第33作「夜霧にむせぶ寅次郎」  ダイジェスト版


         







第33作「夜霧にむせぶ寅次郎」  ダイジェスト版





2008年10月27日 寅次郎な日々 その378


この文書には本編のネタバレが含まれます。お気をつけ下さい。



哀しい恋に生きる風子の気概    
霧の中に繰り広げられる淋しい北国の物語  


この第33作『夜霧にむせぶ寅次郎』は、全体を夜霧が漂っているようにどんよりと薄暗い。

物語がいつまでたってもなかなか弾まないのだ。


でも、なんか私にとってはどうにも捨てがたい魅力があるから不思議だ。

最果ての大地、薄暗い霧の中でうごめく人々の孤独と哀しみが
見え隠れして、独特な趣がある。
山田監督の違った側面を垣間見る思いがする。



             




この作品では、佐藤B作さん、美保純さんが絶品だ。
この二人のコントラストがすばらしく、この薄暗いグレーな物語に見事なアクセントをつけている。
この後あけみは第39作まで出演し、この映画に涼やかな風を送り続けることになる。



             



ただこの作品、惜しむらくは、あのラストの着地。

予定調和もあそこまで簡単にというか、説明的に済まされると、
私にはきつい。

シリーズ後期の作品になってくると、このような説明的な描写が若干増えてくる。


風子にはあのまま「不幸になってしまう哀しい恋」を貫いて欲しかったなんて思ってしまう。
そういう行き場の無いものに殉じてしまう生き様がこのシリーズにあっていいとも思う。

それはそれで、そのような一途な生き様は私の人生に大きな影響を与えてくれたに違いないのだ。



             




とはいえ、第33作の全体に流れているあの淋しい空気はやっぱり嫌いじゃない。
なんだか変に居心地がいいのだ。

私もやはり風子や寅と同じ流れ者ゆえ、あの淋しい世界に棲む者としての共感があるのだろう。




それでは本編 ダイジェスト版をどうぞ



@満男への入学祝と登との再会



今回も夢から。


               



濃い夜霧の中、寅がトレントコートを着て波止場に立っている。



『第三の男』の音楽が流れる。

『第三の男』ではアントン・カラスがツィターを弾いていた。


               


この夢にはナレーションにもあるように、
さくらをはじめとらやの人達はみんな自ら命を絶ってしまって、
それゆえ出演していないという珍しくも凄まじく暗い設定だ。

第17作でもこのような恐い夢があったが、こちらのほうがより一層暗い。

この映画を象徴するような暗さ。




その元凶であるボスに復讐をする寅次郎だった。


ナレーション「男は復讐を決意した

汽笛 ブォ〜〜

今回はマドンナが夢に出ている。

マドンナが夢に出てくるのは、第27作「浪花の恋の〜」第28作「紙風船」とこの第33作だ。
ただし、夢にマドンナの写真だけが出てくるのも入れると第32作「口笛を〜」もだ。

酒場でマリー(風子)が自分の持ち歌「
千年接吻」を歌っている。

マリー「
♪お祭り〜、気分で女にされたい、ああ、素肌のムードで女にされたら、
    ああ、お祭り〜気分で、男にして、あ、げ、る!♪


ライトを当てる工場の中村君(^^;)この中村君、この作品では『松田』君になっている。
再婚して婿養子になったのかな(^^;)



               


タコ社長も源ちゃんもボスに気を使って怯えている。


歌を歌い終えてボスが座っている席へ戻っていく風子。
ボスはトニー役の『渡瀬恒彦さん』


ボスの横には工場のゆかりちゃん。

ゆかりちゃんは、第25作「ハイビスカスの花」で
リリーがラストで着ていた黄色いドレスを着ている。



               


そこへ復讐を遂げるため寅が入ってくる。


汽笛 ブォ〜〜〜

酒場の空気が一変し、静まりかえる。


第三の男のテーマ



風子、寅に気づき、真っ青になる。

寅、カウンターにやって来る。

タコ社長「寅さん、許してくれ、オレには女房こどもがいるんだ」と震えている。


風子ボスが止めるのを振り切って寅の元に走ってくる。

風子「あんた!生きてたの!殺されたんじゃなかったの!?


               


寅、ボスに向かって

寅「兄さん、へまな殺し屋よこしてくれたな



ここからはちょっとした日活アクション映画(^^;)

追い詰められたボスは手下どもを使って寅をこの場で消そうとするが、
寅は強い強い、ピストルも使わずに次々にかかってくる手下どもを次々に倒していき、
あっというまにボス以外の全てをやっつけてしまう。


               


店内が静まりかえる。


隠れていたボスは2階の階段からピストルで寅を狙う。

気づいたマリー(風子)は

風子「危ない!!」と寅に抱きつく。

ピストルの音がしてマリー(風子)は寅の身代わりに撃たれてしまう。

マリー「ああ!
寅「あ!!


               


タコ社長すかさず源ちゃんから預かったピストルをカウンターに置き、寅に渡す。

寅、ピストルをボスに向け撃つ。

ボス「うわ!!」

階段を転げて下に落ちるボス。



シリアスな重苦しい曲が流れて



ベートーヴェン 「英雄」 第2楽章




寅は「マリー!

と呼びかけながらマリーを抱き起こす。

寅「マリィー

マリー、虫の息で

マリー「わたしのこと…赦してくれる?…

静かに頷く寅。

マリー、最後に微笑みながら

マリー「うれしい…」と目をつぶって死んでいく。


               


寅「マリィー

寅「

寅「思えば、哀れな女であった…

寅はマリーを抱いて濃い霧の中に消えていく。

ナレーション
復讐を終えた男の心に残ったものは、むなしさだけだあった。
男にとって復讐とはなんだったのか、
その悲しみは濃い霧のように男の心をつつむのであった




霧にむせている寅。

夢の『霧』から現実の『煙』に変わっていく。


寅「コホ コホ


               



岩手県 紫波郡紫波町

願圓寺

鐘撞堂で寝ている寅。




この寺の名前と場所は、いつもお世話になっている映画評論家のS氏より、
メールをいただきわかりました。

彼もこの場所がわからず、なんとなんと、あの松竹の元助監督さんであった五十嵐敬司さんに
直接電話で聞かれたのだ!なんとも凄い情熱だ!お仕事ならではの繋がりであろう。

五十嵐さんはロケハンのチーフなのでさすがに覚えていらっしゃるのだ。
これはまこと強い味方である。

S氏は、五十嵐さんからの情報を元に現地に電話をされ、ピンポイントのお寺の名前までたどり着かれたのだ。

下に記してある「新山神社」は、名前は私もわかっていたが、場所が最後の決め手に欠ける感じで、
記述できないままになっていたが、この住所も同じような方法でピンポイントで探し出されたのだった。





近くのおばあちゃんの焚く焚き火の煙でむせて夢から起きる寅。

寅、起き上がって、文句を言いながら、

寅「タヌキだったらケツから尻尾が出ちゃうとこだよ、こりゃ

おばあちゃん、大笑い。

寅「あ〜あ」と立ち上がり

寅「コホコホ…むせちゃったよ」と、目をぱちくり。


タイトル

はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎


               


バックに南部富士で有名な岩手山を望む、高台。


ゆったりと流れる北上川


               



口上「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。
   帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎、
   人呼んでフーテンの寅と発します。


岩手山が見える田舎道を歩いている寅。


小さな踏切空眺める堂々たる岩手山。
現在のJR花輪線の大更-東大更間から見える風景。

住所としては岩手県八幡平市大更



テーラーを運転するおばさんに挨拶し、歩いていく寅。


   ♪どおせおいらはヤクザな兄貴 わかっちゃいるんだ妹よ
   いつかお前が喜ぶような 偉い兄貴になりたくて
   奮闘努力の甲斐もなく 今日も涙の
   今日も涙の陽が落ちる 陽が落ちる♪






岩手県 紫波郡紫波町

新山神社・里宮


おじいさんのハッピに『新山神社』の文字。



北上鬼剣舞を踊る地元の人たち。

                                              現在の新山神社里宮

                     




   どぶに落ちても根のあるヤツは  いつかは蓮の花と咲く
   意地は張っても心の中じゃ
   泣いているんだ兄さんは
   目方で男が売れるなら  こんな苦労も
   こんな苦労も かけまいに かけまいに♪




その近くで子供たちが野球をしている。
やってきた寅は、鬼剣舞のお面を無断で取り、
アンパイヤのマスクにしてしまう。というギャグ。


みんなに気づかれ大騒ぎ。


               




柴又  帝釈天 二天門前 


さくらが自転車で題経寺の二天門にやってくる。


さくら「先日は満男に入学祝をどうもありがとうございました


               


どうやらブラバンに入って練習ばかりしているらしい。

満男もようやく中学校に入ったんだね。
彼は何の因果か小学校を8年もやってしまっている(TT)
(実は中村はやと君との年齢差のためにこうなってしまったのだ)



御前様「子供の成長は早いもんだね

さくらが行ってしまったあと、

独り言のように

御前様「もっとも、いつまでもたっても成長しないのが一人おるが…

と寅を思い出す。

後ろで源ちゃんが「ヒヒヒ」笑い。

御前様怒って

御前様「お前もだ!他人事だと思うな!

