでいる。
 特に西村の長福寺(現在は跡地に五輪塔が残るのみ)と東村の阿弥陀寺(現存)は、
 各村の「道場」として集落の中心的役割を担っていたという。






 さてまた物語に戻ろう




   
自分の接骨院へ一目散に走って行く髭先生。


    





    実はこの家は、あの髭先生が下りてきた階段のすぐ横にあるのだ!!
  まあ、よくある映画のトリック。


    








    





    家の中から見た風景 ここまでがロケ。 医院の中はもちろん大船のセット撮影。


    





        柔道場は接骨院の真上にある。
     つまりあの石段を下りたら真横が接骨院なのに、なぜにあんなに走ってるのだろうか??


        





        菅浦村落 全ロケ地

        






接骨院(ほねつぎ)




寅「あんた、先生なのか?」 とじろじろ先生を眺める。


先生の見立てによると折れていないそうだ。


先生「
軽い脱臼だけやで、すぐ治る


と、診察台に位おいて関節をはめ直す先生。



寅「
どうすんの?


先生「
手ではめるんや


寅「
手ではめる?


先生「
ん…ちょっと痛いけど 我慢するんだよ


寅「
あんまり乱暴したらだめだよ。痛いの嫌なんだ…ヽ(´o`; オイオイ


先生「
ご主人、肩をしっかり持って。この美人な奥さん(;^_^A アセアセ・・・美人関係ない。


神戸さん、手伝おうとして


寅「
おまえいい!あっち行ってろ」と神戸さんハネのけられて後ろに倒れる。



腕を掴む先生




寅「
痛い痛い痛い!!!

先生「
まだなんにもしとらん。ほな、奥さんいいかね?


寅「
良くない 良くない…


先生「
ん…奥さんのほうがよっぽどしっかりしている


力を入れる先生


寅と神戸さん わあわあわめく。

寅「いたああい いたいいたい。。。!!!!


痛がってる典子さん。



    



失敗(;^_^A アセアセ・・・


先生「
もういっぺん!

寅「
もういっぺん??

先生「
ちゃんと持たんかい!!

寅「
も。。持ってるよ…


先生「
いくぞ!んんんん!!!!!


痛がってる典子さん。


寅「
いたいたいたいたいた。。。。


先生「
よおおおし!!はまったああ



先生「
あとはシップや




寅も神戸さんもヘナヘナと崩れ落ちる。


   











夕暮れの 菅浦村落


     




典子さんと寅が宿泊した 神戸青年の住む宿 民宿栄次郎

     




 


    
菅浦夕暮れ風景



     




    ここは菅浦集落の東の少し高台。
   茂みが大きくなっていたので必死で茂みの間をぬうように撮影した。
   菅浦の中で最も撮影が困難な場所がここ。

    





    この赤丸が撮影ピンポイントだが、現在はこの航空写真より茂みが増え、非常に撮影が困難な場所だ。

     




     民宿 栄次郎A

    





   あの接骨医院の髭親父が下りてきた階段の横がこの風景。
   つまり
民宿「栄次郎」はAとBの2ヶ所あるのだ。これもこのシリーズで良くあるパターン。合わせ技で家を作る。

    





    2ヶ所での「民宿栄次郎A」と「民宿栄次郎B

     




 典子さんと寅は菅浦の神戸さんの実家の
 「
栄次郎」という民宿に宿泊する。




栄次郎の囲炉裏場



鮎の串刺し





     




琵琶湖周航の歌を口ずさむ典子さん


典子さん「
♪はかない恋に 泣くとかや




     



典子さん 寅の方を観て微笑む。



     



寅の方を見てにっこり笑う典子さん


寅もニッコニコで、琵琶湖のほとり
長浜市木之本町木之本の富田酒造の地酒「
七本槍」を飲む


     



典子さん「♪波の間に間に〜〜・・・


神戸青年 あくび


    



寅「おまえ疲れたろう、今日は一生懸命働いてくれたから



神戸さん「大丈夫・・・



寅「ん、もう寝ろ。

  俺たちの布団敷いて



神戸さん「
はい、そうします

寅「
はい、はい、ごくろうさん

典子さん「
ごくろうさま

神戸さん「
はい



神戸青年に自分たちの布団を敷くように指示


     



典子さんは寅の元に寄って座って


典子さん「
ねえ、もっと話して、寅さんのこと


寅「
だから 話したじゃないか。
  生まれも育ちも葛飾柴又で、帝釈天で産湯を。。。。



典子さん「
そんな、履歴書みたいなじゃなくて…物語


寅「
なんだい そらあ


典子さん「
日本中旅して歩いてるんでしょ…、いろんなことあったでしょう。
    楽しい話、悲しい物語、 素敵なラブロマンス フフフ




    



寅「
フフフ


寅、にやけながら


寅「
ラブロマンスねえ〜〜。
 まあ〜、そういや、大昔にそんなことが
 2つ3つあったかもしれねえけども
 風に吹かれて歩いているうちに忘れちまったよ



典子さん お酒の燗を用意しながら


典子さん「
そういえば寅さん、風が吹くように現れたわねえ


    




寅「
そうだよ、オレは風に逆らわないようにしてるんだ。
  風に当たると疲れちゃうから



典子さん「
フフフ、可笑しな人ね 寅さんって、フフフ

と熱燗を注ぐ。


寅「
そらね、何十年も旅してるとさ、いろんなことあるさ。
  でも、あんなみたいな幸せな奥さんが
  聞いて喜ぶような話なんてまずねえなあ〜


典子さん「
私が幸せな奥さん?

寅「
そらそーだよ、
  鎌倉に大きな屋敷があって、旦那は一流の会社
  娘さんは勉強ができるんだろう?



典子さん「
そうねえ…


寅「
ん、その上、金のかかる道楽してさあ、
 オレの妹なんか聞いたらきっと羨ましがるよ〜。

 朝早くから亭主と子供に朝飯食わして、
 自転車で、近くの親戚の家まで行って
 汗だらけになって団子こねくりまわしてるんだからなあ〜。
 趣味だなんてそんな上等なことはとてもとても〜〜



典子さん淋しげに

典子さん「
きっとバチが当たったのね、このケガは


寅「
明日の朝、早い汽車に乗って、
  日のあるうちに鎌倉に着いてな、
  行きつけの医者に行ってよーく診てもらいな


なんで?車を置き去りにしてすぐに鎌倉帰るのはやりすぎ。
後日、車を取りに行くのも大変なんよね。

軽い脱臼なのでそこまでの緊急性ないよ。
普通に滋賀県で1週間を過ごすのがベストでしょ。



典子さん、ブすっとして



典子さん「
いや!!私帰んない


寅「
どうして?


典子さん「
せっかく旅に出たのよ。こんなケガぐらいで…。
   そら、寅さん、贅沢だって言うかもしいれないけど、私にしてみれば、
   一年にたった一度の楽しみを、こんなことでふいにしたくない!



まあ利き手ではない左手側の軽い脱臼ゆえに怪我はたいしたことなんだろうけど、
長時間東名高速道路で車の運転をスムーズにできるまでは最低1週間かなあ・・・
典子さんはお子さんもいるし、鎌倉の家庭での役目もあるだろうから
実質は車で鎌倉まで帰るのはやや危険かも・・・家に帰る日を伸ばすしかないだろうね。




    



寅「
おお、わかったわかった。
  じゃ、あんたの好きにしたらいいいよ、な



典子さん「飲も!」と日本酒をコップ酒でぐいっと飲む。


    


寅「
酒はもう、そのへんで止めるんだ、な


典子さん「
うるさいな、大きなお世話よ


    



寅「
ケガにさわるから、もう おしまいにしときな


寅の手をはねのけて


典子さん「
私に命令するの?
    夫でもないのになによ



と、寅に手をあげてバタバタする。


    



典子さん「寅さんなんか、風に吹かれてどっかいっちまえばいいんだ


写真撮影の旅が途中で終わってしまうのが悔しくて泣いてしまっている典子さん。


寅「よし、わかった。
  あのー、家にいだけな、ちょっと電話してしいときな、ね




典子さん「怪我したけども、軽かったってね、な、、ちょっと




典子さんもハッと気づいて
写真の旅が続けられると思い直して顔が晴れる。




典子さん「はい、そうします


寅、ふらつきがちな典子さんに

寅「
お、大丈夫か、大丈夫か


典子さん 、立ち上がり戸を開けて

典子さん「
お兄さん、電話借りるわね〜〜

神戸さんの声「
はい


いそいそと電話借りに行く典子さん。

寅ほっとしながら
危ないよ


民宿のおばあちゃんである
谷よしのさんに電話を借りる。


囲炉裏傍に
日本酒『七本槍』が置いてある。


長浜市木之本町木之本の富田酒造の地酒



     




このお酒は奥琵琶湖の長浜市木之本町木之本の富田酒造の地酒
この映画の中でも↓の
長浜風景描写シーンでインサートされている。


     





賤ケ岳七本槍

天正 11 (1583) 年4月21日,
この映画のロケ地である眼下に余呉湖を見下ろす近江国賤ヶ岳で
豊臣秀吉が柴田勝家,佐久間盛政らと戦った。 (賤ヶ岳の戦い )

この戦いは織田勢力を二分する激しいものとなり、
これに勝利した秀吉は亡き織田信長が築き上げた権力と体制を継承し
天下人への第一歩がひらかれた。

この戦いの際、
秀吉の近習で勇名をはせた加藤清正,福島正則,加藤嘉明,
平野長泰,脇坂安治,糟屋武則,片桐且元の7人を『賤ケ岳七本槍』と言う。
彼らはのち大名に出世した。   





富田酒造HP
http://www.7yari.co.jp/


   なんと長浜市街でなく、北部の
木ノ本だった!


     




木ノ本 富田酒造裏 ピンポイント  滋賀県長浜市木之本町木之本1107
      





      





      木ノ本 富田酒造裏 ピンポイント  滋賀県長浜市木之本町木之本1107

      





      





物語に戻ろう



奥琵琶湖 菅浦



典子さん「
おばあさん、電話どこ? あ…(あそこだ)



谷よしのさん、(´ρ`)ぽか〜ん


典子さん自力で電話を掛けに行く。



   




典子さんが一件落着で、

寅はあ〜〜っと 深くため息



神戸さん 戸を開けて


神戸さん「
寅さん


寅「
あいよ

神戸さん「布団敷きましたあ〜〜


と布団を指し示す。


寅「
あ、そうかい




布団が2つ並んで敷かれている(;^_^A


    



寅並んでいる布団を見て びっくりして



寅「
こいこいと招いて


寅「
おまえにも説明したろ、おオレたちゃ 夫婦じゃねえんだから、さ

  オレの布団だけ 別の部屋に移してくれよ


今日の昼に知り合ったばかり(;´∀`)


神戸さん「
今日は部屋がいっぱいで…


誰も他にお客さんいないよ・・・┐(´д`)┌


寅「
いっぱいなの、じゃあしょうがないや、
  お前の部屋でいいから
  お前の部屋に移してくれよ…



     



神戸さん「僕は,いびきを。。。


寅「
いびきかくの?


神戸さん「
はい


やだなあ。。。。

  今晩ぐらい我慢しろよ なあ、
  ちょっとおまえとこで一緒に移して、一緒に寝よ、な




神戸さん「
はい無理だろ(;^_^A


閉めたあと


神戸さんの声「
無理なことい言うなあ。。。。と怒り声(;´Д`)



寅「
ええ??


ミニコントでした┐(´д`)┌



     





民宿の居間


電話が置いてあり

典子さんが鎌倉の家に電話をかけている。

谷よしのおばあちゃんが小林幸子の歌を聴いている。

「おもいで酒」が流れている


OPで寅が越後の郵便局で話をしたあの越後の歌手『小林さち子』さんがこの時点で、
すでにヒットしていいるんだねえ。...( = =) トオイメ




おもいで酒

昭和54年

歌:小林幸子

作詞:高田直和

作曲:梅谷忠洋

無理して飲んじゃいけないと
肩をやさしく抱きよせた
あの人どうしているかしら
噂をきけば あいたくて
おもいで酒に 酔うばかり

ボトルに 別れた日を書いて
そっと涙の小指かむ
あの人どうしているかしら
出船の汽笛 ききながら
おもいで酒に 酔うばかり

いつかは 忘れる人なのに
飲めば未練が またつのる
あの人どうしているかしら
くらしも荒れた このごろは
おもいで酒に 酔うばかり




典子さん「もしもし、京子? ママよ。
   あのねえ…大変なことをしちゃったの。
   ママ、ケガしたの




     谷よしのさんのおばあちゃんぶりが秀逸!!

     



典子さん「あ、大丈夫、左手脱臼しただけだからすぐ治る。
     パパ…帰ってる?まだ。

     じゃあね、今、こういうところにいるから伝えて



典子さん、谷よしのばあちゃんに向かって

典子さん「
おばあさん、すみません。
     ここの、住所と電話番号教えて下さい



よたよたと紙を探す谷よしのおばあちゃん。


     



典子さん「
あのねえ、琵琶湖の畔なのよ



雨の音


典子さん「あら、雨が降ってきた…



カメラは外からのアングル。


おばあちゃん、紙を渡す


典子さん電話で



典子さん「
いい? 076….。。。


雨の中 雷も鳴る


小林幸子の「おもいで酒」がテレビから流れている。
ラストシーンへの布石


     











 さて


 一方長浜への満男の旅も寅に遅れること一日。


 満男と菜穂ちゃんとの物語が始ろうとしていた。







こちらは おそらくその翌日あたりの さくらの家



柴又 さくらの家 玄関先



満男が急ぎながら出てくる

満男「
あ、遅れちゃう。
  かあさん自転車借りるよ!
  駅置いとくから!


カギ掛けないで駅前に置くんだね あぶねえなあ


さくら、家から出てきて


さくら「
東京駅でお土産買って行くのよ


満男「
ああ、わかってる いってきまーーす


満男の背中を叩いて

さくら「
楽しんでらっしゃい!


