2018年10月30日

号外!!


あけみのアパートついに発見!!

なんと金町!!名前は『アカシヤ荘』












金町3丁目から柴又6丁目までの瞬間ワープ!だった!







実は、第36作「柴又より愛をこめて」のこのシーンは、
あけみのアパートに行った直後の帰り道が
柴又6丁目だということは私は5年前に解明し、
当事のこのサイトにもアップした。↓

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi30.html#556





    第36作「柴又より愛をこめて」あけみのアパートの帰り道

    




    





    5年前ほどに息子にモデルになってもらって夜撮影をした↓


    



    



ちなみに…



    第46作「寅次郎の縁談」でもまた同じ場所が使われた!のである。

     





    5年前ほどに息子にモデルになってもらって夜撮影をした↓

    




しかし!!

肝心のアパートに着いた時のそのアパートの場所そのものが
未だにわからないのである。


   本編で見える数少ないヒントである門に添付されていた 『
9−2

   


これを5年前に私は柴又1丁目から7丁目まですべてに当てはめて航空写真や地図で確かめた。
柴又6丁目9−2がやや、当事のアパート界隈の雰囲気に近かったが
現地での聞き込みで、あけみのアパートの場所が当事から一軒家で建物がぜんぜん違うことが判明。
つまり柴又1丁目から7丁目までのロケではないことが確定してしまったのである。

そこで私は大船かもしれないと思い、いろいろチェックしたが
どうも建物の面影が大船の各『9−2』にはない。
あの天才寅福さんも大船は調べてくださったがわからずじまい。



そして寅福さんも私の仲間たちもあきらめて5年経って

今年2018年10月中旬になって天才寅福さんがもう一度、
今度は思い切って金町にまで範囲を広げて探られた。
柴又に比較的近い徒歩圏ギリギリの水戸街道の手前金町1丁目から3丁目までの『9-2』を
航空写真や地図で探っていかれたのだ。

そうするとなんとなんと
金町3丁目の『9−2』が怪しいとなった!


あけみのアパートそのものは
なんと金町だったのか〜〜!!分からないはずだ!!




     現在の金町3丁目の9−2
     赤丸があけみのアパート、
     黄緑丸が角の「9−2」
     黄色丸が灯りがついていたクリーム色の家。

     



     
撮影当事のゼンリン住宅地図

     




なるほど『アカシヤ荘』が『クローバーハウス』になったのか!!
両方ともネーミングが植物だ!!




 そして寅福さんは今度はストリートビューで
 じっくりチェックされて、
 この
ブロック塀の中のポストを発見!!
 映画の中ではブロック右端から2列目、上から3列目!
 ピッタリ一致!!

  




       私が現地でその後撮影した写真
    ストリートビューから見えたこのブロックとポストの位置が大きな物証だった!!


       





     本編の中で博の向こうにわずかに見えるブロック塀とポストの位置!!

     




     右端から2列目上から3列目!!同じ!!

     



そして所沢から何度も来れない寅福さんに代わり、私が現地調査と撮影を引き受けたわけである。


まずは当然ながら
ストリートビューで検証。




    で、引いて見てみると似てる!アパートは建て替えられているが位置関係がピッタリ!

    



       



    







   そしてあの灯りがついていた角の家(地図上では奈良さん宅)はあるんだろうか。
   と、見てみると・・・↓面影があるなんとなくある。


    



    

   




     当事のゼンリン住宅地図
   あけみのアパートはこの赤丸の「アカシヤ荘」。
   黄色丸が灯りがついていた角の家奈良さん宅、
   9−2のポストブロック塀の家は今橋さん。

    






寅福さんからの強い要望もあって
絵画制作の合間をぬって自宅から自転車で4分の金町3丁目へ!!


まずは
証言が大事なので・・・

このポストがある角の家の「久保さん(お父様が今橋さん)」にお話をお聞きした。

要約すると↓


映画撮影当時、お父様(今橋さん)がこの家を人に貸していた。
この本編で映っている門はここにあった。
横のブロックとポストの位置は当時から変わっていない。
隣のアパート(アカシヤ荘)は80年代まであった。
映画撮影自体は当時人に貸していてここに住んでいなかったのでわからない。
道向かいのクリーム色の家だった奈良さんは、お店ではなく普通の家だった。
アカシヤ荘の前の路地は区画整理の時に撮影当事よりも道幅が広くなった。




    
当事この路地はもっと狭かったと証言された久保さん

    




   

    




    現地で撮影。やはり奈良さんの家はなんとなく面影がある↓

    




     






    久保さんのお父さんは今橋さん。
    今お住まいの娘さんは後に結婚されたので久保さんになったということ。

     



     



     



     








      



      








    




    




あの灯りが付いていた角の家
奈良さんへのインタビュー
https://youtu.be/LAdbQ7Eskcc



↑のインタビューによると
なんとあの時灯りの付いていたのは台所で
当事まだご健在だったお母様とご本人さんが
台所仕事をしているという設定で山田洋次監督が
演技指導したらしいのだ!!
あの灯りの付いた部屋(台所)の中で動いていた二人の動きは
山田監督の演出だったとわかった!


     奈良さんの奥様はとても気さくで親切でした。

   







そして本編、あけみのアパートからの帰り道




最初に書いたように
あけみのアパートからの帰り道はパッとワープして
柴又6丁目の寅さん記念館そばに移るのだ。




     




     5年前発見した時に夜撮影したのだが、4年ぶりに先日10月下旬に再度撮影した。

     






    



      




      2009年のストリートビューではまだこの家のブロック塀は撮影当事のままだった。

      



      







     住宅がこの5年間で激増し、風景は変わりつつある。
   右のアパートの柵と下のブロックだけが当事の名残り。


     




     







そして・・・最初に書いたようにこの柴又6丁目のこの場所は
もう一度別の作品で後にロケ撮影されている。





第46作「寅次郎の縁談」でも、満男が就職活動に失敗し家を出てしまった後
満男のことを案じながらさくらと博は夜にこの道を歩いて家に帰るのである。

もっとも第36作とは逆方向に二人は歩いて行く。

これはよくよく考えればおかしい・・・

第36作も第46作も家に帰る時のシーンなのに歩く方向が逆なのである。



     





    5年前ほどに息子にモデルになってもらって夜撮影をした↓

    




   2018年10月29日の現在↓

   






    







   




   




   





  第36作と全く同じ場所。歩く方向が違うだけ。

  つまりあけみのアパートのそばにさくらの一軒家があるってことになってしまう┐(´-`)┌



    第46作「寅次郎の縁談」

    



    




    第36作「柴又より愛をこめて」ではこう。

    




    





    5年前ほどに息子にモデルになってもらって夜撮影をした↓


    



    




    あそこを左に曲がったあとは、もともと昔からすぐに行き止まりで家が建っているのである(;^_^A  
   だから当然さくらの家も、あけみのアパートもそこには存在しない。

    




この曲がり角の家の方にインタビューできました。
2軒の方とも覚えていらっしゃいました!

柴又6丁目での角の家の方のインタビュー
https://youtu.be/Y8nJItG1AzQ


真向かいのお屋敷の方にもインタビュー
https://youtu.be/nISMmOAK9uI





     あけみのアパートとその直後の場所。
   これだけの距離を南にワープするのだ。
   物語の設定的にはありうるとしても、ロケ的にはかなり重労働だ。

   おそらく柴又6丁目のこのあたりでは
   本編のように、中の部屋が見えるところまで撮影を許可してくれるアパートの住人がいなかったのだろう。


   
     




寅福さんも近々ご自分のブログにアップされる・・・とは思います^^




おしまい。