源ちゃん、ふてくされて御前様の後ろから、後頭部にチョビッと水をかける。


               


御前様、後頭部に手を当てて「??」

笠さんと蛾次郎さんのミニコントでした(^^)





とらや  店


さくらが帰ってくると、フルートの音色。

微妙に口紅が濃いさくらだった(^^;)

台所で満男がフルートを吹いている。

聞いてみると、どうやら友人のまっちゃんのお兄さんから
1万円&月賦で買ったらしいのだ。


               


さくらは半分あきれ返っている。

まあ満男もそういうことを自分で考えて、判断し、行動に移す年頃になったというわけだ。


参道をフルートを吹きながら歩く満男。 

源ちゃんそれを見ながら巻き紙のおもちゃで『ぴゅるるるる』と遊んでいる。
この対比は笑えます(^^;)



               


どうやら満男の中学校は『私服OK』らしい。東京23区の公立では珍しい。





とらや 台所

一方、タコ社長がやってきて娘のあけみの『結納』がさっき終ったばかりだと報告に来たのだ。

あけみは第6作「純情編」の時の映像を見てわかるように4人兄弟の2番目。
末っ子も女の子だが、性格からしてなんとなく長女さんのような気がする。



             





そしてやって来ましたあけみ!本編初登場!

いきなりヤンチャな感じで濃ゆいキャラを演じきる美保純さんは見事(^^)

タコ社長「ほんとうに『ふつつか』だもんな、おまえは

あけみ「どういう意味?『ふつつか』って?

                                            昔のあけみちゃん。
                    


みんな「ハハハ

さくら「謙遜してるのよ、娘のこと

あけみ「『謙遜』って?
   
みんな大笑い「ハハハ!

あけみいきなりの2連発ボケでした(((^^;)

タコ社長、あけみが行ってしまったあとで

社長「正直言ってね、あんなの貰うやつの気が知れねえよ、ハハハ
おばちゃん「ひどい親父さんだねえ
社長「しかし、これで、この界隈の独り者はたいがい片付いたんじゃないのか
おいちゃん「ああ
ええ

おいちゃん、はっと寅を思い出す。
博もさくらも、寅を思い出す。

社長「どうした?
博「兄さんがいますよ
社長嬉しそうに
社長「そうか、寅さんがいたか、いけねえ、忘れてたよ、ハハハ

店でおばちゃんの声

寅ちゃんだ!

みんな、「え!?」と、店を見る。

なんのことはない、
寅ではなく寅からの小包が届いていたのだ。


中を開けてみると…

さくら「あら!地球儀!

中身は、なんと満男の中学校入学祝のミニ地球儀!


               


おばちゃんたち、寅が満男のこと覚えていてくれて、大喜び。

おばちゃん笑いながら「なんだかおもちゃみたいだねえ

博「いや、兄さんなりに、ちゃんと考えたんでしょう。
 つまり世界的な視野を持った人間になれと…


みんな「なるほど…

寅は、な〜〜〜んにも考えてませんよ、たぶん。
どーせ、バイネタの残りだろ、いつものように。


さくら「岩手県、盛岡にて…、盛岡にいるんだわ

ミニ地球儀で盛岡を探す博、

コトンと外れて上がり口の床に落っこちる『地球』

おばちゃん「あら、地球が落っこちちゃった、ハハハ

みんな大笑い。





東北 岩手県  盛岡城址近く


盛岡  さくら祭り


郷土芸能鹿踊り(ししおどり)が映る。


               


娘を肩車で肩に乗せて、見物しているのはなんと舎弟の登!
なんと第10作「夢枕」以来の登場!超久しぶり!



寅の啖呵売の声に気づく登。

びっくりして近寄ってくる。

寅の声「色が黒くて食いつきたいが
   あたしゃ入れ歯で歯がたたないよときた!へへへ、
   さあ!今日は盛岡のお祭りだ!ね!
   もうけなんかいらない!1000円でどうだ!


と、啖呵売。

小さな子供が買う。


登、寅の前にたつ。

寅「はい、お父さん、お嬢ちゃんにどれ?大きいのにするか?え!

寅「…!!

登、懐かしさいっぱい。
万感の想いをこめて寅を見つめている。


               


寅、そっと

寅「登…

寅、指を指して、

寅「登じゃねえか!!


               


登、声を震わせ

登「兄貴…


二人で手を取りあって「懐かしいなあ…」と懐かしむ。


遠くで岩手民謡『南部牛追い唄』が流れている。


本当は、登は、第1作では青森の八戸出身ということになっていた。


登「まだやってんのかい、こんなことと、地球儀を寅の胸に当てる。

寅「やってるよ、ハハハ

登「ハハハ!

、地球儀を持って

寅「
こんなの売ってんだ!ハハハ


               


寅、娘さんを見て

寅「これ、おまえの娘かい

頷く登。


寅「
へえ、お前も地道に暮らしてるんだなあ…と感慨深かげ。




盛岡  上の橋 


バイが終ったあと中津川が流れる『上の橋』のほとりにある
登の食堂兼今川焼き屋さんに案内される寅。

奥さんが店をきりもりしている。


第5作「望郷編
の話題で出てくる「親父さん」も一緒に住んでいる。


                 


登は奥さんに寅を紹介し、店を閉めさせ、御馳走や酒を買いに行かせようとするが、
寅は、奥さんを制し、そんな必要は無いと言う。



寅「おかみさん、そんなことしちゃいけねえ。オレはごちそう食いにきたんじゃねえんだ

そして登をちょっと呼び寄せて

寅「オレとおまえが兄弟分だったことは昔のことだ。


静かに尺八でメインテーマが流れる。


寅「
今はお前は堅気の商人だぞ。オレは股旅烏の渡世人だ。
 オレがオレの家に訪ねて来ても、私は今堅気の身分です。
 あんたとは口もききたくありませんから帰ってください。
 お前にそう言われてもオレは『そうですか、すいませんでした』
 そう言って引き取らなきゃならねえんだぞ。

 それをなんだおめえ、
 酒を買えの、魚を買えの、店を閉めろの、
 そんな気持ちを持ってこれから長い間、堅気の商売ができるか


女子高生のグループが入ってくる。

寅「ほら、お客さんだ
寅「顔観たから、オレはもう用はすんだ。先に帰ら。な

と、登の腕をポンと叩いて店を出て行く。


               


食堂の向こうに「釣具店」これは上野釣具店さんで、2008年の今も残っている。


忘れ物を持って追いかけてくる奥さん。

かつての松竹売り出し女優さんである 
中川加奈さん!




でっかいでっかい野郎」では
なんと準主役で渥美さんがあこがれるマドンナだった。↓









寅は、それは手みやげ物だと言ってあらためて奥さんに渡す。

寅「おかみさん、登のことよろしくお願いします

いいセリフだね、寅の登に対する想いが心に染み透るよ。



               


歩いて去っていく寅の背中に向かってお辞儀をする奥さん。


奥さん「道中ご無事に、親分さん


はっと立ち止まり、

ちょっとはにかみながら


寅「親分だなんて、…そんな立派なもんじゃ、
 ま、ごめんなすって
とお辞儀。


               


粋に背広をひっかけて歩いていく。




この第33作で最も美しく心が震えるシーンだった。






とらや 店


電話口でしゃべっているおばちゃん。

おばちゃんおどろいて

おばちゃん「寅ちゃん!?まあ、あんたどこにいるの?八戸
     で、いつ帰ってくんだい?
     北海道?これから?
     まあ…たいへんだねえ
     うん、変わりはないよ。
     あ、そうだ、社長さんとこのあけみちゃんがね、
     縁談がまとまったんだよ。


と言いながら早く帰って来いと催促するおばちゃんだった。


               


一方、社長は縁談が決まったのに、結婚式の費用のことで頭を痛めて
首くくって死にたいと嘆いているのだった。




               






A釧路、フーテンの風子との出会い



北海道  釧路


国鉄釧路駅



               



コインロッカーに服やカバンを入れて仕事を探す風子がいた。


               




街中の散髪屋  ヒロシマ


寅が髪の毛を切ってもらっている。

人見明さん扮する床屋の主人に向かって風子は自分を雇って欲しいと頼むが…、


               


店の主人は、組合を通さないととか、保証人がいないと、などと言って
体よく断る。


風子しかたなく店を出て行く。


寅「時々来るのかい?ああいうのふらっと

主人「うん、たまにはね、フフ。大体が問題がある子だ

寅「なかなかきれいな娘だったじゃないか…。
  若い男の客が増えるだろ、ああいう娘置いとくと


主人「あの手の子はね、客とトラブル起こすんだよ

寅「あ、そうかねえ

主人「うん、それに、ウチの母ちゃんやきもち妬くんだよ、
   ヒヒヒヒあれで、ウハハハハ、妬く妬く、ウハハハ


人見さん悪乗り((^^;)

寅、気味悪がって、たじたじ(^^;)

奥さんはたぶん第37作「幸福の青い鳥」での上海軒のおかみさん。


               


人見さんと渥美さんのミニコントでした。

人見さんは、こういうふにゃふにゃ役をやらせると右に出る人はいない。







幣舞橋 ほとり    ぬさまい河畔公園



橋の下の公園ベンチでどうしたものかと考えている風子を
橋から見つけ、近づいてくる寅。



寅「何見てんだ?

風子「…、空見てんの


寅「あ、いい天気だもんな


寅、ゆっくり横に座る。


風子「フフ」と、ちょっと笑う」

風子「景気悪いね、どこ行っても

寅「まったくだなあ!渥美さん、このセリフのタイミングが実に上手い!



タバコを下に捨てる風子 だめだよ、そんなところに捨てちゃ(−−;)
第6作の夕子さんの旦那みたいだ。



寅「北海道育ちか

風子「そうよ

頷く寅。

寅「名前なんてんだ?

風子「風の子って書いて風子、
  人呼んでフーテンの風子、フフフ


寅、はっと風子を見て

寅「ほーう、そうかい!

頷く風子。

寅「いや、オレも人にフーテンの寅って言われてんだよ

風子「あれ、ほんとォ

おーと頷く寅。


               



風子のテーマが流れる。


風子「商売なに?