満男「
はい


自転車で出かけて行く満男を


博も出てきて見送る。




近所の人に挨拶


満男「おはようございます


近所のおばさん「おはようございます



さくら「遊びに行く時はあんないそいそしちゃって



     





博「琵琶湖の畔か…

  兄さんとばったり会ったりしてな フフフ





    




さくら「フフフ


博、ジョギングに出かける


博「
行ってきます」と走って行く


プリンスウェア トレーナーを着ている。

さくら「楽しんでらっしゃあい








東海道新幹線 のぞみ


富士山の近く 静岡付近を新幹線が通過する。




      





     
富士山が見える中、満男を乗せた新幹線が通ってゆく。

    



    



      






  世界初登頂  静岡県富士市中里付近 赤淵川と新幹線の高架の交わった部分。 

    





     










 東京駅から米原まで東海道新幹線。

 そして

 北陸本線 新快速で長浜行





   そして北陸本線に乗り換え 竹生島が遠くに見える長浜の町へ。


      





田村山 頂上

ここは長浜の南、田園の中にある小さな丘陵(田村山)の頂上。
田村山南側からの山容は、瓢箪を横に倒したような形になっている。
前方後円墳のような形にも見える。別名:一簣山(ひともっこやま、いっきさん)
忍海神社 (オシウミジンジャ)の奥から 登山口は4か所あり、山頂部はひろい登山道が開かれている。西の峰には忠魂碑があり、
琵琶湖を眼下にし、JR北陸線が通り
東の峰は三角点で、伊吹山や霊仙山が眺められる展望ポイント



     ここはちびとらさんが発見された場所。鉄道ファンにとっては有名らしい。

    
手前に見えるのが竹生島。竹生島の背後が東山。その背後が大御影山。背後左に行くと三重嶽、その左が箱館山

      

       

      




北陸本線で長浜に入っていく俯瞰映像 再現動画
https://youtu.be/zTrFNYAYwv8





   忍海神社 (オシウミ ジンジャ)

     















 そして 長浜市街




 長浜と言えば秀吉だ。
 羽柴秀吉が初めて城持ち大名となって開いた城下町。


 江戸時代には大通寺の門前町として栄え、
 同時にまた、北国街道の宿場としても栄えた。
 あの曳山を見れば長浜の勢いがどれほど大きかったがわかるだろう。


 市街地の周辺には、浅井長政の居城であった小谷城跡、
 石田三成出生の地、姉川の合戦跡など戦国時代を駆け抜けた武将たちの足跡が残り、
 日本の歴史の分かれ目ではここが登場してくるのだ。

 長浜港からは竹生島へ遊覧船が発着し、
 湖岸からは水鳥が戯れ、
 日本の夕日百選にも選ばれた琵琶湖の景色が美しい。







       





 そして 長浜へ入る満男。





 まず長浜はこのカットから始まる。





 長浜 菜穂ちゃんの実家の屋根の上 アングルは世界初登頂


      





   5メートルの釣竿で「世界初登頂 伊吹山も見えた!
    諸事情によりあまり釣竿が瓦屋根に近づけないことをご理解くださいませ。

     

     




さて本編







   長浜の祝町の曳山が蔵から出て行く。




    曳山蔵

    









   長浜曳山13基のうち、 諫鼓山(かんこざん)の蔵 見堂前組

     




     






    今も健在 辻岡豆腐店!!  長浜市元浜町15  家屋的にはもう限界かもしれない・・・

     







長浜の川井の携帯に満男からの連絡が入る。






先輩「おお!満男かあ!!
  なんやおまえ連絡待っとったんやぞーー!!
  いまどっからや。

  えーーーもう長浜に来てんのか!
  どこや?駅前か? 
  ほんなら悪いけど、タクシー拾て室町郵便局って言うてくれ。
  あ、それが親父の郵便局で、向かいがオレの家や
   




     




     この作品からは何度も携帯電話が登場する。


     




      カケちゃん、ちびとらさんも写ってしまった^^

     






     曳山諫鼓山(かんこざん)蔵付近 ピンポイント ストリートビュー

     









     




     





      長浜市元浜町15、16付近

     






    諫鼓山 見堂前組

      


      


      






   諫鼓山(かんこざん)の蔵 見堂前組


     



     





長浜曳山がどんどん蔵から出て押し出されて行く。







       この場所は二つのシーンが撮影されている。

       





    この二人のシーンはほぼ同じ構図

       




     




      






物語に戻ろう。





長浜駅から川井商店までをタクシーに乗る満男


 まあ本当は駅から先輩の家は歩いて10分程度┐('〜`;)┌

 映画なので遠回りもします。



 
駅から東へタクシーで3分なのに、
 山田組の「観光地」見せるぞ作戦で南の朝日町経由(T0T)

 もうめちゃくちゃなルート┐('〜`;)┌







長浜の南の観光スポット

朝日町 ステーション通りの町並み. 舟板塀の商家  北国街道沿い



     




     







     『北国道』の道しるべ


      






     





     今も残る舟板で作った塀(舟板塀)の通りこういう塀は、
   黒壁エリアのような近年の観光スポットと違いまさにリアル。(街灯は観光用^^;)



     
     



     



     

   


    この朝日町にある船塀のエリアのピンポイント。

     





       長浜市朝日町14-1


      もう川井商店(鍋庄商店)からどんどん遠ざかっています!!w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

      






  まあ、このようにタクシーの運転手さんにいいようにぼったくられながら
  ようやく正規のルートに戻って川井商店に近づく満男のタクシー。





     背後に見えるのは「浜京極」商店街の南入り口

     







     後に「浜京極」の商店街が見える


      








        ピンポイント

       








     





      コーヒーハウス「MUSCAT」は今はもうない。

      

 


      2013年ごろには「MUSCAT」はまだあったようだ。

     




      右に曲がればもう川井商店

       



        
     








        




        やや、俯瞰のため、小手寅さんの釣竿で撮影。

        



   長浜 菜穂ちゃんの実家の屋根の上 アングルは世界初登頂


      





   5メートルの釣竿で「世界初登頂 伊吹山も見えた!
    諸事情によりあまり釣竿が瓦屋根に近づけないことをご理解くださいませ。

     

     

実際の店は『鍋庄商店』



     






     SHIGAタクシーの運ちゃん、南部の朝日町まで遠回りしたので
   柱|皿 ̄)q゛ウシシシシ だろうなあ。


     




     この日は祝日だったので川井商店(本当は鍋庄商店)は日章旗を掲げていた。

     





      醤油の老舗 川井商店は実は本当は鍋庄商店

     





     郵便局は実は最初から存在しなかったのだ。w( ̄▽ ̄;)w なんと「中日新聞 通信局

     








    買い物ついでに鍋庄商店のご主人にお話を少し伺いました。

   


  鍋庄商店の中には山田監督や渥美清さんの写真や色紙がある。
     漢字の渥美清と似顔絵の印。似顔絵 などはとてもレアでよっぽどお世話になった人のみ書いた渥美さんだった。
  


長浜河合商店(鍋庄商店)ご主人インタビュー
https://youtu.be/C-WI4GNwyJk








物語に戻ろう





川井商店の母屋の中 廊下


お母さん「ほんまにようおおいでやしたなあ
    こんな遠いところへ。お疲れやったやろ






ありゃりゃ!!

なんとなんと博のお姉さん(文子さん)がなぜこの長浜に!!??

離婚して、再婚したのか!!??


ちなみに

博のお兄さんも離婚してタンカーの船長さんに(;^_^A





廊下すべりそうになる満男



お母さん「
今すぐ、お茶を
    あいにく、みんなではろうてしもて、
    さっきまで菜穂がおったのにどこいったんやろ…




お母さん、大谷さんに菜穂ちゃんの行方尋ねたり
お客さんが訪ねてきたり。。。



お母さん「
大谷さん〜 菜穂知らんか?



     



満男、廊下をうろついて 甕の中の金魚を見入る。




隣の部屋で

寝ている菜穂ちゃんを発見






【大事なポイント↓↓】

■第46作も第47作も、満男に関しては時空は歪んでいる。
つまりこの作品は本道から外れた異空間である。

いわゆる『
パラレルワールド』ゆえに泉ちゃんの存在は
この世界には存在しない。

なので菜穂ちゃん現れても、泉ちゃんとはバッティングはしないのだ。

     






気になって 菜穂ちゃんを見続けてしまう。


     




   ジーーーーーーーーー

     






     





菜穂ちゃん、うっすら目を覚ます。


菜穂ちゃんと目が合う。



     




菜穂ちゃん「あんた誰?・・・・」   ・・・・(;^_^A




     




満男「へ?


     





青ざめる菜穂ちゃん。



     




菜穂ちゃん「お母さん!ちょっと来て!


     




菜穂ちゃん「 へんな人おる!!



     




満男「違う違う あの、オレ 諏訪みつ。。。ああああ



中庭に転んでしまう。


満男「
いて。。。。




     




満男「痛いよおおお〜〜〜〜〜」 (;´Д`)




先輩「ハハハ あいつ、お前のこと痴漢と間違うたんや!ハハハ


先輩「可笑しいな、カカカカ…」 いつまでも大笑い


     




お母さん「のぶ!あんた 満男さんが来はるて、あの子に言うとかんかったやろ!


先輩「あれ?言わんかったかな〜


満男「ひいどいな 先輩〜〜〜


お母さん「怒ってたであの子〜、
    もう兄ちゃんなんかとは口きかへんって





     



先輩「難儀なやっちゃなあ〜〜〜


お母さん「はよ行って、謝ってきやんせええ




先輩「どこにいてんの?あいつ


と、立ち上がる。


お母さん「恥ずかしがってもうてえ、
    自分の部屋に引っ込んでしもうてやんすわ




先輩、を押し出すように


お母さん「さあ、はよう


先輩「おい、菜穂〜〜〜〜と、つきあたりの部屋まで行く。



     菜穂ちゃんの部屋のドアに工芸的な飾り物がある。

     




ドアをノックして


先輩「おい、出てこいやあ〜〜、怒らんでもええやろ。
  祭で忙しいさかいオレもおまえに言うの忘れてたんやて
  おい、はよ出て来て、満男をあちこち案内したってえなあ〜〜〜



しーーーん



先輩「
おい、菜穂〜〜


し〜〜〜〜〜ん


先輩「しょうがないやっちゃなあ〜〜ほんまに


ドアが開いて、先輩の頭に当たる


ボコ


先輩「あいて!!



菜穂ちゃんすまして 「ごめんなさい



    




先輩「ど、どこ どこ行くねん


菜穂ちゃん「
案内するんや お客さんを


先輩 (´ρ`)ぽか〜ん



   



 こうして
 川井家に着いて、ほんの5分で
 菜穂ちゃんの寝顔をボーーーット見てしまったので
 超怒り心頭の菜穂ちゃん。

 
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

 ここからの菜穂ちゃん
怒りの鉄拳ガイドの観光案内には
 地獄を見る満男だった(T0T)









 川井商店の曲がってすぐのコーヒーハウス「MUSCAT」近く


      




          








  あっという間に場所が飛んで







    大通寺の『ながはま御坊表参道』 


   民話『お花ぎつね』の由来から、表参道通りの事を、別名『お花通り』とも言う。



  地元では「ごぼうさん」の愛称で親しまれている大通寺。

  古くから大通寺の門前町として栄えてきたのがこの商店街。
  かつてこの通りには、県下で2番目となるアーケードが設置されていたが、
  昔ながらの風情を復活させることで風格ある大通寺の正門を
  通りのどこからでも見られるようにしたいとの思いから、
  平成2年にアーケードは撤去された。

  それはいいとして、
  昔ながらの店っぽくしただけで全て新しく改修されてしまっていて観光色が強い。

  まあ柴又もこんな感じ。

  お寺だけが本物。






       
表参道は2ヶ所で撮影 ピンポイント

      






表参道通りをツンツンしながら先を歩いて行く菜穂ちゃん。



    丸美カバンの前を歩く二人。観光の道になっている。 

      





      現在の手前の宇根屋(骨董屋)と丸美カバン屋、
   そしてカバンのふうしん、の前を歩いて行く二人。



     






      どんどん山門に近づいて行く。





      ご近所さんとすれ違って

   「
こんにちは」と、

   急にニッコニコの菜穂ちゃん。(;^_^A





      





      かなり山門に近い富岡洋服店の前

     






     ピンポイント ストリートビュー  なぜかストリートビューは通っていないので手前の四つ角からのストリートビュー

     








 真宗大谷派 大通寺(長浜御坊) 無礙智山(むげちざん)大通寺
  


 真宗大谷派(東本願寺)の別院。
 正式には無礙智山(むげちざん)大通寺といい、
 地元では「
長浜御坊」の名で呼ばれている。

 本願寺12世の教如上人が、湖北門徒に仏法を説き広めるための道場を、旧長浜城内に開いたのが始まりで、
 そのころは、長浜御堂と呼ばれていた。
 安土桃山時代末期、京都に東本願寺が建立され、御堂を大通寺とし、その4年後に現在地に移築した。
 伏見桃山城の遺構と伝わる本堂や大広間、長浜城の追手門を移築した脇門(薬医門)など、
 建造物の多くが、国あるいは市の重要文化財。
 客室(含山軒、蘭亭)内部の障壁は、狩野山楽・山雪、円山応挙によって描かれており、
 その庭園は国の名勝に指定されている。







      




菜穂ちゃん「大通寺 真宗大谷派のお寺です。
      お寺に興味ありますか





満男「別に。。。」  (*゜ρ゜) ボー




      大通寺の御坊表参道が観光に染まっているのに対して
   この大通寺は荘厳で時の淘汰にもびくともしていない佇まいだった。
   ただ、二つとも人間の「業」の所業であることにはかわりはない。
   宗教が美しく、商売が美しくないというわけではないのだ。


      




菜穂ちゃん「あそこに見えるのが、
     加賀の千代女の歌碑です。そばで見たいですか




満男「
誰だっけ?加賀の千代女って」  (゚∇゚A アセアセ・・・




     




     






 菜穂 知らないんなら 見てもしょうがないね・・・(▼▼)


   かなりの『怒りの鉄拳ガイド』



    






    




 
菜穂ちゃんは
 江戸中期にこの地に立ち寄った『加賀の千代女』のことについて
 説明しようとするが満男が知らないので
 即、キャンセル!(;^_^A






  加賀の千代女 江戸中期の女性俳人


  
加賀松任(石川県松任市)の表具屋,福増屋六左衛門の娘。
  出家して素園とも号した。
  11歳のころ,本吉の北潟屋に奉公。主人,岸弥左衛門(俳号半睡のち大睡)に,俳諧を学ぶ。
  10歳代でその名は諸国に喧伝され,ことに各務支考,
  中川乙由との交流を契機に全国の俳人が知るところとなった。
  「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」は,その作として有名。
  植物の生命にまで愛情をそそぐような,女性らしい着眼点を示す。
  生前に,『千代尼句集』なども刊行された。






大通寺の横超院と加賀の千代


横超院

手をあげよ 同じな流れに住むかわず



千代

日かげのわらび 腰をのしかね





大通寺の御連枝横超院「ようこそ、おいでなされました。さあさあ、そんなに固くなられては、話もしにくいから」
「突然おうかがいたしましたところ、早速、さお目通り下さいましてありがとうございます。
何とぞお見知りおきくださいますよう」

手をあげよ 同じ流れに 住む蛙

横超院は早速一句を詠じました。俳諧の道ともなれば
急に心もくつろいで、さすがに千代女、すぐに付句を申しあげました。

日陰のわらび 腰をのしかね

 この二つの句は、
本堂と大広間の間の渡り廊下の前に立っている碑に刻まれている。





    渡り廊下の前にある 加賀の千代女の石碑

    





    私の取材が早朝だったせいか、観光客はほとんどなく、数人の信者さんがお祈りをしていた。

    



菜穂ちゃん「じゃ、次行きます!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!




     菜穂ちゃんはさっさと外に出てしまう┐(´-`)┌


     






     朝の大通寺は人がいないゆえに美しい。手前右に見える石碑は加賀の千代女の俳句が刻まれている。


     






あまりにもプンプンしている菜穂っちゃんを見かねてついに満男は声をかける。


満男「
あの。。。お姉さん…


菜穂ちゃん「
え?

と動きを止める。

菜穂ちゃん「そんな呼び方せんといて下さい」

満男「だって…オレまだ名前聞いてないもん」





     ここで菜穂ちゃんは超いやいや自己紹介


     「川井菜穂(なお)と言います。
  菜っ葉の菜に稲穂の穂です!はじめまして!


   ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!



そう言うなり さっさと歩いて行く。



満男「どうぞよろしく…・・……(-。-) ボソッ





     





     







     そのまま西にカメラを向けるとカットは違うが次のシーンになる。

     






     





とぼとぼついいて行く満男…


ちょっと満男のことが気になっていく菜穂ちゃん




        





       ここは右の建物がスコンとなくなり道幅が大きくなっていた┐('〜`;)┌

        






       










       






 ポンと飛んで



 最初の曳山蔵の場所







      




       向かいの豆腐屋さん 滋賀県長浜市元浜町15

      





       この場所は二つのシーンが撮影されている。

       




ついに温厚な満男も橋に座って ストライキ



満男と菜穂ちゃんはついにここで喧嘩してしまう┐('〜`;)┌



菜穂ちゃん、満男が止まってしまって

戻ってきて


菜穂ちゃん「どうしたんですか?
     そこを曲がると黒壁と言ってメインストリートやけど…





      






満男「菜穂さんどうしおてそんなに怒ってるの?



菜穂ちゃん「
怒ってなんかいませんけど(*`⌒´) =3


       (`<≡≡≡≡ ゴォー



      





菜穂ちゃんは絶対に折れない! 気が強いw( ̄▽ ̄;)w



     (゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ(゜ロ゜)オラ

      



満男「怒ってるよ それ怒った顔だよその顔そらそぉーーーだ(´-ω-`)



菜穂ちゃん ついに本音を言い出す。


菜穂ちゃん「寝顔じろじろ見られたのよ!
     どんな気持ちするかわからへんの!?



満男「別に見ようと思って見たわけじゃないよ。
  偶然見えちゃったんだよ



菜穂ちゃん「嘘!じいっと見てたやん!



