『家族はつらいよV 妻よ薔薇のように』に関するクイズです(^^)








今日6月1日は亀有のアリオのシネコンが1000円なので
夜の最後の回に観に行きました。

観た映画は『家族はつらいよV 妻よ薔薇のように




      




チケットが安い日ゆえにそういうことにめざとい比較的若い人たちが
夜の最終とは言え35人〜40人ほど観に来てました。

30代や40代が多く
50代は10人ほどでした。
60代〜は数人かな。

普段は年配者ばかりの山田映画ではとても珍しい現象でした^^;

でも、さすがに
20歳代は一緒に行った僕の息子だけでした^^;


映画自体は「男はつらいよ」が好きな方々にとっては
「男はつらいよ」にでてくるちょっとしたネタの
アレンジバージョンがあらわれるので楽しめます。

たとえば妹の成子(しげこ)が
家族と喧嘩して夜に家を出て行く兄の幸之助を追いかけ
おにいちゃーーーーん」と家の前で左方向に向かって
大きく叫ぶシーンを作るとか。

「禁句ギャグネタ」が出てくとかね。


今回主人公になる長男の奥さんの史枝さん(夏川結衣さん)が
夫(幸之助)とのやり取りの仲で大きく深く傷つき、文鳥のピーちゃんと一緒に家出をするのですが
その問題がなんとか解決するきっかけがどうもちょっと弱いんです。
その部分こそがポイントなのにその部分の説得力が弱いのは
映画としては見ごたえにかけるわけです。

もっとも、実際の長年共に生きてきた夫婦というものは、芯で繋がっているゆえに
仲直りするきっかけなんて些細なことで十分なのですが
やはりこれは活劇としての映画なので実際の夫婦の機微だけじゃ
活劇としては生き生きと登場人物のドラマが浮き出てこないわけです。
まあでも、事故とか事件などがおこって、夫が活躍するなんていう
わざとらしい説明的な理由付けをされるよりもずっとこの映画の流れのほうが良いですけどね^^


それでも、個々の場面の演出はやはり素晴らしく細やかで丁寧でした。
地に足が着いている演出で
その繊細さはやはり日本一です。納得できるものが多かったです。


ただ、映画の出来栄えとしては
一般の映画ファンに薦められるかと言うと
決してそれは難しいのです。
続き物作品ですし、前作2作品を見ていないと面白みにかけますし、

「活劇」としては脚本が若干弱く平凡ですからね。

まあ、いつもの山田洋次作品のように、この映画は地に足が着いた
素材も吟味された上質の和菓子、それも『無添加の生菓子』ですが
決して今の日本人の多くが食べたいお菓子とは言いがたいということです。


とは言え

やはり山田洋次監督作品のあの品格や日常の追求は
しっかり存在する映画ですので
山田洋次ファンに関してだけはDVDやBDではなく
やはり映画館で観たほうが絶対に良いと思います。

あ、今回も山田監督は「フィルムを」を使っています。



      



1969年以降の山田監督作品は
すべて映画館で観ましたが
「鬼の爪」「武士の一分」あたりが
一般の映画好きの人に薦められる最後の作品だったかなあ。
それ以降の作品は全て山田作品ファンだけですね薦めれるのは。


あ、ちなみに「東京家族」の時と同様に
僕のマンションの下も帝釈天二天門からしっかり数秒映ります^^


余談ですが
それにしても山田監督は小津さんを強くリスペクトしてるんですね〜〜。

小津安二郎監督の「東京物語」の登場人物たちと
近年の山田洋次作品「東京家族」「家族はつらいよ」は全員名前が瓜二つなのがなかなか笑えますよ^^
老夫婦も、長男も、長女も、次男も それぞれの配偶者も名前が東京物語とほぼ同じなのです(^^)






ここでクイズです。

この作品で
老夫婦の部屋の片隅に
男はつらいよのDVDのケースの表紙が1つ。
5秒ほど映ります。

さてなんという作品のDVDでしょうか?

これが分かった人は
柴又ラムネおごります!!











追伸

さっそく市川の小倉さんが正解でしたヽ(*^^*)ノ

柴又の菜花で柴又ラムネをおごりました^^