寅、照れながら、

寅「オレ?フフフ、たいしたことやってないよ




実は、これらの一連の会話は第11作「忘れな草」のアレンジ。
場所も網走と釧路で両方とも北海道の最果て。

ちょっと再現してみよう。


リリー「さっぱり売れないじゃないか
寅、ふと声のほうを見る。
リリーが橋にもたれて赤い包みをいじりながら人懐っこく寅の方を見て微笑んでいる。


                


寅「フッ。…不景気だからな…お互い様じゃねえか?」と微笑む。
リリー「フフフ」と笑ってレコードを見に来る。
寅「何の商売してんだい?
リリー「私?歌うたってんの
寅「ふうーん


                


リリー、レコードを探しながら「私もレコード出したことあるんだけどね、ここにあるかな?
…あるわけないね

寅「え?ハハハ!
リリー「フフフ

船着き場付近を歩いていくリリーと寅。
リリーがちょっとよろけそうになるのを寅が支えてやる。←ちょっとした仕草ややり取りがとてもいい感じ。

寅、歩きながら「故郷(くに)はどこなんだい?
リリー「くに?そうねえ…ないね、私…
寅「へえー…
リリー「生まれたのは東京らしいけどね、中学生の頃からホラ、家飛び出しちゃって、
    フーテンみたいになってたから…

寅、「へへーッ、ちょっとしたオレだね。流れ流れの渡り鳥か


いかに、この第33作が第11作の影響を受けているかよくわかる。




本編に戻ろう。




寅「それよりもお姉ちゃんの商売当ててみようか、え」 さっき見てたってば ヾ(^^;)

風子笑いながら

風子「うん

寅「ちょっと手、みしてみろ

風子「手?…はい

寅「ごめんよ」と言いながら、ちょいと指を持って


               


知らん顔で

寅「床屋だ。ずばり当たったろ」 よく言うよ見てただけのくせに ヾ(^^;)


風子大笑い。

寅ニヤついて


寅「
ん?どうした?

風子「さっきあの店で椅子に座っていたくせにィ〜、フフフ

寅「知ってたのか!

風子「うん

二人で大笑い。

転げ落ちそうになる寅。

おっと渥美さんの足に黒足袋が!


               





レストラン



風子はステーキを食べながら、長続きしない仕事の愚痴を寅にしゃべる。

寅「でもそりゃ、お姉ちゃんのほうにも罪があるんじゃねえのかな

風子「どうして?

寅「美人だものお姉ちゃん、周りがやきもちを焼くんだよ

風子照れて、寅の袖を引っ張りながら

風子「いやーだァ、なんだか寅さんと話してるといい気持ちにさせられるちゃうな、フフフ

寅、袖を引っぱられてふにゃふになりながら

寅「そうかい?


               


風子「あーおいしかった、ステーキぜーんぶ食べちゃった
寅「元気でたか?
風子「うん
寅「そりゃよかった

で、毎度の支払いギャグがここで来る。


寅はいつものようにいい格好をしておごってやろうとするが4200円は
財布にはもちろん無い。


寅、財布の中をかきまわすが、無いものは無い(^^;)


寅「よんせんにひゃくえん…

寅、ちらっと風子を見る。


               


風子もバツが悪そう。

寅「あ、は、さっきのあの床屋でチップ払いすぎちゃったかなァ…、へへ

寅、ウエイトレスさんに

寅「このあたりに銀行ないかな…

ウエイトレス「何銀行ですか?

寅「なんでもいいんだけども…

中原理恵さんすでに笑っています。

寅「あの…しばまた銀行ないないない ヾ(^^;)


               



ウエイトレス「???

寅「しらない?」 知ってたら恐い((((^^;)






Bネクラの栄作が絡んでの哀しい旅路



釧路  安宿  


二人でさきほどのことで大笑いしている。

宿代は風子に奢ってもらったようだ。



               


風子「寅さん、明日根室へ行くんだよね

寅「あ、そうだよ汽車賃あるのかい??(^^;)

風子「私も一緒に行こうかな…

どうやら叔母さんが住んでいるらしい。




谷よしのさん登場

谷さん「ごめんください
寅「あいよ
谷さん「すいませんけど、相部屋お願いできねえかな


               


寅「相部屋?
谷さん「あいにく今夜は満員でなあ…、お客さんがあの女の人と一緒になれば
    一番いいんだけども…

寅「そりゃまずいよ、あの娘とオレは赤の他人だものォ
谷さん「じゃあお願いします、料金半分にすっから


と、いうことで、やってきたのがネクラの男『福田栄作』
役者さんは『佐藤B作』さん。



もうかなり落ち込んでいて下を向いてしまう。


               



寅いや〜〜な顔をする。


               



あん〜〜まり暗いんで寅が事情を聞くと、

住んでいるのは茨城の牛久沼
(この次の作品第34作「真実一路」でも富永課長が牛久沼に家を買っていた)


住宅ローンが苦しくて女房がパートに出たのだが、3週間で男を作って、
子供を置き去りにして逃げてしまったらしい。
で、連れ戻しに霧多布に行くのだそうだ。


身の上話をしながらも嗚咽して悔しがっている栄作に寅は辟易。

東京に残してきた娘の『百恵(桃枝?)』ちゃんに電話で泣きながら話をしている栄作

もし漢字が桃枝なら、江戸家のやんちゃ娘と同じ。


               



壮絶なまでの彼の絶品な暗さに風子も寅ももてあましぎみ。





翌朝 再び 幣舞橋


栄作「ねえ、寅さん」とうじうじ、ぐずぐず…。


               


寅「なんだよ

栄作「どうでしょうかね、知らない男と暮らしている女房に
   今さら会っても無駄じゃないですかね


と、ぐじぐじくじくじ迷っている。


でも結局は一緒に行くことに。






霧多布  茶内駅



淋しい駅前で呆然と立ち尽くす栄作。



               


栄作「こんな淋しいところに…

あくびをしながら駅から出てくる寅。

栄作「佳代子は賑やかなところが好きな女なんですけどねえ…


寅「いや、どこにいたって愛がありゃ天国なんじゃないの?
 そういうもんだよ


暗く下を向き、すごすご駅に戻っていく栄作。

寅「どこいくの?

栄作「帰ります

寅「また

栄作の顔を手のひらで元に連れ戻し

寅「冗談だよ、冗談だって言ってるでしょ、すぐ気にするんだからバカァ



風子駅から出てきて

風子「タクシーで15分くらいだって、
  周りに家がなんにもなくて、屋根に『
ヤンマー』って
  字が書いてあるからすぐわかるって


寅小声で

寅「ヤンマー、だよほら

栄作「ヤンマー


風子タクシーの運転手さんに

風子「お願いします。霧多布に行く途中に汐見橋ってあるでしょ

タクシーに乗りながら


風子のテーマが流れる


タクシー汐見橋の上で止まって

風子「ほら、あれ、屋根に字が書いてある」 ヤンマー




吹きすさぶ風。


ほんの数件の酪農農家の村



タクシーを降りて


栄作「本当に住んでんでしょうか?こんなとこに…

寅は励ましのつもりで

寅「ひょっとしたら、かみさん苦労してるかもしれねえぞー

栄作もちょっと明るくなって

栄作「僕が迎えに来るのを待ってるかもしれませんね

風子も寅も頷く。

と半信半疑で歩いていくと

奥さんは背中に赤ん坊を背負って洗濯物を干しているところだった。


               



遠くからその様子を見て諦める栄作。


               



栄作「ダメだ…。ガキができてる…

寅もその様子を見て

寅「あ、ダァァ〜メだ…


赤ん坊を「マリちゃん」とあやす父親。


              



悲しく風子のテーマがマンドリンで流れる。


しゃがんで号泣する栄作。







茶内駅  ホーム

栄作が汽車に乗って釧路へ帰っていく

見送る寅。

寅「希望持って生きろよ!

窓から手を振る栄作。

栄作「はい!ありがとうございました!



               




寅は風子に

寅「無駄足しちゃったよ」と照れ笑い。

風子、寅の腕を持ちながら

風子「だから言ったじゃない、連れて行っても無駄だって


寅「フ、♪連れてェ〜逃げてよォ〜、かあ」 矢切の渡

風子「♪ついておいでよ〜、か、フフフ

寅「フフフ


                
               


こうして寅と風子の旅はもう少し続くのでした。






Cいつまでも一緒にいたい風子と人生を諭す寅


根室   ねむろ新緑祭り 会場


               




ゆっくり会場に足を踏み入れる寅。

テキヤ仲間がすでに準備している。

ポンシュウ「なんだい今時分、『地割り』はもう済んじゃったぞ

寅「それが親分大笑いよ

と、みんなの前で、先ほどの栄作の顛末を聞かせる寅だった。

寅「とんだ人助け、フフフ


寅の言葉聞いてみんな大笑い。


               


一方その向こうでは…

トニーがオートバイサーカスのテントを仲間と張って笑いあっている。






根室  漁港

卸売市場近く



網の後片付けの仕事をする叔母さん所へ訪ねてきた風子


叔母さんは元住んでいた標津(しべつ)の親戚が心配していたと知らせ、
身内に葉書の一枚くらい出さないとだめだと静かに説く。
風子のそういうところは死んだ母親そっくりだと泣く。

風子謝りながら、反省している。



               







翌日  


ねむろ新緑祭り 会場


舶来品 最高級 オルゴール 

オルゴールのバイの準備をする寅。


風子の声「寅さーん

寅「えー?…よう!
   