満男「ハイハイ・・・見てましたよ。

   綺麗だなあ〜〜と思って、見とれてましたよ。
   それがそんなに悪いかぁ!?




菜穂ちゃん「・・・・・・



     





菜穂ちゃん、違う方向向いて


菜穂ちゃん悪いわよ! (`<≡≡≡≡ ゴォー



     





満男、いよいよ我慢の限界が来て、



満男「オレもう帰るわ、先輩が相談ごとがあるからぜひ来いっていうから
   はるばる来たけど、こんな思いさせられるとは思わなかったよ。





菜穂のテーマが流れる。




菜穂ちゃん、追いかけて


菜穂ちゃん「ちょ…ちょっと



     



満男「いいいですよ。もう町の見物なんて止めたよ

と、さっさとどこかへ歩いて行く。 


とは言え、帰り道わからんやろなあヽ(´o`;



トラックが手前で急停車 クラクション


満男はトラックを避けるついでに適当に左の路地に入っていく。



満男はぶち切れ、菜穂ちゃんを置いて家に戻ろうとする。



菜穂ちゃん「…ねえ!!



言い過ぎたことを後悔し、悩む菜穂ちゃん。



     





     向こうに見える家々はかなりかわってしまっってる。

          






      





        この方向は少しまだ名残があるかな・・・

       

    




     





       





    
まさにこのアングルは長浜の最初に出てくる曳山の蔵出しのあの風景。ほぼ同じだ。

     





    この二人のシーンはほぼ同じ構図

       





    優しい満男に興味があるゆえに寝顔を見られたことを
   過剰に恥ずかしく思ってしまう菜穂ちゃん。

   満男が切れてしまうとは思っていなかったのか、
   去って行った満男を見ながら
   猛烈に後悔する菜穂ちゃん。



   しかし即座に気持ちを切り替え、
   近道をして満男を待ち伏せし、
   大逆転を狙うアイデアを思い浮かぶ。

   すぐさま実行。





      





      








     豆腐屋の横の路地に入っていく菜穂ちゃん



     




      本当はこの路地は道ではなく私有地で行き止まり

      






      





       この場所は二つのシーンが撮影されている。

       





     






      満男は慣れない土地で路地を彷徨ってしまう。



      




      







      細い路地をうろうろしている。



      





      






    菜穂ちゃんは満男発見!!


 敵艦見ゆ!!  




   
本日天気晴朗なれども波高し 皇国の興廃この一戦にあり。




    
菜穂ちゃんは満男の行動と限界を見切って追いかけ、先回りする。

    



    
右の家は残っているが、左は駐車場になっていた。この路地場所は小手寅さんによって発見された。

     





     とりかーーじ  いっっぱい!


    
先回りして、待ち伏せ。

     




     




     








     





     満男を待ち伏せする菜穂ちゃん 満男と目が合う。


   満男はばつが悪いので、ピタッと歩みを止める。




     






   そしてキューピットのハスキー犬さまが吼えまくる!!

  満男怖がって タジタジ ┐('〜`;)┌



満男「
おお〜〜〜びっくりしたあ こんな大きいハスキー犬…

満男「なんだよ こいつ」ってハスキー犬をかまいに行く。



また吼えられて。。。

吼えまくられて 木材を倒してしまう満男。

ったく、満男って
こういう『ドジ』が実に良く似合う。(;^_^A


大笑いの菜穂ちゃん。



     




     この路地はあまり今も変わっていない。


      




      仲直りのハスキー犬さま路地  ピンポイント

      






  長浜市大宮町8-1付近



   満男は向こうに見えるこの小さな橋↓を渡ってその後すぐにハスキー犬にほえられる。

    




    





      






    ハスキー犬さまが取り持ってくれたおかげで、
   満男と菜穂ちゃんは待ってたかのように急速に親しくなっていく。

   もともと凸凹コンビで、お互いに惹かれていたので
   きっかけさえあれば早い早い、
   友達以上恋人未満まであっという間に行ってしまう。






黒壁スクエア 野外カフェ(現在はここにはカフェはもうない)


モーツァルト ディヴェルティメントK.136第1楽章が流れる。 


https://youtu.be/GqFbK0FxFuY?si=yEPmqlRz2HlKpQJu


第41作「寅次郎心の旅」でも久美子さんの恋人のヘルマンが四重奏団の中で
このモーツァルト ディヴェルティメントの第2楽章をしっとりとヴァイオリンで弾いていた。



いつのまにか菜穂ちゃんは満男と打ち解けている。


満男「なんだよ〜〜嘘かよ〜〜


菜穂ちゃん「
嘘 嘘 お父さんは全然信用してへんの、
     あの兄貴のことなんか、フフフ
 


満男「
でもさ、一応専務とか常務なんだろ


菜穂ちゃん 「肩書きだけや。

   なんにも専務〜〜〜!!




    


    
二人で大爆笑(*^▽^*)

   



長浜市元浜町12-38  当時はカフェ 
現在は黒壁オルゴール館 生々流転 諸行無常


     





     




     ★満男の武器はナチュラルな「ブザマ」と「優しさ、柔らかさ」


満男「ハハハ、あ〜〜あ、
   でもなんだろうなオレに相談事って?


菜穂ちゃん「
ん…野球部のOB会のこととちゃう?

満男「
あ…そっかOB会か…


満男さん「 
どこやったん? ポジション


満男「オレ?オレね ピッチャー!

菜穂ちゃん「へえ〜〜〜〜、凄おおお〜〜〜い((o(^∇^)o))


満男「ってもね。。バッティング専用のピッチャー・・・
  ほおって打たれるだけなの…、ヘヘヘ.

   
オレ試合出たことねえんだもん オレ
  ・・ったくよう・・・フフ



    




 菜穂ちゃん大受け キャッキャッ(*゜∇゜)(~∇~o)キャッキャッ


菜穂ちゃん「
可笑しい ハハハハハ(*´艸`*)



      




        





     ピンポイント ストリートビュー

    





     なんにも専務〜〜〜』 満男と菜穂の語らい ピンポイント

      






      くつろぐ満男と菜穂&曳山を見ている満男と菜穂 通り過ぎる寅 ピンポイント

       








     夕方4時ごろの酒蔵風景




     




奥琵琶湖の長浜市木之本町木之本の富田酒造
長浜の夕方風景というトリック風景描写シーンでインサートされている。










川井商店の台所



     



お母さん「それがなあ思うてたのとは全然違うわ
    色が白うて、大人しい真面目そうな子



お父さん「その、満男君という青年がか

お母さん「ほうや

お父さん「
へえ〜〜〜、あいつの後輩に、そんなまともな奴がおるんか


お母さん「私また どんなひどい子が来やんすかと思うてたわ〜〜


お父さん「
この春来た あいつの友達かあ〜〜


頷くお母さん。

お父さん「あいつらは酷かったなあ〜〜〜

お母さん「まるで相撲取りみたいなんが3人で来て
   
一晩で5升飲んだんやでええ


お父さん「あいつらは酷かった〜〜


お母さん「あれに比べたら ほんまに良い子。
    しつけもようできとるし



    



満男と菜穂ちゃんが帰って来る。


菜穂ちゃんの声 「ただいま〜〜

お母さん「あ、帰って来やったかな?


二人で笑いながら食堂までやって来る。



菜穂ちゃん、父親に気がついて

菜穂ちゃん「あ、お父さん、帰ってたん

と食堂に上がってくる。

菜穂ちゃん「満男さんと手招き


満男、父親に気づいて

満男「はい

菜穂ちゃん「
父です


満男「
こんにちは。諏訪満男と言います。
  このたびはお世話になります



お父さん「
ノブの父親です。
   倅がお世話になっております



満男「
いえ、こちらこそ


   



父親「まあ田舎の祭りやけど、ゆっくり見物してってください

お母さん「
ごはんの前にお風呂にでも入ってもらったら

菜穂ちゃん「
そうやね、 どうぞと満男をひっぱって行く。



業者さんの声「奥さん、失礼します」

お母さん「
あ、ごくろうさん





家の中の廊下を歩きながら



俯瞰撮影


菜穂ちゃん子供歌舞伎の真似をする。


菜穂ちゃん「そやけどね、とっても変わったお祭りなんや

満男「へえ〜、どんなふうに?

菜穂ちゃん「歌舞伎をするんや男の子らが


満男「歌舞伎!


菜穂ちゃん「うん、可愛いいの、女形になって…


菜穂ちゃん、真似をする。



     




菜穂ちゃん「もしィ、じゅうべえさん〜〜、
     こうしていても〜〜大事ないかい〜〜〜〜



満男「
ハハハ うまいうまい やってたの?

歌舞伎は男が演じるんだよ満男┐(´д`)┌








いっぽうこちらは


菅浦の寅と典子さん  夕暮れ




菅浦の民宿 何日目かの逗留





     






    2ヶ所での「民宿栄次郎A」と「民宿栄次郎B

     





     





    船溜まりのそばの湖畔。リアス式セメントの形が目印。

    










  夕暮れの菅浦の「船溜まり」 





典子の第二テーマが流れる



寅「
船の上で、一日中二人して働いてるんだなあ…
  うちに帰ると、二人指し向かいで、モロコの煮付で一杯やりながら、
  夜は布団並べて寝物語だあ…


寅「
嫁に行った娘の噂話、『あの子もそろそろ孫ができるんじゃないかな』
  なんて、夫婦なんてそんなもんじゃないか、なあ




    



典子さん「うちの近くにね、小さなスーパーがあってね、奥さんはレジにいて
     旦那さんは店の中で品物運んだり、箱片付けたりしてんのね。
     で、時々旦那さんが奥さんに小さく声掛けるの。すると奥さんは簡単な言葉で答える。
     そんな二人観てると、あ〜〜〜二人一緒に人生歩いてるだなあ… って思うの。

     それに比べて、私みたいな勤め人の夫婦ってなんて淋しいんだろ…




     



寅「ふーん そういうもんかね


典子さん「
だって 夫が、会社で、どんなことしてんのか なにわかんない。
     夫も妻が一日何考えているのか ほとんど関心もないのよ。
     夜遅く帰って着てお茶付け食べて パターンと寝るだけ




    



寅「でも。。。たまの日曜なんかコーヒー飲みながらおしゃべりなんかするんだろ


典子さん「
話すことなんかないのよ。
    考えると…二人で感動したり、笑いあったり…
    そんなこともうなくなってるなあ。

    お互いに関心ないのよ。
    一緒に暮らしてるだけで



寅「
へへ…




  夫婦のあり方を二人であれこれ話をする。



寅「それじゃまるで、愛してねえみたいだ…




典子さん「そうよ・・・・愛してないのよ・・・




      



ここでも典子さんの表情は哀しみに満ちている。



この衝撃的な典子さんの発言により
真顔で典子さんを凝視してしまう寅だった。



    




寅立ち上がって・・・


寅「お、青年、あの、長浜の祭りてのはいつだったっけ?

神戸さん「明日からです

寅「
あ、そりゃちょうどいいや、
  じゃあの、気晴らしに行って、パッと騒ごうよ、な

神戸さん「ハイ!!
明るい(;^_^A




    



   



   
彼女の夫婦仲が良くないことが「愛してないのよ・・・」発言でわかったので、
   寅は第22作の早苗さんの時と同様、ついつい喜んでしまっているが
   そのような人の悲しみを表に出して喜ぶという自己本本位で露骨な寅の態度は
   実に軽率でみっともない。

   脚本的には急に明るくなって笑わせようとしている演出なのであろうが、
   私はこういう笑いはそんなに好きではない。





寅の明るさとはうらはらに、

沈んだ心で片づけをする典子さん。

もう夫婦仲はかなり深刻なところまで来ているのかもね・・・

    



     
語り合う二人 ほぼ同じ位置から三方向

     




    2ヶ所での民宿栄次郎

     




       菅浦村落 全ロケ地

       















   そして 長浜曳山祭 当日の暁






     




     




      ピンポイント ストリートビュー

      







長浜曳山祭


ユネスコの世界無形文化遺産

長浜曳山祭(ながはまひきやままつり)とは、
滋賀県長浜市で毎年4月に開催される祭で、
京都の祇園祭、高山市の高山祭と並んで日本三大山車祭の一つに数えられる。
長浜曳山祭の曳山行事という名称で1979年重要無形民俗文化財に指定。
ユネスコの世界無形文化遺産に登録されることがきまった、
国内18件につたわる、33件の祭り山鉾屋台行事に選ばれた。


長浜曳山まつりは、豊臣秀吉公が長浜を治めたときから始った。
長浜八幡宮は、社伝によると1069年(延久元年)、源義家の要請により、
後三条天皇が命じて石清水八幡宮を分祀勧請したといわれている。

由来書によると、秀吉が源義家の後三年の合戦の凱旋の様子をあらわした
「太刀渡り」を町年寄十人衆に行わせたのが八幡宮の祭礼の始まりと記されている。
その後、秀吉公が男子誕生の祝いに町人へ若干の砂金を贈り、
これを原資に町人たちが曳山を造営し、八幡宮の祭礼に曳いたのが
「長浜曳山まつり」の始まりといわれている。

13基の曳山があり、そのうちの12基
(鳳凰山、高砂山、猩々丸、壽山、翁山、常磐山、萬歳楼、孔雀山、
青海山、月宮殿、諫皷山、春日山)が
子ども歌舞伎をおこない、毎年4基ずつ交代で巡行する。

この映画作品では鳳凰山と諫皷山と壽山と高砂山の4基が映る。

祭は4月9日の線香番に始まり、
12日までの4日間は若衆による裸参り、
13日未明に起し太鼓が町内を囃し廻ると、
早朝から長刀山と他の12基の曳山が「御幣迎え」に社参し、
神輿が「お旅所」へ渡り、午後に若衆が出番山の順番を決める籤取式に臨む。

13日夕方曳山の上で初めて子ども歌舞伎が演ぜられ、
一番山は三番叟を舞う。宵宮14日の登り山は出番山を神社へ曳行した後、
子ども歌舞伎の役者が神社から町内へ練り渡る夕渡りがあり、
15日朝には神社へ向かう朝渡り、長刀山による太刀渡りがある。
15日の夕方から、出番山が順に「お旅所」で子ども歌舞伎を奉納する。

この映画のロケは11月ごろ。
つまり春の4月に行う曳山祭をロケ撮影のために長浜市がわざわざもう一度
簡単にではあるが11月にも再現してくれたのだ。
初期の「男はつらいよ」じゃ考えられない、殿様待遇だ( ̄∇ ̄;)


 
この「お旅所」で4月15日の夕方に行われていた子供歌舞伎を
 山田組が取材したのかもしれない。

     









 朝日町 ステーション通り 舟板塀路地俯瞰 夜明けの伊吹山





       ■ 川井商店上の俯瞰に一見かなり似ているが、ここは全く別の場所。こういうところを間違えてはいけない。


       





     小手寅さんの5メートル釣竿にカメラを設置しで俯瞰から撮影。

     世界初登頂  この場所、このアングルは寅友の寅福さんにも大いに手伝っていただいて世界初登頂を行った。

     




      映画は俯瞰だが、ストリートビューでは地べた。

     




   実はこの早朝の俯瞰映像は、
  満男が川井商店に行くまでのタクシーの車窓とジャストで同じ場所なのだ!


     




     この「船塀エリア」のタクシー車窓↓を逆から眺めるとあの早朝の構図になる。

     
     





       この2つの風景は同じ場所での撮影。 カメラが逆になっているだけ。



       満男のタクシー車窓                          曳山祭りの俯瞰

                        





      長浜市朝日町14-1

      








翌朝 長浜 夜明け







    起こし太鼓」が祭礼関係者を起こしまわっている┐('〜`;)┌



     「おーーーきろ おきろ  おーーーきろ おきろ」 


     もうこれは異文化と言っていいでしょう( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



 4月13日朝(御幣迎え)15日朝(祭本日の朝渡り)等の未明に
 
若衆や祭礼関係者を起こしてまわる時に囃すのが「起こし太鼓」。




     




  ここも難攻不落だったが世界初登頂!!

    




    少し引いて全体を見るとこうなる。

    




   長浜市宮前町11-11


  実はここは右側が長浜八幡宮なのだ。
 曳山はこの八幡宮の記念祭と大きなかかわりがある。
 長浜八幡宮の春の例祭が行われる時に曳山を奉納する。


    



      長浜市宮前町11-11  あ、「起きろ太鼓」ではなく、「起こし太鼓でした」^^;

     





    







 そして朝が来た。 午前中





  曳山も練り歩くが 子供歌舞伎の演じ手も練り歩くのだ。




    




    









     





     




    ピンポイントストリートビュー

    







     新口村」の梅川を演じる子供

    




     






     カメラ位置は上の場所とほぼ同じ。
    くるっと逆を向けばこの風景だ。↓


     




     




     ピンポイント ストリートビュー

     





        







     












   翌日 午前中





    これも接骨院の髭親父が柔道場から下りてきたあの階段の上からの撮影。
    左が
民宿栄次郎A、右が接骨医院

     




     小さく写りこんでいる同行の3人^^;

     






     この民宿栄次郎A右横が接骨院  

     




     






    2ヶ所での民宿栄次郎

     











      そして

  ここからは
民宿栄次郎B







 昨日の夕暮れ時にメランコリックな気分になってしまった典子さんだが
 翌日にはこのようにとりあえず元気にはなっていた。



   



典子さん「ほんと、今日あなた運転してくださるの?

神戸さん「
はい どおーせ、暇やさかい

典子さん「
助かるわ〜〜

典子さん「寅さ〜〜〜ん!お祭り終わっちゃうわよ〜〜


典子さん「もう〜〜〜〜


     





     







   怪我をしてから2日目の午前中 腕の腕曲げ包帯釣るし は

  今日からとれている。かなり快復したようだ。



     





   このパートの石垣は「上積」方式

    
この民宿栄次郎B は当事区長をしていた大橋さんの自宅を使って撮影された。
   もちろん民宿はもともとしていない。


     



民宿栄次郎として家を貸された大橋さん。その1
https://youtu.be/WwKHtO9A30E

民宿栄次郎として家を貸された大橋さん。その2
https://youtu.be/pU-RmhiCgrE




動画インタビューの中で出てくる『ネズミサシ』とは




     大橋さんの家の物干しに使われている材が「ネズミサシ」とにかく硬くて腐らない。

      


・ネズあるいはトショウとも呼ばれるヒノキ科の針葉樹。
長さ3センチ弱の針のような葉が輪生して、だらしなく垂れ下がるのが特徴。触れれば相当痛い。

大橋さんもインタビューで言っていたが、
材は緻密で、日本の針葉樹の中では最も重硬。木肌は緻密で光沢がある。
樹脂分を多く含み耐久性や保存性が高く、水湿にもよく耐える。また、材は芳香を放つ。
大橋さんのように野外での物干しや野外での柱、足に適している。

・カクテルのベースになるジン(酒)は、ヨーロッパを原産とするヨーロッパネズの実を集めて
蒸留酒に香り付けをしたもの。
ヨーロッパでは「モロンド」という名前。

・どうしてもネズミが持つドブ臭いイメージが強いものの、ブルーカーペット、ブルーパシフィックなど
人気のコニファーも、元をたどればネズミサシ属に属す。

・ネズミサシという名は、ネズミが刺さるかのような葉の鋭さを表すだけでなく、
実際にこの葉を鼠の通り道に突き刺して、その被害を防いだことに由来するという。
なお、別名の「ムロ」は古語で、葉が密生する様をいう。




       これはめずらしい信州飯田市にあるネズミサシの大木

       







 物語に戻ろう。







 しかし、仲のイマイチ良くない倦怠期を向かえた夫がタクシーでやって来る。
なぜか鎌倉から典子さんを迎えに来たのだ。


     



夫、降りて

典子さんを見つけるなり

困った人だ的な顔をする。

夫「ありがとうと運転手にお礼。

典子さん「どうして来たのパパ。
     私一人で帰れるから来なくて良いと言ったのに…


夫「
怪我した手で運転なんかできるわけないじゃないかぁ。
  朝一番の新幹線に飛び乗って来たんだぞ〜〜。

  ゴルフも断わって〜〜。

  
道楽もいい加減にしてくれよ〜〜


典子さん「ごめんなさいと頭を下げて謝る。

典子さん「でもほらもう大丈夫なの、腕もこんなふうに動くし

夫「あのさ京子具合悪いんだよ。熱出して…

典子さん「どれくらい?

夫「
八度(38度)以上あるんだ

夫「ママに会いたいって泣いてたぞ

夫「
しょうがないからさ、
  おばあちゃんに来てもらってんだけどさ…。

  すぐ行くぞ!


と、車の後ろを閉める。


夫「
キー付いてんな。

  はあ〜〜〜あ




(この車にはいろいろな食べ物などが入っているのではないかな?)
民宿に典子さんの服や持ち物は残していないのかな?


今日から長浜に宿を換えるつもりで、朝に二人分の宿代も払って
車に荷物や機材をすべて積みこんでいたのかもしれないね。




 一人娘京子ちゃんが38度超えの熱を出したこともあり、
 ゴルフをキャンセルして怪我をした彼女を迎えに来た気持ちはわかるし、
 まだ彼女を愛しているのだろうとは思われたが、

 ただ、彼女の旅と写真を「
道楽もいいかげんにしてくれよ
 と不満気に口に出したのはある意味あの夫の本音のそのまた本音であり、
 思いやりのない弛緩した発言であるとも言える。

 彼女がどのような立場で鎌倉の自宅に住み、
 いつも写真をやり続けているのかがうかがい知れる一言だった。

 
典子さんのライフワークを「道楽もいい加減にしてくれよ」と言い放つこの夫は
 彼女の最も大事な部分をまったく共感していない。

 ここに彼女の閉塞感の持続に繋がっているのだ。

 こののち柴又に典子さんはお礼にやって来るのだが
 その時もふと哀しみの表情をしてしまう。

 それは家庭の中で夫の無理解が彼女を圧しているのだろう。



   
道楽もいいかげんにしてくれよ

    




神戸さん「大変だ!…





 大変だと、神戸さん宿に入ってきて


いわく



神戸さん「事件です! (;^_^A



寅「どした?


神戸さん「奥さんのご主人、迎えに来はりました。
    娘さんが病気ですぐ帰るそうや





  



谷よしのおばあちゃん、

洗濯ものを取り寄せて降りて来た。
この谷よしのさんが
男はつらいよのラスト谷よしのさんだった。
たくさん映っているけど、セリフ無し。


  



寅「オレもすぐ挨拶に行くから


神戸さん「
はいと外に出て行く。


  映画の世界で長くお世話になった谷よしのおばあちゃんに
 渥美清さんから永久の別れと感謝を込めて・・・・



  




  






ばあちゃん世話になったね。

 これ少ないけど・・・

 どうもありがとうよ




 手でそっと拝む渥美さん。



   



私がこの第47作で最も心が震えるのがこのシーン。

渥美さんもすでにこの時体調がかなりすぐれない状態が続いている。
谷よしのさんも、この第47作が最後の寅さん映画の出演になる。

寅がおばあちゃんに最後に言うセリフ
寅『おばあちゃん、世話になったね、これ少ないけど。どうもありがとう』
これは、山田監督や渥美さんからの谷よしのさんに対する
ねぎらいの言葉だと私は思っている。




谷さんは、心付けを観て


渥美さんをチラッと観て



   



谷さんのこのシリーズ最後の静かな芝居を邪魔しないように
下を向き、気配を消す渥美さん。

谷さんへのリスペクトとねぎらいの気持ちがセリフと
この渥美さんの下を向く背中に表れていた。

心付けを受け取り、そっと拝む谷さん。



谷さんの最後の芝居を邪魔しないように下を向き気配を消す渥美さん。


     



心付けをエプロンのポケットに仕舞い込む谷さん。


このシリーズの中でほとんどの作品で出演した
大部屋の谷よしのさん。

渥美さんと差しのセリフ有りの芝居が
許されていたのは谷さんだけだった。




ここの数泊の民宿代は、当然この日の朝に典子さんが
全部支払い終わっているのだろう。

自分のせいで寅を足止めしてしまったのだから
当然寅の分も払ったはず。




そして外に出た寅は夫の手前、

典子さんと別れの挨拶をする。







    突然 別れがやって来た。




       




      
 




    ボルボが動き出してからも、
  典子さんは鎌倉に戻りたくない様子。



     




     






    夫「 なんだあの背広着た男は



    典子さん「ちょっと お世話になった人…




      




     典子さんは車の中で、
   一切夫には寅の詳細は言わない。
   おそらく彼女は自分だけの心に大切にしまっておきたいのだろう。



   
無愛想な典子さんの夫(▼▼)



    寅は寅で、淋しい思いを隠しながら紳士的に典子さんを見送るのだった。



     



     






     典子さんの車を見ながら淋しさをどうしても隠し切れない寅だった。


     




     



     



     




      




    2ヶ所での民宿栄次郎

      











  さて今度は曳山の練り歩き。

  次々といろいろな町の曳山がさりげなく映し出される。








     大手門通りの大手橋を通過し、「黒壁」に向かう高砂山




   今度は別の町の曳山┐(´-`)┌

  宮町組の高砂山


  


  

 
アップ
 





   まぎれもなく宮町組の「高砂山」!!

      
   



    





    高砂山 宮町組
   









      




      あちこちかなり変わってきている。世界初登頂

      






     道のない所なので、ストリートビューは実際の撮影ポイントとはずれているが雰囲気は味わえると思う。↓

     





      本編では黄色い矢印のように大手橋の北側からの撮影

      




      





      






    大手門通り

    
市街地の中心部を東西に走る、
   長浜を代表する商店街。
   通りには黒壁本館などの観光施設が位置し、
   その周辺には地元の郷土料理やカフェ、雑貨店などのショップが立ち並び、
   一年中多くの人びとでいつも賑わっている





      









    満男と菜穂ちゃんは曳山を遠くに見ながら
  最初に出てきた豆腐屋さんの橋を歩いて行く。






   ここはご存知満男が切れた例の橋が見える場所。
  これでここは3回目の登場!!


    






    長浜八幡宮を出た曳山は大手門通りの方へ向かって行っている。
   本当はここからはその途中の曳山の姿は家々が邪魔をして
   曳山は見えないのだが、・・・まあいつものように映画ですから^^


    




     この橋は前日に満男と菜穂ちゃんが喧嘩して、満男が切れた場所と同じ場所。

         





    ピンポイント

    











    そして長浜で最も賑わう黒壁エリアが映る

   




     今度は、
  祝町組の鳳凰山(ほうおうざん)を引いていく若衆たち。




      このあとここで子供歌舞伎が演じられる黒壁エリア

     





  菜穂ちゃんも満男に「黒壁と言ってメインストリートですけど」なんて言ってたのがここのこと。

     




     祝町組 鳳凰山

     





      ピンポイント 黒壁

     









今度は、ぐぐぐと回転がある




大手門通りの東の入り口







 


 大手門通り商店街(旧サンロード)東の入り口
 電器屋シオン堂・さかえ家前


     



   
大手町組の壽山(ことぶきざん)が進んでいく。
   ずっと正面向こうに山門が見える。



    このあと映画本編で映る梅川と孫右衛門が乗っている。

    





   大手町組 壽山

   
     

   



   壽山  
大手町組
  









     大手門通りの東の端 シオン堂の角。  直線向こうに見えている道は「御坊表参道」と大通寺山門

    









  そしてまたもや曳山が変わる!!

  大人の事情満載^^;


    アーケードに入る時に回転させたら、
 またもや黒壁エリア同様
 今度は祝町組の鳳凰山(ほうおうざん)!!






     祝町組の鳳凰山

          





       鳳凰山 祝町組

      







     曳山をぐぐぐと回転させ



     大手門通り商店街の東口を通過し、
   アーケードの中に入る
鳳凰山



     




      現在は長浜城の形になっている( ̄∇ ̄;)

     



     




   映画ではこの時後からのカメラで鳳凰山の素晴らしい「見送」のタペストリが映る!



     すばらしい毛織物の「見送」 16世紀ベルギーで作られた。国の重要文化財

     





     本編では「大手門通り商店街」を曳山が練り歩き、
   そして商店街のアーケードの向こうの西の端で止まり、そこで子供歌舞伎を演じるのだ。


    




   
     




 京都祇園祭の「鶏鉾」に付いている毛織物にこれと似ているものがある。
 これには切断して補修した痕跡があり、
 その切断された相手はこの滋賀県長浜曳山祭の山車に使われている。
 こちらにも切断して補修した痕跡が残っていて、補修部を取り除いて両者を重ねてみると、
 ピッタリと符合することが判明した。

 すなわち、この2つは元来1枚のタペストリだったのであるが、
 なぜか一方は京都の祇園祭に、他方は長浜の曳山祭に使われているのである↓。

 近年の調査によるとこの「見送り」は
 トロイの皇子へクトールが妻子に別れをつげる図であるという。
 この「見送」は、16世紀頃ベルギーで製作、江戸時代初期に輸入




        2枚で1枚だと判明した16世紀ベルギーのタペストリ

          

            左が祇園 鶏鉾            右が長浜 鳳凰山




        




        大手門通り商店街東口アーケード付近 ピンポイント

        






      










 その大手門通りアーケードに入る曳山を見ている満男と菜穂ちゃん。


           
 アーケード入り口のすぐそば南側。
 カメラ位置はほぼ変わらないで
 そのまま南を向いた感じかな。







     大手門通りの東の入り口付近 ここは本当に曳山が通る道。


      






      世界初登頂


      





       ピンポイント ストリートビュー

      






       ピンポイント

      








      











 さて、いよいよ黒壁エリアの前で子供歌舞伎が始まった。



 ここでの曳山はまたもや大人の事情で
 大手町組の曳山である「壽山」を使っている。


   


   大手町組 壽山

   












      ここは満男と菜穂ちゃんが飲み物を飲んでいた「何にも専務〜〜」の場所の真横
    向こうが黒壁のあるメインロード。左に行くと大手門通り(旧サンロード)の西の端



      





      これも小手寅さんの釣竿で撮影。屋根に近づくとあぶないので構図はやむを得ずずらしてある。

     




       お昼前に「分福茶屋」前を通った時は開店していた。こんな感じ↓


      

     

      








 さて、すでに 曳山では子供歌舞伎が始まっている。









 近松門左衛門作の有名な人形浄瑠璃『冥途の飛脚』(めいどのひきゃく)を改編した

 歌舞伎 『
恋飛脚大和往来』(こいのたよりやまとおうらい)より




 人形浄瑠璃『けいせい恋飛脚』を歌舞伎に変えたもの。俗に『梅川 忠兵衛』と言う。


 特に忠兵衛と父親の孫右衛門との切ない別れがクライマックスである実家の新口村の場は
 人気が続き、
この新口村だけを演じることも多い
 今回も子供歌舞伎で
『恋飛脚大和往来』の最も人気の場を演じたわけである。





 演目
 恋飛脚大和往来』より 新口村(にのくちむら)




    忠兵衛

   



   梅川

   



   父親の孫右衛門

   







物語の概略


大和の国、新口村の百姓孫右衛門の息子忠兵衛は、大阪の飛脚問屋の亀屋へ養子にいっていた。
ところが忠兵衛は、大阪新町の遊女、梅川となじみ、これを請け出そうと八右衛門と争ううち、
ひょんなことから店で預かっていた為替の金の封印を切ってしまう
預かり金の封を切れば死罪は免れない。梅川と忠兵衛は逃避行を続けた末に、故郷の新口村へたどり着く。

ここからが新口村

ここは新口村の忠三郎の家の前。忠兵衛は父親孫右衛門に一目いとまごいをしたいと思う。


「自分の連れ合いの父親におもざしが似ているから」と言って、村の道で忠兵衛の父親孫右衛門の鼻緒が切れたことがきっかけで
世話をする梅川は、孫右衛門の取り出したちり紙と、自分のと取り替えて欲しい。連れ合いに形見に持たせたいからと言いだす。