風子の就職はおばさんのお陰で家の近所の理髪店になんとか決まりそうらしい。


寅「東京は一流デパート赤木屋黒木屋白木屋さんで、
 紅白粉つけたお姉ちゃんからください、ちょうだいで、
 これ、千円や二千円はくだらない品物、今日はそれだけくださいと言わない!
 よしぐっと負けて1300、1300だよこれが!よーし、ヤケのヤンパチ日焼けのナスビだ!
 腹切ったつもり千円でどう!千円


風子の声「おじさん、買った!」 サクラ ヾ(^^;)


               



寅「おう!お姉ちゃん、はい、お嬢さん、いい買い物をしました。ねえ、
 恋人の誕生日のプレゼントに、これがわずかの千円です


寅「もうあとは、こんな安い値段で売らないよなかなかうまい言い方だ(^^)


ポンシュウお面を売っている。

ポンシュウ「レインボーマン、お面を外せばいい男だ、フフフ」



風子階段に座り、さっき買ったオルゴールを鳴らす。

ハッピバースデーの音色が聴こえて来る。



トニーが静かに背後に来て

トニー「♪ハッピバースデー.ツゥー.ュ…


               


トニー「見に来るかい?つおいておいで

と言って、バイクの曲芸を見せようとする。




キグレ オートバイサーカス  テント



テントにタダで入らせてもらった風子は、アクロバティックな曲乗りを見る。

客寄せの呼び声

いかに冒険的でありましょう  いかに男性的でございましょう

思わず手に汗握る、オートバイの曲乗り、場内、連続の公開であります!
 』


               





翌日 雨が降る 祭り会場




風子のテーマが静かに流れる。




きたみ館


風子が寅が逗留しているきたみ館へやって来る。


               


差し入れを持ってくる風子。

あのオルゴールを買った日は本当の誕生日だったそうだ。



そして夜


風子が遊びに来ている。


窓にすわり、一人霧笛を聞いている風子。



               





寅、酒を持って調理場から戻ってくる。

寅「なにやってんだよ

風子「霧笛を聞いてんの

寅「あー、オレあれきらいだよ。あれ聞くと気が滅入っちゃう、フフフ

風子「私子供のころ思い出すの

母親が家出して、いつも一人で寝ていた少女時代が、風子にはあったのだ。

風子「夜中目を覚ますと、遠くからチャルメラが聞こえて来るのよ…、
  もう淋しくって淋しくって、涙がぽろぽろ出てきちゃうの…


そんな風子を寅は笑わせてはしゃぐのだった。


               




風子「お祭りが終ったらどうすんの?寅さんは

寅「そうだな、まあ、東の果てまで来ちまったし、これからは
 釧路、札幌、函館と、ま、だんだんだんだん東京に近くなっていくかな


風子「フフフ、ねえ…

寅「ええ?

風子「私も一緒に行っちゃあだめ?

寅「え?オレと一緒にか

風子「うん

寅「へえ…、どうした、店のほう上手く行かないのか

風子「ううん

寅「おばさんの家ってのは居辛いのか?

風子「そうじゃないのよ…、私寅さんと一緒にいたいの。
  寅さんと一緒に勝手気ままな旅をしてみたいの


寅「



               



風子「少しなら貯金があるし、お金がなくなったら働けばいいでしょ。
  いよいよとなったら、バーにでも勤めるわよ


寅、シリアスな顔であることを考えている。

風子「ねえ、いいでしょ

ポンシュウたちがわいわい騒ぎながら帰ってくる。

寅、襖を閉める。


インテーマが静かに流れる。


寅「オレには七つ八つ年下の妹がいてな…、
 さくらって言うんだけどな


風子「うん

寅「今から10年…15年前か…、そいつには随分意見されたよ。
 こんな暮らしを続けていたらそのうちお兄ちゃんきっと後悔するわよ、って




               



第5作「望郷編」だね。

風子「

寅「フフ、なにしろこっちは若いからね、
 真面目に働いているヤツは全部バカに見えてしょうがないんだ。
 『大きなお世話よおめえ、こちとら太く短くいきるんだい』
 相手にもしなかったけどな、
 ふと気づいてみると、気のきいた仲間はみんな足洗って、
 ほどほどの女と所帯を持って堅気の暮らし…。
 フ!いい年こいて渡世人家業やってんのは、オレみてえなバカばっかりだ


風子「でも、私はまだ若いんだからいろんなこと経験したっていいじゃない

寅「こんなつまんないことを経験してなんになるんだよ。えー、
 ましておめえは女じゃねえか、そうだろ



風子、複雑な顔で下を向く。


寅「風子ちゃんよ、悪いことは言わねえ、おまえこの町で一生懸命働いてな、
 真面目で正直な男捕まえて所帯持て



風子「


寅「そら、長い間には多少退屈なこともあるだろう。でもな、5年10年経って
 『あー、あんとき寅さんの言ってたことはほんとだったんだな、って
 きっと思い当たる時があるよ。な



               


部屋の片隅にダンボールが3箱、バイネタのオルゴールが入っているらしい。



風子「

霧笛が鳴る。


風子「案外、薄情なんだね…


              


寅、何か言おうとする。

隣の部屋からポンシュウの誘いの声。


風子は怒って帰ってしまう。

送ろうかという寅に

風子、キッと睨んで

風子「大丈夫、子供じゃないんだから


立ち尽くす寅。



風子のテーマが短く流れる。


夜霧の中、心細く歩く風子


               



トニーのバイクが近づいてくる。

エンジンを吹かせて付きまとうトニー。

風子、キッとなって


風子「何か勘違いしてんじゃないの?私のこと


               


トニー「ちょっと笑って遠く去っていく。


トニーが去っていったその姿を追っている風子。


トニーってなんだかキザだねえ〜(−−)




数日後…



風子の勤める理髪店


寅が窓の外から風子に合図。


風子外に出てくる。


寅「じゃあ、オレ行くから

風子「うん

寅「辛いこともあるだろうけど、我慢して働けよ、うん?

風子「


               


寅「まあ、そんなことはねえと思うけど、もし困ったことがあって、
 オレのような男でも役に立つと思ったら、
 ほら、この前話した、帝釈天の参道のとらやに電話しな、えー。
 オレも時々連絡するからよ


風子、小さく頷く。

腕を組んで歩く風子。

風子「寅さん、行っちゃうんだね…

寅「ああ、行っちゃうよ

風子「うん。まあ、お前も元気でな。え

風子、寅を見つめている。

寅「じゃ、あばよ

歩いていく寅。



意を決したように風子は

風子「寅さん

寅「なんだ?


風子、寅に駆け寄り、

風子「寅さんがもう少し若かったら…、

寅「え?

風子「私、寅さんと結婚するのに…

寅、唖然とし、


               


そのあとに、フッと笑って

寅「お、大人のことからかっちゃいけねえよ、ヘヘヘ

と、歩いていく。


               




風子のテーマがゆっくり流れる。



目を潤ませて立ちつくしている風子。



               



風子は人として淋しいんだね…。
でもそれは女性としての愛ではないのだよ。

だいたい年齢で人は結婚するわけではないので
年が離れていても好きな人は好きなのだ。

たぶん人恋しいという気持ちに近いんだろうな。


それにしても、このシーンの山田監督の演出には若干の疑問が残る。
風子にこのような説明的な言葉を投げかけさせてしまうのは
集中力の低下というか、想像力の欠如としか思えない。

「結婚したい」とか「好き」という感情をその言葉を使わずに
糸を紡ぐようにじっくり表現してきたのが山田洋次演出だったのではないか…。
この作品のラストの展開にも同様の疑問が生じる。

シリーズ後期に入ると、このように人の感情や気持ちを、
てっとりばやく言葉で説明してしまうシーンが増える。

これは物語を紡ぐ者としては、機で模様を紡いでいるのではなく
直接模様を描いてしまっているので膨らみが出にくいと思うのだがどうだろう…。

物語を描くのでなく、紡ぐのが映画の醍醐味だと思う。




根室本線

根室からディーゼルの汽車に乗る寅。



風子が言った言葉を今も考えている表情。


               



風子のテーマが流れ続けている。




風子の働く理髪店


またもやトニーがバイクに乗ってやって来る。

なんと店に入り、風子を見て椅子に自分で座る。

内心驚く風子。


風子「いらっしゃいませ

トニー「ヒゲ剃ってくれ


               


風子「はい




寅を乗せた根室本線の汽車

海岸沿いをゆっくり走っていく。



               





Dあけみの登場と花嫁の父


柴又 題経寺  二天門


結婚式があるので水をまいている源ちゃん。

御前様が立っている。


さくら、歩いてやって来て

さくら「御前様、今日はどうもご苦労様です」とお辞儀。

御前様「あー、さくらさん。
   早いもんだねえ、
社長の娘さんがもうお嫁に行くんだから

さくら「そうですねえ


               


と感慨深げな二人。

どうやらさくらは出席せずにお店の留守番のようだ。

さくら「でも、仏式の結婚しきっていいもんでしょうね。
   私も出たかったわ


御前様「私も葬式より結婚式の方がありがたいなうまいうまい(^^)
さくら「まあ
御前様「めでたくていいなあ〜この感覚(^^)
さくら「フフフ

いつもの御前様笑い

御前様「ハアー、ハアー、ハアー

水巻きをしている源ちゃんに向かって

御前様「おまえにも、そろそろを持たせんといかんな

どえらい発言をして境内の中にそそと入っていく。

源ちゃん、嬉しくてスーパーショック。
ホースの水出しっぱなしで呆然と立ち尽くす。



               


ポヨ〜〜〜ン(^^;)







とらや 茶の間



数あわせで博も式に出ることに。



仏間


美容師さんやおばちゃんが、あけみの角隠し白無垢の着物を調えている。

なぜタコ社長の家で花嫁衣裳を着ないのか?
いくらなんでもこの設定はあんまりだ。
それのほうが映画が盛り上がるんだろうが、やはりここは社長の家でやって欲しかった。



照れているあけみ。

さくら「素敵よ、あけみちゃん

あけみ「なは!と、お大口をあける。

さくら大笑い。



                   