そんな様子を見ていて、孫右衛門は梅川が「倅忠兵衛の嫁だ」と気がつく。

孫右衛門は梅川に自分の気持ちをせつせつと語る。
「養子にいって縁が切れているといっても、実の親子なんだからお金が要ると言ってくれれば
田畑を売っても都合してやったのにと思うと悔しくてならない。養い親の妙見様が捕まっているので、
もし目の前に現れたら、養い親への義理から、自分で縄を掛けて渡さなくてはならない。
だから『どうぞ来てくれないように』と願っているが、やっぱり子供は可愛い」と。

そして忠兵衛に聞かせようと、「いつか死ぬのは人間のならい。妙見さまを早く牢屋から出すために名乗ってでい」と言うが、
せめてどこか遠くで縄にかかってほしいと、梅川に路金の足しにと金を渡す。

それを聞いた梅川は「最後に一目忠兵衛にあって欲しい」というが、
孫右衛門は「やくたいもない やくたいもない」と断る。
そこで梅川は孫右衛門に目隠してあわせることにする。

親子は言葉を交わさずにただひしと抱き合って別れを惜しむが、
見かねた梅川は孫右衛門の目隠しをそっとはずして親子を対面させる。

そこへ追っ手の声が聞こえ、孫右衛門は急いで二人を逃がす。
雪の中を名残を惜しみながらだんだん遠ざかっていく二人をいつまでも孫右衛門は見送るのだった。







    くつろぐ満男と菜穂&曳山を見ている満男と菜穂 通り過ぎる寅 ピンポイント

    







     




     









   この本編の子供歌舞伎では、演じる場所は上記の通り



     


     大手町組 壽山

     





   演じる場所は、メインのあの「黒壁」前

   大手門通り西の入り口 分福茶屋前




   




   


   





     梅川は、自分たち二人の犯してしまった重罪を父親の孫右衛門に

    「お赦しなされてくださいませええええ〜〜〜」と手を着いて泣きながら謝り、


       
泣きながら手を着き謝る梅川

       





    
この村を離れる前に

    「親子は一世の縁とやら、この世の別れにたった一目会うてあげてくださりませ」




     
  手を着いて懇願する梅川

       




    
と、息子の忠兵衛に会ってやってほしいと
    梅川は手を着き続けながら懇願し・・・

     すくっと立って忠兵衛を奥の部屋に呼びに行こうとするが、
     父親の孫右衛門は梅川を引きとめ、

    「あ、これ、やくたいもない やくたいもない
     たった今も言う通り、たとえ言葉は交わさいでも
     顔を見合わせたら お縄をかけるか・・




       
梅川を引き止める孫右衛門

       



     
おれがロから訴人せにや、養ひ親への義理が立たぬ。
     と、いうて、親の手づからどふまあ…縄が、かけらりょうぞいなあ・・・」と嘆く。




        
お縄をかける仕草をする孫右衛門

       



    
つまりは、父親は養子先への義理を立て犯罪者の息子には会えないと断る、
    かといって息子はやはりかわいいので、
    自分からはお縄をかけることは到底出来ないとも嘆く。

    梅川はそれでも執拗に、

    「それでもこれがこの世の別れ」

    しかし、父親は義理を捨てれないと嘆く。


    梅川ははっと気づき、

     「
おお!そんなら顔を見ぬようにおりょがい(お慮外)ながら・・・」ぶしつけながらと言う意味。





        
手で顔を隠す仕草をする梅川

       







      ここで菜穂ちゃんが

     「
梅川!色っぽいよ!!」と掛け声である『大向う』を飛ばす。



     






   このあたりですでに寅が 壽山の側面から歩いてきて歌舞伎を眺めている。



        





       早朝取材だったので「分福茶屋」の暖簾がまだ出ていなかった。

      




       お昼前に「分福茶屋」前を通った時は開店していた。こんな感じ↓


       






    子供歌舞伎の続き↓



    「目を隠して」会っていただければ
    義理は立つと懇願を重ねる。

    父親も目を隠して会うのなら息子ともわかるし、義理も立つと
    承諾して、梅川に感謝するのだった。


    「おお、かたじけない かたじけない。目が見えず顔見ずとも手先へなど触ったら
    それで本望!親子一世の暇乞い」



     
目隠しをされてようやく息子の忠兵衛に会おうという気になる孫右衛門

      



    
という場面が映されていた。




  この後、本編では寅がやって来たので
  歌舞伎は聞こえなくなったが、

  この後の歌舞伎の展開は↓




  孫右衛門に一目息子の忠兵衛に会うために目隠しをしてもらって
  最後の別れをさせたのだった。

  そして梅川の機転で最後に孫右衛門の目隠しをそっと取り外し
  親子の対面を成就させるのだった。






     






     





  ここで満男にしては奇跡的に勇気を出して
  菜穂ちゃんに付き合ってる男性がいるかどうか聞く。




 
満男 菜穂さん・・


 菜穂 なあに?


   



 
満男付き合ってる人かなんか、いるの?


 菜穂「
え? 


  と、当然ながら驚く菜穂ちゃん。& 嬉しい(*^^*)




 満男「男の友達・・



    




    スッと満男を見て、前を向き 
   菜穂ちゃんは驚き&嬉しい・・ながらも

    




  
  ギリギリでは、さらに一歩踏み込む決意を瞬時にし、
  言葉を満男に返す。




  菜穂ちゃん「いてると思う?
 
    それとも、

    いてへんと思う?






     







   そのあと、ちょっと恥ずかしく思ったのか、
  満男の言葉が嬉しかったのか
  下を向いて微笑んでしまう菜穂ちゃん。


  
満男は菜穂ちゃんを見ながら
  もう一言おうとして、それでも言えず
  モゴモゴしている。





  
その時!!

 左横からすっと四角い顔が・・・・( ̄∇ ̄;)




      






     寅が満男の耳元にすっと入って


     







  寅「いたっていいじゃねえか。

 
横に寅がいるので、うわっと驚く満男 そらそーだ^^;

  


 
寅「そいつと勝負すりゃいいんだよ。

   いいな





  超驚きながらも 小さく頷く満男




    






 
 お嬢ちゃん、

  こいつのことよろしく頼むよ





 菜穂ちゃんは寅に、そんな「直球ど真ん中」を言われて つい


  「あ、はい」 と、返事する^^;



   満男はその菜穂ちゃんの
  
声に張りがある積極的な「はい」に驚く。




  この「はい」は、突然人に言われたから
  反射神経的についつい言ってしまったっていうだけでなく
  やはり「はい」と言いたいというニュアンスでもあった。






   これは寅が伯父として満男の代わりをしてくれたのだ。
  満男の気持ちを代弁し、菜穂ちゃんから
  「
はい」という返事を引き出したわけだから
  ものすごい大手柄と言えるだろう。

  この寅の直球ど真ん中助け船によって
  満男と菜穂ちゃんの仲はぐんと近づくことができたのだ。

  
この菜穂ちゃんの「はい」の瞬間が
  この作品の隠れたクライマックス。



     菜穂ちゃんの「はい」に少なからず驚く満男

     




      






    満男は驚きながら寅を追いかけるのだった。


菜穂ちゃん「今の誰?


満男「
僕のおじさんだよ。

   なんだか会うんじゃないかなと思ってたんだ・・・





      




      





     寅は典子さんとのいきなりの別れで心が暗い。
   それゆえあっという間に去って行った。



     



     





  どんどん歩いて行く寅


  追いかける満男




      




      




  寅はゆっくり歩いているので、
 まあ追いつこうと思えば追いつけるのだが
 映画のお約束で追いつけないのはいつものパターン。


 ただ、この時寅は「かばんを持っていない」のだ。
 これは旅の途中というより
 この祭りでバイをしているのか
 それともポンシュウに預けて駅で待ち合わせしているのか・・・。
 満男があとでテキヤ仲間に聞いてもわからなかったということは
 ポンシュウと駅で待ち合わせしていてかばんを預けていたのかもしれない。
 つまり寅は満男のその後の調査によると、長浜の宿には泊まっていなかったので
 その日の内に汽車に乗ってしまったのだろう。


必死で追いかける満男 、
角でおもちゃをぶちまいてしまって


満男「ごめんなさいと片付ける。


その一瞬で寅の姿は見えなくなった。


       




      






  このあたりは黒壁のエリアなので長浜一の観光地。
  まあ一般の寅さんファンの方がよく行かれるのはこの四つ角付近だろう。


     




     






    









      一年中365日いつも賑わっている観光の中心地 黒壁エリア

      





      曳山を見ている満男と菜穂 通り過ぎる寅 ピンポイント

      







      










     









    夕暮れ時  さくらに 寅に会って見失ったことを伝える満男




     



さくら「いなくなった?あんたどうして追いかけていかなかったの!


満男の声「
そりゃ追っかけたけど、お祭りだろ。
     人がいっぱいいて見失っちゃったんだよ



さくら「
え?



     



   ここは小手寅さんが4年ほど前に見つけた場所。お手柄!
  偶然だが私たちが宿泊したホテルのすぐ10メートル横!だったw( ̄▽ ̄;)wワオッ!!


    







    






     小手寅さんが発見された電話あと。

     




     






     小手寅さんが4年ほど前に発見されたこの場所。
    この写真↓は当時彼によって撮影されたもの。
    茶色のビルはこの時点ではまだあった。大きな決め手。


     




      ピンポイント ストリートビュー

     




満男「もちろん、おじさんのいそうな旅館を探したり、
   露天商の人に尋ねたりしてみたんだけど結局わからないんだよ」


さくらの声「
おかしいわねえ…、どんな様子だった?お兄ちゃん


満男「
そういえば、なんだか淋しそうだったな、後姿が…




    



さくら「一人きりだったのね、お兄ちゃん…



満男「うん…



     



さくら「
満男は一人だったの?その時…


満男の声「
他に一人いたよ…」 (;^_^Aいたいた


さくら「
…それ…だあれ?



      




満男「誰だっていいじゃないか、そんなことぜんぜん関係ないだろ?
   もう、じゃ、切るよ


さくら「
ちょっと待って、あんた、ちゃんと帰って来るのね


満男の声「
もちろんだよ、じゃあね


さくら「
くれぐれも御両親によろしくね


満男の声「
はいはい」ガチャと電話を切る


三平ちゃん「
何かあったんですか?満男さん


さくら「
お兄ちゃんにばったり会ったんだって


おばちゃん「
それで?今、寅ちゃんと一緒なのかい?


さくら「
それがね、逃げるようにどっか行っちゃったんだって


おばちゃん「
あら…


さくら「
何があったんだろ


さくら大丈夫、寅がちょっと浮かれてただけで、
たいしてお互いに恋愛感情もないよ。
旅でちょっとふれあっただけで、たいしたことなにもないよ。┐('〜`;)┌



     









  駅の近く 『御旅所』




   上の満男の電話からほんの100メートルほどで「お旅所」に着く。
   ここは長浜八幡宮から出発した曳山たちが夕暮れにこの「お旅所」に順番にやって来て
   子供歌舞伎を再度演じてその日のフィナーレを向かえるのだ。

   電話の場所から考えて
   満男は菜穂ちゃんとこの「お旅所」で曳山を見ていたと思われる。





     この曳山も大手町組の『壽山』

     








      世界初登頂   


     





       御旅所 ピンポイント ストリートビュー

      









      













川井家 夜



祭りの夜ゆえにお客さんが数名招かれて歓談している。


菜穂ちゃんが自分の家で採れた柿を満男の部屋に持って来る。


   




満男は疲れてうたた寝をしてしまってる。

菜穂ちゃんがそっと入ってくる。


   





    



    


    




満男「あ、びっくりしたああ


菜穂ちゃん「
満男さんの寝顔見てしもうた


満男「ええええええ〜〜〜


菜穂ちゃん「
とっても可愛い寝顔


     




満男「ちょ、やめろよ〜〜〜


と菜穂ちゃんを押す。


菜穂ちゃん「
キャキャ」という感じで

持っていた柿を座敷に転がしてしまう。


満男「
あ、ごめんごめん


菜穂ちゃんもニッコニコ


キャッキャッ(*゜∇゜)(~∇~o)キャッキャッキャ



    



柿を拾いながら一口丸かじりしよおうとする満男


菜穂ちゃん「ああ!!ダメ!!


   



菜穂ちゃん 満男から柿を奪って


菜穂ちゃん「時々渋いのがあるの。
     裏の庭で生った柿やさかい 私が選んであげる



菜穂ちゃん これかなあ と言いながら選ぶ。


満男も柿を拾っている。

菜穂ちゃん「あ、これがええ!


   



菜穂ちゃん「満男さん、退屈とちごうた?

満男「
なにが?


菜穂ちゃん「お祭りなんて 自分らが楽しむもんでしょう


満男「



菜穂ちゃん「
うちの兄貴なんて、もうこの祭りだけが生きがいみたいに夢中になってるけど…
       それを傍から見て面白いかどうか…



満男「
いや、町の人たちのそんな気分が伝わって、
  それがお面白かったよ



菜穂ちゃん「ほんまに?


満男「
うん。来て良かったよ、オレ


菜穂ちゃん 安心した表情で


菜穂ちゃん「よかった…

   


菜穂ちゃん柿の皮を剥きながら ニッコニコ



満男、ここで勝負手を指す



    





満男「菜穂さんにも会えたしな…




    





菜穂のテーマが流れる。



満男の発言に ドッキドキッ の菜穂ちゃん  …o(;-_-;)oド


満男の方をちらっと見て、

モジモジ ドキドキ ((((o゜▽゜)o))) ドキドキ♪ワクワク♪





    
    




廊下の向うから兄貴が菜穂ちゃんを呼ぶ。


先輩の声「
菜穂〜〜〜!!!おい菜穂〜〜〜!!!


菜穂ちゃん「
はーい!!



先輩の声「
梅川の一行が表に来るぞ〜〜〜〜顔出せやあ〜〜


菜穂ちゃん、ナイフ置いて


菜穂ちゃん「
ごめんなさい


と、廊下に出て行く。



廊下で酔っ払った兄貴とすれ違って表に早歩きしていく菜穂ちゃん。


先輩「びっくりした…




先輩は祭りが終わってしまった満足感と脱力感で満たされている。




先輩「やったやった、祭りも終わったあ〜〜〜〜

と、満男の横で足を伸ばして脱力する先輩。



     



満男、菜穂ちゃんの剥いていた柿を剥きながら


先輩「
なんですか?相談って?



先輩「ああ??


満男「
ほら、ハガキに書いてあったでしょ。相談があるって

先輩、ハッと思い出して


先輩「
あ!!そ。そ。そやった。忘れるとこやったヾ(゚Д゚ )ォィォィ


起き上がって





先輩「菜穂のことなんや 菜穂の


満男「
菜穂ちゃん、どうかしましたか?


先輩「
どう思う?ちょっと変わった女やけど


満男「
そんなことないですよ。
   とっても良い子ですよ



先輩「
ほんまか?


頷く満男


先輩「どや、一緒になる気ないか?



頷く満男



   



えっ・・・

驚いて先輩を見る満男


先輩「ちょうどええと思うんやけどな
   おまえと、バランスから言うても



出会ってから、24時間くらいしか経ってませんで(;^_^A


満男 呆れながら


満男「フフ、じょ、冗談を!
   そんなこと急に言われたって
   菜穂ちゃんの気持ちがあるんだし



第28作「紙風船」でのカラスの常の無茶苦茶な寅への懇願
『オレが死んだら女房をもらってくれ』を思い出すなあ。。。




先輩「あいつのことはオレに任せとけ。
   な、その方向で考えろ
無理やろヾ(゚Д゚ )ォィォィ


先輩「
ただし、あいつを東京に連れて行くんでなく



     



先輩「おまえがこちらに来て、
   オレといっしょに事業をやって行くんや。
   悪ない話やろ?



こいつ、間違いなくこ先川井商店を潰すわ。(-_-メ)



満男「あの…




菜穂ちゃんを気に入っている満男は悪い気はしていないようだが、
それでも菜穂ちゃん抜きで勝手に決めている兄貴の勝手さに戸惑っている満男




先輩「まああとで飲みながらまた話しようや、よかった!
  これで決まったあ!!





満男 複雑な表情



子供歌舞伎の役者役の家族が訪ねて来て

川井家の人びとが家の中に招き入れている。

先輩「よかった、よかった!今日はよかった〜〜!!」

お父さん「まあ、上がって上がって」


 先輩「
上がれ上がれ!!

お父さん「
薫君 薫君、上がって


    





菜穂ちゃんの選んだ柿をかじる満男


満男「ぷわ!!!!渋っううううううう!!!く。。。



菜穂ちゃんって...・・……(-。-) ボソッ



    













別れの日



家の向かいにある 民間 郵便局

+」+


郵便窓口業務再委託業者による『簡易郵便局』


菜穂ちゃんの父親が局長も兼ねる。

菜穂ちゃんも職員として働いている。



先輩「おい!菜穂!!満男が帰るぞ!!


  



菜穂ちゃん、お父さんに仕事託して

満男「それじゃ菜穂ちゃん またね

菜穂ちゃん「
東京に遊びに行くね

満男「
その時は電話くれよ


頷く菜穂ちゃん


満男と握手  ((((o゜▽゜)o)))




    


 


     







先輩「フレー!!!フレー!!満男

  フレフレ!!満男〜〜〜〜!!!







    




      鍋庄商店のご主人の証言ではもともとここには昔からまったく郵便局はなく、
    中日新聞の長浜通信局があってそれを郵便局代わりに使っただけだそうだ。



    




角を曲がるまで精一杯手を振り続ける菜穂ちゃん
はいじらしいねえ。




菜穂ちゃんはかなり満男を気に入ったのがこの一連の行動でわかる。

     




      兄貴がまた余計なことをしてしまうシーン┐('〜`;)


     
このシーンだけ唯一構図がずれてしまったのでとりあえずストリートビュー添付^^;ヾ


      





     



     

      
     





     






     この俯瞰も、私が小手寅さんの釣竿で撮影

    


    

     





     5メートルも伸ばすとかなりしなるので怖かったがなんとか伊吹山もしっかり撮れて成功した。アングルとしては世界初登頂

     





     長浜ロケの導入部分とラストカットがほぼ同じ位置から撮影されている。

    
    






       ちびとらさんも小手寅さんの竿を使って5メートル上空から動画撮影

        




       





見送ったあと兄貴に向かって


菜穂ちゃん「
アホ!!
     恥ずかしいな、ほんまに!!



兄貴は、なぜ妹に怒られるのか理解できないで首をかしげている。




   菜穂ちゃんは恥ずかしがってすぐに中に入ってしまう。






将来に



柴又 江戸川土手下  さくらの家




たくさんの長浜のお土産がテーブルにある。

台所で博が満男のお土産を手で持ちながら

博「へえ〜〜〜 妹がいいたのか?キリンビールのカン


さくら「妙に機嫌良く帰って来たから
   何かあるなあって思っていろいろ聞いたら とうとう白状したの





     




博「美人なのか?ヽ(´o`; でたよ、オイオイ


さくら「じゃないの。
   あちこち案内してもらったああ、なんて話してたから。


   あ、電話した方が良いかしら




博「あ、そうしろよ




さくら二階に向かって叫ぶ


さくら「
満男!!電話番号教えてくれる?川井さんの


満男の声「
オレが手紙書いてるからいいよ〜〜


博が「
ここに書いてある」と、醤油の説明書をさくらに見せる。


博「
そうか、旧家のお嬢さんか…
  着物が似合う上品な娘かな。
  琴なんか弾いたりしちゃって、フフ



電話をかけようとするさくら。



    



博、想像力が貧困.。。。菜穂ちゃんとま逆キャラ



満男の部屋



タバコを吸っている満男

パソコンに菜穂の文字を打って行く。




下ではさくらの声


さくら「
もしもし川井さんのお宅ですか。
   あの…奥さんいらっしゃいますか。
   私、諏訪満男の母でございます。

   はい、ついさっき帰って参りまして、
   いろいろ話を聞いていたところでございます。
   みなさまから とっても親切にしていいただいたそうで、
   感激しておりました。
   その上、お土産までたくさんちょうだいいたしまして

   とんでもない、美味しそうなものばっかりで、



   



二階の満男の部屋


満男のモニター  

ワープロ  シャープ書院WD‐850



『その後おかわりありませんか
 先日は大変お世話になりました。


諏訪満男』



菜穂菜穂菜穂菜穂菜穂菜穂。。。。



     






      ワープロ  シャープ書院WD‐850


     













一方 こちらは・・・



長浜 菜穂ちゃんの家 居間(食堂)


みんな喧嘩しているのか険悪なムードが漂っている。


さくらと電話で話している菜穂ちゃんの母親



お母さん「
はい、おそれいります。
      わざわざご丁寧にお電話いただいて恐縮でございます


お母さん「
はい、伝えます。 失礼します




父親が居間にやって来る。


お父さん「
ただいま


菜穂ちゃん「
お父さん聞いて、酷いんや、お兄さん


父親の背広をハンガーにつるしながら


お父さん「
また何かやったのか?」と兄貴に渋い顔

菜穂ちゃん「
満男さんとね 結婚せえ 言うの

父親驚いて

お父さん「
えええええ

兄貴「
そうやのうて、結婚を前提に付きあってみんかと言う意味や

菜穂ちゃん「
おんなじことやないの!

兄貴「
ほんなら聞くけどな、
   おまえ、満男のこと嫌いなんかあ?


菜穂ちゃん「




答えに詰まる。


    



兄貴「
向うは気に入っとるんやぞ、おまえのこと


父親は、菜穂ちゃんを遠くにやる。


お父さん「
おまえ、満男君とそんなこと話たんか?


兄貴「
話したよ


お父さん「
で、向うはこの子をもうてもええ、言うたんか


兄貴「
んん、まあ…だいたいそんな意味のことをな嘘こくな舌抜かれるぞ(▼、▼メ)


お父さん「



菜穂ちゃん「
そんなこと言うたの?あの満男さんが?」と、ワナワナ



菜穂ちゃんの洋服センスあるなあ〜〜 良く似合っている。
この作品のファッションアドバイザーはあの「
ピー子」さん。




     




兄貴「ああ、言うたわい!
   『あとはおまえの気持ち次第や』って
」 完全な嘘(▼、▼メ)


菜穂ちゃん「...


兄貴「
それが悪いか!?


兄貴「
ほんまに、おまえの幸せや思てオレがしたことが
   なんで気にいらんのや!!




    



お母さん「
ちょっとノブそんな乱暴なせんかて...


菜穂ちゃん 完全にブチ切れて


菜穂ちゃん「
私をなんやと思てるんや、




     


     



  何が私の幸せよ、大きなお世話や、

  私。。。満男さんがそんなこと言うたとはとうてい思えへんけど



  もしほんまなら、そんな無神経な男、私だいっ嫌い!!

  (ノ`Д´)ノ彡┻━┻



     



菜穂ちゃん、父親の方に向かって


菜穂ちゃん「この際、お父さんたちに言うとくけどね。
     女は必ず結婚せなあかんとか、
     結婚が結婚が女の幸せの全てとか



     




  そんな考え方に、私は根本的な疑問を持ってるんやさかい、

  それをはっきり覚えといて
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!



      





お父さん「わかったわかった 菜穂わかった



手で菜穂ちゃんの攻撃を押さえる父親。


     


                                                                                                                          
菜穂ちゃん「二度と私の生き方に口なんか出さんで!!



     





兄貴「誰が口出すか、もう!!



     




菜穂ちゃんは自分の部屋に行ってしまう。


お父さん「まとまる話も、ダメにしてしまうんやおまえは


お母さん「妹のこと心配する暇があったら
    自分の嫁さんでも探しなさい



お母さんもプンプン


    





兄貴 食塩ビンをまっ逆さまにひっくり返して
全部オカズにかけてしまう (≧▼≦;)アチャ




     



兄貴「あ!!あんやこれ 全部出てもた!!
   なんやこれ、あ〜〜〜〜あ食べられへんわ




父親のなんとも言えない放心顔が面白い















柴又 帝釈天参道



    



典子さんがやって来た。


源ちゃんがホースで柱をこすっている。


典子さんを見て (◎-◎;)!!下に落ちる源ちゃん。



    




典子さん「あの、ちょっとうかがいますけれど
   くるまやさんというお店はどちらでしょうか?




    



源ちゃん「あっち」  と、参道を指差す

典子さん「どうもありがとう

と歩いて行く。


源ちゃん、ホースの水が出ないので ホースを覗く。


ドバッと水が噴出す。


源ちゃん「
うわ!!あ、びっくりした


    




蛾次郎さん お疲れ様です!!m(__)m




とらや  店


典子さんがとらやに到着



おばちゃんとおいちゃんは店にはいない。どこ行った?


カヨちゃんレジで「お待たせしました。千二百円デース

カヨちゃん「
はい、八百円のお釣りデース

お客さん「
ごちそうさま〜〜

カヨちゃん「
ありがとうございました〜〜

三平ちゃん、団子製造部屋から

三平ちゃん「ありがとうございました〜〜

カヨちゃん他のお客さんに


カヨちゃん「お茶のお代わりいかがですか?

お客さん「お願いします


カヨちゃん、典子さんに向かって

カヨちゃん「いらっしゃいませ

典子さん、すぐに座らない。


    


カヨちゃん「どうそ、そうぞとテーブルに案内する。

ゆっくり椅子に座る典子さん。


さくらが電話で謝っている。

さくら「そうですか・・・すいません、すぐお届けいたしますので
    どうも申し訳ございません。はい、その他にですか
    30箱、はい、二時半にですね。はいわかりました。
    どうもありがとうございました。


さくら「三平ちゃん

三平ちゃん「
はい


さくら「
悪いけど


食べ終わったお客さんが帰ろうとする

さくら「あ、ありがとうございました

お客さん「
ごちそうさま


さくら「
公民館のお届け急いでくれない?
    まだ来ないのかって叱られちゃった〜〜


三平ちゃん「
え?ヘンやな、二時まででいいって言ってたのに・・・

台所で箱詰め急ぐ三平ちゃん。

さくら、テーブルを片づけながら

典子さんに

さくら「すいません、すぐ片づけます。なにになさいますか?

典子さんもさくらに話しかけようとしている。


カメラはゆっくりズーム。

典子さん「あの、失礼ですけど・・

さくら「
はい

典子「
さくらさんですか?

さくら、典子さんを見て


さくら「はいと眼をパチクリ

典子さん表情が明るくなって

立ち上がり


典子さん「やっぱりそうですか、あのお兄さんの寅にはお噂を・・・


さくら「
あ・・まあ。。兄をご存じなんですか?


   


典子さん「はい、旅先で大変お世話になりました。


さくら「
あ、まあ...あ、ごめんなさい、

   すぐお茶を入れますから



   




さくら「カヨちゃん

カヨちゃん「
はい


さくら「
ちょっと悪いけど、お茶入れてくれる?それとお団子

カヨちゃん「
はい

さくら「
すいません、どうぞおかけになってください

さくら「
あ、ちょっとごめんなさい


店先の参道で典子さんを眺めている源ちゃんに近づいて


さくら「源ちゃん忙しい? 見たらわかるやろ、サボってる(;^_^A


手でフリフリ


さくら「お届け物持って行ってくれない?


源ちゃん、手で
OKマーク


   


さくら、安心した表情になって


台所に、急ぎ、



さくら「三平ちゃん

三平ちゃん「はい

さくら「源ちゃんに頼んだから

さくら、源ちゃんに頼むと、源ちゃんは公民館のスタッフには謝らない。
向うは怒ってるから、ここはおさんも一応引いたし、
三平ちゃんに行かせて
丁寧な言葉で渡すべきだとは思うけどなあ・・・

源ちゃんにしたのはなんと折詰ではない!
もともとすでに出来ていたんなら、電話の直後にもっと早く持って行けただろうに。
三平ちゃんは2時半からのお届けの折詰をなぜ一生懸命詰めてたんだろう・・・



さくら「
失礼いたしました


さくら、座って


典子さん「お忙しいのに申しわけございません

さくら「
いえいえ

お馴染み  乙女の祈りが流れる。


さくら「
それで、兄とはどのような・・・


典子さん「実は・・・怪我をいたしまして・・・


さくら「
兄が?


典子さん「
いえ、わたくしなんです・・

さくら「
・・・


典子さん「
ちょっとした不注意からなんですけど


   


典子さん「お兄さんがいて下さって本当に助かったんです。
    ですから、一度お礼を申し上げなくてはと思っていたんですけど、
    ちょうどついでがありましたので、足伸ばしまして・・・



ゆっくりとしずかに柔らかい典子の第2テーマ曲が流れる。


さくら「まあ、それで、わざわざ・・・
   あ、いかがですか、奥の部屋にでも・・・



典子さん「
いえ、時間がありますので・・・私はこれで、
     これ、みなさんで・・・


と、大きな紙袋。

中身は鎌倉名物 鳩サブレ

さくら「でも・・・


典子さん立ち上がって


典子さん「さくらさんにお会いできただけで十分なんです。
    本当にお会いしたかったんです。


お辞儀するさくら

典子「あの・・・寅さんお帰りになることがありましたら、
  怪我もすっかり良くなって、元気で過ごしておりますと
  そうお伝えください



さくら「
はい、わかりました



   


典子さん「あ、そうそう・・・
    寅さん、私の名前もご存じないかもしれないんです



財布から名刺を取り出し



典子さん「宮典子と申します


名刺を渡し、典子さん深くお辞儀。


    


さくら「妹のさくらです


深くお辞儀


    




日本人の美しき礼




電話が鳴る


三平ちゃん電話に出て


三平ちゃん「若奥さん、信用金庫の林さんからお電話です

さくら「
ちょっと失礼します


電話に向かいながら



さくら「あ、今お団子来ますからカヨちゃんお茶もまだだよ遅すぎ。


さくら、電話に出て


さくら「もしもし、電話変ました。
   あ、どうも毎度ありがとうございます。
   はい、はい、わかりました。では失礼します。


ヘンな反応・・・どんな用事??

もう一度座り直す典子さん


さくらの声、カヨちゃんに

さくら「お茶どうした?


カヨちゃん「
はい、いますぐ

待っている間も少しメランコリックな表情をする典子さん。


■山田監督はなぜ典子さんに
  この表情をさせるのか・・・



    


夫が迎えに来て、突然別れてしまった寅への後悔か、
「道楽もいい加減にしてくれ」と言い放つ夫への絶望・・・
今もしっくり来ていない倦怠期の夫婦の関係のことが
心にひかかっているのだろう・・・










浅草 浅草寺そば 光陽商事


    


この満男の勤めた『
光陽商事』は、最初にも紹介したように

第47作第48作と登場するのだが、
全て浅草にある陽商事のビル内(現在は靴会社「アミー」)でロケ撮影されている。




長浜の例の先輩から電話がかかって来る

満男「はい、営業部諏訪でございます


満男「
あ、先輩〜、どうもその節は。・・・え、
   東京に出て来てるんですか?

   どうですか?

   今夜体あけてくれませんか。
   お礼したいんですよ。
   あ、それとも、あの、菜穂ちゃん一緒ですか?



満男「なんだ・・一人か・・・

  
 今どこからですかすぐ近くからじゃないですか。
   浅草のどこですか?





満男 光陽商事を出て先輩に会いに行く。


    

    




浅草 隅田川 吾妻橋


橋詰めで座って沈んだ顔の先輩。

満男走っ来て


満男「先輩!


先輩「
おお!


二人握手。


ブルーワーカーおじさんとの絡みというか小芝居がなにげにある。

先輩「悪いな勤務中


    


満男「
お茶飲みましょ


先輩「
いや、オレ急ぐからええわ、立ち話で

橋まで行って


欄干で



満男「なんですか?

先輩「
悪いけどあの話なかったことにしてくれんか

満男「
あの話って?