おばちゃん「口さへきかなきゃ綺麗なお嫁さんなのにねえ〜

あけみおどけて

あけみ「歯黄色く見える。とうもろこしみたいだ、ほら

とみんなを笑わせる。

3万五千円の貸衣装の燕尾服を借りてきた社長がやって来た。

社長「竜造さん、ほんとうに申し訳ないなあ。
  てめえの娘を嫁に出すのにお宅の座敷なんか借りちゃって
  なにしろ家は狭いもんだから


ありえないよ社長さん。

おいちゃん「いいんだよ、めでたいことで借りてもらうんだから

社長恐縮している。

おいちゃん「それにしても変な格好だなおまえ

おいちゃんは「旅回りの手品師だな」と見事に的確な表現。

第19作「寅次郎と殿様」ではおばちゃんが殿様の格好を「手品使い」と評していた。


そしていよいよ襖が開いてお披露目。



               



あけみはおばちゃんに言われて社長に挨拶をする。


この大事な挨拶の場面で社長の奥さん、
つまりあけみのお母さんに挨拶しないのは
極めて不自然だ。水木涼子さん可哀相…(TT)


おいちゃん「花嫁の父か…




あけみ、手を畳につけて


あけみ「父ちゃん、どうもありがとう…


社長「え…ど…ど

あけみ「工場の経営が苦しいのに、たくさんお金使わせちゃって…ごめんね。
   私…幸せになるからね



               



第1作の冬子のテーマが涼やかに流れる。



               


社長「

感無量になり、言葉が出てこなくて下を向く社長。

さくら、あけみを見、おばちゃんを見て静かに頷く。

おばちゃんもさくらと顔を見合わせて微笑みあう。



社長鼻水をススって


               


社長「いいんだよ、おまえが幸せになってくれるんなら、
  父ちゃん金なんかちっとも惜しくないよ、ううう…


と泣いてしまう。

あけみも遂には涙を流してしまうのだった。


               


おばちゃん「よかったね、ちゃんと御挨拶が出来て

さくら「ねえ


               


おいちゃんも台所の方を向いてもらい泣き。


               


あけみ、たのむからお母さん(水木涼子さん)にも挨拶してくれよ(ーー)





帝釈天参道


花嫁行列


帝釈天参道の立花屋さんの前を歩いていくあけみや社長達。



               





仲人の男の人はご近所さんでよく出てくる背の高いあの方。
江戸家のご主人をしたこともある。

映画評論家のS氏がメールでさきほど彼のお名前を教えてくださった。
彼は松竹のベテラン
高木信夫さん



               



         この背の高い男性が後のあけみの仲人高木信夫さん
               



備後屋の露木さんがあけみを冷やかす。

備後屋「あけみさん、今日はきれいだよォ〜〜

舌をだして対抗するあけみ。 あああ…(−−;)

備後屋も「べえ〜〜」rと、舌を出して応戦。

備後屋「ハハハ、冗談だよ


               


あけみ「覚えてろ〜あああ…(−−;)

社長「下を向いてろ

あけみ「父ちゃん…、おしっこしたくなっちゃった((((((^^;)

社長「バカ!お色直しまで我慢しろ!そら無理だってヾ(^^;)

奥さん「そんな大きな声で!
ようやくまともなセリフがもらえた水木涼子さんだった(TT)



社長「さっきしたんだろ

博「気を落ち着けて

社長あたふた。


あれ?、この花嫁行列にあけみの兄弟妹がいない…。
これはいったいどうしたことか?

ひょっとして、この作品から社長の子供は、設定上
あけみ一人ということになってしまったのかもしれない。





題経寺  境内  



題経寺の本堂廊下からあけみたちが入ってくるのを笑顔で迎える御前様。


あいさつする社長。


応える御前様。


眺めている源ちゃん。



               







E風子を心配する寅の心



一方  こちら


江戸川河川敷


葛飾中学校 ブラスバンド部がドイツのマーチ『旧友』を練習をしている。

もちろん満男も。



               



マーチを100曲以上作ったドイツのカール.タイケが作曲
旧友 Alte Kameraden』と名づけられたこの曲は
彼が25歳の時、1889年の楽曲。

行進曲《旧友》は、タイケの代表作であるだけでなく、
世界的に最も有名なドイツの軍隊行進曲だ。
日本でも野球中継や、パレード、コンクールなどで頻繁に使用される。

第13作「恋やつれ」や第38作「知床慕情
」にもこの『旧友』は使われている。


江戸川土手でかばんに座って考えごとをしている寅。



               







とらや 店


さくらが留守番をしている。

500円 800円 1000円 のお団子折り詰めがあることがさくらの発言でわかる。


なんとあの福田栄作が訪ねてくる。

そこへ寅も帰ってきて、大驚き。

寅「おおお!北海道のネクラ
栄作「その節はお世話になりました
寅「はは!生きてたか、陰気
栄作「はい、おかげさまでなんとか頑張っております
寅「うん、ハハハ


               


さくらに挨拶する栄作。

寅「おい、ネクラ、ネクラじゃない、さくら、
  あの、ネクラに団子だしてやってくれ


でました森川おいちゃんのギャグ「まくら、さくら出してくれ」のアレンジ!


栄作は風子に会ったことを話し出す。

風子から借金の申し出があったのだが、保証人がいないので断ったらしい。



それを聞いた寅は突然烈火のごとく「このヤロウ!!」と怒り出して、
栄作を押し倒し説教するのだった。



               


寅「いいかア!田舎出の小娘が金に困って心細い思いをしてるんだぞ!
 どうしておまえ、スーっとだしてやらなかったんだ!
 せめて財布の中にある有り金全部引っ張り出してだな、
 『とりあえず、これだけ持って行きな』と、
 どうして渡してやることができねえんだ!



下を向いてしょぼんと立ち上がる栄作。


寅「そんなしみったれた根性だからだな、カカアにだって逃げられるんだよ!
このネクラ!もういいから帰れ!



               


栄作「僕だってそうしたかったんですよ…。
  だけどポケットには300円しかなかったんです。
  なにも…、逃げた女房のこと、
  引き合いに出すことないでしょう、ううううう


と、泣きながら出て行ってしまう。




とらや 茶の間  夜


おばちゃんは栄作のことを聞いて、寅の恋敵だと勘違い。

おばちゃん「じゃあ、二枚目かい?
さくら「誰が?
おばちゃん「だから夕方店に来た男

さくら「ううん、全然うわ!さくらって結構キツイ(TT)

みんなでおばちゃんを黙らせて。。。


博がまとめている。

寅は風子と言う名前だけで、姓を知らないから、寅が悩んで困っているという話。

なんだか、第19作の鞠子さん探しを思い出すよ。



電話が鳴った。

とたんに寅が二階から飛んで来て、風子かもしれないと大騒ぎ。
このようにとても機嫌が悪い。



               


あけみたち夫婦をハワイへ見送った後、
上機嫌で一杯飲んでよくやってきた社長には


寅「労働者を搾取したそのお金でハワイへ新婚旅行へいく娘さんもあれば、
 ネグラのない小鳥のように夜露に打たれてないている娘もある。
 世の中…さまざまだなあ…


と、皮肉たっ〜〜ぷりなことを言って2階へ上がって行く寅だった。


社長も怒ってしまって

社長「てめえが結婚できないからといって
  他人の結婚式までケチつけることねえだろ!
」とキツイこと言って帰っていく。


おいちゃん、カチンときて


               


おいちゃん「おい!ちょっと待てタコ!そんな言い方はねえだろ!

と、追いかけていく。

言い争いの中、社長の泣き声が聞こえてくる。






雨の江戸川


風このテーマが哀しく流れる。





さくらの家


満男が社長からもらったパソコンで遊んでいる。第32作のラスト参照


               


寅は、雨の日もずっと風子を探して歩いているらしい。

新聞広告の尋ね人の欄にも密かにメッセージを出している寅。

『風子 帰ってきな。オレは心配で夜も眠れないんだ 寅』

それにしてもよく新聞広告の頼み方わかったな…。誰に聞いたんだ?
そんな金、寅のどこにあるんだ?






Fトニーと寅、緊張のかけ引き


数日後…


題経寺 境内


なんと、トニーがやって来る。


キャビンの空タバコを源ちゃんが置いているちりとりに投げ入れ、
とらやの場所とタバコ屋を聞く。

どうも雰囲気がまともじゃないね…。



               





とらや  店


トニーが入ってきて、寅に会いたいと言う。

おばちゃんもさくらも堅気じゃないトニーのオーラを感じて不安そう…。
         


トニー「風子って女が寅次郎さんに会いたいって、そう言ってるんですよ


               


どうやら今風子は今トニーのところにいて、病気らしいのだ。

さくら「あの、お名前は

トニー「トニーって言います。オートバイサーカスのトニー。そう言ってください

おばちゃん「サーカス…


寅を待ってる間、キャビンを源ちゃんに買わせて、一箱やり、釣りもやる。

源ちゃん、ついつい受け取ってしまう。

源ちゃん、子供の駄賃じゃないんだから、
いい大人がお釣り受け取ったらだめだよ。
がまんして遠慮しなくちゃ…。



               




とらや 二階


寅「トニー…

さくら「ちょっとくずれた感じの人。知ってるんでしょ?