先輩「
妹のことや、あいつ良うないわ〜〜

先輩「
オレとグルになって私を騙すなんて、満男さんなんて大嫌い

先輩「
そんなこと言いよんねん ハハハハ


    



先輩「満男さんなんて大嫌いやて


満男「
・・・・


先輩「
オレ腹立って口きいとらんねんずっと



この先輩は性格にかなり問題がある。
コミュニケーション障害のひとつ。
菜穂ちゃんの発言の伝え方も断片の切り取り方が
身勝手で稚拙で短絡的。
ある種の軽い障害のひとつとも言えよいう。

この先輩はあの「川井商店」を後にこの性格ゆえに潰すだろう。



   


先輩「あいつとおまえの幸せを思ってやったことなんやけど
   全部パーになってしまうた。

   ハハハハハハ




重苦しい満男のテーマ曲とともに


急速に不機嫌になっていく満男


    



先輩「すまん、この通りや


と手を合わせて謝る先輩。



    




先輩「けどなあ、あんな奴と一緒になったって苦労するばっかりやで

     他にええ子いくらでもおるから、
   おとなしいて可愛い子今度世話するさかい



   



満男怒り爆発


満男「
世話なんかしてもらわなくたって良いですよ。
   別に女に不自由してませんから



先輩「ほな、今度どっかで一杯やるか?


   



満男「そんな暇ありませんよ、僕忙しいんですよ


   



先輩「そうかァ・・・

   ほなオレまだ寄るとこあるから



そそくさ 立ち去りながら、


振り返り


先輩「ほんまに悪かったな・・・・



   


先輩は、おじさんに身体が当たって

先輩「あ、すいません、申し訳ない すいません と ペコペコ

最後にまた ブルーワーカーおじさんとの絡み、小芝居


   


隅田川にカモメが舞っている。


グッと落ち込む満男


   








柴又 帝釈天


夕方の鐘が鳴る


   


さくらが夕飯の用意をしている。

この頃の作品はほとんど料理らしい料理が出てこないのが残念・・・
食器ばっかり・・


    


三平ちゃんの声「奥さぁーん、満男さん帰ってきましたよ〜


暖下から覗くさくら。

満男さん、寅さん帰ってきてますよ


え?

カヨちゃん「おかえりなさーい


   



映画的にはカヨちゃんがいたほうが華やぐんだけど
リアルに考えると
とらやの店の狭さ考えると
にはおいちゃんとおばちゃんとさくらと三平ちゃんがいるから
カヨちゃんはほんとは要らないかなあ・・・・

まあ、おいちゃん、おばちゃんがほぼ店に出ていないのなら話はわかる。


満男台所にやってきて


満男「おじさん、なにしに帰って来たの?



    


さくら「近くに来たからとか、すぐでかけるっていうのを無理やり引き止めたのよ


さくら「
どうしたの?疲れたような顔して



満男「
おじさんどこにいるの?


おばちゃん「
二階で休んでる


二階に上がろうとする満男に

さくらが名刺を見せる。


さくら「ちょ・・・この人知ってる?


   


   
■フォトクラブ鎌倉&N 鎌倉市稲村ケ崎11‐4‐4

   



満男「誰だろ・・・


さくら「
お昼ごろお兄ちゃんを訪ねてお店にみえたの


おばちゃん「
綺麗な人なんだって


さくら「
お兄ちゃんとは入れ違いになってしまってね、
   なんで引き止めなかったのか、これから鎌倉にオレが会いに行くから
   タクシー呼べとか、ひと騒ぎだったの


タクシー代さくらに払わせるんだろ、まったくろくな奴じゃないよ




二階への階段が映り、回想のイメージを観客に与える。


   




とらや 二階 寅の部屋


さくらが三平ちゃんたちに残業のお礼を言っている。


さくらの声「どうもごくろうさま、ごめんねえ、遅くまで


満男が階段を上がって来る。

   


満男「おじさん


寅「
よお


満男「
いい時帰って来たなあ・・・

   今夜は誰かと酒飲みたかったんだぁ〜〜



   



寅「どうした 靴の売り上げが悪くて社長に叱られたか

満男「
まあ、そんなとこ。びっくりしたよこないだ〜〜
   ずいぶん探したんだよあれから


寅「そらそーさー、綺麗なお姉ちゃんとお楽しみなところをさ、
  無粋なおじさんがお邪魔しちゃいけねえと思ってよ


満男、苦笑いしながら 深くため息


おばちゃんの声「寅ちゃん〜〜 ごはんにしよう


その声を無視して


寅は満男に頼みごとをする


寅「おまえ明日休みか?


満男「
そうだよ


寅「
デートの約束なんかないのか?


満男「
ふ・・・ないよ、そんなの


    


満男、典子さんのお土産「
鳩サブレ」を手に持つ。


寅「ん・・・だったら半日オレに付き合ってくれないかな、
 ちょっと出かけるとこがあるんだけど道が不案内なんだ



    


満男「
うん、いいよ。
   
   この人に会いに行くんだろ



と、宮典子さんの名刺を寅に渡す。


    



    


寅「おまえも、だんだんわかって来たな


少し笑う満男


    


満男「工場の車借りて行くよ。その方が楽だろ

寅「ああ、頼むわ

満男「
おじさん、めしにしよ


寅「
そうだな、久しぶりにおまえと一杯飲むか、よいしょ


と立ち上がる。


典子さんのくれた奥琵琶湖写真が置いてある。


    



鎌倉名物 鳩サブレ 豊島屋
https://www.hato.co.jp/











翌日、午前中

鎌倉への道を進む満男と寅



満男のテーマ曲が流れる。


寅「これはなんて読むんだって?


満男「
のりこ


    



鎌倉の鶴岡八幡宮


鶴岡八幡宮の大鳥居(一の鳥居)

朝日印刷株式会社のライトバンが走っていく。


    




鎌倉中央公園そば


神奈川県鎌倉市梶原3丁目27の住宅地を走って行く。


満男「
どっちかなあ・・・こっちか、右に行ってみるねおじさん」


三丁目って書いてある。この辺だ。」



    


満男「あ、この家だよ、って書いてある


家が見える場所で車を停める満男

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi30.html#564


   


寅「娘だ。お母さんに似て美人だよ


満男「
どうする?オレ聞いてこようか、お母さんいるかって


寅「
待て、待て しばらく様子見てみよう・・・



娘さんが玄関付近にいるお母さんを呼ぶ

娘さん「ママ〜〜〜早く〜〜〜

カギを持った典子さんが出てきて
外の鉄門を開けて階段を下りてくる。


    
   



    
ロケ現場に着いた時にはもう夕暮れ時でした。

    



満男「出てきた。若いお母さんなんだ

   



脚本では娘さんの自転車のサドルの調子が悪く、新しく自転車を
買ってほしいとねだるのだが

典子さんは自転車屋さんで修理してもらうことを勧める。

本編ではカットされている。




    典子さんを見ている寅

   
    

典子さんを見つめたまま車から出ようとしない寅


寅にアクションを起こすように急がせる満男


満男「おじさん、あの人だろ。

  早く声かけないと、行っちゃうよ。

  なんで黙って見てんだよ!



    



寅「うるさい、静かにしろ・・・

    




典子のテーマが流れる。



上品で健康そうな老夫婦が犬を散歩させている。


年輩の人男性「こんにちは」

典子さん「あら


    


    郵便ポストに郵便物を入れるその年輩の女性


脚本では、

年輩の奥さんの方が典子さんに

ジョギング中に夫が倒れた時の用心のために私はついて来ていますって
典子さんに笑いを誘う。


 
散歩のその年輩の女性と話をして大笑いをしている典子さん


高羽さんの台本書き込みにより彼女の名前が判明!!!


     



娘の
京子さん役は「保科智香子」さん

    



    





満男「おじさん、ほんとにいいの?




寅「
もうすっかり元気になっているんだ・・・

  笑ったりなんかして




    



自転車を押して歩いて行く典子さん母子

お母さんが歩いているのになぜ娘さんは自転車?
途中で別れるのかな?



寅「
なあ、満男 

 夫婦になって一緒に暮らしていりゃあ
 そら、いろんなことあるんだろうけどさ、

 お互い相手を好きになろうと
 一生懸命思っていれば 
 必ずなんとかなるもんなんだよな





典子のテーマが流れ続けている。

  

    




    



    
歩いて行く典子さんと娘さん


    
ライトバンの印刷によって朝日印刷が読める。
   「株式会社」になっている。

   朝日印刷は有限会社の設定の時もある。


    


寅「おまえは そうは思わないか・・・


満男「さあ・・・


寅「
そうか・・・おまえもオレも一人もんだっけな」と微笑む寅


    



    



寅「じゃ、行こうか




満男「
せっかく来たのにさ、

   『こんにちは』くらい言ったらどうだ?




    



寅「これでオレの気持ちはスッキリした、

  行け!



満男は振り返りながら未練たっぷりでアクセルを踏む。

去って行くライトバン 向うに典子さん母子が見える。


典子のテーマが流れ続けている。



    



■ロケ地調査


http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi30.html#564









江ノ電 鎌倉高校前駅




     



     



満男「宮典子さんって綺麗な人だな・・・

     


満男「琵琶湖のほとりであんな人に恋をしてたのかおじさんは・・・


寅「そんなことしてねえよ。ただぼんやり眺めてただけだよ



    



満男「綺麗だと思ってかい?


寅「
そらそーだよ


満男「
それが恋っていうんじゃないのか



寅「
うるせいな



    




ベンチに座る寅



寅「それよりおまえの方はどうなんだよ


  あの気の強そうなお姉ちゃんとは




    



満男「それがねおじさん見事にふられたよ。ビシッとね


    



寅「失恋はな、名誉の負傷じゃないんだから、
 偉そうに見せびらかすんじゃないよ



    


満男「
でも、正直言ってほんとはちょっとほっとしてるんだ。

   ふ・・・


   くたびれるもんな 恋するって





    



寅「満男!!ちょっとここへ来て座れ」!!


    



満男、寅の横に座って



満男「なあに?・・・


寅「くたびれたなんてことはな、
 何十辺も失恋した男の言う言葉なんだよ。

   


 お前はまだ若いじゃないか、えー。

 燃えるような恋をしろ、

 大声出して、のた打ち回るような、

 恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ!


   


 ホッとしたなんて情けないこと言うなバカヤロ!

 淋しいよオレは




満男「・・・・・



    


    
    
江ノ電がホームに近づいてくる。

    


寅「
満男、頑張れよ



満男「
おじさん、オレ反省してるよ



    



寅「よし!


と、頷く。


    



メインテーマがゆっくり流れていく。


寅「今度会うときはもっと成長してろよ


頷く満男


小さく頷き返す寅



   



寅「みんなによろしくな


   


  満男、大きく頷き


満男「おじさんも 

  元気でな



   



寅「ああ


    




笛の音 ピ〜ーーーー


ドアが閉まる。


電車の警笛 プァン〜〜〜〜



下を向いてしまう満男。


ドアの向こうで微笑みとともに手を振る寅



    



それじゃ・・・」と唇が動いている。


手を小さく振る寅。



小さく頷く満男




江ノ電がゆっくり去って行く。



    




今思うと・・・

この長いシリーズのクライマックスの瞬間が
実はこの二人の別れのシーンだったのだと感じる。




    



    



電車が小さくなるまで見送る満男だった。


    



そして、やがて満男も立ち去って行くのだった。

    



この、寅と満男の別れは、
この長いシリーズの終わりがもういよいよ近づいていることの
大きな証しになっていた。

この大河ドラマの夕暮れの大きな太陽が
今まさに水平線に沈まんとしていることが分かる演出だった。

当時リアルタイムで劇場でこの作品を見た私は、
ある種の覚悟とともに、
この淋しい別れシーンに深く心を打たれ
シリーズもいよいよ本当にこれで終わりなのかと、
不覚にも目が潤んで行ったことを今も覚えている。

この長い大河映画シリーズの
ひとつのクライマックスが
この寅と満男の別れのシーンにある。



  








正月 葛飾柴又  


   




   



もう当時もすでに、羽付きなんて誰もしない世相だったが
山田監督は毎回毎回子供たちに羽子板での羽付きを演出していた。
それが「男はつらいよの世界」なんだと主張している気がしたものだ。




江戸川土手下のさくらの家


凧あげ


さくらの家の前

少女たちの 羽付き



正月はいつもいつもこのパターンなんだけど
さすがに平成の時代にはもう羽付きはしてないなあ〜〜〜(;^_^A
っていうか、羽付きは昭和の後期ではもうほぼしてないかも・・・

朝日印刷の中村君(松田さん)ユカリちゃん、とらやの三平ちゃとカヨちゃんが
居間で『タコ社長の顔のこと』で騒いでいる。

かすかに小さく↓↓の会話が聞こえてくる。


ユカリちゃん「誰が言ったの?

中村君「
最初?寅さんだろ

ユカリちゃん「
あ、そっか!ハハハ

みんな ハハハ!

博「
まん丸 フフフ

みんな「ハハハ」

中村君「
もろ、フグ!!

みんな「ハハハハ」



タコ社長、中村君を手でパシッと叩いて

タコ社長「なあにを、ハハハ

さくらは二階から下りて来ない満男を階段を見ながら気にしている。

    


カヨちゃんが正月料理を運ぶのを手伝っている。

さくら「ありがとう

料理を三平ちゃんに渡すカヨちゃん。


ベッドで目をつぶり寝転がっている満男






一階から大きなさくらの声


さくら「満男!みなさん来てるから早く下りてらっしゃい


嫌々ながら、起き上がる満男


    


菜穂ちゃんとはたった一日、二日、一緒ににこやかに過ごしただけなのにねえ・・・
まあ先輩にいろいろショートカットで仕掛けられちゃったから、
満男の気持ちも加速しちゃったんだろうねえ。
状況的には満男と菜穂ちゃんは、まだまだなにも始まっていないくらいなんだけどなあ。





一階居間



博「
来るのか?


さくらみんなに


さくら「元旦から寝てばっかりいるんですよあの子


    



タコ社長「一年の疲れがドッと出たんじゃないのか
      新入社員の



博「何を言ってるんですか、まだ若いんですよ。
  二日や三日寝なくたってケロっとしてるもんだよあの年頃は



    


中村君「オレの若いころはって言いたいんだろ

みんな「
フフフ

ユカリ「
絶対そうよ〜〜〜

カヨちゃん「
私も聞いた〜〜〜

三平ちゃん「
うそつくな フフフ

カヨちゃん「
ほんとだよ〜


カヨちゃん前作よりずいぶん垢ぬけちゃったね〜〜


満男が食堂に現れた。


中村君「あ、来た来た若いのが・・フフ

タコ社長「
満男君おめでとう!!

みんな「おめでとうございまーーーす」

満男お辞儀

博「みんなそろったところで、乾杯とするか

カヨちゃんにビールを注ぐ博

ユカリちゃんにビールを注ぐ中村君


    


中村君「社長・・・なにかァ・・一言


ビールを自分に注ぐ満男

タコ社長「ん・・・

   


タコ社長あらたまった表情で


タコ社長「んんええ・・女房とで始めたんだけどねあの工場
  昭和・・21年・・いやあ〜〜大変な時代だったああ〜〜



なんかタコ社長の映画本編内での推定年齢を考えるとちょっと工場経営が早いかなあ・・・
寅より10歳ほど上って感じなので、昭和初頭生まれって推測できます。
それゆえ昭和21年はまだ17歳〜20歳あたりじゃないかな。
結婚はギリできても、ちょっとさすがにまだ工場経営は無理かな。


    


みんな、乾杯の手を下げて

またかという感じで、下を向いていく・・・


    



ユカリちゃん「それは去年も聞きました(;^_^A


みんな「
フフフフフ


食堂から満男はそれを聞いて


ブスッとしている。

菜穂ちゃんのことが頭にまだ残っているのだ。


タコ社長「あ、乾杯!!


みんな「カンパーイ」


みんな拍手



    


満男は知らんぷり


博「さあ、今年はユカリちゃんの結婚か

第37作「幸福の青い鳥」では付き合っている人がいたユカリちゃん。
ようやく結婚なのかな・・・



みんな、ちょっと驚き


カヨちゃん「ほんと〜〜!?

ユカリちゃん こっくり頷く。

みんなすでに知ってるようでニコニコ

カヨちゃん「おめでとう〜〜!!