寅「風子が…あいつのとこにいるっていったのか

頷くさくら。

寅「なんであんなやつの所へ、風子が…


淋しいんだよ、風子は…。他に誰もいないんだよ。
寅、わかってやれよ。



               ]]




寅は、さくらに金を借りて、下へ下りて行く。


寅台所の暖簾をくぐって店に現れ


寅「挨拶は抜きだ

店を出ながら

寅「とにかく行こう。話しは道々だ

トニーに対してかなり寅は緊張して
にらみを利かせている感じだ。


トニー「へェ

トニーお辞儀をして、寅の後を歩いていく。


               

一方

源ちゃん、トニーからもらったタバコプカプカ吸っている。


おばちゃん、源ちゃんに詰め寄って

おばちゃん「源ちゃん!さっさとお寺帰って仕事しな!!
     なんだい知らない人にチップなんか貰って!
     御前様にいいつけちゃうよ!!



うっぷんを源ちゃんにとりあえずぶつけるおばちゃんでした(^^;)


               






品川駅東口から徒歩圏  海岸付近 

品川浦



北品川橋(品川区北品川1−21付近)近く



うら寂れた、東京の海に近い品川駅近く海岸付近
立て込んだ家の一角にトニーの住処があった。
かつて屋形船を経営されていたOさんのご自宅がトニーの下宿先。
あの周辺がロケ地だった。





2011年5月20日

おなじみ、寅仲間の「ちびとらさん」がちびとらちゃんとのいつもの父子コンビで
品川駅東側、
北品川橋(品川区北品川1−21付近)近くのロケ地だということを
発見された!
ご自宅からさほど遠くないせいもあって、土地勘をフルに生かされた
ということだ。
っていうか、ちびとらさんのロケ地に対する集中力はやっぱり凄い。



2011年晩秋 私も一緒に再度取材してOさんのご自宅を突撃取材。
いろいろ詳しいお話を聞けました。
このことはまた後日アップします。




        
    ストリートビューで映画と同じアングルで観てみた。

     










トニーの住処








この写真が寅たちが歩いていた路地から見た現在の風景↓

寅の背中に見えた、銅で作った家は今もあるが、そこのご主人にお聞きするとずいぶん前に
あの銅板は取り外してしまったそうだ。










トニー、ガラッと戸を開けて、風子に…


トニー「連れてきたよ、寅さん…


風子がやつれた顔で寝ている。


下に下りていくトニー。


風子のテーマが静かに流れる。


何もかも察知した寅は静かに風子の手を握る。

寅を見つめる風子。



               


風子「ごめんね、寅さん…どうして会いたかったの…

と、泣き顔になる。

寅「なんにも言わなくていいよ

寅小さく頷いて

寅「心細かったんだろ…

風子「うん…」と泣いてしまう。

風子のおでこに手を当てる寅。

寅「その玄関のあたりまで歩いていけるか?

風子、泣きながら頷く風子。

寅「よし、じゃ、ちょっと待ってろ」と、

握っていた風子の手を毛布の中に入れてやる。


窓から下のトニーを見る寅。


下の階のピンクの公衆電話からとらやにかける寅。


寅「あ、もしもし、あ、さくらか、オレだ、うん、
 すまねえがな、博の所行って工場の車運転して、
 品川の東口まで来てくれねえかって
 頼んでくれねえかな。うん。
 あ、毛布と布団積んでさ、で、お前も一緒に来てくんねえか。
 …いや、わけは今聞かないでくれよ。うん、うん、じゃ、頼む、な



               




現在の同じ場所↓ ここに住む0さんのご厚意で撮影させていただきました。
川」向こうのマンション前の小さな公園は今も少し残っている。ブランコはもうないそうだ。

   







電話を切って、二階を見上げる寅。


連れ出したら、さすがにトニーに絶対見つかるって。

トニーが、寅が風子を連れて行くことをうすうす許したのは
風子の病気をトニーももてあましていたからかもしれない。

風子は、栄作に、返せそうもない金を借りようとしたり、
トニーと一緒に同棲しながらも、その部屋から寅を呼んでしまったり、
どうも納得できない行動ばかりだ。
淋しく心細いのはわかるが…。




Gとらやで羽を休める風子の日々



夜  とらや  二階 寅の部屋


二階なのに外からカメラが撮っている珍しいパターン。



               



おばちゃんが様子を見に来ている。

疲れてぐっすり寝てしまっている風子。

医者の処方箋がある。医者に診せたんだね。

熱があるのだろう。


電気を消して、洗面器の水を取替えにそっと下に下りていくおばちゃん。






とらや 茶の間


おばちゃん「本当に大変な騒ぎだったね、今日は

さくら「こんなこと初めてだもんね

おいちゃん、博に

おいちゃん「ようするにあの子とサーカスの男はあれだったんだろ?
と指をかき回すしぐさ  おいちゃんてば…ヾ(^^;)



               


満男横から

満男「あれって?」  おいおいおいヾ(^^;)

おいちゃんすかさず

おいちゃん「勉強してなさい!((^^;)

おいちゃん「寅とあの子の関係はどういうことになってるんだ

さくら「だから…、初めはお兄ちゃんと仲がよかったんだけれど、
  後になって現れたんじゃないの、あのサーカスの人が


おいちゃん「じゃ、とられちゃったのか」 最初から寅もとってませんがヾ(^^;)

おばちゃん「なんでー、あんな男のどこがいいんだいと、さくらに怒る((^^;)

おいちゃん「真っ白な背広なんか着やがって見た目でかなり嫌がっている((^^;)

おばちゃん「うん!

さくら「私に怒ったってしょうがないじゃないのんだ(^^;)

博「情熱の問題ですからね、こればっかりは理屈じゃあ…

さくら「

博「どんな暮らしがあったかわからないけど、
 あの子は身も心もボロボロになって
 兄さんに助けを求めたってことなんでしょ



とは言うものの、男と同棲していて、その部屋にいるまま、
違う男を呼ばせるのはちょっと普通じゃないけどね…。



興味津々の満男の顔を横に向けさせる博。 見事な演出(^^;)


               


おばちゃん「それじゃあ、あんまり可哀相じゃない、寅ちゃんの立場は

さくら「だから、辛かったんじゃないの、今日は

おいちゃん「酒飲みに行くって出てったのはそのせいか…

さくら「そうね…」と考えている。


ほんとうは事情がちょっと違う。
寅は風子が一緒にいたいと言ったのに断ったのだ。
断られた風子の淋しい心に入り込んだ間男的存在がトニー。

だから本当寅はふられていたわけでもなく、
可哀相な立場でもないのだ。

ただ、寅を呼んだ風子がちょっと非常識な感覚だっただけ。






数日後


江戸川土手



元気になった風子が風に吹かれている。

向こうではいつものように満男のブラスバンドが練習をしている。



タイケ作曲 『旧友』 

スーザ作曲 『士官候補生』 





そこへさくらが自転車でやって来て、二人でこれからのことを話す。



風子「いまさら根室帰ってもしかたないから、どっか東京で仕事探そうかと思って

さくら「それだったら…、しばらく家で暮らしてみたら?ああ…観音様(TT)

風子「え?信じられないって言う顔。


どうやら、おいちゃんが近所で理容師の仕事探してくれたらしいのだ。
さくらは、そうしろと強く勧める。



明るいテーマ曲が流れる。


風子、感激して

風子「北海道で寅さんに、堅気の暮らししなきゃだめだって、よく説教されたんだけど…

さくら「うん

風子「私、さくらさんたちに会ってようやくその意味が分かってきた気がするの


風子「だって…私ひどい女なのよ…

寅と恋人だったわけでもなんでもないので、
ひどいって言うより、非常識なだけ…(−−)



微笑んでいるさくら。

風子「もっと早くさくらさんたちに会えればよかったなあ…

さくら「

さくら「今からでも遅くないわよ風子ちゃん


               


全然遅くない。っていうか、なにが遅いと思わせているのかわからんよ(−−)


静かに頷く風子。



満男が近くまでやって来て、さくらにあっち行けと忠告し、そのあとこけるミニギャグが入る。

中学生みんな大笑い。


               




Hかみ合わない会話 トニーと寅



品川駅近く トニーの宿


トニーが寅に呼び出されて外に出てくる。

仕事のオートサーカスショーで腕を怪我したらしい。手をつっている。


寅はいきなり風子のことを切り出す。

寅「ずばり言わせてもらうぜ、
 手ひいてもらいてえんだ



               


トニー、ムカッと来て

トニー「女のことで人に指図なんかされたかねえな


               


寅「


寅「お互いに渡世人通しじゃねえか、
  こっちの気持ちもわかるだろ


トニー「


寅「あの子は苦労して育ったからな。
  どこか無理しているところがある。
  ヤクザな女に見えるけども、本当はそうじゃねえ…。
  まともな娘だ。
  所帯を持って子供を産んで幸せになれる娘だ


トニー「

寅「そう思わねえかい…?

トニー「二十歳の若造じゃありませんからね、
   それくらいのことはわかってますよ


寅「

トニー「だけどね、東京について来るっていったのは、あの子のほうなんですよ

寅「だから、こうして頭を下げて頼んでるじゃねえか。
 頼む。この通りだ


と、頭を静かに下げる。



トニー、ちょっと笑って

トニー「あにさん

寅「なんだ

トニー「見かけによらず純情ですね

寅「


               


トニー「じゃあ、ごめんなさい

と去っていく。


微妙なことになって、立ち尽くしている寅。










羽田空港の飛行機の騒音。


このトニーの顔つきじゃ、自分からは風子に対して
積極的な行動には出ないが
風子が自分に戻ってきたら、風子にまかせるって感じだね。
このあたりは曖昧なまま。
寅の説得は、決して成功したとは思えない。






柴又  夕暮れ時


朝日印刷の工場


月給日。


給料を一人一人に渡すゆかりちゃん。


ゆかり「島本さん、お疲れさまでした

この島本トシオ君は、
ゆかりちゃんに恋をしていたことが第37作でわかるのだが。



次に中村君がもらう。

ゆかり「はい、松田さん、お疲れ様でした」

おいおいおい彼は「中村」だぞ。
第23作「翔んでいる寅次郎」見ろよ。
いつから松田になったんだ?
前のお嫁さんと早くも離婚したのか?
そして婿養子になって松田になったのか…。


オフセット室から出てきた博ももらう。




Iトニーを思う風子、そして、寅とのすれ違い



とらや  二階


さくらが、風子の洗濯物を持って来たのだ。

風子は荷物をまとめていた。

驚くさくら、

さくら「あら、出かけるの?

風子「私、どうしても今日中に行かなくちゃならないところが…


どうやらトニーのところへ会いに行くらしい。
けじめをつける意味でもちゃんと話しておきたいそうだ。



               


さくら「きちんと話し合える自信あるのね

頷く風子。

さくら「じゃあそうしなさい」と微笑む。

しかし、それならばなぜ荷物を全部片付けている?
これは、風子はもうとらやに戻らないかもしれないって意味だよ。
さくら、それでいいのかい。



風子「
寅さんに断らずに行っていいかしら…

さくら「大丈夫よ、帰ってきたら話せばいいのよ帰ってこないよ(−−)



オルゴールを静かに回すさくら。

このさくらへの演出は秀逸でした。


               


そうこうしている間に寅が早くも帰ってきてしまった。

複雑な表情の風子とさくら。


どうやら、おいちゃんが駅の近くの理容店で風子の職を決めてきたらしい。

それで寅もみんなも機嫌がいい。


微妙な顔をして下りて来るさくら。


博「はい月給と月給袋をさくらに手渡しする博。

さくら「あー、ご苦労様


               


寅「亭主が女房に月給袋を渡す。いいねえ!

寅「風子にもそんな暮らしがさせてやりてえなあ…

さくら、複雑な顔で二階をちらっと見上げる。




寅、突然

寅「そうだ!風子の亭主にはよ、床屋の職人なんかどうだい


               


みんな「ああ」と納得。


寅「これも女たらしいのっぺりした男じゃねえんだ。
  ね、仕事一途な真面目な男よ


おばちゃん「同じ仕事なら気持ちも分かりあえるしねえ

寅「二人で一生懸命働いて、お金を貯めて、いつか自分達の店を持つんだよ

おいちゃん「なるほど

寅「ちっちゃくていいから、小奇麗な店がいいな。うん

 で、壁にさ、西洋の絵がバーッと置いてあってな

 で、窓際には熱帯魚がチュルチュルチュルチュル泳いでんだよ、ね

 プーンといい香水の匂いがするんだ、うん


               


おばちゃん横に座る。


寅「いつも音楽が流れている

おいちゃん「へーえ、目に浮かぶようだ


さくら、複雑な気持ちでいる。


寅「オレが旅先から帰ってくる。
 真っ先に床屋の店行くな。うん


 『いらっしゃい』サーっと刈り上げした亭主がオレの気持ちをくんでね、
 『風子、寅さんが見えたよ』


               


 奥のほうから、バタバタバタバタ、白い上っ張りを着た風子が出てくる



さくら、微笑みながらも、やはり複雑な顔。


                


寅「『あーら寅さんお帰りなさい。今度の旅は長かったのね』
 オレの顔にシャボンかなんか塗りながらさ、
 耳元で亭主の悪口を言うな。


               


『ウチの亭主ったらつまんないのよォ、
面白いシャレ言ったってぜんぜん分からないの』

そこでオレはピシッと言ってやるな。ん。

『男はシャレなんかわからなくたっていい!』なあ。
『さくらの亭主の博を見ろってんだ。
こりゃつまんないよー、面白くもないよひとつもー。
だけどこの二人は仲良く長い間暮らしてます』


博「ひどいな〜フフフ
おばちゃん「フフフ
おいちゃん「そのとおり、フフフ




風子がそろりと階段を下りてくる。


雷が遠くで鳴り始める。


不穏な空気。


風子大きなカバンは今は持たずに、二階に置いて、
小さなハンドバッグを持っている。

 

風子「おかえりなさい

寅「おう、…なんだい、どっかでかけんのか?


               



さくら「あのね、風子ちゃん今日中にどうしても行かなくちゃいけないところが
   あるんだって


おばちゃん「だって、もうご飯だよ

寅「…どこ行くんだ?

寅は、こういうことは敏感。すでに感じ取っている様子。


風子「ちょっと…、知り合いのところへ


寅、あえて聞く。

寅「知り合いって誰だ?


               


風子「お願い寅さん黙って行かせて…


               



寅「オレに言えねえようなところか?

さくら「風子ちゃん、なにも悪いことしにいくんじゃないから、
   ちゃんと話したほうがいいわよ


寅、さくらを見る。

さくら「あのね、風子ちゃん、トニーさんって言う人と
  ちゃんと話しあっておきたいんだって


寅「

おばちゃん「こんな時間にかい?

さくら「今日中に行かないとしばらく会えないんだって、サーカスの巡業で」とおばちゃんに言っている。

寅、風子を見る。

風子「寅さん、行って来ます

と、店のほうへ出て行く。


寅「あー、ちょ、ちょっと待ちな

暖簾の下から、

寅「あいつのとこなら行くことないよ


               



さくら「どうして?

寅「オレが話つけた

さくら「ええ!!?


雷が鳴る

風子、びっくりして立ち止まる。

風子「


               



博「まさか乱暴なことしたんじゃないでしょうね、兄さん
寅「バカな事するかよおまえ
さくら「じゃあ、どんな話したの?

寅「え?風子から手を引けって言ったんだよ


寅を見る風子。

寅「渡世人同士だから話ははええよ、うん。
 風子、アイツのとこなんか行くことねえぞ。え、
 こっち来てほら、みんなで一緒に飯食おう、な。
 オレ、着替えるから


トニーは寅のようには思っていないぞきっと。
あの時の会話は微妙で、決して寅の思うままに運んだようには
見えなかったね。



と、二階ヘ上がろうとする。


風子、プツンと切れて

風子「寅さん、どうしてそんな頼まれもしないことをするの


               


寅「なんだい、オレが会っちゃ具合悪いのか?


緊張が高まる。

さくら「


               


風子「だって私とトニーの間のことでしょ、
  寅さんとは関係ないのよ



               


寅、目が恐くなって

寅「関係ない…?


               



もしほんとうに関係ないと思うなら、熱出たくらいで寅を呼ぶなよ、
ましてやとらやで寝泊りしちゃいけないよ風子ちゃん(−−)



さくら「お願い、お兄ちゃんわかってあげて

寅風子を見たまま、さくらに

寅「おまえは黙ってろ


               


おばちゃん、台所から出てきて

おばちゃん「あのね、寅ちゃんあんなに心配してたんだよ、
      風子ちゃんのこと


おいちゃん「そうだよ、関係ないは酷いよおいちゃんもたまりかねて口を挟む。


風子「じゃあ…、私とトニーは会っちゃいけないんですか。
  二人の間のことを話し合っちゃいけないんですか


寅「話しあたってしょうがないじゃないか、あんな遊び人と

風子「遊び人だったら寅さんだってそうでしょう言うなあ風子も(−−)


               


寅、信じられないような気持ちで

寅「…なにい?


               


風子「渡世人同士だって今自分で言ったじゃないか!


               


寅、半歩進んで

絞るような暗い声で


寅「なんて口きくんだお前は…


               



風子「」下を向いてしまう。

さくら「お兄ちゃんはトニーっていう人のことがよく分かるからこそ
  ああ言ってるんだから。怒らないでね、ね
その通り(−−)

と間近まで近づき風子を見る。


               


風子背中を見せながら。

風子「それはね、トニーはだらしなくて、甘えん坊で、破れかぶれよ、
  そんなこと分かってるわよ


それだけじゃないんだよ風子ちゃん。気持ちの入れ替えの問題じゃないんだ。
人生そのものの問題。やっぱり彼は堅気じゃないんだ。それは寅も同じ。
棲む世界が違うってことに気づかないといけない。


頷くさくら。

風子、寅の方を見て


風子「でも、私さえちゃんとしてれば、いつかきっと変わってくれる…。
  そう思って付き合ってたんだよ


甘すぎ…(−−;)


寅、緊張の糸が切れて


寅「ああ、そうかいそうかい、
 会いたいんだったら行ったらいいじゃないかおまえ
と、投げやりに横を向いてしまう。


               



風子「そんな…

風子半泣きで

風子「そんな言い方ってないよ、寅さん

風子「寅さんならなんでもわかってくれると思ってたのよ。
  だから私寅さんに助けてもらったんじゃないか



               



寅「だから好きなようにしろって言っただろ…

今回の寅は、随分投げやり…(−−)


               


博駆け寄って

博「兄さんダメだそんな言い方しちゃ、彼女可哀相ですよ


風子泣きながら

さくら「ちょっと待って!

風子「さようなら、お世話になりました


               


と、泣きながら走っていく。

風子ちゃん、大きなかばんはどうするんだい?


さくら、寅を見て、風子を見て

さくら「風子ちゃん!」と追いかけていく。


みんなどうしていいか分からないで呆然。


寅、二階へ上がって行く。


風子の言動は自分のことばかり。。。、
病気したら寅を呼んで、とらやで寝て、看病してもらって…、
治ったらまたトニーのもとへ戻るんじゃ、
ちょっと、調子よすぎるんじゃないかい。

寅を本気で信頼してるのなら
寅の言うことにも、真面目に耳を傾けろよ風子ちゃん

会えば、また別れられなくなるってこともあるんだぜ (ーー)





おいちゃんおばちゃん寅が上がった二階を見ながら、

おばちゃん「私、余計な口はさんじゃったのかねえ

おいちゃん「黙ってリャよかったなァ…オレたちゃ」と後悔している。


同じ同じ、どっちにしても、風子は出ていたって(−−)


               


さくら、雨に濡れながら戻ってきて…

博「どうだった?