ユカリちゃん「
ありがとう


さくら「
次は三平ちゃんね


    



    



三平ちゃん驚いて

三平ちゃん「え・・・


カヨちゃん嬉しそうに三平ちゃんを肘で突く。

この二人は相思相愛??なのかやっぱり(;^_^A


    


三平ちゃん「違いますよ〜〜〜

    満男さんじゃないですか?



タコ社長「
そうだよ満男君、
    そろそろ結婚して両親を安心させなくっちゃね



    


博「ダメですよ、あいつもてないから

カヨちゃん「
そんなことないですよ


三平ちゃん、カヨちゃんに嫉妬
カヨちゃんを睨む。


ユカリちゃん「
ひどーーーい

社長「
まごまごしてね、嫁さんもらわないと
  寅さんみたいになっちゃうよ



みんな「
クスクス


満男不機嫌になってタコ社長を睨む。


    


タコ社長「満男君!オレに任せてくれ、
   絶対に良い嫁さん世話するから


    
可愛くてね、ポチャポチャっとしたしっかりした人


    


満男「余計なことしないでください。

  自分の嫁さんくらい自分で探しますよ




    


タコ社長「は?


と耳に手を当て、良く聞こえない様子


さくら「なによ、その言い方、
   せっかく社長さんが親切に言ってくれてるのに・・・



    



満男「それが大きななお世話なんだよ

   なんだよ人の家に来て演説なんかして・・・


 

    



博「正月なんだぞ満男〜!

  みんなで楽しめないんだったら自分の部屋へ引っ込んでろ



   



タコ社長「まあまあ、博さん


博「
いいんですよ。不愉快なやつだ


満男は自分の恋愛で悩んでいるのに、年輩の大人に絡むのは
あまりにも大人げない。

博のこういう発言は大事。言うべきことは言えるのが博。

とはいえ、そんな満男に育ったのは博の背中を見てたからだとも言える。




満男「
・・・・・・



満男立ち上がって、

頭を深く下げ


満男「どうもすいませんでした


と、玄関に行く。


さくら「どこ行くの?


満男「
パチンコでもしてくる


    



さくらは満男を追いかけて玄関前に出てくる。



ロケの家の中が見える!

大船撮影所のセットとかなり違う。

上がりかまちからすぐ右側は襖かな?


    


たかだか2日ほど一緒に過ごした菜穂ちゃんと疎遠になったぐらいで
悶々と沈んでいるのは、満男は本当に精神が脆弱なんだねえ。


さくら「満男、どうしてあんな言い方したの!?
  みんなお父さんの会社やお店のために
  一生懸命働いてくれている人たちでしょ。
  失礼よ



    




さくら「あんた・・・近ごろ何悩んでるの?



満男「
わかってる! オレが悪かったよ・・・

   みんなに謝っといて・・・な




さくら「・・・・・・


さくらの静止を避けるようにスッと通り越し

その後、トボトボ歩いて行く満男の背中を見ているさくら

玄関に入って行く時も満男を気にかけて、遠く去って行く満男を見ている。


     



土手への階段を歩いて上っていく満男。


     


缶を蹴って自分に跳ね返ってる(;^_^A



    



満男、土手の上を見て、驚いている。


    



なんと!!


菜穂ちゃんが!!!




     



源ちゃんに満男の家を聞く菜穂ちゃん


菜穂ちゃん「
このへんに諏訪満男さんのお宅あるでしょうか?



    



源ちゃん 遠く 指を指して


源ちゃん「いち、に、・・・三軒目


菜穂ちゃん「
ありがとうございます


    



菜穂ちゃん土手を歩いて行く。


階段途中の満男を見つけて驚く



     



満男のテーマがゆっくり流れる。


    


そっと手を挙げて 手を振ろうとする菜穂ちゃん

    



菜穂ちゃん、満男だと確信し、満面の笑顔で手を振る。


    



満男は大喜びで、階段を上り、土手を走って来る。

    



どんどん菜穂ちゃんに近づいていく。

    


満男、ゼイゼイ息をはずませながら・・・


満男「菜穂ちゃん・・どうしたの?

  オレのとこに来てくれたの?




    



菜穂ちゃん「うん と、 こっくり頷く


    




菜穂ちゃん「
あのね、・・


頷く満男。


    


菜穂ちゃん「
あのね、落ち着いて考えてるうちにだんだん悔しくなってきて・・・

     だって、お兄ちゃんがアホなことしたのが原因で

     私と満男さんとが友達でないようになるなるなんて・・・



    


    



菜穂ちゃん 魚の髪留め可愛い^^

    


菜穂ちゃん「満男さん・・・そう思わへん?

何度も頷きながら


満男「オレもそういうふうに思ってたんだ


   


菜穂ちゃん「ほんと?


満男、大きく頷く。


   


心から安心した表情で

菜穂ちゃん「
私・・・・ずーっと気になってて

菜穂ちゃん安堵でニッコニコ



    


満男「フフ・・・


菜穂ちゃん「
フフフ・・


    


満男「あのね、オんち すぐそこなんだ


菜穂ちゃん 満男の家の方を見て 満面の笑顔


    


不安や絶望から一気に解き放たれて ニッコニコで歩いて行く二人


    


満男、ふと・・・家ではさっきまでトラブルを
起こしてしまっていたことを思い出して


満男「あの、オレ先行って、
  おふくろたちにお客さんが来てくれたって行ってくるから




頷く 菜穂ちゃん



    


ふと、源ちゃんの所に行って


満男「源ちゃん、源ちゃん、源ちゃん、ちょ・・・ちょ


源ちゃん、ズズズ・・・と手を持って連れて来られる。(;^_^A


満男「あの、この人、あとで連れて行ってくれるかな


源ちゃん 頷く


満男、一目散に家に戻っていく。

あれだけ家出るときに満男は機嫌悪かったから
怒っているさくらたちの感情を納めないといけないからねえ〜〜。



    



ここから、満男の心を表わすように
満男の明るい テーマが流れる。



菜穂ちゃんニッコニコで


菜穂ちゃん「こんにちは


源ちゃん ペコっとお辞儀、ニタァ〜〜〜(;^_^A


源ちゃん、不思議ちゃんだなあ〜〜〜




     




階段を下りていく満男


    




ナイキのスニーカーのアップ


ウキウキ階段を下っていく満男



   




満男の独白



拝啓車寅次郎様、

 伯父さん、僕は近頃伯父さんに似てきたと言われます。

 言う人は悪口のつもりなんだけど、

 僕にはそれは悪口には聞こえないのです。

 


    



 伯父さんは他人の悲しみや淋しさやが、
 よく理解できる人間なんだ。

 その点において、
 僕は伯父さんを認めているからです



    







満男の明るいテーマのままの流れで 


長崎県雲仙市小浜町雲仙  雲仙 普賢岳近く


雲仙温泉街



雲仙のバス停(島原鉄道バス)



雲仙地獄そば   九州ホテル近く



     


どこかから小林幸子(
本編では小林さち子)の「おもいで酒」が流れる。


     



ポンシュウ「来たかな


     


「おもいで酒」を口ずさむポンシュウ


ポンシュウ「♪無理して飲んじゃいけ〜〜な〜〜い〜〜と〜〜♪


ポンシュウ「寅、仕方ねえ、歩いて行こうや。
      いくら待っても来やしねえよ



寅「そうだな、そうするか



    




思い出酒のヒットにより、有名になった
小林さち子が雲仙にチャリテイコンサートにやって来た。

ワンボックスカーには
「おもいで酒」のポスターと「おもいで酒」の登り旗が何本も出ている。

彼女を乗せたワンボックスカーが二人の横を走ってきて通り過ぎる。






       




ワンボックスカーは急停車し、突如バックして来たのだ。



       



  
窓から顔を出し、手を強く振りながら

小林さち子「先生〜〜!!!

寅たちまで近づいて停まり


小林さち子のテーマがしっとりと流れる



     


マネージャー素早くドアを開けて


ドアから驚いた顔で小林幸子が降りくる。




       


小林さち子先生!!あ・・やっぱり!先生ですね!!

マネージャー少し驚いている。


小林さち子は寅に向かって私です!!的な顔をし、
指で自分の顔を指す。


      


寅、間近まで来た小林さち子を見て


驚き、

寅「あああ! あ!あの時の!

 
印堂が輝いていた歌い手さんだ!!

小林さち子「
そうですー!!

寅「んーー!!


    

小林さち子「あの時、先生に励ましていただいて、
   あれから私の歌ヒットしたんです!!

      

    
 

寅「そうか!!そりゃあ良かった!!
       


    



小林さち子「
あの時私・・・どんなに嬉しかったか・・・


目を細めてにっこり、
しかし、強い眼力で小林さち子を見つめる寅。



     


小林さち子「・・・・・・・

     


小林さち子「もう一度先生にお会いしてお礼を言いたかったんです

      


小林さち子「
まさか、こんなところで・・・・

寅「おめでとう

小林さち子深くお辞儀。


寅「次は紅白だね

小林さち子「はい!!頑張ります!!




       


関敬六さんの次男さん関谷次朗さんがマネージャー役

身も心もボロボロだった時、
なにげなく励ました言葉に心底救われる人がいる。
寅はお金もないし権力もないが小さな親切と愛がある。

メインテーマが流れ始める。



関谷次朗マネージャー「
先生、今夜島原で
      チャリティショーがあるんですが
      よろしかったらご一緒にいかがですか?


      


小林さち子、ハッとして


小林さち子「そうだわ先生!!行きましょ!!ね!ね!


と、寅たちを車に誘う。


      



小林さち子「ね!ね!

寅「
お言葉に甘えて、そうするかポンシュウ

ポンシュウ「え?いいの?へへへ、はいはい


かばんを持ってあげる小林さち子

寅「あ、どうもどうもこりゃ・・


       


マネージャー「閉めますよ」

と、ドアを閉め車は走って行く。


メインテーマ高鳴っていく。


     



車内では小林さち子が寅やポンシュウに
歌の説明やジャケットや歌謡ショーの説明をしている。




     



ポンシュウは「おもいで酒」の歌を口ずさんでいる。


寅はニッコニコ、楽しそうである。




ラストは


仁田峠第二展望所付近


長崎県南島原市深江町戊



     
左から 普賢岳山頂・平成新山・地獄跡火口
      



煙が少したなびく新しくできた山である『平成新山』がそびえ、
隣には雄大な普賢岳がドーーンと見えて、

車が去って行く。




    




最高峰となる平成新山は標高1,483m。
長崎県最高峰となる山であり、平成 と名の付く通り、約30年前の火山活動で生まれた
「日本で一番新しい山」としても知られている。
そんな平成新山を間近で迫力満点に見ることの出来る絶景スポットがこのラストの「仁田峠第二展望所」

雲仙普賢岳は1990年から数年間断続的に繰り返し、
特に1991年からの分kh噴火は火山活動が活発化して行き、
大量の降灰深江や島原方面へもたらされた。
土石流も発生し、水無川に沿って海岸まで到達した。

1991年5月からの地獄跡火口に最初の溶岩ドームが出現し、
その後溶岩ドームは破壊と誕生を繰り返し、火砕流が頻発するようになってしまった。
この91年の6月3日には最大級の火砕流にり43人の犠牲者が出てしまった。
最終的には火砕流はなんと9,432回にも及んだそうだ。建物被害は約2,500棟にもなった。


■雲仙普賢岳火砕流 1991年6月3日
https://youtu.be/r0gFFJUsIrE?si=txKQ7bLiKiSvgfY2



それらの災害に対するチャリティの歌謡ショー。

もちろん山田監督もこの島原地方を励まし、復興を願う意味で急遽このロケを選ばれたようだ。





カメラは右にパンし、


   


眼下に、丸みを帯びた島原半島の地形と
島原市内と島原湾が見える。

スキっと晴れていれば、はるか向こうに、遠く、反対側の有明海が
うっすら見えているのだろう。






     









エピローグ


菜穂ちゃんと満男の未来に幸あれ!




この第47作「拝啓車寅次郎様」のラストは
ご存知川井菜穂ちゃんと満男の再会と和解で幕を閉じるのだが
実はこのラストには続きがあったのだ。




【脚本第1稿】にはこの本編の続きが書かれてあったのだ。



    









脚本 第一稿




諏訪家 正月

菜穂「こんにちは

さくら「
はい?

菜穂「私、長浜の川井菜穂と言います。

  満男さんいらっしゃいますか


さくらの表情がほころぶ。

さくら「じゃ、いつか満男がお世話になった先輩の妹さん?

菜穂「はい、お電話もしないで、突然おじゃましまして・・

さくら「いいんですよ、さあ、どうぞ

さくらの、背後に立っていた博
二階に向かって大声を出す。

博「満男、お客さんだぞ〜〜!

二階から

満男「ヨッチンなら明日にしてくれってそう言ってくれる?
  オレ、頭痛いから


博「ヨッチンじゃないよ、長浜の川井菜穂さんだぞ!

菜穂「
病気ですか?満男さん


博「
大丈夫、今に転がるように下りて来るから。さあ、どうぞ


リビングに招き入れる二人

菜穂が二階を見上げた時、ドアの開く音がしてドタンバタンと音を立てて下りて来る。

菜穂「こんにちは

満男「あー、びっくりした。いつ出てきたの?

菜穂「さっき東京駅からまっすぐ

満男「
よく分かったなここ。
   あ、父さん、紹介するよ。
   この人、長浜でお世話になった先輩の妹さん


菜穂「
はじめまして、
   明けましておめでとうございます


博「
おめでとう

満男「今年の正月は天気良かったね。長浜も?

菜穂「
うん、とっても良かった

満男「
帝釈天行こうか、江戸川の土手通って

さくら「
何言ってるの、とにかくお茶飲んで一休みしなくちゃ

満男、そわそわしながら椅子に腰を降ろす。

博「おまえ、顔でも洗ってきたらどうだ?

菜穂「
ずっと寝てたの?

満男「
違うよ、朝、ジョギングなんかしてくたびれたから
  ちょっと横になってただけだよ。
  よし、顔洗ってこよ





ひとときの歓談の後




江戸川土手



    




菜穂「はじめは腹がたって腹がたってたまらなかったの。
  今でも兄のことは許せないけど、でも、落ち着いて考えてみたら
  そのことで、私と満男さんがなくなるなんて、悔しいと思うの。そう思わへん




     



満男「オレもそう思ってたんだよ

菜穂、ほっとしたように笑顔を見せる。
   
菜穂「本当に良かった。いつ言おうかいつ言おうかと思っていたの

満男「
それで、わざわざ来てくれたのか?

菜穂「
ついでがあったから。
   コンサートのチケット買ったの、今度の


満男「なんだ、そうか

菜穂、ポケットから1枚のチケットを差し出す。

菜穂「これ

満男「わあ!ガンズアンドローゼズ!行きたかったんだ!




菜穂「本当?良かった! もう1枚買っておいたの


満男「
ええ!オレのもあるの!?やったぜーー!!

チケットを持って踊るように歩き出す満男。
笑顔でその後に続く満男。


というラストシーンでした。



ガンズ アンド.ローゼズは、アメリカ合衆国出身のロックバンド。
1980年代末からヒットを連発し、全米で4200万枚、
全世界で1億枚以上のアルバムセールスを記録した。
その後、活動の停滞期が長く続いていたが、2000年代中頃からまた活発な展開をした。



    




完成稿にはこの↑のシーンは無いので、
おそらく尺の問題で、二人が再会してすぐの段階で終わらせたんだと思う。


山田監督はこの菜穂ちゃんと満男の恋の話を第48作でさらに進行させようとしていたと
人づてに聞いたが、
突然後藤久美子さんの事務所から新作にもう一度出演したいと言う意向があったようで
それで、山田監督は第48作の脚本を書き上げたらしい。

実は、第45作の時に後藤久美子さんの事務所は泉ちゃんのイメージがつくことを嫌がって
第46作以降のオファーを当時は断わっていたのだ。

もし、後藤久美子さん側があのまま、「男はつらいよ」には
もう出演しない態度を続けていたら・・・

間違いなく菜穂ちゃんと満男の物語は第48作では進行し、
ひょっとしたら結婚寸前まで行ったかも
しれないと思うと、少し残念ではある。




       








        





完成 2023年9月26日