さくら「行っちゃった



さくら「お兄ちゃんは?

ニ階を指差す博。

さくらに手ぬぐいを渡すおばちゃん。

博「こんな悲しい結末になるなんてな…



さくら、二階に上がっていく。




とらや 二階 荷物部屋


メインテーマがゆっくり流れる。



寅「オレはきつい言い方をしたか…?

さくら「
ううん、大丈夫、お兄ちゃんの気持ちはわかってるわよ

寅「

さくら「
別れ際に言ってたわ、
  『ごめんなさい、って言っといて』って…



               


寅「…へえー…、そんなこと言ってたのか、あの子は…


               


さくら「幸せな恋もあれば、
   不幸せになる恋だってあるわけでしょ…。

   不幸せになることがわかっていながら
   どうしょうもなかったのね、風子さんは…。

   でも大丈夫よ、きっと立ち直るわよあの子は



寅「





風子とトニーは、実は、人生の根っこの部分で
分かり合える何かをお互い持っているのだろう。

おそらく淋しく満たされない青春期を
お互い送ってきたのかもしれない。
傷が同じなのだ。

ただ、その哀しみの根っこを
その先どう昇華し、プラスに変えてゆくかが
人生の分かれるところだとは思う。





J風子からの手紙と風子の結婚



夏  入道雲  


さくらの家



風子からの手紙が届く。



               



風子の文字

さくらさん、ごめんなさい。
皆さんが心配してくださっているのを知りながら、
恥ずかしさが先にたって、今までお便りできなかったことを
お詫びします。

あれから、すぐに北海道に戻り、伯母の家でしばらくぼんやりと過ごしておりました。
毎日思い出すのは、寅さんや、さくらさんたちのことばかりでした。

ほんとうにみなさんの思い出がどんなになぐさめだったかわかりません



なんとかギリギリで踏みとどまったんだね、風子は。




江戸川土手



自転車でとらやに向かうさくら。


               


風子の文字

道東にも遅い夏がようやく訪れた頃、
 前に一緒のお店で働いていた男性と会う機会があり、
 この人を伯母がひどく気に入って、
 あれよあれよという間に結婚することになりました



ありゃりゃりゃ…、展開早すぎだよ風子ちゃん。





とらや  店


満男や友達がカキ氷を食べている。


さくら、入ってきて


さくら「おばちゃん、大変

おばちゃん「なんだい、どうしたんだい?

さくら「風子ちゃんが結婚するんだって、北海道の人と


               


みんな驚く。

さくらは寅にも聞かせてあげたいと大喜び。急いで博にも報告。


おいちゃんは自殺でもしてるんじゃないかと心配してたのだ。


風子の文字

彼はまじめだけが取り得の人ですが、
 きっと寅さんはきっと気に入ってもらえると思います




手紙によると、風子ちゃんはさくらたちに結婚式に出て欲しいようである。


満男は北海道行きたがる。

おばちゃんたちは満男を連れて北海道を見せてやれと大賛成。

ああ、博、また出費がかさむねえ…。


               


風子ちゃん、気軽に出席して欲しいなんて言っちゃいけないよ。
東京から中標津なんて旅費と食費だけでも物凄い出費なんだよ。
そういう時は人数分の飛行機の往復チケットも同封するもんだよ。
親戚でも無い、同僚でもない、気楽な友人でもない、彼らはあなたの恩人だ。
ましてや遥か遠くから来るのだから、呼んだ限りは自腹を切らせてはいけない。

第45作「寅次郎の青春」の泉ちゃんの親友のしのぶちゃんを見習って欲しい。
しのぶちゃんは泉ちゃんに式に出て欲しいって、東京から宮崎までの飛行機の
往復キップを送ってきたのだから。

結婚式の後、きちんと旅費を封筒に入れて渡すんだぞ。




8月23日 釧路空港 (中標津空港ではない)


TDA 東亞国内航空が釧路津空港に着陸する。


               




2015年8月末 

越後の寅友であり、いつもお世話になっている滝沢さんから
中標津空港ではなく釧路空港であることが判明したとのメールがありました。
航空写真で検証し、当時の釧路空港だと決定しました。






標津線で計根別駅

汽車から降り立つ 博、さくら、満男



そこで渥美さんの盟友『谷幹一さん』らに迎えに来てもらい、
一路バンで養老牛温泉へ。

谷幹一さんは、このシリーズでこの第33作のみに出演。
同じ『スリーポケッツ』の仲間の
関敬六さんが、相当数の作品に出演したのとは対照的。



谷幹さん、さすがに何度もギャグを飛ばす。

ギャグ@プラカード持って「諏訪さんですか〜」とホームを走る。

歓迎 諏訪博様 さくら様 満男様 御一行様



               



ギャグA一緒に迎えに来た男とぶつかる。


ギャグB自分が乗るの忘れて、車を追いかける。

これは第17作「夕焼け小焼け」の桜井センリさんと同じギャグ。


               



谷幹さんの話によると
寅もなんと、この近くまで来ているが、弟子屈(てしかが)から来るのだという。



弟子屈は摩周湖の西に位置する町で、
摩周湖の東そのまた山越えの先にある養老牛温泉へは道は険しい。


谷幹さん「
いっそのこと山越えしたら近いんだけど、
    近頃はまず
でてなあ


               


さくら「!!熊

博「熊が出るんですか

牛4頭食うヒグマらしい…(((^^;)



バンはようやく養老牛温泉の『藤や』へ到着。




養老牛温泉の『藤や』


みんな大歓迎。


風子も出てきて、大喜び。


加藤武さん統一劇場の方々も参加。



               



新郎はいかにも『真面目がとりえ』という男(^^;)


               






で、式がが始まりワーグナーの『結婚行進曲』が流れる


結婚行進曲(婚礼の合唱)』は、リヒャルト・ワーグナー作曲の歌劇『ローエングリン(Lohengrin)』の劇中歌。
メンデルスゾーン『結婚行進曲』と並び、結婚式をイメージさせる場面でのBGMとして定番となっている。


その時、村のスピーカーで『熊が出た』と警戒を呼びかける。

猟友会のメンバーが『藤や』前に熊撃ちに集まる。

谷幹さんまたもや何度もぶつかりギャグ。


               


なんと寅が熊に追いかけられている!!

かなりの至近距離




交響曲第5番 『運命』 が流れる。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 



満男、寅を遠くから発見して

満男さくらたちに走って知らせる。

満男「大変だ!伯父さんが熊に食われそうだよ!!

満男「寅伯父さんだよ!!

博「お兄ちゃんがあ!!



よろよろ走ってくる寅

追いかける着ぐるみ熊




               



加藤武さん「おーい!死んだまねしろ!死んだまね!

博「死んだマネをするんだ!

満男「伯父さん倒れろー!!

谷幹さん「シネー!!((^^;)


寅、バタっと倒れる。


風子「寅さーーん!!

さくら「…!!!!


               



熊は横にそれて遠ざかっていく。



第5番『運命』が鳴り響く。


追いかける猟友会のメンバー



ちなみに、熊と出合った時、絶対してはいけないことは

@死んだフリ
A背中を向けて逃げる



したほうがいいことは

@熊の顔から目を離さずにゆっくり後ずさりしていく。




風子、寅のかたわらに駆け寄る。

風子「寅さん…

目をつぶったままビビル寅。

風子「もう大丈夫よ

そろりと片目を開ける寅。


               


風子「私よ、風子

               



風子のテーマが静かに流れる。


寅「はあー…」と安堵のため息。

寅「風子ちゃん、よかったなあ…、
 結婚するんだってなあ、真面目な男と…。ふー…


と、また目をつぶる。

風子「ありがとう、わざわざ来てくれたのね、山越えして

寅「そうなんだよ、そうしたら熊に会っちゃった、ふーと目がペケ(^^;)

さくら駆け寄って

さくら「ねえ、怪我なかった!?

寅、さくらと気づかずに

寅「はあ、ありがとう奥さま、急に黒いものが出てきて、
 誰かなあと思ったら、さくらじゃないか。!!なんださくら!


このセリフは上手い演出!


               



寅は自分の足が熊にガブッとやられたような気がすると言う。


さくら「大丈夫ちゃんとついてるわよ

博「ちょっと血が出てるだけですよ


               


さくら「ええ!!

間一髪だったようだ((((^^;)

満男、寅の真っ二つに食いちぎられた雪駄持ってきて

満男「伯父さんの草履が!ほら!

さくらと風子、雪駄を見て唖然としている。


寅その食いちぎられた雪駄を見て


               




また気を失う。

ビヨヨ〜〜ン…。



               


博、雪駄を見て口ぱっくり。



               




風子とさくら、寅を起こす。

さくら「お兄ちゃんしっかりして!


カメラはセスナからの俯瞰構図となっていく。


メインテーマが流れていく。




               



みんな近づいてきて気絶した寅を担いで
小走りで『藤や』のほうへ走っていく。

養老牛温泉の上空からセスナでの映像



               




メインテーマが高まって。
遠く中標津の自然が映されていく。







               



とらやで別れてから数ヵ月後に、
いきなり、風子が真面目な男と結婚するなんて、
ちょっと話が安直&説明的かな。
トニーとはどうなったんだいったい…。
予定調和も良し悪しだね。

まあ、谷幹さんの熱演に免じてOKとしましょう。